キーンランドカップは、早い話、先行できないと話にならないレース。過去８回の施行で（２０１３年の函館開催も含む）、去年と一昨年はともに逃げ切りのレースだったし、４コーナーはもちろん、１コーナーでも４番手以内が絶対に近い条件になっている。いくら速く上がってこようが、後方からでは届かないレース。好スタートから、できれば４コーナーでは２番手以内。スタートダッシュだけで８割が決まるレースだ。

過去８回施行されたキーンランドカップ、牡馬・セン馬は３勝で牝馬が５勝。出走数は牡馬・セン馬が延べ７８頭で、牝馬は４７頭。勝率にすると牡馬４．１％に対して牝馬１０．６％。牡馬の単勝回収率は２００８年単勝１６１．４倍で勝ったタニノマティーニが跳ね上げているのだが、まぁそういうことなのだろう。

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“夏は牝馬”

昔からよく言われる競馬格言ではあるが、どの程度の効力があるのだろう。それが気になって少し調べてみたところ、驚くべきデータが現れた。牝馬限定戦を除く、古馬重賞の牝馬成績。２００１年～２０１４年。

春季　６３８戦２１勝　勝率　３％　単勝回収率　４９％
夏季　４４０戦４７勝　勝率１１％　単勝回収率１８７％
秋季　５４８戦４０勝　勝率　７％　単勝回収率　６４％

正直、ここまで差があるとは思ってもみなかった。せいぜい勝率８％の単勝回収率８０％ぐらいではないかと思っていたからだ。ここでいう夏季とは、単純に７月～９月のこと。
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こういうデータもあるとおり、ここは前に行ける牝馬を狙うべき。それならば当然、前年の勝ち馬でもある(16)フォーエバーマークなのだろうが、これが過去３走に比べると驚くほど人気がない。何かあった？　それなら残る１頭(２)フクノドリーム。強引にでも逃げる(16)フォーエバーマークを見る形での２番手なら、残り目は十分にある。



※印や金額は発走の約１時間前に確定。それまでは変更の可能性があります。