※2/24 9:27【誤記載修正】予想詳細のヒロイックテイル部分で「乗り替わる騎手名」の記載に誤りがあったので記載部分を削除しました。申し訳ありません。印・買い目については変更していません。



【土曜阪神勝負R:全馬評価あり】待っていた舞台で迷わず本命！


＜予想＞

◎：オーロイプラータ
阪神2000mは待っていたベスト条件

○：フルヴォート
ひと叩きしての距離延長魅力

▲：アイコンテーラー
相手関係は楽になるがハンデ57kgは重い

△：バハルダール
ハンデは見込まれたが前走好内容

☆：ヒロイックテイル
現状のベスト条件で枠の並びも理想的




＜展開＞

逃げたいのは、ヒロイックテイル、ダイシンピスケス。2頭ともテンの脚は速い方ではないので、出脚次第になる。枠の並びからヒロイックテイルのハナを想定。2頭の外からアイコンテーラー、内からショウナンバシット、ウェルカムニュース、リチュアルあたりが追走。

ハナ争いになる可能性があって、砂を被りたくない馬ショウナンバシットと大跳びで外を走りたいリチュアルが内枠に入って、1コーナーまでにそれなりに流れそう。平均～やや速めのペースを想定。




＜予想詳細＞

本命は、オーロイプラータ

前走の東海Sは、出遅れからじわっと加速して後方3番手で追走。3コーナーの加速で少しもたついて、4コーナーから差を縮めて6頭分外を走って直線へ。そこからいい脚で伸びてきたが3着争いに加わっての0.5秒差5着まで（3着馬とは0.1秒差）。

高速馬場で前半遅かったので前有利だったが、前にいても遅すぎて折り合いを欠いていた馬が多かったレース。前でロスなく走って、かつ折り合ってスムーズに走ったのは、2番手から早め先頭で勝ったウィリアムバローズと2列目最内にいた3着ヴィクティファルスくらい。

オーロイプラータは、展開不向きに加えて、全体が一団でかなり距離ロスの大きい進路。それで3着まで持ってこれそうなところまで持ってきたのは負けて強しの内容。普通にペースが流れても、雨馬場の京都1800mだと間に合わないと考えていたので、想像よりかなりいい走り。成長を感じる内容だった。


この馬は、加速は遅いが、スピードに乗ったら持続力を活かして長くいい脚を使うタイプ。今回は、ベスト条件と考えている阪神2000m替わりが大きな魅力。

距離は1800mより少しでも長い方が、追走が楽になる。あと、コース形態から後半緩い下りでペースが流れやすく、かつ最後に坂もあると相手の脚が止まりやすくなる。阪神2000mは、弱点の影響が小さくて、長所が最大限に活きる条件になっている（次に合うのが、ペースが流れなくても直線の長さでカバーできる東京2100m）。


アイコンテーラーは強いが、牝馬で57kg（2着のシリウスSからだと1.5kg増）のハンデなら勝てていい。雨馬場がプラスになる馬ではないが、前走の脚が使えるなら雨の影響が残る馬場でも差し切れる脚が使える。一度乗って勝負所でずぶさが出ることを理解しているルメートル騎手の継続騎乗もいいので、ベスト条件での勝利を期待する。




対抗は、フルヴォート

前走の門司S（小倉1700m）は、半馬身出遅れ＆内から寄られたのもあって、控えて後方4番手から追走。残り800mから進出を開始して、3コーナー5～6頭分外、4コーナーで4頭分外を走って好位外まで上がって直線へ。

直線に入ってからは我慢するのが精一杯で1.0秒差4着。勝ち馬がいい走りをしたので着差は大きいが、かなり距離ロスが大きくて、休み明けの16kg増を考えたらよく走っている。


今回は、ひと叩きしての距離延長が魅力。

1周前追いきりで2年ぶりに坂路で51秒台（51.9）の時計を出して、状態の良さと勝負度を感じる中間の調整。あと、2走前シリウスSで「距離はむしろ伸びた方がいいかもしれません。」とコメントを出していた幸騎手に戻るのも歓迎。

55kgのハンデも1kg恵まれていると感じるので、前走に続いて期待したい。




単穴は、アイコンテーラー

前走のチャンピオンズC（中京1800m）は、あまり位置を取りに行かずに中団やや後ろの外で追走。3～4コーナーでずっと4頭分外を走って、直線伸びずに3.5秒差14着。

周りが速かったので砂をかぶる位置に入れてみたが、やはりダメで1～2コーナーはかなり手が動いていた。その後は外を走るしかなくて、気持ちも切れて惨敗。相手強化に加えて、中京の坂スタートもマイナスになった印象。


今回は、ハギノアレグリアスの2着になったシリウスSと同条件で、G3になり相手関係が楽になるのは歓迎。枠も被される心配のない大外に入れた。

ただ、JBCレディスクラシック（Jpn1）を勝ったので、ハンデが牝馬で重い57kg。あとローテ的にも、この後は川崎記念or兵庫女王盃からエンプレス杯と思うので、休み明けから勝負度が高いとも思えない。勝ってもいいが、積極的に買う時ではないと考えて単穴まで。




4番手は、バハルダール

前走の舞鶴S（3勝クラス：京都1900m）は、出遅れて後方2番手から追走。2コーナーからかなりペースが落ちたので、向正面で外から早めに進出。3コーナーに好位外の3番手で入って、先頭に出て直線へ。そこからクールミラボーがじわじわ迫ってきたが、1馬身差で勝利。

松山騎手の進出するタイミングが最高だったのはあるが、1kg重い斤量で次走勝ち上がるクールミラボーを倒したのは評価できる。時計的にも、やや時計がかかっていた馬場で、前半緩んだことも考えるといい時計だった。


今回は、相手強化が課題になるが、前走の走りができれば馬券圏内争いに加われていい。4走前にモレイラ騎手が乗ったことが影響したのか、パフォーマンスが上がって成長を感じる。3勝クラスを勝った直後で「56kg」なので1kg見込まれた感があるが、気難しいところを出さずに前走の走りができれば好走できていい。




最後に、ヒロイックテイル

前走のアルデバランSは、内枠からハナを取りに行ったが、スマートサニーとテーオーリカードに被されて2列目最内を取るのが精一杯。あの位置では力を出せないので2.1秒差9着。

今回は、距離延長で現状ベストの阪神2000mになるのが魅力。

阪神2000mでは、去年の仁川S11人気4着（0.2秒差）、2年前の仁川S7人気3着（0.7秒差）、3年前のカノープスS5人気3着（0.3秒差）。東京だと速い上がりに対応できなくなったので、現状は阪神2000mがベスト条件。

展開的にダイシンピスケスとのハナ争いで、外枠でダイシンピスケスが外に入ったのは最高の枠の並び。ハナが取れる可能性が上がって、取れなくても外に切り替えて2番手が取れる。人気はないはずなので押さえに入れておきたい。




※以下は、買わない人気馬の評価。

リチュアル
前走の竹田城S（3勝クラス：阪神2000m）は、じわっと出して好位外の5番手で追走。3コーナーに入って外から3番手に上がって、4コーナーで外からダノンブレットが動いてきたので押し出されて早め先頭。追い比べになって先に手が動いていたが、坂に入っても交わされずにクビ差で勝利。押し出されて先頭に出ながら、最後まで粘り切った持続力は良かった。得意の阪神2000mだったが、成長をした走りを見せて好内容。

今回は、前走と同じ阪神2000mだが、最悪の最内枠に入ってしまった。トップスピードの速さがあまりない持続力タイプなので阪神2000mの継続はいい。でも、大跳びの馬なので外枠から好位外を取るのが理想。この枠だと被されて窮屈なレース運びになってしまう。最終追い切りが自己ベストで外枠なら相手に入れる予定だったが、最内だと様子見になる。



ショウナンバシット
中山記念を除外になったので、このレースへ。シルバーステート産駒は、完全に芝に出ていて、ダートは3勝クラスを勝った馬もまだいない。芝では時計のかかる馬場に対応していたが、初ダートで素質に期待するしかない。



ヴィジョンオブラヴ
前走のアルデバランSは、6着だが1.5秒差。手薄な相手で展開がハマって栞S(3勝クラス)を勝ったので、オープンクラス昇級後は完全に力負けの内容。8歳で3勝クラスを勝ったのはすごいが、勝ったことで賞金を獲得するのがかなり難しくなった。前が総崩れになるような展開までならないと厳しい。



ウェルカムニュース
前走のポルックスSは、好位外の3番手から追走。直線で失速して0.5秒差7着。ラップ推移的には平均ペースだったが、この日の馬場は明らかに差し・追い込み有利。馬場的には言い訳のできるレースだったが、60kgでもまれたくないのに好位馬群の中にいたペイシャエスに先着されているので内容は悪い。2走前は減り続けていた馬体を戻しての18kg増だったが、前走は戻した馬体から8kg増。太めも影響した可能性がある。

今回の中間は、CWで一杯を3週連続（最終追い切りCWは2歳時のもちの木賞以来）で、前走に続いてプール調整も入れていて、まだ太めが解消されていない不安がある。距離延長の阪神替わり、ムルザバエフ騎手に乗り替わりもいいのだが、能力を出せるかの不安があるので消す判断になった。



ゼットリアン
前走のアルデバランS（京都1900m）は、中団やや後ろの外で追走。3コーナーからオーサムリザルトが外からじわっと進出するのをガンガンムチを入れてついて行こうとしたが、直線に入るところで一気に突き放されて0.6秒差3着。

オーサムリザルトが前を掃除してくれる展開で、失速した馬をうまく拾っての3着。4着に後方2番手から馬群に突っ込んだサクラアリュールが来ているので、3着以下はオーサムリザルトの後ろにいた恩恵はあった。徐々に力をつけてきているが、前走の2強とは違って今回は全体的に相手が強くなっている。成長に期待するのもありだが、現時点の走りだと掲示板争いまでと考えて消し。



ゲンパチルシファー
前走の東海Sは、スローペースだったのでいい位置を取れたが速い上がりに対応できず2.2秒差14着。現状は、中団やや後ろから後方で追走して、展開が向いたら掲示板争いに加われるくらい。衰えが出てしまっているので、勝ちに行く騎乗をしたらレースレベルに対応できない。今回も現状できるレースをして掲示板争いに加われたら上出来。



ラインオブソウル
前走の摩耶S(3勝クラス：阪神1800m)は、中団やや前から追走。向正面で少し位置を上げて、好位外まで上がって3コーナーへ。3番手で直線に入って、じわじわ前を差を縮めてクビの上げ下げでハナ差の勝利。ハンデが54kgになっているように、3勝クラスとしてもレベルがやや低いレースでの勝ち上がり。この馬なりに成長して勝ち上がったが、この相手だと前走の走りをしても掲示板も厳しい。オープンクラスで好走するには、もう一段階成長が必要。



レッドジェネシス
ダートは、3走前（2022年11月）のカノープスSで試して2.5秒差12着に完敗。屈腱炎で1年休養して、去勢もしたので再度試すのかもしれないが、芝でもパフォーマンスが落ちているので期待しにくい。手が出ない。



エナハツホ
3勝クラスを牝馬限定で勝ち上がったので、オープンクラス昇級後は力負けの内容が続いている。かなり手薄になった牝馬限定の地方交流重賞に出走できた時しか手が出ない。



ダイシンピスケス
前走のアレキサンドライトS(3勝クラス：中山1800m)は、出脚が普通でかなりムチを入れてハナへ。ハナを取ってからペースを落として、残り1000mから徐々にペースを少し上げて直線でしぶとく粘って逃げ切り勝ち。超高速馬場での平均ペースで、前有利の恩恵があっての勝利。

距離延長でハナは取りやすくなるが、東京1600mを勝てる馬なので距離延長がいいとは感じない。砂を被ったり、もまれたらダメなのでできるレース運びも限られている。単騎逃げならまだ可能性はあったが、ヒロイックテイルがいる。かなり好走するには条件がハマってくれないと難しいので厳しい。



ビヨンドザファザー
前走の東海Sは、中団馬群の中で追走。スローペースからの速い上がりについて行けずに、追いかけるだけで0.8秒差9着。この馬なりに走っていた。去年のいい頃と比べるとパフォーマンスが落ちていて、好走するには良化に加えて、かなり展開の助けも必要。もう少し相手が楽になるか、良化を感じられないと手が出ない。