2017年5月7日()シャティン競馬場 芝1600m

最新出走予定馬情報 ~香港チャンピオンズマイル 2017~

 5月7日、香港・シャティン競馬場で『第17回チャンピオンズマイル』(GI、3歳以上、右・芝1600メートル)がイギリス調教馬2頭を含む7頭立てで行われた。

 J.モレイラが騎乗し、単勝1.4倍と断然の人気を集めたラッパードラゴン(セン4歳、香港・J.ムーア厩舎)は3コーナー過ぎに競走を中止した。今シーズンは、史上初の「香港4歳シリーズ」完全制覇を成し遂げ、前哨戦のチェアマンズトロフィー・香港GIIでは2016年香港マイルの優勝馬ビューティーオンリーをくだした地元のニュースター、ラッパードラゴン。バランスを崩し、競走を中止した瞬間にはライブモニター越しにスタンドの悲鳴とどよめきが伝わってきた。

 香港ジョッキークラブは、「ラッパードラゴンは右後肢のけが疑われる。彼は自分自身で馬の救急車に乗り込み、病院に向かった」とChris Riggs獣医師のコメントとして発表している。

 優勝したのはB.プレブル騎手騎乗の4番人気コンテントメント(セン6歳、J.サイズ厩舎)。勝ちタイムは1分35秒23(GF=良馬場)。コンテントメントは2016年クイーンズシルバージュビリーC・香港GIの勝ち馬で、同年にモーリスが勝ったチャンピオンズマイルの2着馬。

 そのひとつ後のレースとして行われた『第39回チェアマンズスプリントプライズ』(GI、3歳以上、右・芝1200メートル、10頭立て)はH.ボウマン騎手騎乗の2番人気ラッキーバブルス(セン5歳、香港・K.リュイ厩舎)が優勝。勝ちタイムは1分8秒96(良)。ラッキーバブルスは2016年のこのレースの2着馬で、同年の香港スプリントの2着馬。

 クビ差の2着には前哨戦のスプリントカップ・香港GIIを勝ったJ.モレイラ騎乗の1番人気ミスタースタニング。

【香港チャンピオンズマイル】日本馬が予備登録03月23日(木) 14:01

香港ジョッキークラブは3月22日、5月7日(日)香港シャティン競馬場で行われるチャンピオンズマイル(G1・芝1600m)の登録馬を発表した。登録した日本馬は下記の通り。

ソルヴェイグ(栗東・鮫島一歩厩舎、牝4歳)
ネオリアリズム(美浦・堀宣行厩舎、牡6歳)
リアルスティール(栗東・矢作芳人厩舎、牡5歳)
レッツゴードンキ(栗東・梅田智之厩舎、牝5歳)

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過去10年の結果 ~香港チャンピオンズマイル 2017~

開催日 勝ち馬 性齢 調教国 タイム 騎手 調教師
2016/05/01 モーリス 牡5 日本 1:34.0 J.モレイラ 堀宣行
2015/05/03 Able Friend セ5 香港 1.35.4 J.Moreir J.Moore
2014/05/04 Variety Club 牡6 香港 1.34.1 A.Marcus M.de Kock
2013/05/05 Dan Excel セ5 香港 1.33.4 W.Marwing J.Moore
2012/05/06 Xtension 牡5 香港 1.35.2 J.McDonald J.Moore
2011/04/25 Xtension 牡4 香港 1.34.7 D.Beadman J.Moore
2010/04/25 Able One セ8 香港 1.33.7 D.Beadman J.Moore
2009/04/26 Sight Winner セ5 香港 1.35.0 B.Prebble J.Size
2008/04/27 Good Ba Ba セ6 香港 1.33.5 O.Doleuze A.Schutz
2007/04/29 Able One セ5 香港 1.34.5 M.Kinane J.Moore

歴史・概要 ~香港チャンピオンズマイル 2017~

挑戦した日本馬 ~香港チャンピオンズマイル 2017~

コスモバルク 10着(2005年)
血統
父:ザグレブ
母:イセノトウショウ(トウショウボーイ)
成績
48戦10勝
6億4129万1500円
主な勝ち鞍
シンガポール航空インターナショナルカップ(G1)
弥生賞(G2)
セントライト記念(G2)
挑戦し続けた道営のエース

 ホッカイドウ競馬に所属しながら中央競馬や海外レースに挑戦し、2006年のシンガポール航空インターナショナルカップ(国際G1)制覇など重賞戦線で活躍したスターホース。種牡馬として成功していなかった父サグレブ、兄弟に活躍馬がいなかった母という血統背景から400万の安値で取引されたが、持ち前のスピードと勝負根性で果敢にレースに挑戦する姿は多くのファンを魅了した。
 キャリアスタートは旭川競馬場のフレッシュチャレンジ、2着に敗れたものの、次戦で勝利を飾ると門別のオープン特別で2着となり、中央競馬へ参戦。初戦の百日草特別(500万)では単勝9番人気の低評価を受けたが、これを覆すコースレコードV。その後、重賞初挑戦となったラジオたんぱ杯2歳ステークス(G3)、弥生賞(G2)と連勝、一躍クラシックの主役に躍り出た。しかし、続く皐月賞では1番人気に支持されるも、先に抜け出したダイワメジャーを捉えることができず、2着に惜敗。巻き返しが期待されたダービーだったが、超ハイペースを強気に先行し、8着に敗れた。
 その後、立て直しを図ったコスモバルクはセントライト記念(G2)を勝利し、菊花賞(G1)4着、ジャパンカップ(G1)2着と古馬相手にも奮闘。翌年に日本馬初となるチャンピオンズマイルへの出走を表明した。迎えたレースではスタートで痛恨の出遅れ、レース中盤あたりからまくり気味に進出するも4コーナーではすでに手応えはなく、直線で後退。日本馬の初チャンピオンズマイル挑戦は10着に終わった。レース後、鞍上の千葉騎手は『前に行きたかったのですが、スタートがつかず、思い通りにはならなかったです、馬場が良い状態では無く、残念な結果になりました。』と無念の表情で語った。

施行年馬名性齢騎手調教師着順
2005年コスモバルク牡4千葉津代士田部和則10着
2008年マイネルシーガル牡4蛯名正義国枝栄10着
2014年マイネルラクリマ牡6柴田大知上原博之10着
2016年モーリス牡5J.モレイラ堀宣行1着