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皐月賞 G1

日程:2024年4月14日() 中山/芝2000m

皐月賞データ分析

コース図中山芝2000m

好走馬を最も送り出しているステップは前走弥生賞組。ただし、出走馬が多いローテでもあるので好走率は低めになっている。勝ち馬は2010年のヴィクトワールピサ(1番人気)を最後に出ておらず、強調材料は少ない。それよりも注目すべきはトライアルを経由しない別路線組だ。とりわけ、2012年以降は共同通信杯毎日杯など、前走で1800m以下を使われていた非トライアル組に好走例が集中。7勝を含む10連対という、優れたパフォーマンスを示している。「最も速い馬が勝つ」の格言通り、相応のスピードを要求される一戦であることは間違いない。舞台となる中山2000mは、ゴール前の高低差のある急坂が大きな特徴。長くいい脚を使える馬が幅を利かせやすいコースである。(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)

【人気】
別表の平均配当を見ると、いずれの券種も高めの水準。9番人気→4番人気→12番人気で決着した2017年を筆頭格に、荒れ模様の一戦となっている。人気別で検証すると、2008年以降の1番人気の成績は【4.2.2.7】。悪くはないが、信用するには少し足りない印象。一方で、2~4番人気は【6.8.5.26】という上々の成績。1番人気の「足らず」を補ってあまりある活躍を見せている。また、人気サイドが強い反面、中穴である6~9番人気の好走が多いのも皐月賞の大きな特徴だ。人気別成績を見ればわかるように、単勝全通り買いでもプラス計上なのだから、狙わない手はない。ゆえに「人気サイド×中穴」が馬券戦術上、最も有効な組み合わせと結論付けられる。

◆人気別成績(過去20年)

人気着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1番人気 5-3-4-8 25.0% 40.0% 60.0% 58.5% 83.0%
2番人気 3-3-2-12 15.0% 30.0% 40.0% 70.0% 74.5%
3番人気 2-3-4-11 10.0% 25.0% 45.0% 53.5% 86.5%
4番人気 2-2-2-14 10.0% 20.0% 30.0% 89.5% 109.5%
5番人気 1-1-0-18 5.0% 10.0% 10.0% 45.5% 25.5%
6~9番人気 6-5-6-63 7.5% 13.8% 21.3% 145.9% 115.6%
10番人気以下 1-3-2-167 0.6% 2.3% 3.5% 18.6% 38.3%

◆単勝オッズ別成績(過去20年)

単勝オッズ着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1.9倍以下 2-0-0-1 66.7% 66.7% 66.7% 100.0% 73.3%
2.0~2.9倍 2-2-1-4 22.2% 44.4% 55.6% 55.6% 77.8%
3.0~4.9倍 3-6-5-7 14.3% 42.9% 66.7% 57.1% 105.7%
5.0~7.9倍 4-1-3-19 14.8% 18.5% 29.6% 87.0% 64.1%
8.0~14.9倍 4-4-2-31 9.8% 19.5% 24.4% 119.3% 76.6%
15.0~19.9倍 2-2-4-26 5.9% 11.8% 23.5% 101.2% 104.7%
20.0~49.9倍 3-2-4-68 3.9% 6.5% 11.7% 111.0% 77.0%
50.0倍以上 0-3-1-137 0.0% 2.1% 2.8% 0.0% 42.2%

◆配当(過去10年)

馬券種最高配当最低配当平均配当
単勝 3,090円 170円 999円
複勝 1,340円 110円 329円
枠連 9,520円 330円 1,893円
馬連 12,880円 660円 4,251円
ワイド 16,960円 270円 2,128円
馬単 23,570円 1,120円 8,623円
3連複 176,030円 1,480円 28,483円
3連単 1,064,360円 4,390円 172,332円

【脚質】
脚質については、先行勢と中団待機組がほぼ互角の成績。一方、追い込み勢の信頼度はかなり低い。2007年以降(東京開催を除く)、4角11番手以下から勝利した馬は皆無。4コーナー地点で最も後ろの位置取りだった2016年の優勝馬ディーマジェスティは4角10番手。同馬は3コーナー手前あたりから徐々に進出し、直線手前では完全に先行勢を射程圏内にとらえていた。また、道中は最後方に位置していた2012年の優勝馬ゴールドシップにしても、4コーナーでは6番手まで押し上げている。つまり、後方から直線一気を決めるのは至難の業で、2~3着に食い込むのが精一杯。勝負どころでまくれる馬か、中団より前目のポジションを取れる馬から入ったほうがベターであるのは間違いない。

◆脚質別成績(過去20年)

脚質着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
逃げ 2-2-2-19 8.0% 16.0% 24.0% 137.6% 178.4%
先行 6-7-4-54 8.5% 18.3% 23.9% 111.4% 81.4%
差し 11-7-12-126 7.1% 11.5% 19.2% 60.0% 58.7%
追込 1-4-2-94 1.0% 5.0% 6.9% 5.1% 40.1%

【枠順】
「内枠有利」と言われることが多い中山芝の多頭数。しかし、枠順別成績を検証すると、内・中・外の差はほとんどなし。どの枠も複勝率はおおむね横並びで、勝率と連対率も五十歩百歩の状況だ。1~2枠の単勝回収率を見ても平凡な数字で、期待値を鑑みると内枠を優先すべき理由はなきに等しい。メディアやファンのイメージとは異なり、枠順の有利不利はほとんどない極めてフラットなレース。それが皐月賞である。

◆枠順別成績(過去20年)

枠順着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1枠 3-2-2-32 7.7% 12.8% 17.9% 33.3% 62.3%
2枠 1-3-2-34 2.5% 10.0% 15.0% 11.5% 62.3%
3枠 2-1-2-35 5.0% 7.5% 12.5% 79.0% 36.8%
4枠 3-3-3-31 7.5% 15.0% 22.5% 54.8% 56.3%
5枠 0-3-3-34 0.0% 7.5% 15.0% 0.0% 133.0%
6枠 3-0-4-33 7.5% 7.5% 17.5% 87.3% 55.3%
7枠 5-4-1-47 8.8% 15.8% 17.5% 91.2% 65.1%
8枠 3-4-3-47 5.3% 12.3% 17.5% 95.3% 62.6%

【血統】
最も安定感があるのはディープインパクト産駒。2016年以降は3頭の優勝馬を輩出、2016年には1~3着を独占するなど、近年の活躍ぶりは他を圧倒している。ほかでは、父キングカメハメハ系が存在感を発揮しており、2017年3着のダンビュライトキングカメハメハの直仔ルーラーシップの産駒、2019年1着のサートゥルナーリアは同じくキングカメハメハ直仔ロードカナロアの産駒。そして、2021年2着のタイトルホルダーキングカメハメハ直仔ドゥラメンテの産駒。キングカメハメハの血が、皐月賞と好相性であることは疑いようがない。視点を変えて、血統面と関連性の深い生産者別の傾向を検証すると、ノーザンファームや社台ファームなど、社台系だけで2008年以降11勝を含む23連対という抜群の成績。他G1と比較しても皐月賞での強さは別格と言える。血統面に関しては、シンプルに「リーディング上位の産駒かつ社台系生産馬」の良血馬を優先するのが正解だ。

◆同コース種牡馬別成績(中山競馬場/芝/2000m/過去5年)集計期間:2019/03/24~2024/03/24

種牡馬着別度数勝率連対率複勝率単勝
回収率
複勝
回収率
1 ディープインパクト 23-24-18-109 13.2% 27.0% 37.4% 58.4% 79.9%
2 ハーツクライ 20-16-15-131 11.0% 19.8% 28.0% 131.0% 86.4%
3 エピファネイア 16-15-14-93 11.6% 22.5% 32.6% 57.6% 83.8%
4 ルーラーシップ 14-10-16-115 9.0% 15.5% 25.8% 77.0% 58.2%
5 ハービンジャー 13-10-14-118 8.4% 14.8% 23.9% 75.3% 54.6%
6 モーリス 11-8-6-52 14.3% 24.7% 32.5% 63.2% 88.1%
7 キングカメハメハ 10-7-7-43 14.9% 25.4% 35.8% 81.0% 75.5%
8 キズナ 10-5-7-76 10.2% 15.3% 22.4% 67.2% 66.3%
9 ドゥラメンテ 8-13-13-74 7.4% 19.4% 31.5% 142.7% 83.5%
10 ロードカナロア 8-8-5-57 10.3% 20.5% 26.9% 60.8% 79.0%
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