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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | 8 | セ5 | 57.0 | 横山典弘 | 栗 松永幹夫 | 484(0) | 1.48.1 | 16.1 | 7 | 37.2 | ③③③② | |||
2 | 4 | 7 | 牡5 | 57.0 | 吉田隼人 | 栗 武幸四郎 | 470(-12) | 1.48.4 | 2 | 35.6 | 10 | 37.9 | ①①①① | ||
3 | 2 | 4 | 牡5 | 58.0 | 戸崎圭太 | 美 木村哲也 | 516(+12) | 1.48.5 | クビ | 10.0 | 4 | 37.3 | ④⑤⑥④ | ||
4 | 2 | 3 | 牡4 | 58.0 | 田辺裕信 | 美 手塚貴久 | 466(0) | 1.48.6 | 1/2 | 3.4 | 1 | 36.4 | ⑪⑫⑬⑫ | ||
5 | 7 | 13 | 牡5 | 57.0 | 津村明秀 | 美 中野栄治 | 460(+2) | 1.48.8 | 1 1/2 | 63.3 | 13 | 36.6 | ⑭⑭⑬⑭ | ||
6 | 6 | 11 | 牡6 | 57.0 | 大野拓弥 | 美 戸田博文 | 494(+4) | 1.48.9 | 1/2 | 201.5 | 15 | 36.7 | ⑭⑭⑬⑫ | ||
7 | 5 | 9 | 牡4 | 57.0 | 西村淳也 | 栗 杉山晴紀 | 522(+8) | 1.49.0 | クビ | 3.5 | 2 | 38.0 | ⑥⑤④④ | ||
8 | 8 | 16 | 牡6 | 57.0 | 菅原明良 | 美 高木登 | 486(0) | 1.49.2 | 1 1/4 | 311.0 | 16 | 37.3 | ⑩⑩⑪⑨ | ||
9 | 5 | 10 | 牡5 | 57.0 | 三浦皇成 | 美 宗像義忠 | 502(+2) | 1.49.3 | 1/2 | 38.7 | 12 | 37.4 | ⑪⑫⑪⑨ | ||
10 | 6 | 12 | 牡5 | 57.0 | 木幡巧也 | 美 牧光二 | 494(+4) | 1.49.4 | 1 | 35.7 | 11 | 38.2 | ⑧⑦⑥⑥ | ||
11 | 3 | 5 | 牡8 | 58.0 | R.キング | 美 堀宣行 | 498(+13) | 1.49.4 | ハナ | 7.2 | 3 | 37.9 | ⑥⑦⑧⑨ | ||
12 | 1 | 2 | 牡6 | 57.0 | 武豊 | 美 大竹正博 | 520(+22) | 1.49.4 | アタマ | 11.1 | 5 | 37.8 | ⑪⑩⑨⑥ | ||
13 | 7 | 14 | 牡4 | 57.0 | M.デムー | 美 伊藤大士 | 492(+2) | 1.49.5 | クビ | 33.2 | 9 | 38.8 | ②②②② | ||
14 | 8 | 15 | 牡6 | 57.0 | 永野猛蔵 | 栗 奥村豊 | 472(+4) | 1.50.2 | 4 | 172.0 | 14 | 39.2 | ④③④⑥ | ||
15 | 1 | 1 | 牡5 | 58.0 | 横山和生 | 美 蛯名正義 | 512(+14) | 1.50.9 | 4 | 17.2 | 8 | 37.2 | ⑯⑯⑯⑯ | ||
16 | 3 | 6 | 牡6 | 57.0 | 岩田望来 | 美 久保田貴 | 484(+4) | 1.54.0 | 大差 | 11.3 | 6 | 42.3 | ⑧⑨⑨⑭ |
ラップタイム | 12.7 - 11.2 - 11.7 - 11.6 - 11.4 - 11.9 - 12.5 - 12.3 - 12.8 |
---|---|
前半 | 12.7 - 23.9 - 35.6 - 47.2 - 58.6 |
後半 | 60.9 - 49.5 - 37.6 - 25.1 - 12.8 |
■払戻金
単勝 | 8 | 1,610円 | 7番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 8 | 510円 | 7番人気 |
7 | 840円 | 12番人気 | |
4 | 410円 | 5番人気 | |
枠連 | 4-4 | 17,570円 | 31番人気 |
馬連 | 7-8 | 17,350円 | 46番人気 |
ワイド | 7-8 | 4,520円 | 48番人気 |
---|---|---|---|
4-8 | 2,650円 | 32番人気 | |
4-7 | 5,950円 | 57番人気 | |
馬単 | 8-7 | 33,850円 | 91番人気 |
3連複 | 4-7-8 | 72,980円 | 188番人気 |
3連単 | 8-7-4 | 542,050円 | 1,160番人気 |
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土曜日の中山芝のレース結果、近年の中山記念の結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
2回中山開催は、1回中山開催で使用したCコースからAコースに変更。柵で保護されていた内寄りのコンディションは上々、となるのが通例だが、月曜日から金曜日にかけて20ミリの雨が降り、土曜日の芝コースは含水多めの状態。終日稍重(JRA発表)でレースが行われた。
土曜日の結果を振り返ると、枠順は大きな偏りがないイメージ。一方で、勝ち馬の最終4角通過順位は4、1、1、1、2番手。仮柵設置で保護されていた部分を通る先団勢の活躍が目を引いた。差しがまったく届かないという印象こそないが、単純に外を回る形の待機勢は劣勢を強いられている。
日曜日開催中の天気予報は下り坂(25日7時の時点)。雨量が多く重めのコンディションになれば、待機勢が末脚を活かすことはより難しくなりそう。降水量が少なければ、それはそれで前日と似たような傾向に落ち着きそうだ。
それゆえ引き続き、ある程度は前づけの戦法がベター。ちなみに、直近5年の中山記念の勝ち馬はいずれも、前走の4角通過順位が7番手以内だった。位置取りという要素は、先述した傾向や想定にも重なることから、今年も条件を満たす馬には相応の警戒が必要だろう。
ただ、出走馬と照らし合わせてみると該当馬が多い印象。もう少しフィルターをかけて、中山内回りの芝で好走(3着以内)歴のある馬に注目。そのなかでも、緩めの馬場コンディションになりそうなことを考慮して、芝の稍重~不良(JRA基準)のレース(コース不問)において1着経験を持つ馬を重視したい。
中山記念の出走メンバーで、要点(前走位置取り+中山内回り実績+道悪実績)を満たしているのは、⑦ドーブネ、⑫ボーンディスウェイ、⑮テーオーシリウス。よって当欄では、この3頭を注目株として推奨する。
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日曜日に行われる中山記念の出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①レッドモンレーヴ【B】
美浦芝併走。3頭併せの真ん中から確認程度の調整。四肢のさばきは素軽く、折り合いもきちんとついている。鞍上の促しに対する反応こそ薄めだが、久々の1800m戦に臨むことを思えば、ガツンと掛かるよりはいいのかも。もとより当該週の稽古を地味に見せることが多い馬。その点を踏まえれば、悪くない内容といえる。
②ソーヴァリアント【B】
美浦W併走。やや手控え気味の内容とあってか、トビこそ低めに映るものの、フォームは比較的安定しており、脚元の動きもパワフル。鞍上の促しに対する反応も悪くなかった。稽古と実戦の結果がリンクしないケースの多い馬ゆえ、アテにしづらい部分はあるが、少なくともフィジカル面での不安はなさそう。及第点の仕上がりだろう。
③ソールオリエンス【A】
美浦W併走。この馬とすればスムーズなコーナリング。直線入り口で先導役2頭に無理なく取りつき、そのままスピードを維持しつつ、ラストは軽い促しに好反応を示して最先着を果たした。3頭併せの真ん中でも、さほど気負わず指示を待てる余裕があるし、フットワークの安定性も高い。仕上がりの良さが伝わってくる好内容だった。
④ジオグリフ【C】
美浦W併走。やや頭の位置が高く、追い出しに対する反応も遅めだが、最近はいつもこんな感じ。ひと頃に比べると、後肢の入りが良くなっているし、そのぶん力感も増している。まだまだ上の走りがある馬ゆえ、判定はCにとどめておくが、当日の気配次第では再考の必要があるかもしれない。
⑤ヒシイグアス【B】
美浦W併走。手前替えを嫌がるシーンもあったが、この馬には珍しくないことだし、こんな様子でも勝ったことがある。過度な心配は要らないのかもしれない。脚さばき自体は力強く、ゴール標識を過ぎても、鞍上の手ごたえには余力があった。まずまずの仕上がりではないか。
⑥イルーシヴパンサー【B】
美浦W単走。舌を出しながらの走りで、少し口向きの悪さを見せるところは相変わらず。とはいえ、コーナリングはスムーズだったし、直線で手前を替えてからの速度乗りの良さや、回転鋭い脚さばきで軽快に進む姿をみるに、体調は悪くないのだろう。それなりに整えてきた印象を持つ。
⑦ドーブネ【A】
栗東CW単走。首を前に突き出すような感じで活気はじゅうぶん。体を上手に使って走れているし、フットワークに硬さがない。集中力を切らすことなく、ラストで気を抜くところを見せなかったのもいい傾向。状態は良く映る。馬場や展開がかみ合うようなら、前走14着敗退からガラリ一変の場面があってもいい。
⑧マテンロウスカイ【B】
栗東坂路単走。直線序盤こそ行きたがる面を見せていたが、鞍上がなだめつつ我慢をさせて、持ち直したあとは体幹しっかりのフォームでキビキビと登坂。前回の当該週と比較して、ラストの踏ん張りも増している。デキ落ちの様子はなく、あとは実戦に行っての折り合い次第、といったところか。
⑨エルトンバローズ【A】
栗東坂路単走。輸送を考慮して手控え気味の内容。とはいえ、直線中盤あたりで軽く手綱を譲られると、軸ブレの少ない整ったフォームで、キビキビと気持ちの乗った走りを見せていた。ゴール前の反応や伸びも良く、しっかり追えばさらに弾けそうな余韻を残しているのもいい。好気配。
⑩ラーグルフ【B】
美浦W併走。首の高いフォームだが、それはこの馬のスタイルでもある。発汗が多い点は気になるものの、脚さばきはパワフル。前進気勢が強いなかでも折り合いはついており、手前変換もスムーズだった。100%には至らないかもしれないが、稽古の動き自体は決して悪くない。
⑪タイムトゥヘヴン【B】
美浦W単走。控えめな内容ながら、低い姿勢を保ちつつ安定した脚さばき。きちんと馬場をつかんで走ることができている。大きな減点材料はなく、きれいに仕上げてきた印象。稽古の良さが本番につながらない結果が続いているだけに、過度の評価はしづらいものの、もっとやれてもおかしくない攻め気配ではある。
⑫ボーンディスウェイ【A】
美浦W単走。整った好フォーム。コーナリングも上手。直線に入ってからも、最後まで脚いろが衰えることはなく、集中力を感じる走り。フットワークの弾力性が高く、なおかつ力感もある。稽古の気配に関しては、前回よりも今回のほうが明らかに上。デキの良さを活かせるようなら、上位争いに食い込む場面があっても不思議はない。
⑬マイネルクリソーラ【B】
美浦W併走。セーブ気味の調整ながら、脚さばきは力強く、身のこなしに硬さもない。派手さには欠けるが、いつものこの馬の動き。追い切りを確認する限り、連戦の疲れやデキ落ちはうかがえない。本当にタフな馬。大きな上積みには至らないまでも、状態はいい意味での平行線。侮れない1頭だ。
⑭エエヤン【C】
美浦W単走。掛かり気味で姿勢の高い走り。直線では内にササる面を見せるなど、鞍上は制御にひと苦労の感じ。脚さばきは力強いのだが……。前回から2ハロン距離延長の別定G2に臨むにあたり、もう少しリラックスして体を大きく使って欲しいところ。今回は中山相性の良さで、どこまでカバーできるかが焦点になりそうだ。
⑮テーオーシリウス【C】
栗東CW単走。フォームや脚さばきは悪くないものの、鞍上の促しに対する反応が渋く、何かモサモサとした感じでラストの伸びは今ひとつ。時計控えめのマイペース調整とはいえ、ジョッキーが騎乗していたことを考えれば、もう少し走りにメリハリが欲しいような気も。評価は上げづらい。
⑯ホウオウリアリティ【C】
美浦南W併走。ブレの少ないフォーム、脚さばきも軽い。その一方、やや後肢が甘く、力感を欠いているように映るのは気になるところ。本来はもう少し重厚感のある走りをする馬。ある程度相手に合わせる調整だったとはいえ、何かしら物足りなさを覚える内容だった。
◆イルーシヴパンサー・久保田師「去年は消化不良。今年こそ、この馬の競馬ができれば」
◆エエヤン・黒﨑助手「体調は変わりない。開幕週の馬場で気分よく行ってどうか」
◆エルトンバローズ・杉山晴師「しっかり動ける態勢は整った。コースは心配していないし、1800メートルもいい」
◆ジオグリフ・木村師「集中力という面では、距離が短い1800メートルもいいのではと思う」
◆ソーヴァリアント・大竹師「状態はいつも通りいい感じ。あとは気持ちの問題」
◆ソールオリエンス・手塚師「仕上がりはいい。雨が降っても大丈夫。少しでもいいポジションを取れれば」
◆タイムトゥヘヴン・大野騎手「1800メートルなので、それなりの位置を取れたら」
◆テーオーシリウス・奥村豊師「馬場が悪いときは成績が良くないので、開幕週のここを選びました」
◆ドーブネ・武幸師「状態は変わりない。とにかくいい馬場でやりたい」
◆ヒシイグアス・堀師「トモ(後肢)の左右のバランスは良くなった。ただ道悪は全く駄目なので、良馬場が条件」
◆ホウオウリアリティ・高木師「荒れ馬場は得意だが、前走は許容範囲を超えていた」
◆ボーンディスウェイ・牧師「状態はいい。中山は得意舞台。道悪も問題ないはず」
◆マイネルクリソーラ・中野師「晩成で力をつけているが、もう少し距離があった方がいい」
◆マテンロウスカイ・松永幹師「状態は変わらずいい。前走も内容自体は良かった」
◆ラーグルフ・宗像師「前走は休み明けで馬場も悪く、バランスを保つのがやっと。良馬場だといいね」
◆レッドモンレーヴ・蛯名正師「若い頃は体質や精神面に弱さがあったが、今は成長した」
2014年以降(過去10年)の1~3着馬延べ30頭の馬齢を確認すると、4歳から7歳までの範囲。8歳以上のベテラン馬は【0.0.0.13】と、精彩を欠いている。
(減点対象馬)
⑤ヒシイグアス
2014年以降の1~2着馬延べ20頭の前走をクラス(レース格)で分けると、G1(海外を含む)、G3、OP特別の4通り。これ以外のステップで臨んだ馬は、2着連対圏に届いていない。
(減点対象馬)
⑩ラーグルフ ⑭エエヤン ⑯ホウオウリアリティ
前走の着順に関しては、G1(海外を含む)であれば13着以内、G1以外のグレード競走なら8着以内、非グレード競走の場合は2着以内がひとつの目安。2014年以降の1~2着全馬が、この条件をクリアしていた。
(減点対象馬)
④ジオグリフ ⑦ドーブネ ⑭エエヤン ⑮テーオーシリウス ⑯ホウオウリアリティ
2014年以降の1~2着馬延べ20頭はいずれも、前走の出走頭数が14頭以上だった。相応の追走力を要求される、中山芝内回り1800mが舞台の別定G2ということもあってか、多頭数のレースで揉まれてきた馬に分があるようだ。
(減点対象馬)
⑤ヒシイグアス ⑩ラーグルフ ⑮テーオーシリウス ⑯ホウオウリアリティ
2014年以降の2着以内馬延べ20頭のうち、中山芝で3着以内の上位入線経験がなかった馬は6頭。その6頭すべてがJRA重賞既勝馬だった。中山芝実績に乏しい重賞未勝利馬は、過信禁物とみておきたい。
(減点対象馬)
⑧マテンロウスカイ
2014年以降の1~2着馬延べ20頭のうち、19頭は前年以降に重賞で2着以内の連対歴があった。残る1頭は、近2走連続連対(2着以内)の好調馬。前年以降に重賞連対経験がないうえ、近2走内に3着以下敗退歴がある馬は、疑ってかかったほうがよさそうだ。
(減点対象馬)
②ソーヴァリアント ④ジオグリフ ⑦ドーブネ ⑧マテンロウスカイ ⑪タイムトゥヘヴン ⑫ボーンディスウェイ ⑬マイネルクリソーラ ⑯ホウオウリアリティ
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最初に押さえておきたいこのレースのポイントは、年長馬初対戦もしくは対戦経験の少ない4歳馬が、低指数ながらに激走するケースが多いということ。ドゥラメンテ(11位、1番人気)、アンビシャス(8位、4番人気)、リアルスティール(9位、2番人気)が上位を独占した2016年がその典型例で、2022年3着のアドマイヤハダル(10位、3番人気)なども同様のパターンに該当する。この手のタイプはたいてい上位人気に支持されるので、指数値よりも3歳時の実績や人気をもとに取捨を判断するといい。
5歳以上馬については指数上位勢が安定しており、5位以内の馬が堅実に馬券に絡む傾向にある。このあたりを踏まえ、有力馬を絞り込んでいきたい。
まず有力視したいのは、U指数トップの評価を得ている⑤ヒシイグアス(99.1)。このレースを過去に2勝しているレース巧者であり、中山芝で8戦5勝、2着2回という圧倒的な実績を残す無類のコース巧者。前走の香港カップでも3着に好走しており、8歳になったからといって侮らないほうがいい。
もう1頭、主役級に評価できるのが2位タイ③ソールオリエンス(98.4)。年長馬と対戦経験の少ない明け4歳馬の傾向は前述した通りだが、この馬はおかまいなしに高い指数を出してきた。ここは上位争い確実と判断すべきだろう。
以下、昨年2着の8位⑩ラーグルフ(96.4)、3着の5位⑦ドーブネ(97.5)を押さえておきたい。
2022年はロードカナロア産駒のパンサラッサが勝利するほか、2着カラテ、3着アドマイヤハダルと1~3着までをキングカメハメハの直系で独占。同系統は2016年1着ドゥラメンテ、2017年2着サクラアンプルール、2019年3着ステルヴィオ、2021年2着ケイデンスコールと毎年のように上位争いを繰り広げている。
種牡馬としての勝利数ではハーツクライが4勝、ステイゴールドが3勝と存在感を放ち、前者の産駒は、勝つか、馬券圏外か、ハッキリした戦歴になっていることも特徴といえるだろう。一方、後者は孫世代にあたるラッキーライラック(父オルフェーヴル)が2019~2020年に2年連続で2着、ダイナサッシュに遡る同一族の2021年ケイデンスコールや2022年カラテが2着になるなど、所縁ある血統馬も幅をきかせている。
レッドモンレーヴは、父ロードカナロア×母ラストグルーヴ(母の父ディープインパクト)。同産駒は19年3着ステルヴィオから出走機会3年連続好走中であり、22年は1着パンサラッサ、3着アドマイヤハダルと複数頭が馬券に絡む活躍をみせた。今回は久々の距離となるが、中山芝1800mは未勝利を勝ち、半姉レッドルレーヴも20年フラワーカップで2着。また、16年の勝ち馬ドゥラメンテの従弟にあたる血統背景も見逃せないポイントだろう。
ヒシイグアスは、父ハーツクライ×母ラリズ(母の父Bernstein)。本馬は昨年の勝ち馬であり、21年にも勝利していることからすでにレース適性の高さは証明済み。また、全7勝のうち5勝を中山競馬場で挙げている相性も際立つ。リピーターの活躍が顕著であることからもぞんざいには扱えず、07年ローエングリン、09年カンパニーが8歳時に2勝目を飾っていたことを思えば、同一重賞3勝の偉業がかかった一戦として大いに注目したい。
イルーシヴパンサーは、父ハーツクライ×母イルーシヴキャット(母の父キングカメハメハ)。父は種牡馬として4勝を誇る一方で、【4.0.0.6】と産駒の勝ち負けがハッキリしていることは前述のとおり。本馬は2年連続での出走となるが、昨年は勝負所で進路を確保できずに右往左往、終には挟まれてラチ沿いに押し込まれる酷い不利を受けていた。父、母の父ともに存在感を示し、レースぶり自体は悪くなかったことからも見直しが必要だろう。
国内外のビッグレースのステップとして一線級が多く参戦する注目度抜群のG2。古くはハイセイコーやクシロキングなど、往年の名馬が勝利を収めている。第69回(1995年)の覇者フジヤマケンザンは、同年の暮れに香港国際カップに勝ち、日本馬による36年ぶりの海外平地重賞制覇を達成。第70回(1996年)を制したサクラローレルは、次走の天皇賞(春)で同世代の三冠馬ナリタブライアンを撃破し、G1ウィナーへと登り詰めた。第85回(2011年)の勝ち馬ヴィクトワールピサは、後日訪れる東日本大震災で日本中が悲しみにくれるなか、次走のドバイワールドカップを制して希望の光を日本に届けている。