2022年11月2日(水) 12:45
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~JBCレディスクラシック2022~
閲覧 1,283ビュー コメント 0 ナイス 2
JBCレディスクラシックは、ダート牝馬路線の頂点を決める一戦。このレースは今年で12年目と歴史が浅く、1800mで行われることもあれば、3年前のように浦和で行われることもあり、JBCクラシックやJBCスプリントと比べても、距離の幅が広い。しかし、距離に関係なく求められるのは、実績と順調さだ。
このレースの最有力馬は、近2走とも牡馬相手のダートグレードに出走して3着以内だった馬。該当馬は、2021年の優勝馬ヤマニンアンプリメのみだが、同馬は2着馬に2馬身、この後に紹介するファッショニスタに8馬身差をつけて圧勝している。このことからも牝馬が相手のここなら当然、本命候補となるだろう。ただ、そのような馬が出走してくるのは稀なことだ。
そこで主力として紹介したいのが、同年の牡馬相手のダートGⅡ以上で、5着以内だった馬だ。ただし、昨年のサルサディオーネのように前走で牡馬相手のダートGⅡで優勝したようなタイプは、ここを目標に仕上げられないことが多いので狙い下げたい。また2017年のホワイトフーガのように、前走で1.6秒差以上も負けているような馬も順調さという意味で、狙いにくい。
そこで同年の牡馬相手のダートGⅡ以上で5着以内だった馬で、前走で牡馬相手のGⅡを優勝していないことと、前走で1.5秒差以内馬を狙いの対象としたい。それらの過去10年の成績は【3・0・1・0】である。1着の該当馬は、2012年のミラクルレジェンド、2016年のホワイトフーガ、2018年のアンジュデジール。3着の該当馬は、2015年のトロワボヌール。遡れば2011年に該当馬のミラクルレジェンド、ラヴェリータが、このレースでワン、ツーを決めている。
さらに夏のスパーキングレディーカップかブリーダーズゴールドカップのどちらかで優勝し、前哨戦のレディスプレリュードでも連対した馬も、このレース創設以降の成績は【3・1・2・0】と有力だ。1着の該当馬は、2013年のメーデイア、2014年のサンビスタ、2016年のホワイトフーガ。2着の該当馬は、2011年のラヴェリータ。3着の該当馬は、2015年のトロワボヌール、2019年のファッショニスタである。
また育成技術が発展した近年は、前哨戦のレディスプレリュードや日本テレビ盃に出走していない馬がここに出走してくるようになり、それらが活躍している。近2走ともレディスプレリュード以外の同年の1200m~1800m以下のダートグレードか、中央のリステッドやオープンに出走して3着以内馬だった馬の過去10年のこのレースでの成績は、【2・1・0・0】。1着の該当馬は、2019年のヤマニンアンプリメ、2020年のファッショニスタ。2着の該当馬はラビットランである。
また、穴馬候補は前走のレディスプレリュードを休養明けで凡退した馬だ。2017年の優勝馬ララベル、2018年の優勝馬アンジュデジール、2012年の2着馬クラーベセクレタ、2011年の3着馬カラフルデイズらが、レディスプレリュードで4着以下から巻き返している。
クラーベセクレタこそ2番人気だったが、アンジュデジールは6番人気、ララベルは5番人気、カラフルデイズは7番人気だ。これらの共通項は同年のダートグレードで連対実績のあること。実績馬がレディスプレリュードをひと叩されて、変わるパターンが最大の穴馬候補だ。
さらにこのレースが1600m以下で行われた場合には、前走でそれよりも短い距離を使われていた馬が穴を開けている。2016年の2着馬レッツゴードンキ、3着馬トーセンセラヴィ、そして2013年の3着馬キモンレッドもこのパターン。キモンレッドこそ前走中央のオープンで3着と好走していたこともあっての3番人気だったが、レッツゴードンキは5番人気、トーセンセラヴィは6番人気だった。
逆に距離が1800mだった場合には、前走でそれよりも長い距離を使われていた馬が穴メーカーになる。1800m戦はスピードで押し切れるような距離ではないために、前走で1600m以下のレースに出走していた馬は、1頭も馬券に絡んでいない。2017年に前走2100m戦を使われていたプリンシアコメータが4番人気で2着と好走したことが、この傾向を象徴している。
他では、芝のグレードレースで優勝実績のある今回が初ダートの馬だ。本来、初ダートの馬は不利だが、2016年にレッツゴードンキが穴を開けているように、そういうタイプはポテンシャルの高さで突破してくることがある。このパターンで人気がないようであれば、ヒモに加えて損はない。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・近2走とも牡馬相手のダートグレードに出走して3着以内の実績馬。
・同年に牡馬相手のダートGⅡ以上に出走して5着以内の実績馬。
(前走で牡馬相手のダートGⅡ以上で優勝した馬、前走で1.6秒以上も大敗した馬を除く)
・同年のスパーキングレディーカップかブリーダーズゴールドカップのどちらかで優勝し、前哨戦のレディスプレリュードでも連対した馬。
・近2走ともレディスプレリュード以外の同年の1200m~1800m以下のダートグレードか、中央のリステッドやオープンに出走して3着以内馬だった馬。
(前哨戦の日本テレビ盃やレディスプレリュードに出走していないことが条件)
●穴馬候補
・前走のレディスプレリュードを休養明けで4着以下に凡退した馬。
(同年のダートグレードで連対実績があることが条件)
・JBCレディスクラシックが1600m以下の場合は、前走でそれ以下の短い距離を使われていた馬。
・JBCレディスクラシックが1800mの場合は、前走でそれ以上の長い距離を使われていた馬。
・芝のグレードレースを優勝した実績がある、今回が初ダートの馬。 |
|
[もっと見る]
2021年11月1日(月) 11:30
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~JBCレディスクラシック2021~
閲覧 1,502ビュー コメント 0 ナイス 5
JBCレディスクラシックは、ダート牝馬路線の頂点を決める一戦。このレースは今年で11年目と歴史が浅く、大井1800mで行われることもあれば、今年のように金沢1500mで行われることもあり、JBCクラシックやJBCスプリントを比べても、距離の幅が広い。しかし、距離に関係なく求められるのは、実績と順調さだ。
このレースの最有力馬は、近2走とも牡馬相手のダートグレードに出走して3着以内だった馬。該当馬は、昨年の優勝馬ヤマニンアンプリメのみだが、同馬は2着馬に2馬身、この後に紹介するファッショニスタに8馬身差をつけて圧勝している。このことからも、牝馬が相手のここなら当然、本命候補となるだろう。ただ、そのような馬が出走してくるのは稀なことだ。
そこで主力として紹介したいのが、同年の牡馬相手のダートGⅡ以上で、5着以内だった馬だ。それらの成績は、このレース創設以降【4・0・3・1】。1着の該当馬は、2011年のラヴェリータ、2012年のミラクルレジェンド、2016年のホワイトフーガ、2018年のアンジュデジール。3着の該当馬は、2015年のトロワボヌール。唯一の4着以下(11着)は2017年のホワイトフーガだが、この年の同馬は前走で1.6秒差負けていた。同年の牡馬相手のダートGⅡ以上かつ、前走で1.5秒差以内なら狙いが立つだろう。
さらに夏のスパーキングレディーカップかブリーダーズゴールドカップのどちらかで優勝し、前哨戦のレディスプレリュードでも連対した馬も、このレース創設以降の成績は【3・1・2・0】と有力だ。1着の該当馬は、2013年のメーデイア、2014年のサンビスタ、2016年のホワイトフーガ。2着の該当馬は、2011年のラヴェリータ。3着の該当馬は、2015年のトロワボヌール、2019年のファッショニスタである。
一方、育成技術が発展した近年は、前哨戦のレディスプレリュードに出走していなかった馬も活躍。近2走で同年のダ1800m以下のダートグレード(3歳以上)で連対かつ、レディスプレリュードに出走していなかった馬が3年連続で連対している。該当馬は2018年のラビットラン、2019年の1着馬ヤマニンアンプリメ、2020年の1着馬ファッショニスタ。2012年のハルサンサンや2013年のサマリーズは崩れているのだが、近年はレディスプレリュード連対馬以上の活躍を見せているので、それらは注意したい。
また、穴馬候補は前走のレディスプレリュードを休養明けで凡退した馬だ。2017年の優勝馬ララベル、2018年の優勝馬アンジュデジール、2012年の2着馬クラーベセクレタ、2011年の3着馬カラフルデイズらが、レディスプレリュードで4着以下から巻き返している。クラーベセクレタこそ2番人気だったが、アンジュデジールは6番人気、ララベルは5番人気、カラフルデイズは7番人気だ。これらの共通項は、同年のダートグレードで連対実績のあること。実績馬がレディスプレリュードをひと叩されて、変わるパターンが最大の穴馬候補だ。
さらにこのレースが1600m以下で行われた場合には、前走でそれよりも短い距離を使われていた馬が穴を開けている。2016年の2着馬レッツゴードンキ、3着馬トーセンセラヴィ、そして2013年の3着馬キモンレッドもこのパターン。キモンレッドこそ、前走中央のオープンで3着と好走していたため3番人気だったが、レッツゴードンキは5番人気、トーセンセラヴィは6番人気だった。
逆に距離が1800mだった場合には、1800mよりも長い距離を使われていた馬が穴メーカーになる。1800m戦はスピードで押し切れるような距離ではないために、前走で1600m以下のレースに出走していた馬は、1頭も馬券に絡んでいない。2017年に前走2100m戦を使われていたプリンシアコメータが4番人気で2着と好走したことが、この傾向を象徴している。
他では、芝のグレードレースで優勝実績のある今回が初ダートの馬だ。本来、初ダートの馬は不利だが、2016年にレッツゴードンキが穴を開けているように、そういうタイプはポテンシャルの高さで突破してくることがある。このパターンで人気がないようであれば、ヒモに加えて損はない。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・近2走とも牡馬相手のダートグレードに出走して3着以内だった馬。
・同年に牡馬相手のダートGⅡ以上で3着以内のある馬。
(前走で1.6秒差以上、大敗していた馬は除く)
・同年のスパーキングレディーカップかブリーダーズゴールドカップのどちらかで優勝し、前哨戦のレディスプレリュードでも連対した馬。
・近2走で同年のダ1800m以下のダートグレード(3歳以上)で連対かつ、レディスプレリュードに出走していなかった馬。
●穴馬候補
・前走のレディスプレリュードを休養明けで4着以下に凡退した馬。
(同年のダートグレードで連対実績があることが条件)
・JBCレディスクラシックが1600m以下の場合は、前走でそれ以下の距離を使われていた馬。
・JBCレディスクラシックが1800mの場合は、前走でそれよりも長い距離を使われていた馬。
・芝のグレードレースを優勝した実績がある、今回が初ダートの馬。 |
|
[もっと見る]
【山崎エリカのダートグレード攻略】~スパーキングレディーカップ2021~
閲覧 2,268ビュー コメント 0 ナイス 6
川崎競馬場のナイター競走の名称「スパーキングナイター」より由来して名付けられたスパーキングレディーカップ。今年は昨年同様に3歳馬が不在だが、関東オークスやユニコーンSで上位の3歳牝馬が初めて古馬牝馬と激突することもある。
実はこのレース、2017年に前年のJBCレディスクラシックの優勝馬ホワイトフーガが単勝オッズ1.4倍の断然1番人気に支持されながらも4着に敗れたように、実績馬よりも新興勢力が優勢の傾向。JBCレディスクラシックが新設された2011年度以降、JBCレディスクラシック優勝馬のこのレースでの成績は【1・0・2・1】と、案外と活躍していない。
唯一の優勝馬は、2016年のホワイトフーガ。その他、2012年のミラクルレジェンド、2015年のサンビスタが単勝オッズ1.0倍台の断然1番人気に支持されながら、ともに3着に敗れている。
また、前年のJBCレディスクラシックの2着馬に関しては、これまでに3頭が参戦して、このレースでの連対はゼロ。2018年のラビットランこそ3着とまずまず頑張れているが、2013年のクラーベセクレタは13着に、2014年のアクティビューティは5着に敗れている。つまり、前年のJBCレディスクラシックの上位馬を過信し過ぎるのは、危険であるということになる。
それらが人気を裏切る一番の理由としては、ここを本気で勝ちにこないからだろう。かしわ記念や帝王賞など、前走で牡馬相手のGⅠを目標にした後だったり、休養明けでぶつけてきたりで、人気を裏切っている傾向がある。
では、どのような新興勢力を狙えばいいのかというと、近3走以内にJRAのダートのオープン特別に出走し、連対実績があった馬だ。それらの過去10年のこのレースでの成績は、【2・2・0・1】。1着の該当馬は、2014年のサウンドガガ、2019年のファッショニスタ。2着の該当馬は、2011年のトーホウドルチェ、2015年のサウンドガガです。遡れば、2010年の優勝馬ラヴェリータ、同年2着のトーホウドルチェ、2009年の2着馬クィーンオブキネマも前記に該当する。
唯一の4着以下は、2013年のゴールドクイーン(8着)だが、同馬は休養明けでかきつばた記念1着と重賞初制覇を果たした後だった。休養明けで激走した反動が出たのだろう。これはJRAのオープン特別のレベルが高いのもあるが、この時期の川崎はダートが軽いことが多く、スピードが求められることも影響しているだろう。
次いで有力なのは、前走でさきたま杯に出走し、5着以内だった馬。さきたま杯がGⅡとなった2011年以降のこのレースでの成績は、【2・1・0・1】。1着の該当馬は、2011年のラヴェリータ、2015年のトロワボヌール、2016年のホワイトフーガ。2017年のホワイトフーガこそ4着に敗れているが、基本的に信頼してもよさそうだ。スピードが求められることが多いこのレースは、前走中距離組よりも短距離組のほうが信頼できる。
さらに前年のこのレースの覇者も有力で、このレースでの活躍は【2・1・0・1】。1着の該当馬は、2011年のラベリータ、2020年のファッショニスタ。2着の該当馬は、サウンドガガ。なお、ラベリータは2010年のこのレースでも優勝している。つまり、3連覇したということ。唯一の4着馬は2017年のホワイトフーガだが、喉鳴りの影響があったようだ。案外とリピーターの活躍も目立ているので、前記の該当馬がいないようであれば、狙ってみるのもひとつの手段だろう、
また、このレースは逃げ馬の活躍が目立っており、過去10年でなんと逃げ馬が6連対、3着1回。該当馬は2011年のラヴェリータ(4番人気・1着)、2013年のサマリーズ(3番人気・1着)、2014年のサウンドガガ(3番人気・1着)、2015年のサウンドガガ(3番人気・2着)、2016年のブルーチッパー(4番人気・2着)、2019年のサルサディオーネ(6番人気・2着)。昨年のサルサディオーネも3着に粘っており、遡れば2009年のクィーンオブキネマも2着に粘っている。
小回りで前が残りやすい舞台の上に、前走・関東オークスなどの長距離組が多く出走することが多いため、逃げ、先行馬が手薄な状況になりやすい傾向が、逃げ切りを許す結果になっているのだろう。逆に3角6番手以下でレースを進めた馬は、1頭も連対していないので、基本的には逃げ馬は「買い」、差し馬は「消し」と考えて良さそうだ。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・近3走以内にJRAのダートのオープン特別に出走し、連対実績があった馬。(前走が休養明けで重賞初制覇だった馬を除く)
・前走さきたま杯で5着以内だった馬。
・前年のスパーキングレディーカップの優勝馬。
●穴馬候補
・逃げ馬。 |
|
[もっと見る]
2020年11月2日(月) 14:35
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~JBCレディスクラシック2020~
閲覧 1,588ビュー コメント 0 ナイス 2
JBCレディスクラシックは、日本で唯一の牝馬限定のG1レース。このレースは今年で10年目と歴史が浅く、浦和1400mで行われることもあれば、大井1800mでも行われることもある点がややこしい。しかし、距離に関係なく求められるのは、実績と順調さだ。
実際に同年の夏を完全休養させなかった馬が活躍している。最有力は、近2走とも牡馬相手のダートグレードに出走し、近2走とも3着以内だった馬。該当馬は、昨年の優勝馬ヤマニンアンプリメのみだが、同馬は2着馬に2馬身、この後に紹介するファッショニスタに8馬身差をつけて圧勝している。このことからも、牝馬が相手のここなら当然、本命候補となるだろう。ただ、そのような馬が出走してくるのは稀なことだ。
そこで主力として紹介したいのが、夏のスパーキングレディーカップかブリーダーズゴールドカップのどちらかで優勝し、前哨戦のレディスプレリュードでも連対した馬だ。それらの成績は、このレース創設以降【3・1・2・0】。1着の該当馬は、2013年のメーデイア、2014年のサンビスタ、2016年のホワイトフーガ。2着の該当馬は、2011年のラヴェリータ。3着の該当馬は、2015年のトロワボヌール、2019年のファッショニスタだ。
また、穴馬候補は、前走のレディスプレリュードを休養明けで凡退した馬だ。2017年の優勝馬ララベル、2018年の優勝馬アンジュデジール、2012年の2着馬クラーベセクレタ、2011年の3着馬カラフルデイズらが、レディスプレリュードで4着以下から巻き返している。クラーベセクレタこそ2番人気だったが、アンジュデジールは6番人気、ララベルは5番人気、、カラフルデイズは7番人気だ。これらの共通項は、同年のダートグレードで連対実績のあること。実績馬がレディスプレリュードをひと叩されて、変わるパターンが最大の穴馬候補だ。
さらにこのレースが1600m以下で行われた場合には、前走でそれよりも短い距離を使われていた馬が穴を開けている。2016年の2着馬レッツゴードンキ、3着馬トーセンセラヴィ、そして2013年の3着馬キモンレッドもこのパターン。キモンレッドこそ、前走中央のオープンで3着と好走していたため3番人気だったが、レッツゴードンキは5番人気、トーセンセラヴィは6番人気だっだ。
逆に距離が1800mだった場合には、1800mよりも長い距離を使われていた馬が穴メーカーになる。1800m戦はスピードで押し切れるような距離ではないために、前走で1600m以下のレースに出走していた馬は、1頭も馬券に絡んでいない。2017年に前走2100m戦を使われていたプリンシアコメータが4番人気で2着と好走したことが、この傾向を象徴している。
他では、芝のグレードレースで優勝実績のある今回が初ダートの馬だ。本来、初ダートの馬は不利だが、2016年にレッツゴードンキが穴を開けているように、そういうタイプはポテンシャルの高さで突破してくることがある。このパターンで人気がないようであれば、ヒモに加えて損はない。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・同年のスパーキングレディーカップかブリーダーズゴールドカップのどちらかで優勝し、前哨戦のレディスプレリュードでも連対した馬。
●穴馬候補
・前走のレディスプレリュードを休養明けで4着以下に凡退した馬。
(同年のダートグレードで連対実績があることが条件)
・JBCレディスクラシックが1600以下の場合は、前走でそれ以下の距離を使われていた馬。
・JBCレディスクラシックが1800mの場合は、前走でそれよりも長い距離を使われていた馬。
・芝のグレードレースを優勝した実績がある、今回が初ダートの馬。
山崎エリカさんのダートグレード競走最新予想はこちらからご覧いただけます!! |
|
[もっと見る]
2020年7月14日(火) 14:13
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~スパーキングレディーカップ2020~
閲覧 1,925ビュー コメント 0 ナイス 10
川崎競馬場のナイター競走の名称「スパーキングナイター」より由来して名付けられたスパーキングレディーカップ。今年は3歳馬が不在ですが、関東オークスやユニコーンSで上位の3歳牝馬が初めて古馬牝馬と激突することもあります。
実はこのレース、2017年に前年のJBCレディスクラシックの優勝馬ホワイトフーガが単勝オッズ1.4倍の断然1番人気に支持されながらも4着に敗れたように、実績馬よりも新興勢力が優勢の傾向。JBCレディスクラシックが新設された2011年度以降、JBCレディスクラシック優勝馬のこのレースでの成績は【1・0・2・1】と、案外と活躍していません。
唯一の1着馬は、2016年のホワイトフーガ。その他は、一昨年のホワイトフーガをはじめ、2012年のミラクルレジェンド、2015年のサンビスタドが単勝オッズ1.0倍台の断然1番人気に支持されながら、ともに3着に敗れています。
また、前年のJBCレディスクラシックの2着馬に関しては、これまでに3頭が参戦して、このレースでの連対はゼロ。2018年のラビットランこそ3着とまずまずがんばれているものの、2013年のクラーベセクレタは13着に、2014年のアクティビューティは5着に敗れています。つまり、前年のJBCレディスクラシックの上位馬を過信し過ぎるのは、危険であるということ。
それらが人気を裏切る1番の理由としては、ここを本気で勝ちにこないからでしょう。かしわ記念や帝王賞など、前走で牡馬相手G1を目標にした後だったり、休養明けでぶつけてきたりで人気を裏切っているケースが目立っています。
では、どのような新興勢力を狙えばいいのかというと、近3走以内にJRAのダートのオープン特別に出走し、連対実績があった馬です。それらの過去10年のこのレースでの成績は、【3・2・0・1】。1着の該当馬は、2010年のラヴェリータ、2014年のサウンドガガ、2019年のファッショニスタ。2着の該当馬は、2011年のトーホウドルチェ、2015年のサウンドガガです。遡れば2009年の2着馬クィーンオブキネマも前期に該当します。
唯一の4着以下は、2013年のゴールドクイーン(8着)ですが、同馬は休養明けでかきつばた記念1着と初重賞制覇を果たした後の馬でした。休養明け好走の反動が出たのでしょう。これはJRAのオープン特別のレベルが高いのもありますが、この時期の川崎はダートが軽いことが多く、スピードが求められるからでしょう。
次いで有力なのは、前走さきたま杯に出走し、5着以内だった馬。さきたま杯がG2となった2011年以降のこのレースでの成績は、【2・1・0・1】。1着の該当馬は、2011年のラヴェリータ、2015年のトロワボヌール、2016年のホワイトフーガ。2017年のホワイトフーガこそ4着に敗れていますが、基本的に信頼してもいいでしょう。スピードが求められることが多いこのレースは、前走中距離組よりも短距離組のほうが信頼できます。
さらに前年のこのレースの覇者も有力で、このレースでの活躍は【2・1・0・1】。1着の該当馬は2010-2011年のラベリータ、2着の該当馬はサウンドガガ、唯一の4着馬は2017年のホワイトフーガです。案外とリピーターの活躍も目立ているので、前記の該当馬がいないようであれば、狙ってみるのもひとつの手段でしょう。
また、このレースは逃げ馬の活躍が目立っており、過去10年でなんと逃げ馬が6連対。該当馬は2011年のラヴェリータ(4番人気・1着)、2013年のサマリーズ(3番人気・1着)、2014年のサウンドガガ(3番人気・1着)、2015年のサウンドガガ(3番人気・2着)、2016年のブルーチッパー(4番人気・2着)、2019年のサルサディオーネ(6番人気・2着)。遡れば、2009年のクィーンオブキネマ(4番人気・2着)もそうです。
小回りで前が残りやすい舞台の上に、前走・関東オークスなどの長距離組が多く出走することが多く、逃げ、先行馬が手薄な状況も、逃げ切りを許す結果になっているのでしょう。逆に3コーナー6番手以下でレースを進めた馬は、1頭も連対していないので、基本的には逃げ馬は「買い」、差し馬は「消し」と考えて良さそうです。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・近3走以内にJRAのダートのオープン特別に出走し、連対実績があった馬。
(前走が休養明けで重賞初制覇だった馬を除く)
・前走さきたま杯で5着以内だった馬。
・前年のスパーキングレディーカップの優勝馬。
●穴馬候補
・逃げ馬。
山崎エリカさんのダートグレード競走最新予想はこちらからご覧いただけます!! |
|
[もっと見る]