御神本訓騎乗で１番人気のスピーディキックが、連覇で重賞９勝目を飾った。道中は中団の外を追走。４コーナーで大きく外に振られたが、体勢を立て直すと鋭く伸び、ゴール手前で追い込んできたラブラブパイロをクビ差退けた。タイム１分４３秒６（良）。同馬はレース後に左前肢の外傷が判明。次走はその様子を見て決められる。

■スピーディキック　父タイセイレジェンド、母デザートフラワー、母の父サイレントディール。栗毛の牝４歳。浦和・藤原智行厩舎所属。北海道浦河町・熊谷武氏の生産馬で、馬主は加藤鈴幸氏。戦績２０戦１０勝（うち中央１戦０勝）。獲得賞金１億８６７５万６０００円。重賞は２０２１年Ｈ３リリーＣ、ＪｐｎⅢエーデルワイス賞、ＳⅠ東京２歳優駿牝馬、２２年ＳⅠ桜花賞、ＳⅠ東京プリンセス賞、ＳⅠサンケイスポーツ盃戸塚記念、ＳⅠロジータ記念、ＳⅢ東京シンデレラマイルに次ぐ９勝目。東京シンデレラマイルは藤原智行調教師が２２年スピーディキックに次ぐ２勝目、御神本訓史騎手が１４年ノットオーソリティ、１８年にラーゴブルー、２２年スピーディキックに次ぐ４勝目。

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◆御神本訓騎手（スピーディキック１着）「５７キロだったし４コーナーで不利もあったけど、抜群の切れ味だった。精神的な成長を感じるし、来年も濃い内容のレースを見せたい」

◆藤原智調教師（同）「外に振られて、ゴール前もドキッとしたけど、連覇できて良かった。やはりこの距離がベスト。今後もマイルを中心に使っていく」

◆西啓太騎手（ラブラブパイロ２着）「４コーナーでの不利がなければ…。でも、適条件ではないなかで力があるところを見せてくれた」

◆森泰斗騎手（サルサレイア３着）「ハイペースで展開に乗じたけど、最後はいい脚を使ってくれた。今後も展開次第でチャンスがある」

◆笹川翼騎手（サブルドール４着）「ラスト１００メートルで脚が上がったけど、気持ちを切らさず走ってくれた。メンタル面を含めて充実期に入っている」

◆矢野貴騎手（セパヌイール５着）「直線で寄られて怯んだ。それがなかったら３着はあったかな。ラストランを無事に終えれて良かった」

◆本橋孝騎手（メイドイットマム６着）「長いところを使っていたぶん、古馬１６００メートルのペースに戸惑っていた。一回使って慣れてくると思う」

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