日曜日に行われる産経賞オールカマーの出走馬の追い切り内容について、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
①ミッキースワロー
1週前追い切りでは外の併走馬に辛うじて並んだ感じの重苦しい動きではあったが、今週の追い切りでは内めを通ったとはいえ、5F65秒前後の時計を出して順調さをアピール。七夕賞で久しぶりの勝利を挙げた勢いを持ち込めそうだ。一昨年のセントライト記念を勝った舞台でもあり好勝負になる。
②ゴーフォザサミット
札幌記念の時が本馬場で1本だけの追い切りだったのに対し、美浦に戻ってきた今回は坂路とWコースを併用して、乗り込み量が増えているのは好印象。19日の追い切り時計は5F70秒程度と平凡ながら、道中でレイデオロが追いつくのを待つようなところもあったので、もっと速い時計を出すことはできたと思われる。この馬なりに状態は良さそうが、勝ち負けに持ち込むには展開面の恩恵が必要になるだろう。
③クレッシェンドラヴ
中間は美浦坂路とWコースを織り交ぜての調整。1週前、今週と併せ馬で先着を果たし好調をキープ。着実に地力をつけてきた印象はある。ただ、これまでとは相手が違う。G1ウイナーを向こうに回して、勝ち負けに持ち込めるだけの上昇度があるとは言い難い。連下までの扱いが妥当とみる。
④グレイル
18日に行われた最終追い切りは栗東CWコースで単走。見た目にスピード感はないが、ラスト1Fを12秒台前半にまとめているように、この馬の力を出せるデキにはありそう。ただ、前走の福島テレビオープンが案外な結果に終わっているだけに、ここで首位争いに加わるのは難しいだろう。
⑤トニーファイブ
中3週ながら連闘明けということもあってか、中間の速い時計は直前の坂路で4F53秒5の1本のみ。大きな変わり身を見込めそうにない。そのうえ、2勝クラスでも頭打ちの現状を鑑みると、プラス要素は皆無に等しい。
⑥エンジニア
中間は美浦坂路で入念な乗り込み。18日の追い切りでは、4F51秒4とマズマズの時計を出した一方、手応えは併せた2歳未勝利馬に劣勢。本調子には足りない印象を受ける。近走の成績も強調材料を欠くことから、馬券的には見送りが賢明か。
⑦ウインブライト
9月初旬からWコースにて3週連続で併せ馬を消化。1週前追い切りでは、先行していた1勝クラスを外から並ぶ間もなくかわし去る、抜群の動きを披露。仕上がりの良さがうかがえる。今週は5F69秒程度の時計にとどめたが、1週前の内容をみるにこれで十分だろう。自身の力を出せる態勢にある。
⑧レイデオロ
8月下旬に美浦帰厩後は、坂路とWコースで丹念な乗り込み。Wコースでは5F70秒前後の時計に終始しているが、雄大なフットワークを駆使した走りから順調に調整は進んでいる様子。今回唯一の国内G1ホースとして、恥ずかしくないレースをできる仕上がりとみる。
⑨スティッフェリオ
8月下旬に帰栗後は坂路で入念に乗り込まれてきた。1週前、今週としっかりと追われ、それぞれラスト1Fを12秒台でまとめており、いい調教を積んでいる印象。鞍上が促すとスッと反応している点からも状態の良さがうかがえる。大阪杯と宝塚記念はG1の厚い壁に阻まれたが、手薄なG2なら巻き返しのチャンスはありそうだ。
⑩ショウナンバッハ
新潟記念から中2週。19日の追い切りはWコースで5F65秒前後を記録。馬場の内めを通ったこともあり、時計そのものは強調できないが、回転の速いフットワークを披露して順調に使われている強みをアピール。しかし、大幅な上積みがあるとは言い難く、連下争いに食い込めれば上出来といったところか。
ウマニティ重賞攻略チーム