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第58回サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(11日、阪神11R、GII、4歳上牝馬オープン国際(指)、別定、芝・内1400メートル、1着本賞金5300万円、1着馬にヴィクトリアマイルの優先出走権 =出走17頭)福永祐一騎乗の4番人気カフェブリリアントが好位から直線で抜け出し、3連勝で重賞初V。ヴィクトリアマイル(5月17日、東京、GI、芝1600メートル)への優先出走権を獲得した。2着は2番手から粘ったベルルミエール。レース史上初の連覇がかかったスマートレイアーは1番人気に支持されたが、4着に敗れた。 春の嵐を切り裂いて、カフェブリリアントが新緑のターフをグングンと伸びた。3連勝で重賞初Vを決めたパートナーに、鞍上の福永騎手は最大級の賛辞を贈った。 「スタートは完璧でした。位置取りもイメージ通りで、レースぶりも完璧でしたね」 ハナを奪うほどの勢いでゲートを出ると、折り合いをつけて道中は好位の5番手を追走。直線では先に抜け出したベルルミエールを猛追し、きっちりクビ差抜け出した。 もともとは昨年2月に定年引退した松山康調教師の管理馬。半姉サウンドオブハート(父アグネスタキオン)も同厩舎に所属して、2013年のこのレースをV。妹も5歳にして素質開花し、姉に続いた。 同レース史上トップタイとなる3勝目をあげた堀調教師は、次走について「馬の様子を見て、オーナーに報告してから」と話したが、優先出走権を得たヴィクトリアマイルが濃厚だ。 「ヴィクトリアマイルを目標にしてきた馬。こういう(先行する)競馬も楽にできた。レースの幅が広がったと思う。次も楽しみですね」とユーイチは大きな期待を寄せる。 4月に行われるようになった2006年以降、最多のGI馬4頭が出走したハイレベルな一戦を制覇。ブリリアントという馬名の通り、大舞台でも光り輝くか。 (渡部陽之助)カフェブリリアント 父ブライアンズタイム、母シンメイミネルバ、母の父カーリアン。栗毛の牝5歳。美浦・堀宣行厩舎所属。北海道新ひだか町・タイヘイ牧場の生産馬。馬主は西川光一氏。戦績16戦6勝。獲得賞金1億1822万6000円。重賞初勝利。阪神牝馬Sは、堀宣行調教師は2007年&09年ジョリーダンスに次いで3勝目。福永祐一騎手は06年ラインクラフトに次いで2勝目。馬名の意味は「冠名+光り輝く。勝利の栄光に輝けるよう」。