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2016年 青葉賞
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大外から3強を穿つして、ディーマジェスティが勝利した先々週の皐月賞。皐月賞は、大方の戦前の想定に反して速い流れ。前半1000mを58秒4で逃げたリオンディーズが、ラスト2F目で11秒6を刻める余力を残していたために、けっこうなハイレベル戦となりました。当然、PP指数も近年では一番高い数字が出ました。今年の皐月賞で上位の馬は、ロゴタイプやイスラボニータ世代など、他の世代に生まれていたら皐月賞馬になれていたはず。本当に今年の牡馬クラシック戦線はレベルが高いです。
それに付随する形で今回の青葉賞も強豪が集いました。2月の東京500万下で後続を突き放して勝敗を分け合ったレーヴァテインにヴァンキッシュラン。今年のクラシック戦線としてはそれほどレベルが高くなく、ある意味チャンスの京成杯で、3~4コーナーで最後方に近い位置から、進路を確保できないまま前が壁となって賞金を積み上げられずに皐月賞出走権を逃してしまったメートルダール。(←この馬は、前に行く脚がないのが決定的だったにしても、京成杯で外からポジションを押し上げる選択をしなかったのが運命の別れ道だったかも~) さらにこの世代では真っ先に1勝を挙げながら、デビュー3戦目の東京スポーツ杯2歳Sで2着後に骨膜炎を発症して、ここまで待つしか手がなかったプロティガルサン。他にも目下2連勝のアルカサルにレッドエルディストと、わずか2頭のダービー出走枠をかけて鎬を削り合うには実に惜しいほどのメンバーが集いました。
今回は、逃げることで強くなったマイネルハニーが、皐月賞の出走権利を放棄してここに出走してきますが、今の東京は逃げ馬有利、メンバー的に見ても、逃げ、先行型が手薄で楽に逃げられそうです。しかし、容易に賞金加算が出来るほど楽な相手でもないでしょう。まあ、皐月賞に出走していたら大失速のパターンだったと推測されるので、この選択も悪くはないと思いますが、この馬はフリージア賞でタフな競馬で心肺機能を強化したことがスプリングS2着へと繋がったことも確か。ただ、他有力馬も今回が始動戦となる馬や前走を大目標にして皐月賞へ向けて賞金加算を狙った馬が多いだけに、マイネルハニーもノーチャンスではないし、前記しなかった馬にもチャンスがありそうです。