村吉
金子京介
佐藤洋一郎
ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回はクイーンステークス・馬場の有利不利、教えます! をお届けします! 土曜日の函館芝のレース結果、函館芝1800mで施行された最近の巴賞(オープン特別)、ならびに近年のクイーンSの結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。 この中間の雨量はゼロ。土曜日も降雨はなく、芝コースは終日良馬場(JRA発表)でレースが行われた。11R・STV杯(3勝クラス・芝2000m)の決着タイムは1分59秒3。開催終盤の函館とすれば、決して遅い水準ではない。マズマズ走りやすいコンディションだったと推察される。 だが、土曜日の結果を振り返ると、必ずしも内・前有利というわけではない。むしろ、隊列の中~外めからスムーズに進出した馬、あるいは内から中~外めへ上手にスイッチした馬の好走が目を引いた。 土曜日施行の芝競走7クラすべてで4角4番手以内の馬が勝利を収めているものの、2~3着には中団に位置した待機勢の食い込みも見られる。ゆえに、ペースひとつで差し馬も間に合う馬場と捉えたほうがいいだろう。 枠順については中~外枠優勢。芝競走の勝ち馬7頭すべてが4枠より外という、いささか偏った傾向が出ている。内枠の先行馬は目標にされやすいせいか、踏ん張り切れない様子。内枠の差し・追い込みタイプも馬群を捌くロスが発生するぶん、突き抜けまでには至らないようだ。 日曜日の天気は不安定。ただ、雨量がどの程度になるのか、現時点(7時現在)では不透明。継続的に雨が降るようだと、馬場コンディションに影響を及ぼす可能性も否定できないが、予報通りの少量なら何とか維持できそうな感じではある。 判断するに悩ましいが、よほどの雨量でもない限りは、土曜日の傾向を踏襲する公算は高い。それゆえ、無理なく加速可能な位置を確保できそうな馬を上手に狙いたいところだ。 枠順に関しても読みづらい面はあるが、土曜日の芝競走7クラの勝ち馬はいずれも4枠より外。揉まれない位置からスムーズに進出する馬が有利という状況を踏まえると、中~外枠が引き続き優位に立つことも考えられる。よって、4~8枠に対する意識を強めたほうがいいのではないか。 血統的には、函館芝1800mで施行された直近5回の巴賞(オープン特別)を参考にすると、複数回連対を果たしているのは、サンデーサイレンス系ではディープインパクト産駒と、ステイゴールド産駒。他系統ではハービンジャー産駒、キングマンボの系統産駒。この4パターンのどれかに属する馬は今回も要注目といえよう。 ただ、出走馬と照らし合わせてみると該当馬が多い印象。もう少しフィルターをかけて、過去5年におけるクイーンSの3着以内全馬に共通する、重賞またはオープン特別の出走歴がある馬を重視。なおかつ非根幹距離の重賞であることを考慮し、当該距離で勝利歴を持つ馬に的を絞りたい。 今回の出走メンバーで、血統面と先述した馬場傾向(4~8枠)の要点をともに満たしているのは、⑤ドナアトラエンテ、⑨テルツェット。従って当欄では、この2頭を連軸候補として推奨する。 【馬場予想からの注目馬】 ⑤ドナアトラエンテ ⑨テルツェット