マーキュリーＣは、前走・平安Ｓ組の活躍が目立つレース。中央の速い流れを経験することで、例年スローペースよりの流れになるこのレースに対応しやすくなるのでしょう。もともとダートグレードで実績があれば、2015年の2着馬ソリタリーキングのように2桁着順大敗からでも巻き返して来ることがあります。

　そこで◎には、前走の平安Ｓで14着大敗の(5)クリノスターオーを推します。今年の平安Ｓも前半4Ｆ47秒2-後半4Ｆ50秒4のハイペース。それも「超」の付くレベルのハイペースで、逃げたコパノチャーリーが大差シンガリ負けを喫したほど。しかし、そのコパノチャーリーも昨日の名鉄杯では3着に巻き返しました。今年の帝王賞馬ケイティレイブも前走・平安Ｓでコパノチャーリーを競り潰しに行って5着に敗れた馬です。前記したことから、昨年の平安Ｓ、エルムＳで2着の実績があるクリノスターオーが巻き返して来る可能性は十分あるでしょう。

　○は、前走・平安Ｓの4着馬で、昨秋のシリウスＳでは後のＧ1ウイナー・アポロケンタッキーを撃破した実績もある(3)ピオネロ。しかし、前走の4着は、展開に恵まれたもの。ピオネロよりも前、中団で立ち回って3着のマイネルバイカも昨日の名鉄杯では、6着に凡退しています。割引が必要でしょう。

　▲は、昨年5月に初ダートで1000万下を勝利すると、オープンまで一気に登り詰めた(10)ディアデルレイ。コクスイセンの大逃げで超ハイペースとなった前々走のマーチＳでも、正攻法の競馬で2着。前走のオアシスＳはデキ落ちで13着凡退も、立て直されての今回は巻き返しがあって不思議ないでしょう。ダートのキャリアが浅いタイプは、意外な伸びシロを見せることもあるので要注意です。

　以下特注馬として、前走のブリリアントＳを今年の帝王賞勝ち馬と同等レベルのPP指数で勝利した(2)ミツバ。しかし、今回は前走で自己ベスト指数をマークした後の始動戦。また、調教が軽いことから、ここは「ヤラズ」の可能性が高いです。さらに今回のメンバーとなると、前に行けずに後方からの競馬になるしか手段がなく、2番ゲートだと外々を回らなければならない可能性も十分。様々な観点から狙える要素が少ないですが、それでも買い目に加えたのは、強くなったから。能力全開は厳しいとわかっていても、完全軽視は出来ないです。

　あとは△に逃げて今年1月のボルックスＳを制しているように、砂を被らない競馬ならば強い(6)ドリームキラリ。遡れば今年のフェブラリーＳの上位馬カフジテイクやゴールドドリームが出走していた武蔵野Ｓで小差の5着の実績があります。今回は前走マリーンＳより1.5Ｆ距離を延ばしての地方交流戦というこもあり、楽にハナを狙える組み合わせ。しかも、今回は逃げ馬にとっては優位性のある連闘策。前半で坂を上って行くコースでペースが上がりづらいこのコースも◎。穴中の穴はこの馬でしょう。

　他では2015年のダイオライト記念の4着馬(14)ドラゴンエアル。屈腱炎による長期休養明後は門別に転厩し、前走では速い流れを捲って圧勝と、門別のＡクラスではモノが違うことがアピールで出来ました。着実に復調しているでしょう。全能力発揮ならば、ＪＲＡ勢が相手でも2着、3着に突っ込んで来れる地力はあるので、配当妙味も考慮の上で少しだけ買ってみたい馬です。