逃げ馬オースターが出走取消。しかし、今回はすんなり前に行けた時に好走した実績のある、揉まれ弱い馬が揃ったメンバー構成。さらに川崎所属の騎手限定戦でテン乗りの馬ばかりなので、大方の意に反してハイペースになる可能性が高いと見ています。幅広いレースに対応できる馬を中心視するのがベストでしょう。


　■予想

　◎ (13)ゴールドフレイバー

　3走前にC2クラスを勝利している馬。同馬は地方移籍後から3走前までの8戦で全て3着以内だったように、先行しても差してもオーケーの自在型。前々走はC1で健闘、前走の凧揚げ賞は6番枠からやや出遅れ、外の馬がダッシュ良く被せて来たために、後方2番手から外々を追い上げるロスがありながらも、最速タイの上がり3Fタイムを駆使してよく前との差を詰めました。今回は4ヵ月の休養明けになりますが、格下相手のここなら上位争いが濃厚でしょう。


　○ (14)イグレック

　古馬混合のC2クラスで1勝、2着2回の実績馬。前走は前半3F37秒7-後半3F40秒6の速い流れを好位の最内を立ち回り、4角出口で外に出しての小差5着。前走時は減量騎手を起用していたにせよ、ここへ来てテンの行きっぷりが良くなり、レースぶりが安定してきたのは好材料。ただ内のオースターの外から上がって、同馬を目標に動いていく方がが楽だっただけに、目標を失ったことがどう出るか。好位でスムーズに流れに乗れなかった場合が怖いものの、近走の安定したレースぶりから対抗評価としました。


　▲ (11)モッキンバードヒル

　前走時、タフな馬場の船橋戦で手応えよく逃げ馬に競りかけ、見せ場を作った馬。前走時は前半3F38秒1-後半3F41秒5のかなりのハイペース。1番人気のマリノアルカディアを始め、先行馬がけっこう崩れたなかで、スタミナが不足する休養明けでそこまで大きく崩れなかったのは、同馬が古馬になって体力をつけた証。前走で厳しい流れを経験したことで、さらに持久力が強化され、ここでの粘りが増すと見て、3番手評価としました。


　△ (2)カリューウコン

　好位の外を追走した前々走で3着と好走しているように、すんなりと先行して揉まれない競馬が出来ればしぶとい馬。同馬は大外12番枠から好位の外を追走した7走前も、このクラスで3着と善戦しています。今回は2番枠。揉まれる可能性が高い枠ではありますが、減量騎手の起用で上手く前に出して行ければチャンスがあるでしょう。


　△ (3)パンディーロ

　これまでの9勝が4角2番手以内であるように、前々走でも2列目から逃げ馬に並びかけていく競馬で3着と善戦しているように、前に行ってスタミナを活かしてこその馬。前走時はそれを意識したのか、距離延長にもかかわらず、オーバーペースで逃げた馬を追い駆け過ぎたために、10着大敗を喫しました。前走時は4F通過50秒8-後半4F54秒2の超絶ハイペースです。

　今回はそこから立て直されての一戦。距離が短くなるのもいいし、3番枠の今回は行く気になれば逃げられるでしょう。ただし、他にも揉まれたくない馬もいるので、他馬に競りかけられる危険も伴います。また、今回はスタミナが不足する休養明けで、逃げ馬は好ましくない臨戦過程ということもあり、狙い下げました。


　△ (4)アイファーオレンジ

　昨年暮れのC2クラスを逃げて2着の実績がある馬。前走は2番手のハクサンブレーヴに早めに上がって来られ、さらには同馬が突き抜ける展開で11着大敗も、上手く逃げられればチャンスはあります。


　△ (6)ミッシーコルザ

　遡ればC2クラスを逃げ切り勝ちした実績があり、3走前のC3クラスでも逃げて1着。テンのスピードは速くはないものの、確固たる逃げ馬不在のここで逃げられればチャンスがあるでしょう。


　△ (9)ヴィクターゾロ

　3走前のC3クラスをマイペースで逃げて完勝した馬。同馬は揉まれ弱い馬のうえにテンが遅い馬ですが、揉まれずに行ければチャンスがある馬の1頭です。


　△ (10)エリートバイオ

　前々走では逃げ馬の外2番手でレースを進めて2着。前々走は前半3F40秒1-後半3F40秒3の平均ペースで前有利の流れに乗ったもの。今回もすんなり先行できれば、上争いに加われますが、そういう競馬ができるかどうかが課題です。