１１月５日（木）の門別競馬１０Ｒ、第４２回　北海道２歳優駿（交流ＧＩＩＩ、サラ２歳、選定馬、定量、ダート１８００メートル、１０頭立て、１着賞金＝２０００万円）は、桑村真明騎手騎乗の５番人気タイニーダンサー（ホッカイドウ・角川秀樹厩舎）がエーデルワイス賞から６００メートル距離が延びた今回も着差以上の強さをみせて交流重賞を連勝した。タイムは１分５５秒７（稍重）。

　先手を取ったのは紅一点のタイニーダンサー。スティールキング、タービランスと地元勢が続く。２コーナーで断然人気のエネスクが押さえきれずにハナへ。３コーナー手前から出入りの激しい流れになったが、タイニーダンサーは番手で持ったまま。直線は大外に持ち出して一完歩ごとに前との差を詰めて、ゴール寸前でキッチリ差し切った。

　クビ差の２着にはスティールキング（８人気）が入り、角川厩舎のワンツーフィニッシュ。１番人気のエネスク（ＪＲＡ）はさらに２馬身遅れた３着に敗れた。

　勝った桑村真明騎手は「最高にうれしいです。初めての１８００メートルがどうかが不安でしたがよくがんばってくれました。窮屈な走りだとしまいが伸びないのでいきました。道中で外からエネスクにこられたときに、一緒に上がっていくよりも、後ろにつけて息を入れた方がいいと思ってそういう乗り方をしました。いつでも動ける態勢でしたし、直線は力強い走りで前をとらえてくれました。これからも快進撃が続くと思うので、応援よろしくお願いします」とクールに語った。

　北海道２歳優駿の勝ち馬タイニーダンサーは、父サウスヴィグラス、母キハク、母の父アサティスという血統。鹿毛の牝２歳。北海道新ひだか町・グランド牧場の生産馬で、（有）グランド牧場の所有馬。通算成績は８戦５勝（うち中央１戦０勝）。重賞は２０１５年栄冠賞、フローラルＣ、交流ＧＩＩＩ・エーデルワイス賞に次いで４勝目。角川秀樹調教師、桑村真明騎手ともに北海道２歳優駿は０９年（ビッグバン）に次いで２勝目。

　なお、北海道２歳優駿を制したタイニーダンサーには全日本２歳優駿（１２月１６日、川崎）の優先出走権が与えられた。

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