5月21日の京都10R・鳳雛(ほうすう)ステークス(3歳オープン、リステッド、ダート1800メートル、別定、11頭立て)は、北村友一騎手とコンビを組んだ4番人気のエクロジャイト(牡、栗東・安田隆行厩舎)が逃げ切ってオープン初勝利。タイムは1分53秒6(良)。1馬身1/4差の2着は2番手追走から流れ込んだゼットリアン(8番人気)。さらに2馬身差の3着には中団からしぶとく伸びたジャスパーバローズ(10番人気)が入って波乱の決着となった。エクロジャイトが外からスッと先手を取り、二の脚がついたゼットリアンが2番手へ。カレンアルカンタラが3番手に続いて、やや離れた4番手をジャスパーバローズとフェルヴェンテが併走した。縦長の隊列になったものの、流れは決して速くなく、エクロジャイトはマイペースの逃げ。直線に向いて追い出されると、手応え以上のしぶとい粘り腰を発揮する。追いすがるゼットリアンを最後はむしろ突き放す形でフィニッシュ。ヒヤシンスS(3着)に次ぐ2度目のリステッドレース挑戦で、貴重な賞金上積みに成功した。◆北村友一騎手(1着 エクロジャイト)「新馬戦で乗せていただいて、こうしてまた縁があって乗せていただけたのは本当にありがたいです。陣営の方がゲート練習など工夫をしてくれて、メンタルも良くなりました。しぶとい馬ですね。まだ完成していないので、これからの成長が楽しみです」鳳雛Sを制したエクロジャイトは、父ヘニーヒューズ、母オージャイト、母の父キングカメハメハという血統。通算成績は6戦3勝となった。