毎年ダービーに出走する有力馬の配合を
調べ続けております。

そこで、今年の出走有力馬の配合につい
て、こちらで発表させていただきます。

私の手法は、８代目までの血統表を作り、
クロス馬を調べてその馬の能力を判断す
るというものです。

最近では一部生産界でも行われており、
競馬通信社の青木義明氏も同様の手法で
配合診断等を行っております。

さて、今年ダービーに出走しそうな馬約
10頭を調べ終わりましたが、今年はレベ
ルの高い配合馬が揃っている印象を受け
ます。

2000年前後はヨーロッパ系とアメリカ系、
それに日本にだけ残っている特殊な血が
混在している状態で、レベルの高い配合
馬は少なかったのですが、徐々にアメリ
カ系の血だけで構成された馬が増えはじ
め、今年は８割方そのような馬で占めら
れています。

おそらく、アメリカから大量に繁殖牝馬
を輸入し続けた結果だと思われますが、
おかげで欧米の最新のトレンドと似たよ
うな配合馬が日本でも見られるようにな
りました。

タイトルホルダーなどはその典型ですが、
今年のケンタッキーダービーでもフォー
エバーヤングが大健闘したのもこうした
背景があると思います。

また、従来ならアメリカから外に出るこ
とがなかったSeatle SlewやStorm Catの
血を持った繁殖牝馬も日本に導入されて
おり、日本馬全体のレベルもかなり高く
なっているように思います。

ある程度配合レベルの高い馬が揃った今
年はおそらく昨年のような遅い時計の決
着とはならいでしょう。おそらく２分23
秒を切る決着となることが予想されます。