昨年のＪＢＣスプリントの2着馬ドリームバレンチノが断然の1番人気に支持されています。しかし、こちらでも何度か綴っているように、昨年のＪＢＣスプリントはＰＰ指数上、低レベルと評価せざるを得ない一戦でした。その後の根岸Ｓ8着、フェブラリーＳ9着は、ある意味、当然の結果です。

　ドリームバレンチノは今回で断然の1番人気。しかし、昨年のＪＢＣスプリントでセレスハントと0.1秒差だったように、ここで大きな能力差があるとは思えません。また高知は1コーナーが急で断然、内枠が有利のコース。それを考慮して、騎手が差すイメージで乗ってくれればチャンスはありますが、これまでのように勝ちに行く競馬をすると1コーナーで外に張られて連対を死守できない可能性があります。

　よって◎には、昨年の北海道スプリントの勝ち馬(1)セレスハントを推します。この馬は交流重賞で4勝を挙げているように、ＪＲＡの時計の速い決着よりも地方の時計の掛かるタフなダートが得意なタイプ。近3走ともＪＲＡのレースを使われたことにより、着順が悪く、人気が急落していますが、着差は着順ほど負けていないことから、適性の問題と考えるほうが順当でしょう。

　また、4走前の東京盃6着時にマークしたＰＰ指数は、昨年のＪＢＣスプリント出走ならば5着に該当するものです。確かにセレスハントは全盛期と比べるとテンのスピードがやや衰え、スプリント戦だと追走に苦しんではいますが、今回の距離と枠順ならばスムーズに好位で立ち回れる可能性が高く、本命馬に抜擢しました。

　○は前記した昨年のＪＢＣスプリントの2着馬(7)ドリームバレンチノ。ＪＢＣスプリントはセレスハントがエスポワールシチーを負かしに行って終いが甘くなったところを差しただけのレース内容はそれほど褒められるものではありませんでしたが、初ダートで結果を出したことを評価しました。ダートのキャリアの浅さから、慣れによる更なる上昇度も見込めるため、軽視するのも危険です。

　▲は昨年のＪＢＣスプリントの3着馬(5)セイクリムズン。ＪＢＣスプリントでは○ドリームバレンチノに0.1秒差先着を許しましたが、逃げたエルポワールシチーを負かしに行ったこの馬のほうが好内容でした。前走の根岸Ｓでは大外16番枠だったこともあり、好位で立ち回ることが出来ずに12着に敗れましたが、今回のメンバーならば好位で立ち回ることができるでしょう。