前年の勝ち馬が、前年と同様の京都適性、好調ぶりを見せていて、それでもなお混戦模様のマイルＣＳ。(13)トーセンラーの１番人気を脅かすのは、新鋭３歳の(15)ミッキーアイルか、それとも遅れてきた大物といわれる(８)フィエロだろうか。この３頭、どれが１番人気になるか、現時点ではまったく見えてこない。んー、(９)ワールドエース１番人気の可能性もゼロではないのか？

しかし(８)フィエロがこれほど人気になるとはね。マイラーズカップでは(９)ワールドエースに完敗、安田記念では(14)グランプリボス、(12)ダノンシャーク、(９)ワールドエースと(４)サダムパテックに後れを取り、さらに前走のスワンＳでも(15)ミッキーアイルを捉えきれず。これがＧ１馬だったら普通に上積み期待の人気になるのだろうけど、重賞未勝利の馬が、だよ。

例の「この秋のＧ１はすべて重賞未勝利馬が勝利」というジンクスの効果か？　しかしそれにしては（同じく重賞未勝利の）(５)レッドアリオンや(17)サンレイレーザーの人気が上がっていない。

(８)フィエロ、それほど状態が良いということなのか？　まぁたしかに状態は良いのだろう。絶好調ぐらいの感じなのだろう。しかしそれでも、それを加味しても過剰人気としか思えない。だって前走（スワンＳ）２番人気３着の(８)フィエロが１番人気１着の(15)ミッキーアイルに人気で並ぶのはオカシイでしょ。「重賞未勝利馬の中で、一番良さそうなのはコレ！」という票が過剰に集まっているのではないかしら。

そういった意味では、前述のとおり、(８)フィエロに２回先着している(９)ワールドエースなんかは狙い目といえば狙い目なのか？　名前がコレだから常に過剰な人気を背負っていた馬なのだが、前走の毎日王冠で初めて掲示板にも載らない１３着の大敗。これでちょっと微妙な人気になったように見える。

ただ、１３着とはいっても、着差的には安田記念５着と同じ０．６秒。しかもその毎日王冠のようなスローから一瞬でビュンと伸びるタイプ（瞬発型）ではなく、ジリジリと粘り強く伸びるタイプ。だから１番人気に支持されていた日本ダービーでは自信を持って無印にできたのだ。そしてその線で言えば、瞬発コースで施行される安田記念も毎日王冠も当然の敗戦。

しかもしかも、このマイルＣＳの平均的なペースは、あの超絶レコードを出した（１分３１秒４）マイラーズカップと同じような流れになりやすい。ここ２年はスローで流れているが、過去１０年平均でも古馬１０００万下よりも１秒速い。瞬発力の削がれる流れ、最高の条件好転ではないか。繰り返すが、前走（０．６秒差の）１３着で買い控えられているようなら、なおオイシイ。



※印や金額は発走の約１時間前に確定。それまでは変更の可能性があります。