◎にはデビュー3戦目の白梅賞で、逃げて2着馬に5馬身差の圧勝を飾った(10)コパノリチャードを抜擢します。そのときの2着馬がこの世代で最初に準オープンを勝利したプリムラブルガリス。また、アーリントンＣではその後ニュージランドＴでエーシントップとクビ差2着のレッドアリオンを3着に降して勝利しています。このことから春当初の時点では、この世代のマイル路線の筆頭格だったことは間違いありません。その後の皐月賞13着、ＮＨＫマイルＣ8着の敗戦でかなり評価を下げましたが、キレる脚のないコパノリチャードのような逃げ馬にとっては厳しい流れだったことも確か。よって、休養明けの前走ポートアイランドＳでシルポートのハナをも叩くゴリ押しタイキパーシヴァルを追い駆け、ルナとも競り合ってオーバーペースを経験した効果を期待します。重～不良のタフな馬場状態では追い込み馬が有利ですが、前走で消耗戦を経験しているという点では加点できます。

　○は昨年のマイルＣＳの勝ち馬(7)サダムパテック。今年の春が振るわなかったためにかなり人気を落としていますが、立て直されての今回は巻き返しを期待します。

　▲は今年2月の東京新聞杯、3月のダービー卿ＣＴで連続2着、今年春の京王杯スプリングＣでは重賞初タイトルを手にした(9)ダイワマッジョーレ。この馬も前走の安田記念で9着に敗れたために人気を落としていますが、東京新聞杯のようなスローペースでも、京王杯スプリングＣのようなハイペースでも対応できる点が魅力です。立てて直された効果も期待できるでしょう。

　以下特注馬として、2着以下を4馬身以上も突き放した準オープンの前走白秋Ｓが強かった(5)ラトルスネーク。あとは△に中京のＣＢＣ賞を2連覇しているように、道悪巧者の(13)マジンプロスパー。速馬場の京都ならば、もうワンランク道悪になって欲しいところですが、展開次第ではチャンスがあります。