A2クラスの3走前・如月特別で強敵ワンパーセントと接戦を演じ、前走の重賞・川崎マイラーズＣでも4着のトキノパイレーツが断然の1番人気。しかし、前走は速い流れを最内枠から位置を下げて脚をタメたことで、メンバー最速の上がりをマークできたのは確か。過信は禁物でしょう。

　また、今回は前走で出遅れたり、後方からレースを進めている馬が多い一戦。ペースがそう上がりそもないだけに、ある程度前からロスなくレースを運べる馬に賭けてみたいです。

　よって、◎には、3走前の多摩川オープン、如月特別ともに3着の(1)ゼンノウラヌスを推します。この馬は前走のスパーキングサマーチャレンジでは11着大敗も、大外枠だったために1～2コーナーの外から追走に脚を使い、3～4コーナーでは外から被され、前の馬が下がって後方まで下がるロス。よく御神本騎手がやらかすパターンでの大敗でした。

　今回は最内枠。トキノパイレーツよりも前でロスなくレースを運べる利点もあります。また、この馬は、休養明けだった昨年のA2・水無月特別で強敵バンドオンザランの2着に好走しているように、鉄砲駆けするタイプ。トキノパイレーツは重賞好走後でパフォーマンスを下げる可能性が高いだけに、今回は「買い」でしょう。

　○は、前走のA2・桑島孝春記念で2着の(3)ミスターバッハ。前走は、昨日の習志野きらっとスプリントで2番人気に支持されたデイジーカーニバルには完敗でしたが、ロマンコスモが昨日の習志野きらっとスプリントで4着と善戦しているように、決してレベルの低い一戦だったわけではありません。今回はマイル戦になりますが、昨年のクラウンＣで2着の実績があるので、問題ないはず。先行馬手薄の今回で先行できる優位性もあります。

　▲は、前記した(5)トキノパイレーツ。この馬は4走前の多摩川オープン、3走前の如月特別ともに◎ゼンノウラヌスに先着。特に3走前はゼンノウラヌスに4馬身も差をつけている実績馬だけに、当然、警戒が必要でしょう。

　以下、特注馬として、JRAで5勝を挙げた(10)ザイディックメア。この馬は昨年のブリリアントＳで2着の実績もあり、今年1月のダ1800ｍのポルックスＳでも5着。ここでは格上の存在だけに、休養明け3戦目の変わり身を一考します。

　あとは△に4走前の如月特別で4着、その次走の弥生特別でも勝ち馬ワンパーセントには離されたものの2着馬とは0.5秒差(3着)の(7)ドラゴンシュバリエ。近2走は2桁着順に敗れていますが、リフレッシュ放牧に出して立て直した効果があれば、変わり身が見せられるはず。

　他では3～4走前にオープンで連対、遡ればハイレベルの今年の金盃トライアル競走で3着の実績がある(8)トーセンブル。しかし、この馬は強豪相手の重賞・京成盃グランドマイラーズで6着と好走した後の一戦となるので、狙い下げました。前走ではかなり後方からのレースをしているので、今回で置かれる不安もあります。

　最後に休養明けで相手が強かった前々走のB1・プリムローズ賞では6着に敗れているものの、勢いがある(9)サーヒューストン。この馬は前走・桔梗特別では、大外枠から出遅れ、大外からメンバー最速の上がりで追い込んでの勝利。今回は昇級戦で一気の相手強化となりますが、今の充実度を考えると侮れません。