東西トレセンで取材する記者が、日替わりでGI出走馬の気になる点を関係者に直撃する「俺のチェックポイント」。
菊花賞の初日は、大阪サンスポの斉藤弘樹記者が栗東で4連勝中の
バビットに注目した。まだまだ伸びしろは大きく、底知れない可能性を秘めている。
秋華賞は
デアリングタクトが史上初となる無敗3冠制覇の快挙を成し遂げた。今週の
菊花賞では、同じく無敗3冠に挑む
コントレイルに注目が集まる。これまでの圧倒的なパフォーマンスから、他馬の付け入る隙は少なそうだが、初めての3000メートル。2冠の王者にとってもベスト舞台ではないだけに、逆転候補を探っていきたい。
最も魅力に感じるのが、4連勝中の
バビットだ。前走の
セントライト記念は、春のクラシックで上位をにぎわした実力馬を完封して重賞連勝。自らラップを刻んでの逃げ切りVだけに、決してフロックではない。快進撃の理由を探った。
「以前はソエと相談しながらやっていたけど、今は全く心配がない。ここ最近、カイバもめちゃくちゃ食べるようになった」
全休日の19日朝、竹下厩務員が充実ぶりを教えてくれた。春はソエを抱えて坂路中心の調整のなか、連勝を続けた。その不安が解消し、前走時からCWコースを併用して長めの距離を乗り込めている。3000メートルも意識した調整で、浜田調教師も「やっとやりたい調教ができるようになった。今までで一番の状態」と胸を張る。脚元を考慮して、春から取り入れているプール調教の効果も大きそうだ。「心肺機能につながっているんじゃないかな。スタミナはあると思うよ」と竹下厩務員は期待を寄せる。
今回も後続に脚を使わせる戦法に迷いはない。2008年
オウケンブルースリ、12年
ゴールドシップで
菊花賞2勝を誇るベテラン内田騎手を背に、大金星があるかもしれない。(斉藤弘樹)
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