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【報知オールスターカップ・レース概要】
川崎競馬場のダート2100m戦で争われる古馬の重賞競走。昨年までは正月の川崎競馬恒例のレースだった。
全国的なダート競走の体系整備があった関係で、今年からは2月の実施に変更となった。1964年に創設された歴史のあるレースで、当初は6~7月に行われていた2000m戦だったが、1988年にマイル戦に変更されたり、2004年に年明けの2000m戦になったり、2007年に現在の2100m戦になったりと、幾多の変更があったレースだが、今年からまた新たなレースに生まれ変わる。
優勝馬にはダイオライト記念と川崎記念(今年から実施時期が4月に変更)の優先出走権が与えられる。南関東における重賞格付けはS3。
【報知オールスターカップ・検討のポイント】
先月、船橋競馬場で行われた報知グランプリカップの1~3着馬の名前があり、近走成績から人気になると予測されるが、レース間隔が短い点を頭に入れておきたい。別路線組を狙ったほうが、高配当を手にできる可能性は高まると考えるべきだろう。
【報知オールスターカップ・出走馬概要】
ナニハサテオキ
その別路線組で注目したいのがこの馬。年明けの川崎競馬で、今回と同じ2100m戦を勝利しており、このレースに挑む過程としてはほぼ完璧と考えて良い。JRAから南関東・浦和に移籍後は全てのレースで連対しており、相手が強化される今回もその堅実さから要注目の1頭だ。5走前からコンビを組んでいる森泰斗騎手が今回も騎乗する。
エルデュクラージュ
報知グランプリカップでは7番人気という低評価を覆して逃げ切り勝ちを決めた。明け10歳馬だが、まだまだ元気いっぱいの様子。このレースは年明けの実施だった昨年も勝利しており、その意味でも見逃せない存在と言える。ただし前述した通り、レース間隔が詰まっている点が少々気がかりなところだ。
ヒーローコール
その報知グランプリカップ2着馬。明け4歳馬が10歳馬を捕まえ切れず、取りこぼした点をどう評価すべきかが、馬券検討上のポイントと言えるかもしれない。もちろん、前走から引き続き手綱を取る笹川翼騎手もその点を踏まえた上でのレース運びをすることになるが、エルデュクラージュと同様、レース間隔が詰まっている点が気になるところだ。
スワーヴアラミス
前走の報知グランプリカップは3着。この馬も9歳になったが、地方所属馬同士ならまだタイトルを狙える存在だ。エルデュクラージュやヒーローコールと同様にレース間隔が詰まっている点は気になるが、昨年も日本テレビ盃で3着に入るなど、地力の高さからは軽視できない。
上記4頭以外では、吉原寛人騎手騎乗のライトウォーリアに注目したい。前走は年末の勝島王冠(2着)で、レース間隔をしっかりと空けての参戦だけに前走・報知グランプリカップ組よりも信頼に値、と判断しての狙いの手も。
(文・菅野一郎)