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【ロンドン8日】英GIIIセプテンバーS(ケンプトン、オールウエザー2400メートル、4頭立て)で復帰した昨年の凱旋門賞馬エネイブル(英=J・ゴスデン、牝4)は、L・デットーリ騎手を背に逃げ切って復帰戦を快勝した。タイム2分30秒57。通算9戦8勝。英GI“キングジョージ”2着の強敵クリスタルオーシャンを3馬身半も引き離す完勝だった。
膝の故障で上半期を棒に振ったエネイブルは、負担が少ないオールウエザーコースを復帰戦にチョイス。きっちりと答えを出した。デットーリ騎手は「以前の彼女と変わらない」とたたえ、ゴスデン調教師は「まだ良くなる余地がある。今回は80%」とコメント。英国ブックメーカー各社は、凱旋門賞(10月7日、パリロンシャン、GI、芝2400メートル)のオッズを大きく修正し、連覇がかかるエネイブルを軒並み1番人気に推している。
凱旋門賞の主要前哨戦は今週末に予定されており、仏GIIフォワ賞(16日、パリロンシャン、芝2400メートル)にはクリンチャー(栗・宮本、牡4)が武豊騎手とのコンビで出走予定。現時点では本番での評価も伏兵の域を出ないが、フォワ賞の結果次第ではオッズも変わってきそうだ。