結論からいう。先々週の「風と馬」で紹介した平成生まれのみどりのお持ち帰りに成功した。
「おなか減った～。でもお金ないです」
　閉店間際にみどりから誘ってきたのだ。タクシーを捕まえて築地に寿司を食いに行ったら、そのままオレの家までついてきた。とても簡単だった。「初鰹より戻り鰹」とかエラソーなコトを言いながらも、なんだかんだで網に飛び込んできたら美味しく頂くのである。
　自宅のソファーに座らせてしばし雑談。「さぁ、コレから」というときに、
「いままで黙ってたけど、16歳なんですよぉ」
「……」
　そんなコト聞かされたらデキねぇ～だろうがよ！

♪淫行疑惑が持ちあがる あるある探検隊!!　あるある探検隊!!
　よくある話だが、みどりは年をゴマかして店で働いていたのだとか。初鰹だと思ったら、まだ稚魚だったのである。松本くんのようにはなりたくないので、泣く泣くタクシー代を渡して網からリリースした。時間はすでに朝の７時。どっと疲れが出た。


　まぁ、こうして夜通し遊んでいられるのも、スプリンターズＳの結果がすでに見えているからだ。アストンマーチャン、鉄板である。
　桜花賞の敗因は距離と鞍上の騎乗ミスだし、前走の北九州記念も２～３ハロン目に刻まれた「10秒0＝10秒6」というラップが敗因である。あの展開に巻き込まれて、0秒4差の６着というのは勝ったも同然の内容といえる。たった２戦の敗戦で見限るのは早すぎる。
　鞍上に不安を感じる人がいるかもしれないが、この馬は生粋のスプリンター。折り合いを意識するよりも1200ｍをぶっ飛ばした方がいいので、誰が乗るかはあまり関係ない。むしろ中舘騎手になった分だけ、オッズに旨味がでる。

　単勝オッズは７～８倍ありそう。ならば単勝で充分。アストンマーチャンは、２歳時から古馬と遜色ないレースをしてきた。３歳という年齢が若すぎることはけっして無い。今週末は、16歳の小娘ではなく、札束をお持ち帰りする予定である。