“夏は牝馬”

昔からよく言われる競馬格言ではあるが、どの程度の効力があるのだろう。それが気になって少し調べてみたところ、驚くべきデータが現れた。牝馬限定戦を除く、古馬重賞の牝馬成績。２００１年～２０１５年。

春季　６６２戦２４勝　勝率４％　単勝回収率　４９％
夏季　４８５戦５０勝　勝率10％　単勝回収率１７５％
秋季　６０５戦４３勝　勝率７％　単勝回収率　６２％

正直、ここまで差があるとは思ってもみなかった。せいぜい勝率８％の単勝回収率８０％ぐらいではないかと思っていたからだ。ここでいう夏季とは、単純に７月～９月のこと。さらに“ダート重賞”に限ると、“夏の牝馬”は勝率２０％の単勝回収率７３３％という信じられないような数字になる。

そう言われれば、このプロキオンＳも２００６年７番人気１着メイショウバトラー、２０１０年４番人気１着ケイアイガーベラ、２０１２年１２番人気１着トシキャンディなど牝馬の活躍が目立つレース。トシキャンディなんて単勝１１９．２倍だった。

ということで、先週のＣＢＣ賞（牝馬・ウリウリの勝利）に続き、ここも牝馬を狙ってみたい。というか、去年のプロキオンＳも同じ流れで、牝馬のコーリンベリーを本命にしてたんだけど（４番人気９着）。

前年は(２)ベストウォーリアに勝たれてしまい、過去の勝ち馬といえば一昨年の(８)アドマイヤロイヤルも出走。(５)レッドアルヴィスや(12)エアハリファにしても特にケチを付けるところはなく、そういった観点からはどの馬から行くべきか、ひじょうに悩むことになってしまう。

能力でいえば(12)エアハリファ、適性も加味すれば(５)レッドアルヴィス、(２)ベストウォーリアは前年より斤量３ｋｇ増だし、それを言うなら(６)コーリンベリーは前年から斤量４ｋｇ増か。どこからでも行けそうなのに加えて、どの馬も人気があるのが厄介だ。

それならいっそのこと、もう１頭の牝馬(７)サマリーズでどうだ？　“夏は牝馬”の勝率１０％は大した数字ではなく、驚異的なのは回収率のほう。つまりは人気薄が来ているということだ。

近走１２００ｍばかりを使われているが、２歳時には１４００ｍと１６００ｍを連勝してオープンに上がってきた馬。特に１６００ｍの全日本２歳優駿（Ｊｐｎ１）は圧勝だったし、ついでに言えば１４００ｍで(２)ベストウォーリアも下している。まったくあり得ないということはないのでは？



※印や金額は発走の約１時間前に確定。それまでは変更の可能性があります。