※上記の指数は新馬・未勝利の平均的な勝ちタイムを基準０とし、各レースの入線タイムを基準にレースレベルを数値化したもの。左から１走前、２走前、３走前、４走前、５走前。数値が小さければ小さいほど価値があり、例えば1アサヒライジングの前走（ヴィクトリアマイル）は平均的な新馬・未勝利の勝ちタイムよりも、2.4秒速く走ったということになります。また（　）内の指数はダートを示しています。


　クイーンＳはもともと強く、エプソムＣ先バテ馬を狙うのが私の定説。なぜならエプソムＣは露の時期でもある春の東京開催の折り返しの最終日に行われ、前が厳しいレースを強いられているからです。例えば、昨年の当該レースを制したデアリングハートもエプソムＣで先バテ（１０着）していた馬でしたし、５年前に当該レースで２着に好走し、その後の牝馬路線の王道を突き進んだダイヤモンドビコーもエプソムＣの先バテ馬でした。

　なぜ、そのような馬が巻き返せるのかと言えば、クイーンＣは札幌の開幕週に行われることに他なりません。前走で息が入れないレースを経験した馬にとって、比較的ゆったりとした流れになるクイーンＣで好走することは容易いものです。

　ですから今年も、ヴィクトリアマイルで３着の実績があり、昨年同様エプソムＣで先行して９着に惨敗した10デアリングハートの連覇に期待してみたいです。（◎）　○には前走の漁火Ｓは気性面の問題だけでは言い訳が付かない負けっぷりでしたが、ローズＳでうまく走らせた四位騎手への手替わりと前有利の馬場で狙いたい7シェルズレイ。▲にはＪＣ５着の実績があり、立て直した効果に期待の8フサイチパンドラ。あとは△に重賞で善戦ウーマンの5アドマイヤキッス。

　他に押さえるとすれば前で競馬ができる1アサヒライジング、6コスモプラチナの２頭ですが、その２頭よりもどちらかと言えば上位の馬たちの縦目を押さえた方がいいような気がします。◎デアリングハートは、昨年のエプソムＣは走破タイム1分49秒2、上がり３Ｆ37秒1も要したことで当該レースでは順当に浮上しましたが、今年のエプソムＣは走破タイムは1分48秒3、上がり３Ｆ35秒8で一昨年よりも馬場が速かったことと、今年は昨年とは違い短期放牧明けであることに多少の不安が過ぎるのです。よって、ここはコスく上位４頭のボックスで狙いたいです。

　
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