【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2021年08月11日号】週末メイン「1点」分析EXTRA編(266)
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週末の注目レースを伊吹雅也プロが「1点」の傾向に注目して分析するウマニティ会員専用コラム。「さらにプラス1!」として挙げている種牡馬別成績も含め、ぜひ予想にご活用下さい。今週のターゲットは、フェニックス賞・コスモス賞・阿蘇ステークス・UHB賞・小倉記念・関屋記念の6レースです。
■【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】コラム内容について詳しくはこちらをご覧ください。
⇒https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7321
▼2021年08月14日(土) 小倉09R フェニックス賞
【“同年6月以前、かつJRAのレース”において1着となった経験の有無別成績(2014年以降)】
●あり [6-4-2-6](3着内率66.7%)
●なし [1-3-5-32](3着内率22.0%)
→早い時期に勝ち上がった馬は堅実。一方“同年6月以前、かつJRAのレース”において1着となった経験がない、かつ“JRAのレース”において“着順が1着、かつ2位入線馬とのタイム差が0.2秒以上”となった経験のない馬は2014年以降[0-0-3-25](3着内率10.7%)と苦戦しています。今年はこれらの条件をクリアしている馬こそいませんが、これまでのパフォーマンスを素直に評価すべきでしょう。
▼2021年08月14日(土) 札幌10R コスモス賞
【前走の馬体重別成績(2017年以降)】
●490kg未満 [4-4-4-19](3着内率38.7%)
●490kg以上 [0-0-0-9](3着内率0.0%)
→馬格がポイント。前走の馬体重が490kg以上だった馬は上位に食い込めていません。
<<さらにプラス1!>>
【『血統偏差値』要注目種牡馬】
札幌芝1800m×ドゥラメンテ×4~8枠
→3着内率71.4%、複勝回収率150%
▼2021年08月14日(土) 小倉11R 阿蘇ステークス
【前走の着順別成績(2013年以降)】
●4着以内 [6-4-6-17](3着内率48.5%)
●5着以下・競走中止 [2-4-2-66](3着内率10.8%)
→前走好走馬が強いレース。なお、前走の着順が5着以下、かつ馬齢が6歳以上の馬は2013年以降[1-0-0-45](3着内率2.2%)と期待を裏切りがちでした。
▼2021年08月15日(日) 札幌11R UHB賞
【“前年以降、かつJRA、かつ重賞のレース”において3着以内となった経験の有無別成績(2019年以降)】
●あり [2-1-2-3](3着内率62.5%)
●なし [0-1-0-20](3着内率4.8%)
→ここ2年は実績馬が優勢。特別登録を行った馬のうち“2020年以降、かつJRA、かつ重賞のレース”において3着以内となった経験があるのは、エイティーンガール・ジョーアラビカ・ナイントゥファイブ・リンゴアメの4頭だけです。
▼2021年08月15日(日) 小倉11R 小倉競馬場開設90周年記念 農林水産省賞典 小倉記念
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【TAROの競馬研究室】キーランドカップは外枠が上位独占/荒れる新潟記念展望
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キーンランドカップは、先週の当コラムで、
「16頭と頭数が揃った一戦だが、やや外有利の追い比べを想定したい」
と書いた通り、雨の影響を大いに受ける競馬になった。朝から降り続けた雨の影響でコースのインは相当悪く、「やや外有利」どころか、結果的には完全な外差し競馬。
掲示板に載った5頭の馬番は、「14→12→15→13→16」。
短距離の差し競馬は枠なりの動きしかできず、進路変更をしているとレースが終わってしまう。その良い例が人気のダイアトニックで、最終結論では最内枠を懸念し6番手評価。レースでも直線外に出したが、道中の損耗が激しく伸びなかった。どんなに能力があっても1200mの差し競馬の最内枠はそれだけ厳しい。
そんなわけで、予想は◎ライトオンキューから。外枠に入ったエイティーンガールを3番手、同じく外枠でスタートが上手く短距離で流れに乗れる松田騎手のディメンシオンを4番手に評価し、本線で仕留めることができた。天気が読めれば馬場が読める、馬場が読めればレースが読める、レースが読めれば馬券が獲れる。”天気の予測も予想のうち”を証明する先週のキーランドカップだった。
今後に向けては外を回って恵まれた組、内を通って厳しかった組をきちんと記憶しておきたい。
〜波乱含みの新潟記念展望
さて、今週末は早くも夏競馬ラスト。今年はコロナ禍で変則開催となった小倉など、私生活だけでなく競馬も”特別な夏”となったが、最後もビシッと仕留めて締め括りとしたい。
ゴールドシップ産駒が大挙出走する札幌2歳ステークスも興味深いが、ココではやはり波乱含みの新潟記念を取り上げる。このレースは過去10年で9回までは3連複から万馬券という波乱含みのレース。
「3連複で100点買ってもプラスになる」
くらいのおおらかな気持ちで思い切って狙って行きたい。先週時点でかなり馬場が荒れて外が伸びていた新潟芝コースだが、新潟記念は最終週で内を大きく空けるケースが多く、あまり外差しにはこだわらない方が良い。むしろ今年は先行馬が少なく、前に流れが向く可能性もある。
そこら辺も踏まえて、今週は穴候補を2頭挙げてみたい。
ウインガナドル
前走の関越Sは2着だったが、展開を考えればよく粘ったといえる内容でラストまで脚は上がっていなかった。前半ゆったり入れればしぶとく伸びる馬で、先行馬が少ない組み合わせの今年は展開的にも恵まれそう。スンナリ先手を取って自分のリズムで運べれば、3年前の4着以上が期待できそうだ。
リープフラウミルヒ
未勝利を脱出して以降7回の馬券絡みはすべて5番人気以下という生粋の穴馬。今年は福島牝馬Sでも2着と重賞でも通用する能力を見せており、追っての良さは2000mでも侮れない。牡馬の活躍が多いステイゴールド産駒だが、牝馬もしぶとく成長する傾向があり、6歳でエリザベス女王杯3年連続2着を達成したクロコスミアや、同じく6歳で牡馬相手に初重賞制覇を成し遂げたウインプリメーラなど、早期にデビューしてもその後、高齢まで成長し活躍するケースが多い。本馬も5歳になってジワジワ地力をつけて来ており、今回は津村騎手にスイッチするので、上手く前で流れに乗れればチャンスがあるはずだ。
※重賞の結論は、『TAROの競馬』にて無料公開予定。また、馬券の買い方や券種の選び方なども含めた結論は、競馬ノートにて限定配信の予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。 |
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【TAROの競馬研究室】馬場は生き物・迷ったら内枠/函館スプリントS展望
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私はよく”馬場は生き物”というのだが、先週のエプソムカップではまさにそのことを痛感した。
前の週の安田記念はグランアレグリアの外差しが決まり、先週も雨の中の競馬で外が伸びていたように思えた。しかし、府中の芝は時々刻々と変化する。土曜日から各馬外に出して内が案外使われていなかったこと、また日曜になり天候が回復してきたこともあったのか、気づけばインが伸びる馬場に戻っていたようだ。
ヒントを与えてくれたのは東京10レースのサトノフウジン。レーン騎手が内を突くと、そのまま最後まで伸び切って抜け出し、それを見て各騎手もインが生きていることを確信したのかもしれない。
メーンのエプソムカップでは逃げたシンガリ人気のトーラスジェミニが粘り込み大波乱を演出。勝ったのは内枠から好位につけたダイワキャグニー、2着にも最内枠のソーグリッタリングが入り、3連複70万超の大万馬券だが、種を明かせば逃げ馬が内枠を連れて来るという決着だった。だからといって獲れたわけではないのだが、回顧とはある意味で言い訳を見つける作業なので、適切な言い訳をできることは重要だ。今回は差しに回った、あるいは外を回した、という言い訳できる馬を覚えておくだけでも今後に向けては十分価値がある。
〜迷ったら先行&内枠
現代の芝の馬場整備技術は発達しているので、かつてのような外伸びはレアケース。基本的には内枠に張っていた方が確率が高く、”迷ったら先行&内枠”というのが鉄則だ。
エプソムカップの10分前、マーメイドSもやはり先行内枠決着。2番手から抜け出したサマーセントに追いすがったのは、道中インを立ち回り直線も最内を突いたセンテリュオと、最内枠のリュヌルージュだった。これで3連複は万馬券。阪神芝は開幕週、2週目ともにインの状況が良く、引き続き今週末もイン狙いが正解か。
さらに内が狙いという意味では、先週開幕した函館の芝コースだろう。開幕週だった先週は、芝で14レース施行され、
1枠の馬(4-0-3-11)
8枠の馬(2-0-1-25)
と明らかにイン有利。1枠の馬の単複を買い続けたら、結果的には楽々プラスだった。競馬予想とは目の前の馬のことを考える、ミクロ予想も大事だが、全体像を掴むという意味でマクロ予想も重要なのである。
…なんて偉そうに言って、私は最内枠のリュヌルージュに自信の本命を打ちながらも、サマーセントを消してしまう愚か者なのである。悲しいかな、わかることと当たることは違うのだ。
〜函館スプリントS展望
気を取り直して今週末、重賞は2レースだが、内枠を重視したいのはやはり函館芝で開催される函館スプリントステークスだろう。開幕2週目芝1200m重賞にフルゲートの16頭が揃い、先行勢が多くない組み合わせを考えれば、やはりイン重視がセオリー。
先週の函館芝1200mでは7レース行われ、2ケタ馬番の馬は35頭が出走して(0-3-2-30)と未勝利。2ケタ馬番から人気薄で好走した馬は2頭いたが、そのうち1頭は逃げ馬なので、外からの差しを決めた人気薄は日曜メインのインスピレーションのみ。細かいことを考えるよりは、インを狙えということをまずはアタマに入れておきたい。
本稿執筆時点でまだ枠順は出ていないのだが、内枠を条件に狙ってみたいのはエイティーンガール、ジョーマンデリン、グランドボヌールの3頭。
エイティーンガールの坂井騎手は言わずと知れた内枠巧者で、初重賞制覇となった昨年フィリーズレビューでのイン突きや、京都大賞典でのドレッドノータスでのイン突きは記憶に新しいところだ。
ジョーマンデリンは先週のレースが好内容で能力的に引けは取らない。病み上がりとはいえやはりイン突きの名手である岩田康誠騎手が騎乗する。
グランドボヌールはオーシャンSで大健闘の4着。鞍上の城戸騎手は知名度こそ高くないがスタートは上手で、短距離の先行ではしばしば好騎乗を見せてくれる。
今週末はシンプルにイン重視で、上記の馬たちを中心に狙ってみるつもりだ。
※重賞の結論は、『TAROの競馬』にて無料公開予定。また、馬券の買い方や券種の選び方なども含めた結論は、競馬ノートにて限定配信の予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。 |
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【TAROの競馬研究室】短距離レースにおける決め打ちの重要性
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先週は東京で根岸S、京都でシルクロードSが行われた。
根岸Sはコパノキッキングの連覇が有力視されたが、直線早め先頭もラストで脚が上がってしまい、最後はモズアスコットの強襲に屈した。そのモズアスコットは6歳にして初のダート挑戦だったが、出遅れながらすぐに中団にとりつき、直線も力強い伸びを見せて差し切り。フェブラリーSに向けて、遅咲きの新星が誕生した。なお、2着のコパノキッキングはこの後フェブラリーSはスキップする模様。改めて1200m路線を歩むようだ。
一方、波乱の結末となったのが西のシルクロードS。人気を集めたのは内枠のレッドアンシェル、モズスーパーフレアといった組だったが、6番人気馬までが単勝オッズひと桁台に収まる大混戦模様で戦前から波乱の香りが漂っていた。そんなレースを制したのは、道中は後方待機となった3番人気のアウィルアウェイ。
アウィルアウェイはスタートで今回も後手を踏み後方からの追走となったが、連続開催で荒れて来た馬場も味方につけ、直線では鋭く伸びた。その後をなぞるように伸びて来た四位騎手のエイティーンガール、さらに大外を回した丸田騎手のナランフレグとともに、1200m重賞としては珍しい追い込み馬のワンツースリー決着だった。上位勢はこの後高松宮記念を目指すことになるだろうが、今回のレースのバイアスは頭に入れておきたい。
~Bコース替わりでも逃げ先行馬には厳しかった京都芝
さて、先週の当コラムではシルクロードSの注目馬をカラクレナイとしたが、その後枠順を確認し、また週末の馬場を確認した段階で大きく予想を変更した。というのも、土曜日からBコース替わりとなった京都芝だが、相変わらず…というよりもAコース使用時以上に外の伸びがよく、カラクレナイの2番枠、また近走先行力が出て来ている点はかなり不利に思えたためだ。
というわけで同馬は最終的に7番手まで印を落とし、本命には◎アウィルアウェイを抜擢、対抗に○エイティーンガールを据えた。有料配信・競馬ノートでお送りしている予想の中では今年初の勝負度【B】という自信ありの勝負となった。
レースは4コーナー付近の段階でまだモズスーパーフレアの余力があり、一方購入している馬たちは軒並み後方だったために、
「終わった…」
というのが偽らざる心境だったが、直線の入り口で上手く馬群を捌いて◎アウィルアウェイが外に出したのを見て、
「もしからしたら…」
という淡い期待に変わり、その後ラスト1Fあたりで加速がついたところで、一気に歓喜のゴールが見えてきた……と、こんな自慢話は面白くないと思うので本題に入るが、このようにとりわけ芝でもダートでも短距離重賞は極端な傾向が出る場合はまとめて来ることが多い。そしてそのようなケースではある程度決め打ちが重要になる。差しが届くなら差し追い込み、逃げが決まりそうなら逃げ先行といったように、馬場や枠順によって狙う馬が変わるのは当然として、狙う軸馬が変わればヒモもそれに応じて変わってくる。カラクレナイを本命候補→7番手という極端な評価変更を敢行した理由の大半も馬場と枠順によるもので、改めて短距離戦における決め打ちの重要性を感じさせられるレースだった。ちなみになぜ短距離戦は特にそうなりやすいのかということは長くなるので別の機会にしたいが、端的に言えば枠に準じたコース取りになりやすく、スタート後のコース取り補正がしづらい、またはコース取り補正をするとそのロスが大きくなり、いずれにしてもロスが致命的になる。出たなりで追走できるか、出た後に進路を変える、あるいは控えて外に出すか、といったこの差は極めて大きい。
だから、仮に内枠先行決着になるような馬場だったらモズスーパーフレアが逃げ切りカラクレナイは2~3着…というような結末だった可能性もある。いずれにしても特に短距離戦においては守りに入り当てに行くよりも、どういうレースになるかというストーリーを頭の中で思い描いて、それに準じて思い切って印を打つのが大きな的中を生み出すコツになる。今回勝負度を今年一番高くしたのは、当たるかどうかというよりは脳内でストーリーを描くことができ、馬場とメンバー構成の中でそれが再現される可能性が高いと考えたからである。
なお、このようなことを日々自らの配信で書いていたら、最近は私自身よりも読者の方が馬券が上手くなってしまっているのが現実である。つまり、心がけ次第で予想力も買い方もすぐ上げて行けるので、私の有料媒体を無理に読む必要はない(一応末尾にリンクがある)が、当コラムにて是非今回のような考え方は参考にして身に着けて頂きたい。
↓優秀な読者の馬券例
それと余談ではあるが、シルクロードSに関しては騎手の力も大きかった。川田騎手が上手いのは今さら言うまでもなく、四位騎手が差し追い込みで技量を発揮するのは広く知られたところだが、何よりナランフレグの丸田騎手は”らしさ”を存分に発揮した騎乗だった。
丸田騎手のらしさといえば、スタートからレースの流れよりもリズムを重視し、馬の気分に任せて追走し末脚を引き出す技術の高さだろう。ナランフレグの前走や、最近の勝利でいえば昨年11月の福島ダート1150mのシルバーストーン、昨年3月中京のエミーリオなどで見せてくれた丸田スペシャルともいえる騎乗だ。こちらも今後まだまだ穴を量産してくれるはずなので、馬券検討の際には騎手の特徴として頭に叩き込んでおきたい。
~前走不利な馬場でも伸びたヴァンドギャルドは有力
さて、今週末は東西できさらぎ賞と東京新聞杯が行われる。
馬券的に面白そうなのは東京新聞杯。昨年はココを制したインディチャンプがその後春秋マイルG1制覇を達成したが、今年も各路線からメンバーの層は厚くないながらも素質馬が揃った。
もしココを制するようなら今後一気に注目が集まるという意味では、3連勝中のディープインパクト産駒・ヴァンドギャルドだろう。前走のウェルカムSは昨年のジャパンカップ前の10レースだったが、ご記憶の方も多いと思うがジャパンカップ当日は道悪だったが、馬場の伸びどころはインが断然有利。ジャパンカップではスワーヴリチャードが内を伸びて勝ったように、その他のレースでも軒並みインが優勢だった。
そのような状況下でただ一頭外から伸びて差し切ったのがヴァンドギャルド。もともと重賞でも人気を集めていた素質馬だけに、改めての重賞挑戦でもクラスの壁はないだろう。
ただ、馬券的な妙味を考えると面白い馬は他にいる。特に注目しているのはクリノガウディー。近走はイマイチ結果を出せていないが、もともと重賞戦線でも好勝負を繰り広げていた実力馬でマイルCSでも7着健闘を見せた。その前の京成杯AH~富士Sはいずれも不利を受けており、スムーズなら今回は十分勝負になりそうだ。テン乗りとなる横山典騎手の手綱にも注目したい。
あとは大穴となるが、スウィングビートにも少しだけ注目。タピット産駒の芝初挑戦など常識的に考えれば買いたくはないが、走り自体は素軽く、芝でも…と思わせる。近走は1800mでやや掛かり気味なだけにマイルへの短縮はプラスだろうし、今年は相手関係を見渡してもメンバーレベルはそこまで高くないので、どのみち人気もないだろうし一枚押さえておいても面白いかもしれない。
※重賞の結論は、『TAROの競馬』にて無料公開予定。また、馬券の買い方や券種の選び方なども含めた結論は、競馬ノートにて限定配信の予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。 |
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