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【天皇賞・秋&スワンS&アルテミスS】レースの注目点


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【天皇賞・秋&スワンS&アルテミスS】レースの注目点

★今年の天皇賞・秋は7頭のGI馬が出走予定 アーモンドアイフィエールマンなど12頭が登録



 11月1日、東京競馬場では天皇賞・秋が実施される。今年の天皇賞・秋には12頭の登録があり、国内外でGI7勝を挙げているアーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)、史上3頭目の天皇賞3勝を狙うフィエールマン(牡5歳、美浦・手塚貴久厩舎)、宝塚記念を6馬身差の圧勝で制したクロノジェネシス(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)など、GI馬(JRA+海外)は7頭が登録している。天皇賞・秋では、2015年のラブリーデイ以降、GI馬が5年連続で優勝しているが、今年の天皇賞・秋を制すのはどの馬だろうか。



 天皇賞・秋はかつて1番人気馬が18連敗(1966~1983年)や12連敗(1988~1999年)するなど波乱のレースとして有名だったが、近年は1番人気馬が健闘しており、過去10年間では5勝、2着2回、3着1回という成績を残している。



★今年の牡牝混合GIは牝馬が大活躍 天皇賞・秋には3頭の牝馬が出走予定



 今年の牡牝混合GIレースでは、牝馬の活躍が目立っており、高松宮記念大阪杯安田記念宝塚記念スプリンターズSの5レースで牝馬が勝利を挙げている。グレード制が導入された1984年以降、牡牝混合GIにおける牝馬の年間最多勝(2008年:5勝)に早くも並んでおり、今後の牡牝混合GIで記録更新となるか注目される。なお、天皇賞・秋には、昨年の勝ち馬で史上2頭目の天皇賞・秋連覇がかかるアーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)、GI3勝目を狙うクロノジェネシス(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)、昨年の府中牝馬S勝ち馬スカーレットカラー(牝5歳、栗東・高橋亮厩舎)と3頭の牝馬が登録している。



★JRA・GI7勝目を狙うアーモンドアイ 鞍上は天皇賞4連勝中のC.ルメール騎手



 アーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)は、2018年に桜花賞オークス秋華賞ジャパンCと4つのGIを制し、2019年は天皇賞・秋に加え、海外GIのドバイターフでも勝利を挙げた。5歳となった今年、ヴィクトリアマイルでJRA・GI6勝目を挙げたが、安田記念では2着に敗れている。昨年同様、安田記念以来、前走から約5力月の間隔(中146日)で天皇賞・秋に出走するが、昨年に続いて天皇賞・秋を制すことができるかどうか。Vなら、グレード制が導入された1984年以降で6頭目、牝馬ではウオッカ以来2頭目のJRA・GI7勝馬となる。なお、JRA+海外でGI8勝を挙げれば、グレード制が導入された1984年以降で初めてのこととなる。



 また、アーモンドアイに騎乗予定のC.ルメール騎手は2018年天皇賞・秋から天皇賞4連勝中。Vなら、天皇賞5連勝は自身の記録を更新する歴代最多、天皇賞・秋3連覇となれば、1949~51年の保田隆芳元騎手以来69年ぶり2人目となるが、ルメール騎手は今年も天皇賞・秋を制すことができるだろうか。



★東京でGI4勝のアーモンドアイ Vなら総獲得賞金で歴代4位に浮上



 アーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)は、前走の安田記念で2着となり、JRAでの獲得賞金は歴代13位の10億6380万9000円となった。また、同馬は昨年3月にドバイターフを勝っており、JRA以外の競走を含む総獲得賞金は歴代6位の14億5950万9900円。1着賞金1億5000万円の天皇賞・秋を勝てば、JRAでの獲得賞金は歴代9位、JRA以外の競走を含む総獲得賞金では歴代4位に浮上するが、またひとつGIタイトルを積み重ねることができるかどうか。



 また、アーモンドアイは東京でオークスジャパンC天皇賞・秋ヴィクトリアマイルとGI4勝を挙げている。同馬は今年も天皇賞・秋を勝てば、史上5頭目の東京重賞5勝以上馬となり、牝馬では6頭目のJRA重賞8勝以上馬となる。



フィエールマンの東京出走は約2年9カ月ぶり 史上3頭目の天皇賞3勝なるか



 フィエールマン(牡5歳、美浦・手塚貴久厩舎)が、3度目の天皇賞制覇を狙う。同馬は今年、史上5頭目となる天皇賞・春の連覇を遂げ、今回は同レース以来約半年ぶりの出走となる。フィエールマンの芝2000メートル戦出走は昨年の札幌記念3着以来2回目となるが、天皇賞3勝目を挙げることができるかどうか。Vなら、同一年の天皇賞春秋連覇は、1988年タマモクロス、1999年スペシャルウィーク、2000年テイエムオペラオー、2007年メイショウサムソン、2017年キタサンブラックに続く史上6頭目、天皇賞3勝はテイエムオペラオーキタサンブラックに続く史上3頭目となる。



 また、フィエールマンは京都でGI3勝を挙げるなど、関東馬ながら東京での出走が少なく、今回は2018年1月28日の新馬戦(1着)以来2回目の東京での出走となる。同馬には今回“テン乗り”となる福永祐一騎手が騎乗する予定だが、久々の東京でどのような走りを見せてくれるだろうか。



宝塚記念で6馬身差の圧勝 GI連勝を狙うクロノジェネシス



 クロノジェネシス(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)が、GI連勝を狙う。同馬は昨年の牝馬クラシックで桜花賞3着、オークス3着という成績を残し、秋には秋華賞でGI初制覇を飾った。4歳となった今年は牡牝混合戦に出走を続けており、京都記念1着、大阪杯2着、宝塚記念1着と3戦すべてで連対している。宝塚記念以来の出走となるが、天皇賞・秋でGI3勝目をマークすることができるかどうか。同馬には、デビュー以来コンビを組む北村友一騎手が今回も騎乗する予定。なお、宝塚記念から天皇賞・秋に直行した馬は、過去10年で2010年ブエナビスタ、2017年キタサンブラックの2頭が勝利を挙げている。



★今年JRA・GI5勝の(有)サンデーレーシング クロノジェネシスフィエールマンが出走予定



 馬主の(有)サンデーレーシングは、10月26日現在、今年のJRA・GIで5勝を挙げている。馬主のJRA・GI年間最多勝記録は「6勝」だが、残りのJRA・GIでこの記録を更新することができるかどうか。なお、(有)サンデーレーシングは、天皇賞歴代最多の5勝(春4勝、秋1勝)を挙げており、今年の天皇賞・秋にはクロノジェネシス(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)、フィエールマン(牡5歳、美浦・手塚貴久厩舎)と2頭の所有馬が登録している。



 また、今年の天皇賞・秋には、同一馬主の“2頭出し”が多く見られ、(有)シルクレーシングがアーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)、ブラストワンピース(牡5歳、美浦・大竹正博厩舎)、(株)ダノックスがダノンキングリー(牡4歳、美浦・萩原清厩舎)、ダノンプレミアム(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)、前田幸治氏がカデナ(牡6歳、栗東・中竹和也厩舎)、スカーレットカラー(牝5歳、栗東・高橋亮厩舎)を出走させる予定。天皇賞では、春秋を通じて同一馬主がワンツーフィニッシュを決めた例はないが、162回目を迎える今回、初の同一馬主によるワンツーフィニッシュが見られるかどうか。



★約3年ぶりの勝利を狙うキセキ 天皇賞最多勝・武豊騎手の戦法は?



 2017年の菊花賞キセキ(牡6歳、栗東・角居勝彦厩舎)が、久々の勝利を目指す。同馬は菊花賞以降16連敗と勝利から遠ざかっているが、その間にGIで2着が4回あり、今年の宝塚記念でも2着に入っている。キセキには、天皇賞で歴代最多の14勝(春8勝、秋6勝)を誇る武豊騎手が騎乗する予定だが、菊花賞以来の勝利(勝利間隔:3年0カ月9日)を挙げることができるかどうか。



 また、キセキは4歳の秋以降は積極的に先行する競馬で好走していたが、2走前の宝塚記念、前走の京都大賞典は後方からレースを進めて2着に入っている。さて、武豊騎手と3度目のコンビとなる今回はどのような戦法で挑むだろうか。



★昨年は安田記念16着→2着に好走 安田記念13着から巻き返し狙うダノンプレミアム



 ダノンプレミアム(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)が、前走大敗からの巻き返しを狙う。同馬は今春、オーストラリアに遠征してクイーンエリザベスSで3着に入ったが、帰国初戦となった前走の安田記念では14頭立ての13着に敗れている。ダノンプレミアムは、昨年の安田記念でも16頭立ての最下位16着に敗れたが、休養を挟んで出走した天皇賞・秋では2着に入っている。同馬は、4戦2勝、2着1回、3着1回と好成績を挙げている芝2000メートル戦で、2017年の朝日杯FS以来のGI2勝目を挙げることができるかどうか。Vなら、前走フタ桁着順だった馬の天皇賞・秋制覇は距離が芝2000メートルになった1984年以降では初めてとなる。なお、ダノンプレミアムに騎乗予定の川田将雅騎手は春秋を通じて天皇賞での優勝経験がなく、同レース初勝利がかかる。



ブラストワンピースは池添騎手とのコンビ復活 戦列復帰の松岡騎手はウインブライトに騎乗予定



 2018年有馬記念以来のGI制覇を目指すブラストワンピース(牡5歳、美浦・大竹正博厩舎)には、6戦ぶりに池添謙一騎手が騎乗する予定。同馬と池添騎手のコンビは3歳時に毎日杯新潟記念有馬記念と重賞3勝を挙げるなど9戦5勝という成績を残している。ブラストワンピースは前走の宝塚記念では16着に敗れているが、池添騎手とのコンビ復活となる天皇賞・秋ではどのような走りを見せるだろうか。なお、池添騎手はJRA・GI26勝を挙げているが、天皇賞は春秋通じて未勝利となっており、天皇賞・秋を勝てば、8大競走完全制覇へ王手がかかる。



 また、海外GI2勝馬のウインブライト(牡6歳、美浦・畠山吉宏厩舎)には、松岡正海騎手が騎乗する予定。同騎手は2月8日の東京6Rで落馬して以降、戦列を離れていたが、24日の東京競馬で復帰。松岡騎手はウインブライトの全22戦のうち20戦で手綱をとっており、国内外で重賞7勝を挙げているが、復帰後初のGIでどのような騎乗を見せてくれるだろうか。



★京都競馬休止最後の重賞 GI馬2頭を含む16頭が登録/スワンS



 京都競馬場は整備工事を行うため、今週で最終週を迎える4回京都競馬を最後に、2023年3月まで開催休止となる。31日に実施されるスワンSには、GI馬のアドマイヤマーズ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)、ステルヴィオ(牡5歳、美浦・木村哲也厩舎)、京都競馬場で現役最多の6勝を挙げているサウンドキアラ(牝5歳、栗東・安達昭夫厩舎)など16頭が登録しているが、開催休止前最後の重賞を制すのはどの馬だろうか。なお、アドマイヤマーズには川田将雅騎手、ステルヴィオには池添謙一騎手、サウンドキアラには松山弘平騎手が騎乗する予定。



★重賞連勝を目指す白毛馬ソダシ 新種牡馬マクフィ、モーリスの産駒も登録/アルテミスS



 白毛馬のソダシ(栗東・須貝尚介厩舎)が、アルテミスSに登録している。同馬は父クロフネ、母ブチコという血統で、祖母のシラユキヒメから続く母子3代の白毛馬。ソダシは7月12日の新馬戦(函館)を勝ち上がり、続く札幌2歳Sでは2歳コースレコードを更新(1分48秒2)して重賞初制覇。史上2頭目の白毛馬によるJRA重賞制覇を遂げた。アルテミスSにJRA重賞勝ち馬が出走するのは、2013年函館2歳S勝ち馬のクリスマス(7着)以来、7年ぶり2頭目となるが、ソダシは重賞連勝を決めることができるかどうか。同馬には引き続き吉田隼人騎手が騎乗する予定。



 また、新種牡馬産駒はマクフィ産駒のヴァーチャリティ(栗東・庄野靖志厩舎)、ペイシャフェスタ(美浦・高橋裕厩舎)、モーリス産駒のストゥーティ(栗東・奥村豊厩舎)が登録している。2017年には同年の新種牡馬オルフェーヴル産駒ラッキーライラックが勝ち、続く阪神JFも制して同年のJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞したが、今年の新種牡馬産駒はアルテミスSで好走することができるだろうか。

このニュースへのコメント

TERAMAGAZINE|2020年10月28日 18:46 ナイス! (0)


アーモンドアイ

ルドルフ・ディープを超えるG1・8勝

天皇賞秋2勝目で実現するだろう。

ノーザンファームは甘くない

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