本日大井の勝負レースは、重賞の勝島王冠

基本的には、アメリカ血統が優勢のこのレース

過去5年の優勝馬を見てみると

2022年
ライトウォリアー（父マジェスティックウォリアー　米国エーピーインディ系）

2021年
コズミックフォース（父キングカメハメハ　欧州キングマンボ系）

2020年
カジノフォンテン（父カジノドライヴ　米国エーピーインディ系）

2019年
モジアナフレイバー（父バトルプラン　米国ミスタープロスペクター系）

2018年
モジアナフレイバー（父バトルプラン　米国ミスタープロスペクター系）

と、5年中4年が米国系馬の勝利

加えて、コズミックフォースの勝った2021年は、水の浮くような不良馬場という馬場状態で、馬券に絡んだ3頭がいずれも中央での芝実績のあった馬という特殊なケースであり、そこを除くと、米国血統の圧倒的な優位性が見てとれるのが勝島王冠と言える。

また、大井競馬場は、先だって砂の入れ替えが行われ、オーストラリア産の白砂に変わったことで、船橋や門別のように、よりパワーが必要な馬場に変わった。

それによって、それまでどちらかと言えばサンデーサイレンス系などの芝スピードや、芝での切れ味の要素を持つ馬に有利だったレースでも、米国系のダートにおけるスピードの持続力が優勢となる質のレースに変わっているケースが見られる。

それを踏まえると、もともと米国系が優勢だったこのレースにおいては、その傾向に拍車がかかり、より米国色の強い血統構成の馬に有利な質のレースになるのではないかと考える。

では、そのことを踏まえて、今回の注目馬を挙げたい。

【注目馬①　ミヤギザオウ】

昨年羽田盃の勝ち馬である同馬

古馬との対戦が始まって以降は、その壁に苦しんでいた印象だったが、徐々にペースや相手関係にも慣れ、持ち前の力を発揮できるようになってきた。

血統的には、父が米国エーピーインディ系のパイロで、このレースの傾向に合致

3走前の東京記念では、中段から鋭い末脚を見せて3着と、重賞でも十分戦える力を見せた

前走は、ダートグレードで厳しい相手関係の中、苦しい競馬を強いられたが、そこできつい競馬をした経験が、ここで活かせる可能性もあると見て、馬券圏内の候補として注目したいところ。

【注目馬②　ライトウォリアー】

昨年の覇者ライトウォリアー

こちらも近2走は、ダートグレードで揉まれてきた

さすがに相手が強く、馬券圏内までは届かなかったが、それでも中央の強豪相手に真っ向勝負を挑み、白山大賞典では掲示板を確保したあたりは、地力の高さを感じさせる走り

血統的にも父がこちらも米国エーピーインディ系のマジェスティックウォリアーで、このレースの傾向に合致

昨年に続いての好走も期待できる1頭と見る

以上の2頭に加え、同じくエーピーインディ系で、2020年に優勝、昨年3着と、このレースと相性の良いカジノフォンテン、中央から移籍後、まだ底を見せていないロードレガリスなどを絡め、買い目は組み立てたい