2024年3月31日()メイダン競馬場 芝2410m

レース結果 ~ドバイシーマクラシック 2024~

  • 出走予定馬
  • 出馬表
  • レース結果



馬名 性齢 負担重量
(kg)
騎手 調教師 オッズ 人気
1 4 11    レベルスロマンス セ6 57.0 W.ビュイック C.アップルビー 22.7 8
2 5 2    シャフリヤール 牡6 57.0 C.デムーロ 藤原英昭 21.2 6
3 12 9    リバティアイランド 牝4 54.5 川田将雅 中内田充正 2.8 1
4 2 3    ジャスティンパレス 牡5 57.0 J.モレイラ 杉山晴紀 7.6 4
5 10 4    エミリーアップジョン 牝5 55.0 K.シューマーク J&T.ゴスデン 11.3 5
6 3 1    ポイントロンズデール 牡5 57.0 W.ローダン A.オブライエン 312.2 12
7 1 6    ジュンコ セ5 57.0 M.ギュイヨン A.ファーブル 21.3 7
8 11 8    スターズオンアース 牝5 55.0 L.デットーリ 高柳瑞樹 4.2 3
9 6 5    シムカミル 牡5 57.0 J.ドイル A.ドゥミユール 173.5 10
10 7 12    シスファハン 牡6 57.0 L.ディロジール H.グレーヴェ 225.4 11
11 8 10    スピリットダンサー セ7 57.0 O.オーア R.フェイヒー 69.8 9
12 9 7    オーギュストロダン 牡4 57.0 R.ムーア A.オブライエン 3.5 2

■払戻金

単勝4 2,270円
複勝4 550円
5 330円
12 140円
馬連4-5 16,430円
ワイド4-5 3,260円
4-12 1,660円
5-12 1,080円
馬単4-5 31,640円
3連複4-5-12 18,570円
3連単4-5-12 222,230円

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※レース結果・払戻金・オッズなどのデータは、必ず主催者(JRA)発行のものと照合してください。

最新出走予定馬情報 ~ドバイシーマクラシック 2024~

〝お嬢さん〟の世界デビューは、ほろ苦い結果となった。昨年の3冠牝馬リバティアイランドは中団の外めを追走し、直線は大外に持ち出されたが、そこから末脚がはじけず3着。シャフリヤールイクイノックスに続く日本馬3連覇とはならなかった。中内田調教師は「タフな馬場の影響なのか日本で見せていた切れ味が見られませんでした」と敗因を分析。川田騎手は「直線もう少し動けるとありがたかったのですが、これがきょうできる精いっぱいの走りでした。今後よりよいステージに行くための経験になればと思います」と前向きにまとめた。

◆藤原調教師(シャフリヤール2着)「最高の競馬でしたね。今までの経験が全て詰まったような、本当に素晴らしいレースをしてくれた。6歳だけど本当に楽しみな馬です」

◆モレイラ騎手(ジャスティンパレス4着)「ゲートボーイのおかげでいいスタートを切ることができました。長所のスタミナを生かしてくれましたが、ギアチェンジするところで置いていかれてしまいました」

◆デットーリ騎手(スターズオンアース8着)「右にモタれてしまって、道中調整が必要でした」

【ドバイシーマクラシック】レベルスロマンス、GⅠ4勝目 ビュイック騎手「最高の状態に戻ってくれて…」04月01日(月) 04:54

地元馬のレベルスロマンス(C・アップルビー、騸6)が、手応え良く2番手を追走し、残り400メートルで先頭へ。日本馬の追い上げを振り切って、2022年BCターフ以来となるGⅠ4勝目を挙げた。手綱を取ったビュイック騎手は「素晴らしい馬ですし、最高の状態に戻ってくれて本当にうれしい。勝者に乗ることができて光栄です」と喜びをかみしめた。

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【ドバイシーマクラシック】ルメール騎手が落馬 スターズオンアースはデットーリ騎手に乗り替わり03月31日() 08:04

ドバイワールドカップデーが30日(日本時間同日深夜から31日未明)、UAEドバイ・メイダン競馬場で行われ、クリストフ・ルメール騎手がドバイターフでの落馬負傷により、ドバイシーマクラシックスターズオンアースはランフランコ・デットーリ騎手に乗り替わった。負担重量に変更はない。

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【ドバイシーマクラシック】シャフリヤール2着、リバティアイランド3着 制したのは地元UAEのレベルスロマンス03月31日() 02:22

ドバイワールドカップデーが30日(日本時間同日深夜から31日未明)、UAEドバイ・メイダン競馬場で行われ、ドバイシーマクラシック(GⅠ、北半球産4歳以上・南半球産3歳以上、芝・左2410メートル、1着賞金348万ドル=約4億9207万円=国際的な取り決めによる年初の主要通貨換算通年レートの1ドル141.4円で換算)は、地元UAEのレベルスロマンスが優勝した。日本馬はシャフリヤール(牡6歳、栗東・藤原英昭厩舎)が2馬身差の2着で、リバティアイランド(牝4歳、栗東・中内田充正厩舎)は3着。タイムは2分26秒72(良)。

同じく日本から参戦したジャスティンパレス(牡5歳、栗東・杉山晴紀厩舎)は4着で、ルメール騎手の落馬負傷によりランフランコ・デットーリ騎手に乗り替わったスターズオンアース(牝5歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)は8着だった。

◆クリスチャン・デムーロ騎手(2着 シャフリヤール) 「2、3番手からの競馬をしようと思ってうまくそのポジションで運べた。ペースが遅くて(ハミを)かむところはあったけど、2番手の勝ち馬と一緒に上がっていけた。最後は左にモタれたけどよく頑張ってくれた」

藤原英昭調教師(同)「最高の競馬でした。馬が成長しているように感じました」

中内田充正調教師(3着 リバティアイランド)「馬の具合はすごく良かったですし、レースも流れてくれていいところかと思っていましたが、このタフな馬場の影響なのか日本で見せていた切れ味が見られませんでした。ここまで応援してくださった皆さんやサポートしてくださった皆さんに結果を出して応えたかったのですが、申し訳ない気持ちです。また改めてリバティアイランドのいい走りを皆さんに見ていただきたいと思います」

◆ジョアン・モレイラ騎手(4着 ジャスティンパレス)「ゲートボーイのおかげでいいスタートを切ることができました。道中は長所のスタミナを活かして最後までバテずにいい脚で走ってくれましたが、ギアチェンジするところで置いていかれてしまいました」

杉山晴紀調教師(同)「日本の競馬のルーティンとは違ったシチュエーションの中で、平常心を保ってレースに臨めたのは収穫だと思います。悔しい結果でしたが、力を出し切れたことはよかったです」

◆ランフランコ・デットーリ騎手(8着 スターズオンアース)「ずっと右に張っていた。日本のファンの方々の応援はうれしいです」

高柳瑞樹調教師(同)「直線では外にモタれてしまいました。いい仕上がりだと思っていましたが、最後は少し本来の力を出せませんでした。まだ現役は続けるので、次に向かって頑張ります」

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【ドバイシーマクラシック】前日気配 リバティアイランド落ち着き十分 陣営は「本当にすごい馬」と感服03月30日() 04:49

昨年の3冠牝馬リバティアイランドは、キャンターでダートコースを1周。初の海外とは思えないほど落ち着いた雰囲気だ。片山助手は「検疫、空輸、メイダンの環境下での調整と、少しの期間でたくさんの動きがあるなかで、全てにおいて対応して学習してくれました。本当にこの時点ですごい馬だと思います」と感服していた。

スターズオンアースはダートコースを2周半したのち、ゲートで駐立を確認した。「問題なく順調にきています」と高柳瑞調教師。

ジャスティンパレスはダートコースをキャンターで1周。「場所が変わってもイレ込むことなく、すごくリラックスしています」と杉山晴調教師。

シャフリヤールはダートコースを1周半して本番に備えた。「海外を転戦しているベテランだし、自分で体を作っていく。日本と何ら変わりないからすごいよね」と藤原調教師。

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【ドバイシーマクラシック】陣営の話03月30日() 04:48

(1)ジュンコ・ランバート助手「香港ヴァーズで勝ったときと同じ準備をした。追い切りもうまく動いた」

(2)ジャスティンパレス・杉山晴師「追い切りの予定を前倒しにできるほど、輸送をしても想像より馬体重が減らなかった。馬場もマッチしています」

(3)ポイントロンズデール・キーティング助手「カタール(アミールトロフィー11着)ではうまくいかなかったが、今回は健康です」

(4)レベルスロマンス・アップルビー師「ここ2戦は素晴らしい走りで、馬に自信が戻った」

(5)シャフリヤール・藤原師「左回りはいい。2年前に勝っているし、一番合っている舞台」

(8)スピリットダンサー・ファーガソンオーナー「調子はいいし、きっといいレースをしてくれるだろう」

(9)オーギュストロダン・オブライエン師「4歳になってさらに成熟した。再びレースに行けることにとても興奮しています」

(10)エミリーアップジョン・Tゴスデン師「ドバイへの遠征は初めてだが、状態は問題ない」

(11)スターズオンアース・高柳瑞師「追い切りはいつも通り手応えが良かったです。ここまで順調に来ています」

(12)リバティアイランド・川田騎手「初めての海外遠征を乗り越えてここまで順調に来られています。彼女の走りを世界にお見せできたら」

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【ドバイシーマクラシック】オーギュストロダン出撃 日本馬の前に立ちはだかるのはディープインパクト産駒03月29日(金) 07:39

【ドバイ(UAE)28日=綿越亮介】アイルランドの名門A・オブライエン厩舎所属のディープインパクト産駒で、GⅠ5勝を誇るオーギュストロダンが、ドバイシーマクラシックを前に好気配をアピール。日本馬にとっては最大のライバルとなる。



ディープインパクト産駒の最終世代が、最大の敵として日本馬の前に立ちはだかる。アイルランドのGⅠ5勝馬オーギュストロダンが、ドバイシーマクラシックで3冠牝馬リバティアイランドスターズオンアースなどと激突。25年連続で愛リーディングを獲得したA・オブライエン調教師は、決戦を前にあふれんばかりの期待を口にした。

「彼は4歳になってさらに成熟しました。再びレースに行けることにわれわれがとても興奮していることは、言うまでもありません」

世界的名将にここまで言わせる昨年の英&愛ダービー馬。28日は7頭が縦列する〝オブライエン・トレイン〟の2番目でダートコースを周回。青鹿毛の馬体が黒く輝いており、絶好の雰囲気が伝わってきた。パット・キーティング助手も「健康で元気。それが一番です」とデキに太鼓判を押す。

米国に遠征した前走のブリーダーズCターフでは、後方からムーア騎手が4コーナーで内を突く妙技を披露して勝利。日本のダービー馬シャフリヤール(3着)などを一蹴した。その後の去就が注目されたが現役を続行し、さらにビッグタイトルを積み重ねることを選択。今回は約5カ月ぶりの実戦になるが、指揮官は「彼が戻ってくるのは大きなスリルだ。レースで見るのが待ち切れない」と胸を高鳴らせる。今年初戦を迎えるアイルランドの至宝が、日本の〝サムライ〟を返り討ちにする。

◆計7頭を出走 A・オブライエン厩舎はドバイ国際競走で7頭を送り込み、大攻勢をかける。2頭出しのドバイターフはGⅠ3勝のルクセンブルクに注目。前走はサウジのネオムターフCで4着に敗れたが、「彼にはペースが遅すぎた。イーブンか、それより速いペースで走れるのがこの馬の長所」と距離短縮で反撃を狙う。シーマクラシックにはオーギュストロダンの他にポイントロンズデールを送り込み、UAEダービーもヘンリーアダムズとネイビーシールを2頭出し。ドバイゴールドCではレッドシーターフハンデキャップを制したタワーオブロンドンが参戦する。




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【ドバイシーマクラシック】枠順確定 3冠牝馬リバティアイランドは9番枠03月28日(木) 12:01

日本時間31日1時に発走するドバイシーマクラシック(メイダン、GⅠ、芝2410メートル)の枠順が27日、決定した。

日本馬は昨年の3冠牝馬リバティアイランドが9番枠、スターズオンアースが8番枠、ジャスティンパレスが3番枠、2年前の勝ち馬シャフリヤールが2番枠に入った。また、BCターフ勝ち馬オーギュストロダンは7番枠に決まった。

≪ゲート番≫

1番 ポイントロンズデール(馬番③)

2番 シャフリヤール(馬番⑤)

3番 ジャスティンパレス(馬番②)

4番 エミリーアップジョン(馬番⑩)

5番 シムカミル(馬番⑥)

6番 ジュンコ(馬番①)

7番 オーギュストロダン(馬番⑨)

8番 スターズオンアース(馬番⑪)

9番 リバティアイランド(馬番⑫)

10番 スピリットダンサー(馬番⑧)

11番 レベルスロマンス(馬番④)

12番 シスファハン(馬番⑦)

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【ドバイシーマクラシック】スターズオンアース気配上々に芝コースで単走 ルメール騎手「勝つ自信があります」03月28日(木) 06:02

【ドバイ(UAE)27日=綿越亮介】30日の国際諸競走に出走する日本馬がメイダン競馬場で追い切りを行った。

GⅠ2勝馬スターズオンアースは芝コースで単走。終始馬なりだったが、小気味いい走りで気配は上々だ。ルメール騎手は「ずっと冷静に走ってくれましたし、だんだんペースアップして、直線では反応がとても良かったです。自分から動いていましたし、走り方も良かったですね」と賛辞を並べた。キャリア12戦全てで馬券圏内と安定したパフォーマンスが光る。「ジャパンC(3着)、有馬記念(2着)とトップレベルでいい結果を出しているし、今回は勝つ自信があります」と、鞍上はイクイで制した昨年に続く連覇に期待をふくらませている。

2年前の勝ち馬シャフリヤールは芝コースで西塚騎手(レースはCデムーロ騎手)を背に4ハロン追い。直線で仕掛けられると、鋭い反応を披露した。藤原助手は「芝を確認する感じで、最後はいつも通りしっかり動かしています。雰囲気はいいですよ」と話した。

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【ドバイシーマクラシック】リバティアイランド今年初戦へ準備万端 川田将雅騎手「彼女の走りを世界にお見せできたらと思います」03月28日(木) 04:59

【ドバイ(UAE)27日=綿越亮介】30日の国際諸競走に出走する日本馬がメイダン競馬場で追い切りを行った。シーマクラシックに挑むリバティアイランドは、川田騎手を背に芝コースで軽快なフットワーク。昨年の3冠牝馬が、世界デビューに向けて準備を整えた。




昨年の3冠牝馬が、世界に羽ばたく準備を整えた。今年初戦を迎えるリバティアイランドが、芝コースで軽やかな走りを披露。またがった川田騎手が、手綱越しに伝わる好感触を口にした。

「初めての海外遠征のぶん、体調の変化などはもちろんありますけど、それを乗り越えてここまでこられているな、という感じの追い切りができました。しっかりと進んでいきましたし、順調にここまでこられたと思います」

まだ夜が明けきらないなか、5ハロン地点からスタート。リラックスした様子でリズム良く進むと、直線も手綱が動くことなく馬なりで緩やかに加速。柔らかみのあるフットワークでゴール板を駆け抜けた。鞍上は「今年の芝がとても硬いなというのが第一印象」と馬場の感想を口にしたが、そのなかでもリバティ特有の伸びのあるストライドは健在。見守った片山助手も「全てにおいてうまくいったんじゃないですかね。それくらい状態もいいです」とデキに太鼓判を押した。

昨年、史上7頭目の牝馬3冠に輝いたドゥラメンテ産駒。イクイノックスとの対決に注目が集まったジャパンCでは4馬身差をつけられて2着と完敗したが、「僕自身、イクイノックスが日本史上一番強いと思っているので、その馬にトライできた経験は非常に大きな財産になっています」と鞍上に悲観の色は一切ない。

そのイクイが現役を引退した今、リバティにかかる期待は大きい。「この馬が背負うものはとても重くなっていると思いますし、世界的にも注目されていることを実感しています。初めての海外遠征ではありますけど、彼女の走りを世界にお見せできたらと思います」とジョッキーは力強く宣言した。昨年イクイが3馬身半差Vを飾った一戦で、再び衝撃の世界デビューを果たす。

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過去10年の結果 ~ドバイシーマクラシック 2024~

開催日 勝ち馬 性齢 調教国 タイム 騎手 調教師
2023/03/26 イクイノックス 牡4 日本 2.25.65 C.ルメール 木村哲也
2022/03/26 シャフリヤール 牡4 日本 2.26.88 C.デムーロ 藤原英昭
2021/03/27 ミシュリフ 牡4 イギリス 2.26.65 D.イーガン J.ゴスデン
2019/03/30 オールドペルシアン 牡4 UAE 2.27.17 W.ビュイック C.アップルビー
2018/03/31 ホークビル 牡5 UAE 2.29.45 W.ビュイック C.アップルビー
2017/03/25 ジャックホブス 牡5 イギリス 2.32.39 W.ビュイック J.ゴスデン
2016/03/26 ポストポンド 牡5 イギリス 2.26.97 A.アッゼニ R.ヴェリアン
2015/03/28 ドルニヤ 牝4 フランス 2.28.21 C.スミヨン A.ロワイエ=デュプレ
2014/03/29 ジェンティルドンナ 牝5 日本 2.27.25 R.ムーア 石坂正

歴史・概要 ~ドバイシーマクラシック 2024~

ドバイシーマクラシックはアラブ首長国連邦のメイダン競馬場で行われる3歳以上の芝2410mの競走。
ドバイワールドカップミーティングの一環として、ドバイワールドカップドバイターフなどと共に開催されるG1競走。
日本馬では、2001年にステイゴールドが日本馬として初優勝。ハーツクライ(2006年)、ジェンティルドンナ(20146年)、シャフリヤール(2022年)、イクイノックス(2023年)の勝利と合わせて計5勝を挙げている。

挑戦した日本馬 ~ドバイシーマクラシック 2024~

ジェンティルドンナ 1着(2014年)
血統
父:ディープインパクト
母:ドナブリーニ(Bertolini)
成績
19戦10勝
13億2621万円+400万ドル
主な勝ち鞍
牝馬3冠(桜花賞GI・優駿牝馬GI・秋華賞GI)
ジャパンカップ(GI)
有馬記念(GI)
競馬史を塗り替え続けた歴史的名牝

 ジェンティルドンナは牝馬3冠に加え、史上初となるジャパンカップ連覇を達成した競馬史に残る名牝である。3歳から引退戦となった有馬記念まで牡馬一線級を相手に結果を残してきたその成績は輝かしい。
 初のGI挑戦となった桜花賞では、2人気の支持を受け、直線一気のレースでGI初制覇。続くオークスでは距離不安、乗り代わりを懸念され、桜花賞馬でありながら3人気の評価となったが、レースではじっくり後方から構え、直線では大外から剛脚を披露。2着のヴィルシーナに5馬身の差をつける圧巻の内容で優勝した。3冠の期待が高まった秋華賞では1.3倍の断然人気。ヴィルシーナとの激しい叩き合いを制して史上4頭目となる牝馬3冠を達成した。続くジャパンカップでは前走の凱旋門賞を2着となり、注目を集める怪物オルフェーヴルが参戦。ジェンティルドンナは3番人気であったが、レースでは200mに渡るオルフェーヴルとの激しい叩き合いを制し、史上初となる3歳牝馬によるジャパンカップ制覇となった。さらにこの実績を評価され、3歳牝馬としてはじめて年度代表馬にも輝いた。
 翌年はドバイシーマクラシック2着、宝塚記念3着、天皇賞(秋)2着と勝ちきれない競馬が続いていたが、イギリスの名手ライアン・ムーアで挑んだジャパンカップでは昨年同様、好位から抜け出す競馬で優勝。史上初のジャパンカップ連覇を飾った。2度目の挑戦となったドバイシーマクラシックでは再び、ジャパンカップを制した時の鞍上ライアン・ムーアを迎えて挑戦。故障馬の煽りを受け、ポジション取りを悪くしたものの直線でムーアのアクションに応えたジェンティルドンナはラスト100mで先頭に立つとそのまま突き抜けて完勝。鞍上のムーアはレース後に『終いにいい脚を残したいと思っていましたが、期待通りの末脚でした。本当に強い牝馬です。』とジェンティルドンナの能力を惜しみなく称賛した。
 その後、宝塚記念で9着、天皇賞(秋)2着、ジャパンカップ4着と敗れ、衰えを指摘されていたが、引退戦の有馬記念でゴールドシップ、エピファネイア、ジャスタウェイらを封じ込めて優勝。最後まで底知れぬ能力・スター性を感じさせるレースで現役を締めくくった。

施行年馬名性齢騎手調教師着順
2000年ゴーイングスズカ牡7芹沢純一橋田満5着
2001年ステイゴールド牡7武豊池江泰郎1着
2002年ホットシークレット丞i6柴田善臣後藤由之7着
2006年ハーツクライ牡5C.ルメール橋口弘次郎1着
2007年ポップロック牡6O.ペリエ角居勝彦6着
2010年ブエナビスタ牝4O.ペリエ松田博資2着
2011年ルーラーシップ牡4C.スミヨン角居勝彦6着
2013年ジェンティルドンナ牝4岩田康誠石坂正2着
トレイルブレイザー牡6武豊池江泰寿11着
2014年ジェンティルドンナ牝5R.ムーア石坂正1着
デニムアンドルビー牝4浜中俊角居勝彦10着
2016年ドゥラメンテ牡4M.デムーロ堀宣行2着
ラストインパクト牡6J.モレイラ角居勝彦3着
ワンアンドオンリー牡5武豊橋口慎介5着
2017年サウンズオブアース牡6C.ルメール藤岡健一6着
2018年レイデオロ牡4C.ルメール藤沢和雄4着
モズカッチャン牝4C.デムーロ鮫島一歩6着
サトノクラウン牡6J.モレイラ堀宣行7着
2019年シュヴァルグラン牡7H.ボウマン友道康夫2着
スワーヴリチャード牡5J.モレイラ庄野靖志3着
レイデオロ牡5C.ルメール藤沢和雄6着
2021年クロノジェネシス牝5北村友一斉藤崇史2着
ラヴズオンリーユー牝5O.マーフィー矢作芳人3着
2022年シャフリヤール牡4C.デムーロ藤原英昭1着
オーソリティ牡5C.ルメール木村哲也3着
ユーバーレーベン牝4D.レーン手塚貴久5着
グローリーヴェイズ牡7C.スミヨン尾関知人8着
ステラヴェローチェ牡4M.デムーロ須貝尚介9着
2023年イクイノックス牡4C.ルメール木村哲也1着
シャフリヤール牡5C.デムーロ藤原英昭5着
ウインマリリン牝6D.レーン手塚貴久6着