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秋競馬の開幕ウイークを飾る産経賞セントウルSが12日、中京競馬場で行われる。一昨年の阪神JF勝ち馬レシステンシアが、充実の夏休みを経て始動。今年の高松宮記念2着の舞台で、秋の飛躍へつながる貫禄の走りを見せる。
昨年とは違う、充実の秋へ。一昨年の阪神JF勝ち馬レシステンシアが、約4カ月の休養を経て秋初戦に挑む。
「何のトラブルもなく順調です。馬体重は(8月31日時点で)522キロです。輸送で減るので阪急杯(508キロ)と同じぐらいで出られると思います」と、松下調教師は笑顔で語った。
昨年はNHKマイルC2着後、左前脚の球節の剥離骨折が判明。「極めて軽いもの」と言うが、骨折明けのマイルCSは直線失速して8着と、影響がなかったと言えない。それに対し、今年は狙い通りのローテーションでヴィクトリアマイル6着のあと、リフレッシュ休養。金濱厩務員は「秋初戦になりますが、骨折で休んでいた昨年とは夏の過ごし方が違いますからね」と手応え十分だ。
実際、動きも順調そのもの。8月6日に帰厩し、25日に栗東坂路4ハロン51秒6-12秒0、9月1日には同51秒7-12秒0と2週連続で好時計をマーク。「もともと動く馬なんでね。良かったと思いますよ」とトレーナーは目を細める。
中京芝1200メートルでは今年の高松宮記念2着。「好走しましたからね。(適性は)悪くない。あの時は外枠(〔8〕枠(16)番)だったんでね」。今回は昨年のNHKマイルC2着時のルメール騎手を迎え、「競馬に乗ったことがあるので心配していない」と不安材料はない。
母マラコスタムブラダは4歳時にアルゼンチンのGIとGIIを制しており、娘も4歳秋を迎えてさらなる活躍が見込める。
「(夏競馬では)3歳馬がいっぱい勝っているんでね。意地を見せんとね」と師はニヤリ。オールアットワンス、ヨカヨカ、レイハリアと、サマースプリントシリーズ5戦のうち3歳馬が3勝しているが、世代交代は許さない。GI馬が格の違いを見せつけ、秋の舞台へ飛躍する。(増本隆一朗)
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