予想されるベストの適性値は「５５０」で、平坦戦を想定。
脚質的には差し馬が１００％優勢。

■過去５年のラップギアと勝ち馬出走時の適性
2007年 ▼４▼２△12 平坦 アドマイヤムーン　 ５２０
2006年 ▼４△１△13 平坦 シックスセンス　　 ２３０
2005年 △１▼４△７ 平坦 ナリタセンチュリー ２８０
2004年 ▼１△２△６ 平坦 シルクフェイマス　 ４３３
2003年 ▼３－－△４ 平坦 マイソールサウンド １４２

昨年は適性値「５２０」のアドマイヤムーンが適性値「３４０」の◎ポップロックに競り勝ち、
ここでアドマイヤムーンがＧ１級であること、ポップロックとの明確な差を思い知らされた。
アドマイヤムーンはその後、宝塚記念とジャパンカップ勝ち。ポップロックは常に人気も惜敗続き。
自分はこのレース以降、ポップロックには一度も◎を打っていない。

とは言え、７年連続で平坦戦になっているこのレース、さすがに適性値「７００」の(16)ウオッカ
には厳しいか。(16)ウオッカは平坦戦出走経験が無いのだが、チューリップ賞勝ちが「▼11 ▼１ △８」、
ダービー勝ちが「▼８ －－ △２」。これほどの瞬発力を見せておきなながら「実は平坦な流れはもっと得意でした」
なんて話はナイと思う。

「４１０」の(10)アドマイヤオーラに関しては前走、京都金杯が初めての平坦戦で２着の競馬
（それ以前は８戦すべて瞬発戦）。しかし１番人気での２着は平坦戦での優位性を示すものではなく、
相手強化の今回、楽観できる成績とは言えないのではないか。

(11)アイポッパーは平坦戦９戦７連対。15戦９連対の瞬発戦と同程度にこなせると考えても良さそうだ。
この馬の場合、好走できるかどうかのポイントは、自身が積極的な競馬ができるかどうか
というところにある。基本的に末脚勝負の馬だが、末脚だけで勝てるほど切れる馬ではないのだ。

そのため、2200ｍだろうが3200ｍだろうが、前半のペースが速いレースでは後方からの競馬
となってしまい、勝ちきれず、大敗もある。逆に４角先団の競馬ができたときはほぼ１着、
悪くとも２着という競馬ができているのだ。それが（ペースの緩まない）Ｇ１で(11)アイポッパーが
勝てない原因かと。

そして今回の京都記念、2200ｍと言えど明確な逃げ馬はいない。行くとすれば(８)シルクフェイマスで、
スローになるようなら(11)アイポッパーがどう動くかは乗り役の気持ち次第。(８)シルクフェイマスが
後続を離しての逃げを打つようなら、乗り役の意識としてはむしろ好都合。(16)ウオッカや
(10)アドマイヤオーラといった後方からの人気馬を待たず、早めに動いてくれるようなら勝機は
十分にあると思う。長期休養明け、どの程度身体がデキているかは知らないが。



※　適性値の３数字はラップタイムから考えられる適性を「瞬発、平坦、消耗戦」に分け
て数値化したもの。数の大きいものが良いわけではなく、あくまで適性のバランスのみを
表す。３数字の比率がレースの適性値に近いほど有利。能力値は、ラップタイムから考
えられる基礎能力を数値化したもの（瞬発指数）。

※「▼４▼４△７」等の意味については、単行本「ラップギア」をご覧ください。
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