PP指数の各馬の(前走指数＋前々走指数＋近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にニシオボヌール(15.7pt)、ライトフェアリー(15.0pt)、ナインテイルズ、スマートカルロス(14.7pt)、タイセイスターリー(14.3pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するというスタイルで予想を行っています。

　よって、◎には、2歳時に新馬戦を快勝し、デビュー3戦目にシンザン記念2着の実績を持つ(2)タイセイスターリーを推します。今秋の2戦は、ともに出遅れ気味のレースで能力を出し切れていないながらも能力値で上位に食い込んでくるあたりはさすが。もともとの素質を考えれば、ここでは十分に勝ち負けになるはず。

　○は、前々走のキーンランドＣで勝ち馬と0.3秒差(5着)の(9)ライトフェアリー。前走のみちのくＳは、前々走で自己ベスト指数をマークした後のダメージが残る一戦。3コーナーでモタついたところで、外から寄られて位置を下げ、直線では包まれて脚を余す形での11着でした。しかし、もともとのこの馬の能力を考えれば、巻き返しが期待できるでしょう。

　▲は、今回は昇級戦になりますが、目下2連勝の勢いに期待の(3)ダイメイプリンセス。特に道悪＆強風で前半3Ｆ32秒9-後半3F35秒4の消耗戦となった前走・初風特別を、2番手から押し切った内容がとても優秀。前走は高い能力を裏付ける反面、疲労を残すレース内容でしたが、前走からしっかりとレース間隔を開けたことで、ある程度は疲れが抜けるはず。

　以下特注馬として、アリンナが大逃げしたことで、展開に恵まれたとはいえ、4走前の葵Ｓで2着と善戦した(10)エントリーチケット。この馬は前々走の準オープン・豊明Ｓでもメンバー最速の上がり3Ｆで追い込んで勝ち馬と0.1秒差(5着)。このクラス通用の目途を立てました。休養明けの前走・奥多摩Ｓでは12着に凡退しましたが、前走で凡退したことで今回で変われる可能性を秘めます。逃げ、先行馬が揃ったここで、展開に恵まれれば出番があるでしょう。

　△にこのクラスで2度の3着実績があり、立て直されて2戦目のここは変わり身を警戒の(1)ウィットウォーター。あとは勝ち鞍は全て芝1200ｍで、前走よりも1Ｆ距離が短くなるここは巻き返しを警戒したい(4)スマートグレイス。

　他では4走前の鷹ケ峰特別で逃げ切り勝ちした(5)レッドリーガル。4走前は、上手くペースを上げずに逃げ切れたとはいえ、このクラスで通用するレベルの指数をマーク。近2走はやや不振も休養明け3戦目の変わり身があっても不思議ないでしょう。

　さらに4走前で現クラス勝ちの実績がある(13)オールインワンやメンバー中で一番の軽ハンデ馬(18)オヒアも買い目に加えましょう。オールインワンは休養明けをひと叩きされての上積みを警戒。オヒアはもともとこのクラスで通用する指数の裏付けがあり、前走でダート戦を叩いてスタミナ強化を図っている点を評価しました。