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【オークス】2冠か逆転か伏兵か!?牝馬クラシック第2弾の注目点


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【オークス】2冠か逆転か伏兵か!?牝馬クラシック第2弾の注目点

桜花賞を7番人気で制したスターズオンアース 史上16頭目の牝馬クラシック2冠制覇なるか

桜花賞馬スターズオンアース(美浦・高柳瑞樹厩舎)が、史上16頭目の牝馬クラシック2冠制覇を目指す。同馬の桜花賞出走前の通算成績は5戦1勝で、桜花賞では7番人気だったが、2着ウォーターナビレラとの接戦をハナ差で制し、待望の2勝目をクラシックの舞台で挙げた。グレード制が導入された1984年以降のオークスでは、33頭の桜花賞馬が出走して9勝、2着7回(勝率.273、連対率.485)という成績を挙げているが、スターズオンアースは“樫の女王”の座も射止めることができるかどうか。Vなら、2勝目を桜花賞で挙げた馬のオークス制覇は1954年ヤマイチ以来68年ぶり2頭目(※2歳戦が実施されるようになった1946年以降)、7番人気以下で桜花賞を制した馬のオークス制覇は初めてのケースとなる。

★桜花賞に続き“テン乗り”騎手とのコンビで参戦 C・ルメール騎手が騎乗予定のスターズオンアース

桜花賞馬スターズオンアース(美浦・高柳瑞樹厩舎)には、C・ルメール騎手が騎乗する予定。同馬にはデビューから4戦は石橋脩騎手が騎乗していたが、その後は横山武史騎手が騎乗してクイーンC2着、川田将雅騎手が騎乗して桜花賞1着という成績を挙げている。今回、川田騎手は忘れな草賞を制したアートハウス(栗東・中内田充正厩舎)に騎乗予定で、スターズオンアースは桜花賞に続いて“テン乗り”騎手とのコンビで挑むことになった。果たして、ルメール騎手は初めてコンビを組むスターズオンアースを勝利に導くことができるかどうか。なお、異なる騎手での桜花賞オークス優勝は、1952年スウヰイスー(桜花賞:保田隆芳騎手、オークス:八木沢勝美騎手)、2012年ジェンティルドンナ桜花賞岩田康誠騎手、オークス川田将雅騎手)の2頭が記録している。


★JRA・GI初制覇を狙う武幸四郎調教師 桜花賞2着のウォーターナビレラで参戦

ウォーターナビレラ(栗東・武幸四郎厩舎)は、昨年の阪神JFでは勝ち馬から0秒2差の3着、前走の桜花賞ではハナ差の2着とあと一歩のところでGI制覇を逃している。桜花賞でハナ差の2着に敗れた馬は、オークスに3頭が出走して2勝、2着1回という成績を挙げているが、ウォーターナビレラは悲願のGI初勝利を挙げることができるかどうか。Vなら、同馬を管理する武幸四郎調教師は開業5年目でJRA・GI初制覇となる。なお、同調教師は騎手時代の2013年にメイショウマンボとのコンビでオークスを制しており、史上4人目の騎手・調教師双方でのオークス制覇がかかる。

また、ウォーターナビレラには武幸四郎調教師の兄・武豊騎手が騎乗する予定。武豊騎手には1996年エアグルーヴ以来、26年ぶりのオークス制覇がかかるが、弟に調教師として初のGIタイトルを贈ることができるかどうか。

★桜花賞4着の“2歳女王”サークルオブライフ 2つ目のGIタイトル獲得なるか

桜花賞4着のサークルオブライフ(美浦・国枝栄厩舎)が、オークスでGI2勝目を狙う。同馬は2歳時に阪神JFアルテミスSの重賞2勝を含む4戦3勝の成績を挙げ、JRA賞最優秀2歳牝馬を受賞したが、3歳になった今年はチューリップ賞3着→桜花賞4着と連敗を喫している。サークルオブライフは今年のオークス登録馬では唯一の重賞2勝馬だが、“2歳女王”の実力を示し、2つ目のGIタイトルを手にすることができるかどうか。Vなら、最優秀2歳牝馬の勝利は2017年ソウルスターリング以来5年ぶり13頭目となる。なお、サークルオブライフに騎乗予定のM・デムーロ騎手は、ユーバーレーベンに騎乗して昨年のオークスを制しており、史上7人目のオークス連覇がかかる。

★JRA通算1000勝が目前に迫る国枝栄調教師 オークス3勝目を目指し2頭の管理馬を登録

5月17日現在、現役最多のJRA通算994勝を挙げ、大台のJRA通算1000勝まであと6勝に迫っている国枝栄調教師は、2010年にアパパネ、2018年にアーモンドアイオークスを制しており、現役では唯ーオークスで2勝を挙げている調教師。同調教師は、昨年の“2歳女王”サークルオブライフ、トライアルのサンスポ賞フローラSを制したエリカヴィータの2頭を今年のオークスに登録しているが、同レース3勝目を挙げることができるかどうか。なお、エリカヴィータには現役最多タイのオークス3勝を挙げている福永祐一騎手が騎乗する予定だが、同騎手がJRA・GIで国枝調教師の管理馬に騎乗するのは今回が初めてとなる。

ナミュールプレサージュリフトライラック 桜花賞フタ桁着順からの巻き返しなるか


桜花賞10着のナミュール(栗東・高野友和厩舎)が、オークスでの巻き返しを狙う。同馬は今年初戦のチューリップ賞を制し、桜花賞では1番人気に支持されたが、勝ったスターズオンアースから0秒3差の10着に敗れた。桜花賞でフタ桁着順に敗れた馬がオークスを勝てば、2013年のメイショウマンボ桜花賞10着)以来9年ぶり5頭目となるが、ナミュールはフタ桁着順から巻き返して“樫の女王”の座に就くことができるかどうか。なお、今年のオークスには桜花賞11着のプレサージュリフト(美浦・木村哲也厩舎)、同16着のライラック(美浦・相沢郁厩舎)も出走を予定している。

また、ライラックには横山和生騎手、ナミュールには横山武史騎手が騎乗する予定だが、両騎手の祖父・横山富雄元騎手は1978年、父・横山典弘騎手は2010年にオークスを制しており、親子3代オークス制覇がかかる。横山和生騎手はオークス初騎乗、横山武史騎手は昨年(7着)に続く2回目のオークス騎乗となるが、同レース初勝利を挙げることができるかどうか。なお、ライラック桜花賞に続きオークスも追加登録料200万円を支払っての参戦となる(※同馬の他に、ラブパイロー(美浦・大和田成厩舎)も追加登録でのオークス参戦となる)。

★忘れな草賞で3馬身差の快勝 川田将雅騎手が騎乗予定のアートハウス

スターズオンアースに騎乗して桜花賞を制した川田将雅騎手は、オークスでは忘れな草賞勝ち馬アートハウス(栗東・中内田充正厩舎)に騎乗する予定。同一年の牝馬クラシックを異なる馬で制覇すれば、1965年の加賀武見元騎手、2005年の福永祐一騎手に続く史上3人目の記録となるが、川田騎手はアートハウスを勝利に導くことができるかどうか。なお、忘れな草賞は桜花賞と同じ週に芝2000メートルで実施されており、過去の同レース勝ち馬からはチョウカイキャロルエリモエクセルエリンコートミッキークイーンラヴズオンリーユーの5頭がオークス馬になっている。アートハウスは忘れな草賞で2着馬に3馬身差をつけて勝利を挙げたが、オークスではどのような走りを見せるだろうか。

また、アートハウスは本邦外居住馬主H.H.シェイク・ファハドの所有馬で、同馬が勝てば、本邦外居住馬主の所有馬として初のJRAクラシック制覇となる。同馬主は、アートハウスの母で2016年に秋華賞2着、エリザベス女王杯4着という成績を挙げたパールコードもかつて所有しており、JRA・GIに所有馬が出走するのは同馬以来2頭目となる。

★サンスポ賞フローラSでは逃げて2着に好走 ディープインパクト産駒のパーソナルハイ

サンスポ賞フローラSで逃げて2着に入ったパーソナルハイ(栗東・矢作芳人厩舎)は、歴代最多タイのオークス4勝を挙げているディープインパクト産駒。同馬が勝てば、“ディープ”産駒はともに歴代単独トップのクラシック24勝目、オークス5勝目となるが、パーソナルハイオークスを制すことができるかどうか。なお、同馬に騎乗予定の吉田豊騎手には、2002年スマイルトゥモロー以来20年ぶりのオークス制覇がかかる。

★今回はD・レーン騎手とのコンビで参戦予定 フラワーCを制したスタニングローズ


スタニングローズ(栗東・高野友和厩舎)は、昨年6月6日の新馬戦(中京)から毎回騎手が乗り替わっており、通算8戦目となる今回はD・レーン騎手が騎乗する予定。同馬は今年に入りこぶし賞→フラワーCを連勝しているが、3連勝で“樫の女王”の座に就くことができるかどうか。なお、中京デビュー馬がオークスを勝てば、1991年イソノルーブル以来31年ぶり3頭目となる。

また、フラワーC2着のニシノラブウインクを管理する小手川準調教師、同馬に騎乗予定の三浦皇成騎手にはJRA・GI初制覇がかかる。小手川調教師は今回が管理馬2頭目のJRA・GI出走、三浦騎手は今回がJRA・GI105回目の挑戦となるが、初のビッグタイトルを手にすることができるかどうか。

★昨年は1勝馬ユーバーレーベンがV 今年は8頭の1勝馬が登録

昨年のオークスは、レース前まで通算6戦1勝という成績だったユーバーレーベンが勝ち、オークス史上3頭目となる1勝馬による勝利となった。今年のオークス登録馬では、桜花賞5着のピンハイ(栗東・田中克典厩舎)、同7着のべルクレスタ(栗東・須貝尚介厩舎)、サンスポ賞フローラS2着のパーソナルハイ(栗東・矢作芳人厩舎)、フラワーC2着のニシノラブウインク(美浦・小手川準厩舎)の他、5月17日現在抽選対象(※以下の4頭中1頭が出走可能)となっているコントディヴェール(栗東・清水久詞厩舎)、シンシアウィッシュ(栗東・吉村圭司厩舎)、ホウオウバニラ(栗東・安田翔伍厩舎)、ルージュリナージュ(美浦・宗像義忠厩舎)が1勝馬だが、2勝目をオークスという大舞台で挙げることができるかどうか。

また、ピンハイは現役時代に芝1600メートルのJRA・GIで2勝を挙げたミッキーアイルの産駒で、同産駒初のJRA・GI制覇がかかる。ミッキーアイル産駒は5月17日現在、芝での勝利はすべて1800メートル以下の距離で、ピンハイもデビューから芝1600メートル以下の距離に出走してきたが、未知の距離となる芝2400メートル戦のオークスでどのような走りを見せるだろうか。なお、ピンハイが勝てば、同馬を管理する田中克典調教師、同馬に騎乗予定の高倉稜騎手ともにJRA・GI初制覇となる。

ソダシで先週のヴィクトリアマイルを制覇 須貝調教師&吉田隼人騎手コンビのベルクレスタ

5頭のGI馬が出走した先週のヴィクトリアマイルは、吉田隼人騎手が騎乗した昨年の桜花賞ソダシ(栗東・須貝尚介厩舎)が勝ち、GI3勝目を挙げた。須貝調教師と吉田隼人騎手のコンビは、ベルクレスタオークスに参戦する予定だが、今週もGI制覇を遂げることができるかどうか。なお、ベルクレスタが勝てば、須貝調教師はクラシック完全制覇&8大競走完全制覇に王手(ダービーを勝てば達成)となり、吉田隼人騎手は「武豊(兄)=武幸四郎(弟)」騎手以来、オークス史上2組目の兄弟制覇(兄の吉田豊騎手は1997年と2002年にオークス優勝)となる。また、先週の京王杯SCメイケイエールとのコンビで制した池添謙一騎手は、オークスではルージュエヴァイユ(美浦・黒岩陽一厩舎)に騎乗する予定。池添騎手は今年のJRA重賞で4勝を挙げており、騎手別の2022年JRA重賞勝利数で2位タイとなっている。池添騎手は2008年トールポピー、2016年シンハライトオークス2勝を挙げているが、現役最多タイのオークス3勝目を挙げることができるかどうか。

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