昨年のオーバルスプリントを制したのは、南関東のセイントメモリー、昨年の兵庫ＧＴの4着馬はティアップワイルドだったように、短距離路線は南関東勢とＪＲＡ勢の大きな能力差がないのが特徴です。つまり、ローテーションひとつで、勝ち馬がいくらでも入れ替わるということ。

　また、ＪＲＡ勢から新たにノーザンリバーが挑戦してきますが、この馬は前走のフェブラリーＳを大目標にした後の一戦となります。前走を大目標にした馬の怖さは先日のドバイワールドカップが証明しているでしょう。よって、大波乱の可能性に賭けます。

　◎は昨年のオーバルスプリント勝ち馬(15)セイントメモリー。オーバルスプリントでのセイントメモリーはオーバーペースで逃げるエーヴダッチマンを早めに交わして、そのまま押し切るかなり強い内容でした。ガチンコ勝負で一昨年のＪＢＣスプリントの勝ち馬で、次走の東京盃を勝利したタイセイレジェンドや昨年の根岸Ｓの2着馬ガンジスなど、ＪＲＡの有力どころを負かしたのです。また、それだけのハイパフォーマンスを演じた後のＪＢＣスプリントでも5着と上々でした。地力が強化されたのでしょう。

　通常、地方勢の休養明け初戦はあまり狙えません。馬を長く使うために、初戦からキッチリ仕上げないからです。しかし、短距離戦ならば、それほどキッチリ仕上げなくても息が持ちます。よって、セイントメモリーの巻き返しを期待します。

　○は上昇基調で、今がまさに充実期の(13)ノーザンリバー。3走前のカペラ賞では黒船賞の勝ち馬でこの路線の上位馬セイクリムズンを4着に負かしていることからも、能力上位は明らか。よって、前走フェブラリーＳを大目標にした後の一戦でも侮ることができません。厚めの対抗評価です。