予想されるベストの適性値は「３６１」で、平坦戦を想定。
脚質的には差し馬が２５％優勢。

前年のクラシック戦線をリードしてきた(３)マイネルチャールズが久々に復帰する函館記念。しかし(３)マイネルチャールズに関しては、自分も弥生賞までは◎にゴリ押ししていたのだが、皐月賞以降は１度も◎を打ったことがない。

皐月賞は１番人気３着、ダービー２番人気４着、札幌記念２番人気６着、セントライト記念１番人気２着、菊花賞２番人気５着。以降一度も人気を上回る走りを見せなくなってしまった。そして、それはこのハンデＧ３でも変わらないのではないかと思っている。

１ヶ月前の宝塚記念では、単勝１．６倍の人気を集めたディープスカイに関して、現４歳牡馬の世代レベルについて言及した。その時点で現４歳牡馬は他世代相手の芝重賞で、延べ１３９戦３勝、勝率２．２％、単勝回収率１３％という成績だったのだが、そのあとも宝塚記念も含めて９戦０勝。現時点では１４８戦３勝、勝率２．０％、単勝回収率１２％という成績になっている。

ちなみに同期間、現５歳牡馬は重賞２３勝、現６歳牡馬は重賞１９勝。それに対しての重賞３勝なのだ。皐月賞前、早々に低レベルと断定した世代ではあるが、思えば決定的にそう思わせたのは弥生賞、マイネルチャールズの勝ち方だったか。

■現４歳世代の芝重賞勝ち一覧
２００８年12月　中日新聞杯　　　ヤマニンキングリー
２００９年２月　ダイヤモンドＳ　モンテクリスエス
２００９年４月　ダービー卿ＣＴ　タケミカヅチ

しかしその(３)マイネルチャールズも含めて、この函館記念は単勝１０倍を切りそうな馬が８頭。ハンデ戦であるにしても、相当な混戦になりそうだ。その８頭を分類してみると、下記のようになる。

瞬発馬と断定できる馬
マンハッタンスカイ　「瞬７平５消１」
ゼンノグッドウッド　「瞬４平２消１」
メイショウレガーロ　「瞬６平０消０」

平坦馬と断定できる馬
レジネッタ　「瞬１平３消０」
インティライミ　「瞬２平６消０」

その他
マイネルチャールズ　「瞬５平１消０」
ドリームサンデー　「瞬６平４消０」
サクラオリオン　「瞬３平４消１」

(３)マイネルチャールズは出走11戦中９戦が瞬発戦であり、平坦戦は２戦１勝。ひょっとすると平坦のほうが向く可能性もナイとは言えない。(６)ドリームサンデーにしても平坦戦は５戦して４連対、４着以下は１度もない。しかし７番人気だった巴賞でも◎に推していた(16)サクラオリオンだが、重賞で気後れする馬でもなく、ここも引き続き筆頭評価で良いのではないかと思っている。

巴賞勝ちの(４)マンハッタンスカイは今回も57kgであるのに対し、ほぼ同等の内容を見せた(６)ドリームサンデーと(16)サクラオリオンはハンデの恩恵を受けて１kg減の56kg。距離が１８００ｍなら(６)ドリームサンデーかも知れないが、２０００ｍなら(16)サクラオリオンなのではないかと。



※　適性値の３数字はラップタイムから考えられる適性を「瞬発、平坦、消耗戦」に分け
て数値化したもの。数の大きいものが良いわけではなく、あくまで適性のバランスのみを
表す。３数字の比率がレースの適性値に近いほど有利。能力値は、ラップタイムから考
えられる基礎能力を数値化したもの（瞬発指数）。

※適性値や「▼４▼４△７」等の意味については、単行本「ラップギア」をご覧ください。
http://item.rakuten.co.jp/book/5374176/