きいいろ
蒼馬久一郎
ジャンヌ
第65回チャレンジカップ(13日、阪神11R、GIII、3歳上オープン国際(特指)、ハンデ、芝・外1800メートル、1着本賞金4000万円 =出走12頭)武豊騎乗の5番人気トーセンスターダムが後方から伸び、1分45秒9(良)で優勝した。クラシックは(11)(16)(8)着と振るわなかったが、きさらぎ賞以来の重賞2勝目をマーク。有馬記念(28日、中山、GI、芝2500メートル)には参戦しない方向だが、来年はGI路線で注目されそうだ。2着はデウスウルトとフルーキーが同着。5戦全勝で単勝1・9倍の断然の1番人気に支持されたエイシンヒカリは先手を取ったが、残り200メートルで失速し、9着に終わった。 厳冬の仁川を、風のように駆け抜けた。3歳馬トーセンスターダムが、鮮やかな差し切り。2月のきさらぎ賞以来の重賞Vで、完全復活をアピールした。「クラシックはなぜか結果が出なかったけど、ようやくこの馬らしい走りができた。うれしいです」と武豊騎手が笑みを浮かべた。 1000メートル通過が58秒8というよどみない流れの中、後方2番手を追走。直線は外からグイグイ脚を伸ばすと、ゴール前で計ったように抜け出した。上がり3ハロン34秒6はメンバー最速。持ち味の末脚を引き出した鞍上の手綱さばきが光った。 これで1800メートルは3戦3勝。今後は未定だが、有馬記念には出走しない見込みだ。「もともと能力が高いし、距離だけで勝ったとは思わない。これをきっかけに来年活躍してほしい」とユタカ。来年こそ、スター街道を突き進む。 (鈴木康之)トーセンスターダム 父ディープインパクト、母アドマイヤキラメキ、母の父エンドスウィープ。黒鹿毛の牡3歳。栗東・池江泰寿厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は島川隆哉氏。戦績8戦4勝。獲得賞金1億2万2000円。重賞は2014年GIIIきさらぎ賞に次いで2勝目。チャレンジCは池江泰寿調教師が08年ドリームジャーニーに次いで2勝目。武豊騎手は1988年タニノスイセイ、93年ウィッシュドリーム、94年ツルマルガール、96年マーベラスサンデー、04年スズカマンボに次いで6勝目。馬名の意味は冠名+スターの座。★13日阪神11R「チャレンジカップ」の着順&払戻金はこちら