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【マイルCS】レースの注目点


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【マイルCS】レースの注目点

★今年は阪神で実施されるマイルCS GI馬8頭を含む17頭が登録



 22日の阪神ではマイルCSが実施される。京都競馬場が開催休止期間に入ったため、今年の同レースは1984年の創設以来、初めて阪神で開催される。今年のマイルCSには、GI3勝馬のアドマイヤマーズ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)、グランアレグリア(牝4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)、マイルCS連覇を狙うインディチャンプ(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)、3歳のGI馬サリオス(牡、美浦・堀宣行厩舎)、ラウダシオン(牡、栗東・斉藤崇史厩舎)、レシステンシア(牝、栗東・松下武士厩舎)などGI馬8頭を含む17頭が登録しているが、豪華なメンバーが揃った一戦を制すのはどの馬だろうか。

 また、今年のJRA・GIでは1番人気馬の好成績が目立っており、11月9日現在、1番人気馬の連対率は.813で、グレード制が導入された1984年以降で最も高い連対率を記録している。マイルCSでは、2009年のカンパニーが勝ったのを最後に1番人気馬が10連敗中だが、今年はどのような結果になるだろうか。



★史上8頭目の春秋マイルGI同一年制覇なるか GI3連勝を狙うグランアレグリア



 グランアレグリア(牝4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が、春秋マイルGI制覇を狙う。同馬は昨年の桜花賞馬で、今年は短距離路線のGIに出走を続けて高松宮記念2着、安田記念1着、スプリンターズS1着という成績を残しているが、マイルCSも制してGI3連勝を成し遂げることができるだろうか。安田記念マイルCSの双方制覇を決めれば史上12頭目で、同一年の達成は昨年のインディチャンプに続く2年連続で8頭目となる。また、同一年のスプリンターズSマイルCS制覇は2003年のデュランダル以来、17年ぶり3頭目となる。



マイルCS歴代最多勝の藤沢和雄調教師 ルメール騎手はマイルCS初Vへ17回目の挑戦



 グランアレグリア(牝4歳)を管理する藤沢和雄調教師は、マイルCSで歴代最多の4勝を挙げている。同調教師はマイルCSでの出走回数も橋口弘次郎元調教師と並び歴代最多タイの18回で、グランアレグリアが出走すれば単独最多となる。同調教師がマイルCSを勝てば2001年のゼンノエルシド以来19年ぶりとなるが、同レース5勝目を挙げることができるかどうか。Vなら、同教師の同一JRA・GI5勝は藤沢和雄調教師の天皇賞・秋(6勝)に続き、グレード制が導入された1984年以降で2例目となる。

 また、グランアレグリアに騎乗予定のC.ルメール騎手にはマイルCS初制覇がかかる。同騎手はマイルCS初騎乗となった2004年以来、16年連続で同レースに参戦しているが、3度の2着が最高成績。ルメール騎手は17回目の挑戦でマイルCS初勝利を挙げることができるかどうか。



マイルCS連覇を狙うインディチャンプ 妹のアウィルアウェイも出走予定



 インディチャンプ(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)が、史上6頭目のマイルCS連覇を狙う。同馬は昨年、安田記念マイルCSの春秋マイルGI制覇を果たし、JRA賞最優秀短距離馬を受賞した。インディチャンプはマイルGI3勝を狙った今年の安田記念では3着となり、今回は同レース以来、約5カ月半ぶりの出走となるが、今年もマイルCSを制すことができるだろうか。Vなら、マイルCS連覇は、2006・07年のダイワメジャー以来13年ぶりとなる。

 インディチャンプは父ステイゴールド、母ウィルパワーという血統で、マイルCSには、同馬の妹に当たるアウィルアウェイ(牝4歳、栗東・高野友和厩舎:父ジャスタウェイ)も出走を予定している。アウィルアウェイは前走のスプリンターズSでは3着に入っているが、初のきょうだい対決はどちらに軍配があがるだろうか。



★秋初戦となった毎日王冠を快勝 マイル戦3戦3勝のサリオス



 サリオス(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)は、デビューから3連勝で昨年の朝日杯FSを制し、今春のクラシックでは三冠馬となったコントレイルには及ばなかったものの、皐月賞、ダービーでいずれも2着に入った。サリオスは三冠最終戦の菊花賞には向かわず毎日王冠で始動し、古馬との初対決となった同レースでは2着馬に3馬身差をつけて秋初戦を勝利で飾っている。サリオスの通算成績は6戦4勝で、1997年の優勝馬タイキシャトルに並ぶ最少キャリアでのマイルCS制覇がかかるが、クラシックで好走した実力を強豪が揃った古馬相手に示すことができるかどうか。なお、サリオスは芝1600メートルで3戦3勝という成績を残しており、今回は“テン乗り”のM.デムーロ騎手とのコンビで出走する予定。



★3頭のGI馬を送り込むシルクレーシング 社台レースホース&キャロットファームにも注目



 マイルCSには、同レース連覇のかかるインディチャンプ(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)、朝日杯FS勝ち馬サリオス(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)、NHKマイルC勝馬ラウダシオン(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)が出走する予定。3頭はいずれも(有)シルクレーシングの所有馬で、同一馬主の所有するJRA・GI馬3頭がJRA・GIで対戦すれば、グレード制が導入された1984年以降で7例目となるが、(有)シルクレーシングは昨年に続きマイルCSを制すことができるかどうか。

 また、ヴァンドギャルド(牡4歳、栗東・藤原英昭厩舎)を所有する(有)社台レースホース、レシステンシア(牝3歳、栗東・松下武士厩舎)を所有する(有)キャロットファームは、歴代トップタイのマイルCS2勝を挙げている。(有)社台レースホースには24年ぶり、(有)キャロットファームには12年ぶりの勝利がかかるが、単独トップとなる3度目のマイルCS制覇を遂げることができるかどうか。



★3世代のNHKマイルC勝ち馬が出走予定 ケイアイノーテックアドマイヤマーズ、ラウダシオン



 今年のマイルCSには、2018年のNHKマイルC勝ち馬ケイアイノーテック(牡5歳、栗東・平田修厩舎)、2019年のNHKマイルC勝ち馬アドマイヤマーズ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)、2020年のNHKマイルC勝ち馬ラウダシオン(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)が登録している。3世代のNHKマイルC勝ち馬が同じレースに出走するのは今回が4回目で、過去3回はいずれも最年長の馬が先着しているが、今回はどのような結果になるだろうか。なお、NHKマイルC勝ち馬がマイルCSを勝てば、2016年のミッキーアイル以来4年ぶり2頭目となる。

 また、今年のNHKマイルC2着馬レシステンシア(牝3歳、栗東・松下武士厩舎)は、同レース後に左第1指骨剥離骨折が判明したため休養に入り、今回が約半年ぶり(中195日)の復帰戦となる。歴代のマイルCS勝ち馬で、前走からの間隔が最も長かったのは2015年モーリスの中167日だが、レシステンシアは約半年のブランクを克服してこの記録を更新することができるかどうか。同馬には北村友一騎手が騎乗する予定。



★牡牝混合GIで活躍が続く牝馬 マイルCSには5頭がエントリー



 今年の牡牝混合GIでは、牝馬の活躍が目立っており、高松宮記念大阪杯安田記念宝塚記念スプリンターズS天皇賞・秋の6レースで勝利を挙げ、グレード制が導入された1984年以降、牡牝混合GIにおける牝馬の年間最多勝記録を既に更新している。また、高松宮記念大阪杯安田記念の3レースで牝馬がワンツーフィニッシュを決めている。

 マイルCSには今年の安田記念スプリンターズSを制したグランアレグリア(4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)、昨年の“2歳女王”レシステンシア(3歳、栗東・松下武士厩舎)のGI馬2頭に加え、アウィルアウェイ(4歳、栗東・高野友和厩舎)、サウンドキアラ(5歳、栗東・安達昭夫厩)、スカーレットカラー(5歳、栗東・高橋亮厩舎)が登録しているが、このレースでも牡馬を破って牝馬が勝利を挙げるだろうか。Vなら、牝馬のマイルCS制覇は2008年ブルーメンブラット以来12年ぶり6頭目となる。ちなみに、マイルCSで牝馬がワンツーフィニッシュを決めれば、1984年の創設以来、初めてのこととなる。



★スワンSで復活を遂げたカツジ 連覇がかかる池添謙一騎手が騎乗予定



 カツジ(牡5歳、栗東・池添兼雄厩舎)は、2018年のマイルCS(4着)以来、2年ぶりのJRA・GI挑戦となる。同馬は2018年4月のニュージーランドTで重賞初制覇を遂げた後、12戦連続で連対がなく低迷が続いていたが、前走のスワンSではスタート直後から先手をとり、そのまま逃げ切りを決めて約2年半ぶりの勝利を挙げた。カツジには“テン乗り”となる池添謙一騎手が騎乗する予定だが、JRA・GI初制覇を遂げることができるだろうか。なお、池添騎手はマイルCSで歴代最多の4勝を挙げており、昨年のマイルCSでは“テン乗り”のインディチャンプを勝利に導いている。



★今年の舞台は阪神・芝1600メートル 最多勝ジョッキー&トレーナーに注目



 今年のマイルCSはレース史上初めて阪神競馬場で実施される。舞台となる阪神1600メートル(外回り)コースは2006年12月から使用されているが、同コースにおける2020年11月9日現在の通算成績を見ると、騎手の最多勝利は福永祐一騎手、川田将雅騎手の63勝、調教師の最多勝利は池江泰寿調教師(栗東)、藤原英昭調教師(栗東)、角居勝彦調教師(栗東)の27勝となっている。

 以上の騎手、調教師のうち、今年のマイルCSには角居調教師を除く4名が参戦する予定で、福永騎手がインディチャンプ(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)、川田騎手がアドマイヤマーズ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)に騎乗予定。池江調教師はぺルシアンナイト(牡6歳)、藤原英昭調教師はヴァンドギャルド(牡4歳)を登録しているが、好成績を挙げている阪神芝1600メートル戦でGI制覇を果たすことができるだろうか。

マイルCSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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