Ｇ３とはいえ、ユニコーンＳはダート馬のダービーとも言える頂上決戦。ここはダート戦線の距離短縮組が、前走とのペースの違いに戸惑いながらも、それでも末脚の違いで力強く差し切ってしまう、そんなイメージのレースだ。

……というのも、このレースは前走からの距離短縮組が圧倒的に有利。このレースが東京ダート１６００ｍで行われた過去１４回を見ると、前走１７００ｍ以上の馬が圧倒的に有利。前走１４００ｍ以下はもちろん、前走同距離１６００ｍの組もサッパリだ。

東京ダート１６００ｍ施行のユニコーンＳ、前走１２００ｍ～１６００ｍだった馬の成績は、延べ１１１頭で【３-６-５-８０】勝率３％。単勝回収率２１％、複勝回収率４０％で、とても買えたモノではない。

もうそれらの馬はバッサリと「居ないモノ」と考え、前走１７００ｍ以上の馬、さらに末脚に自信のある馬となると、(１)ラインルーフと(12)ゴールデンバローズ、(13)ブチコぐらいしか残らない。(12)ゴールデンバローズや(13)ブチコに比べると(１)ラインルーフはまだちょっとどうかなというところだし、あとは初ダート(11)マイネルサクセサーの一変の可能性……ぐらいか。まずナイと思うけど。

と言うか、ここは(13)ブチコの人気の無さに驚いた。だって白毛だよ？　ダート未勝利と５００万下で圧巻の競馬を見せた白毛だよ？　６着に敗れた前走の伏竜Ｓだって、そんなに悪い内容ではなかったのに、なぜにここまで人気が落ちる？　デキ落ちなのかな？

あと、競走馬は常に一定の能力で走っているわけではないけれど、(16)ノボバカラなんかは割といつも一定の能力で走っているようにも見える。その(16)ノボバカラをモノサシとした場合、１月の５００万で(12)ゴールデンバローズに付けられた差が３馬身半。２月の５００万下で(６)アルタイルに付けられた差も３馬身半。そして５月の青竜Ｓで(10)ノンコノユメに付けられた差は約４馬身と１／４。

(16)ノボバカラが常に一定の能力で走っているという前提の話ではあるのだが、この比較なら(12)ゴールデンバローズが抜けているとも言えなくなるのでは？　いや、むしろ(12)ゴールデンバローズより着差を付けた(10)ノンコノユメや、より短い距離で同じ着差を付けた(６)アルタイルのほうが上という事にも。

ただ、このレース、基本的に堅いんだよね。

冒頭に書いた末脚の話、その点でもメンバー中ナンバー１とナンバー２は(12)ゴールデンバローズと(13)ブチコであって、(10)ノンコノユメと(６)アルタイルはその次止まり。ラップギア的にも平坦馬より瞬発馬優勢の傾向はハッキリと出ていて、その点からも「瞬１平４消０」の(６)アルタイル、「瞬２平２消０」の(10)ノンコノユメより「瞬３平１消０」の(12)ゴールデンバローズ。「瞬２平１消０」の(13)ブチコが惜しい存在なのだが、これは不自然なほど人気がない。ならば、やはり(12)ゴールデンバローズで仕方なしということか。

(10)ノンコノユメって牡馬だったのね。



※印や金額は発走の約１時間前に確定。それまでは変更の可能性があります。