予想されるベストの適性値は「５４１」で、瞬発戦を想定。
脚質的には先行馬が１５％優勢。

前々週の中山記念から、先週の中山牝馬Ｓ、そして今週のフラワーカップとスプリングステークス。中山芝１８００ｍ祭りの絶賛開催中である。中山芝１８００ｍの重賞は年間４レース施行なのだが、その４レースすべてがこの４週間に収まっている。古馬重賞、古馬牝馬限定、３歳牝馬限定、３歳牡馬中心と、条件はキレイに分かれているのだが、これだけ同コース重賞の日程を固めているのは、何か意図があるのだろうか？

同じ中山芝１８００ｍの重賞でも、条件ごとに傾向がハッキリと出ている辺りラップギア的には面白い。中山記念は道中引き締まった流れの持久戦になりやすく、牝馬限定の中山牝馬Ｓとフラワーカップはスローからの瞬発力勝負になりやすい。そして３歳牡馬中心のスプリングＳは再び引き締まった流のレースに。

ということで、フラワーカップは瞬発力を重視。とは言っても、後方一気が通用するレースでもなく、ある程度の位置に付けられる馬という条件がつく。まずここて、後方一手の馬になりつつある(３)シンメイフジは減点。先団からレースを進められる(11)コスモネモシンは前走（フェアリーＳ）が好内容だったが、これはここでは瞬発力不足なのではないかと思われる。ラップギア的には消し。

条件としては２戦２勝の(９)サンテミリオンがピタリなのだが、これは過去２レースの前半３ハロンが３８秒７、３８秒２という超スローペース。流れの緩むフラワーカップとは言え、さすがにそこまでのスローは考えづらい。もう２秒ほど速い流れを先行できるのか？　先行できたとしても、同じような末脚を使えるのか？　課せられたハードルは意外と高そうだ。

速いペースを先行した瞬発馬となると、残るは(６)イイデサンドラと(12)オウケンサクラの２頭。(12)オウケンサクラは徐々に先行力を失っているようにも見えるが、それは２０００ｍから１８００ｍ、１６００ｍと距離を短縮してきたことが理由だろう。

むしろ前走チューリップ賞での敗因を後方に位置取り過ぎたことと陣営が考えているなら、ここは積極策が期待できる。今まで記録した数字からはこのレースで先行できるスピードがあり、そういったレースで連勝してきただけに、ペースを理由に末脚を失くす心配もない。位置取りひとつだが、好勝負になると思う。



※　適性値の３数字はラップタイムから考えられる適性を「瞬発、平坦、消耗戦」に分け
て数値化したもの（ラップギア）。数の大きいものが良いわけではなく、あくまで適性の
バランスのみを表す。３数字の比率がレースの適性値に近いほど有利。能力値は、ラップ
タイムから考えられる基礎能力を数値化したもの（瞬発指数）。

※ラップギア適性値や瞬発指数について、詳しくは下記ＵＲＬをご覧ください。
http://saikyo.k-ba.com/members/lapgear/about.html