村吉
回収率予報官
田口啄麻
にしのけいご
霧
金子京介
くりーく
函館2歳Sが17日、函館競馬場で11頭によって争われ、3番手で運んだ3番人気のナムラリコリスが直線で抜け出し、世代初の重賞ウイナーに輝いた。鞍上の泉谷楓真(ふうま)騎手(19)=栗・本田=はデビュー2年目でうれしい重賞初勝利。1馬身1/4差の2着に2番人気カイカノキセキ、3着には10番人気の未勝利馬グランデが入った。1番人気のポメランチェは7着。 ◇ 海の見える競馬場で、明るい未来を切り開いた。2019年生まれ最初のJRA重賞ウイナーは、ジョーカプチーノ産駒のナムラリコリス。好位抜け出しを決めた泉谷騎手は、同世代のジョッキーで初の重賞制覇となった。 「最後は抜け出すのが早くなったけど、馬の力で勝てました。(重賞初勝利は)素直にうれしいです」 会心の笑顔にあどけなさが残る19歳。タイトル奪取までの過程はプロに徹していた。重賞挑戦を見据え、前走ではムチを封印し、余力を残して勝利をつかんだ。最終追い切りでは馬の後ろで我慢を教え込ませるなど、描いた青写真通りのV。デビュー2年目とあって「自分の中では重賞を勝つのに時間はかかった。これからもっと頑張ります」と、さらなる向上心を燃やす。 「(泉谷騎手と)2人で話した通りのレース。安心して見ていられた」と、大橋調教師はフレッシュコンビに最敬礼。「3回使ったので休養させます。距離が延びても大丈夫そうなので1400メートル、1600メートルも考えたい」と、今後のビジョンを語った。(内海裕介)★17日函館11R「函館2歳S」の着順&払戻金はこちら■ナムラリコリス 父ジョーカプチーノ、母ナムラキッス、母の父マツリダゴッホ。芦毛の牝2歳。栗東・大橋勇樹厩舎所属。北海道浦河町・桑田正己氏の生産馬。馬主は奈村睦弘氏。戦績3戦2勝。獲得賞金3929万9000円。重賞は初勝利。函館2歳Sは大橋勇樹調教師、泉谷楓真騎手ともに初勝利。馬名は「冠名+花の名前」。