ラップギアコース適性値【瞬４平５消１】に近い比率の馬が有利
番馬名　　　【ラップギア】瞬発指数
01デルマルー【瞬０平２消１】　９８
02ハヤブサナ【瞬４平２消２】１０７
03オーヴェル【瞬３平７消２】１１０
04クリノフラ【瞬３平４消０】１００
05サンライズ【瞬２平５消１】１０８
06クリノドラ【瞬３平３消１】１０４
07エブリワン【瞬２平４消１】　９３
08ハピ　　　【瞬２平１消０】１０９
09ジュンライ【瞬４平５消１】１０５
10エイコーン【瞬２平７消１】　９９
11サクラアリ【瞬２平６消１】１０６
12バーデンヴ【瞬３平２消０】１１０
13ホウオウル【瞬０平２消２】１０２
14ハセドン　【瞬１平２消０】１０６
15アルドーレ【瞬５平３消１】１０４
16レーヌブラ【瞬１平０消１】１００


いつもの阪神ダート２０００メートルではなく、今年も中京ダート１９００メートルで施行されるシリウスステークス。しかしながら珍しい距離でのダート長距離重賞、３歳馬の“古馬に対する力試し”という構図は変わらず、基本的には同じと考えても良いのではないかと思っている。

阪神ダート２０００メートルだったシリウスＳは、特殊な距離であるがゆえに古馬１０００万下（の平均）と同等クラスの、緩い流れになることが多い。それはつまり、重賞にしては超スローと言っても差し支えのないレース。そのため、ダートとしては稀有な『超瞬発力勝負』の重賞となっていた。ラップギア適性値で言うと【瞬３平６消１】よりも【瞬６平３消１】のようなタイプに有利なレースだと考えられた。

中京ダート１９００メートルのシリウスＳも、１９００メートルという長距離分類である以上、基本的にはそれを踏襲しても良いのではないかと思われる。

阪神ダート２０００メートルも含めてのシリウスＳと言うと、なぜかハンデの重い実績馬が苦戦の傾向にあったレース。トップハンデはもちろん『ハンデ５６．５ｋｇ以上』の馬が軒並み沈んでいたのだ。その成績は（長距離施行になってからの）過去１５年で５２戦【１-８-７-36】、勝率２％の単勝回収５％と散々なもの。人気どころを挙げてみるだけでも
2007年2番人気 アロンダイト
2007年3番人気 タガノゲルニカ
2008年1番人気 ワンダースピード
2009年1番人気 ワンダースピード
2010年3番人気 マイネルアワグラス
2011年2番人気 フサイチセブン
2012年1番人気 グレープブランデー
2012年3番人気 ヤマニンキングリー
2013年2番人気 ハートビートソング
2013年3番人気 ナイスミーチュー
2014年2番人気 ジェベルムーサ
2014年3番人気 ナムラビクター
2015年2番人気 ナムラビクター
2017年1番人気 マスクゾロ
2017年2番人気 ミツバ
2018年1番人気 グレイトパール
2018年3番人気 サンライズソア
2019年1番人気 タイムフライヤー
2020年2番人気 ブルベアイリーデ

これだけの人気馬がハンデ５６．５ｋｇ以上で苦戦している。基本的に強い馬のほうがハンデを課せられるはずなので、これはちょっと尋常なことではない。

■シリウスＳのハンデ別成績
56.5kg以上　 52戦【 1-8-7- 36】勝率2%　単勝回収 5%
56.0kg以下　164戦【14-7-8-135】勝率9%　単勝回収98%
※中京ダ1900m施行の2020,2021年も含む

ということで、ハンデ５６．５ｋｇ以上の
(３)オーヴェルニュ
(５)サンライズホープ
(12)バーデンヴァイラー
(15)アルドーレ
辺りは一律軽視の方向、そうなると俄然注目したいのは(８)ハピということに。デビューから３連勝のあと２連敗ということで株を下げ気味の３歳馬なのだが、少なくとも前走のレパードＳ３着は、とてもレベルの高いレース。評価を下げる必要は一切ないと思われる。何より、クビの低い独特の走法が とてもカッコイイ！！


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※【ラップギア】とは、各レースラップのラスト４ハロンのみに注目した適性分析です。ＪＲＡ発表のラップタイムを一定の公式に当てはめ、誰でも簡単に算出することができます。数値が大きければ良いというものではなく、コース適性値と“比率”の近い馬が有利だと考えられます。

※　瞬発指数は、“走破タイム”を一切考慮せず、ラップタイムを一定の公式に当てはめて算出した競走馬の能力値です。数値は全階級に対しての絶対値であり、下限70～上限130辺りだと考えられます。競走馬の能力は変動相場であり、１走ごとに変化します。