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スガダイ
第62回府中牝馬ステークス(18日、東京11R、GII、3歳オープン牝馬国際(指)、別定、芝1800メートル、1着本賞金5300万円 =出走13頭)藤岡康騎乗の4番人気ディアデラマドレが、後方待機からメンバー最速タイの上がり33秒2の末脚を繰り出して差し切り勝ち。エリザベス女王杯(11月16日、京都、GI、芝2200メートル)への優先出走権を手にし、GI制覇に向けて弾みをつけた。タイム1分45秒7(良)。2着に1番人気のスマートレイアー、3着は2番人気ホエールキャプチャ。 母の果たせなかった夢を娘がかなえる。4歳秋、充実期を迎えたディアデラマドレが、“伝家の宝刀”の切れ味で強豪をなで切った。 「ポンと出れば下げる必要もないと思いましたが、とにかく道中はリズムよく運ぶことを考えていました」と藤岡康騎手は振り返る。持ち味である末脚を最大限に生かすために最善の乗り方を選択した。 平均ペースを後方で折り合い、直線で満を持してスパート。内では唯一のGI馬であるホエールキャプチャが、先行策からの粘り込みを狙って抜け出していたが、母譲りの切れ味でねじ伏せると、外から襲いかかる1番人気スマートレイアーの追撃も封じ込み、1/2馬身差で重賞2勝目のゴールに飛び込んだ。 「何とかしのげてよかった。本当に具合がよかったし、素直にうれしい。馬自身が成長していますし、次の2200メートルでも楽しみ」。鞍上はエリザベス女王杯への手応えを口にした。