2020年12月2日(水) 20:00
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~クイーン賞2020~
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牝馬限定のダートグレードでは唯一、ハンデ戦で行われるクイーン賞。このレースは前走JBCレディスクラシックの上位馬に優先出走権があるが、ハンデを背負わされることを嫌って出走して来ないことも少なくない。また、JBCレディスクラシックの優勝馬は、一昨年のアンジュデジールのように、牡馬相手のチャンピオンズカップに出走することも多く、この隙にこれまで牝馬限定の交流重賞の出走枠に入れなかった馬が、新規参戦してくることも多い。
しかし、同年のJBCレディスクラシックで3着以内だった馬が出走してくれば有力。2011年のJBCレディスクラシック創設以降の過去9年で【1・2・2・0】と複勝率100%を誇る。1着の該当馬は、2013年のアクティビューティ、2014年のトロワボヌール。2着の該当馬は、2012年のクラーベセクレタ、2015年のトロワボヌール。3着の該当馬は、2011年のカラフルデイズ、2017年のラインハートだ。
また、前走JBCレディスクラシックの4~5着も活躍しており、それらの成績は過去9年で【1・2・2・2】。1着の該当馬は、2016年のトロワボヌール。2着の該当馬は、2013年のカラフルデイズ、2014年のアクティビューティ。3着の該当馬は、2014年のブルーチッパー、2017年のアンジュデジールだ。
4~5着だった馬の共通項は、同年のGⅡで連対実績があるか、GⅢの優勝勝ちの実績があるか、JBCレディスクラシックの直前のレースで連勝しているかのどれか。一方、JBCレディスクラシックで4着に敗れた2011年のパールシャドウと2019年のミッシングリンクは前記の条件を満たしていない。
つまり、馬券の中心は、前走JBCレディスクラシックで3着以内の馬。その次が4~5着以内の馬だが、同年のGⅡで連対実績があるか、GⅢの優勝勝ちの実績があるか、JBCレディスクラシックの直前のレースで連勝していない限りは当てにしづらい。また、JBCレディスクラシックで3着以内や条件を満たしたJBCレディスクラシックの4~5着馬が2頭以上出走していない場合には、一気に波乱度が高まり、人気薄馬が馬券に絡む傾向があるので注意しよう。実際に前記の該当馬が1頭だった2012年、2013年、2016年と前記の該当馬がゼロだった昨年は全て3連単万馬券決着となっている。
その他に昨年のこのレースで3角1~4番手以内の馬が1~4着を独占したように、ハイペースでも前から押し切れていることが多い。特に、前走のJBCレディスクラシックで2番手以内でレースを運んだ馬が、相手弱化のここで巻き返して来るケースが目立っている。その成績は過去9年で【2・0・2・0】。1着の該当馬は、2017年のプリンシアコメータ、2018年のアイアンテーラー。3着の該当馬は、2014年のブルーチッパー、2018年のサルサディオーネだ。
さらにこのレースは3コーナー先頭だった馬が活躍しており、その成績は過去10年で【4・2・2・2】。該当馬が中央の古馬だった場合は人気になるが、中央の3歳馬だったり、地方馬だった場合には人気になっていない。2013年に逃げ切り勝ちした、中央の3歳馬レッドクラウディアは6番人気。昨年も大井のレイジーアクセルが逃げ切っているが同馬は4番人気。その他にも2013年に大井のサクラサクラサクラが7番人気で逃げて2着、2015年に船橋のノットオーソリティが5番人気で逃げて3着と人気以上の走りを見せている。今回で逃げられると思われる馬は、人気がなければ無条件に「買い」だ。
最後にもっと人気薄のパターンを紹介しよう。2012年のアドマイヤインディ(12番人気)、2016年のタイムビヨンド(8番人気)、遡れば2009年もパノラマビューティ(10番人気)、2010年のトウホクビジン(10番人気)など、8番人気以下で3着に食い込んでいる馬は全て地方馬であり、次の共通項があった。(1)前走でダートグレード出走かそれ以外なら3着以内、(2)ハンデが51~52kg、(3)差し、追い込み馬ということ。
パノラマビューティ、トウホクビジンの活躍は、JBCレディスクラシック創設前だが、アドマイヤインディ、タイムビヨンドが3着に好走した年は、JBCレディスクラシックで5着以内だった馬が、1頭しか出走していなかったことも共通項かもしれない。
まとめるとこうなる!
●本命候補
1.前走のJBCレディスクラシックで3着以内の馬。
2.前走のJBCレディスクラシックで5着以内の馬。
(同年のG2で連対実績があるか、G3勝ちの実績があるか、JBCレディスクラシックの手前のレースで連勝していることが条件)
3.前走のJBCレディスクラシックで3角2番手以内だった馬。
●穴馬候補
1.今回で逃げられる中央の3歳か地方馬。
2. 前走でダートグレード出走かそれ以外なら3着以内、ハンデ51~52kg、差し、追い込み馬の条件を全て満たした地方馬。
※本命候補の1~2の条件をクリアした馬が1頭以下だと、より期待できる。
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2020年11月2日(月) 14:35
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~JBCレディスクラシック2020~
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JBCレディスクラシックは、日本で唯一の牝馬限定のG1レース。このレースは今年で10年目と歴史が浅く、浦和1400mで行われることもあれば、大井1800mでも行われることもある点がややこしい。しかし、距離に関係なく求められるのは、実績と順調さだ。
実際に同年の夏を完全休養させなかった馬が活躍している。最有力は、近2走とも牡馬相手のダートグレードに出走し、近2走とも3着以内だった馬。該当馬は、昨年の優勝馬ヤマニンアンプリメのみだが、同馬は2着馬に2馬身、この後に紹介するファッショニスタに8馬身差をつけて圧勝している。このことからも、牝馬が相手のここなら当然、本命候補となるだろう。ただ、そのような馬が出走してくるのは稀なことだ。
そこで主力として紹介したいのが、夏のスパーキングレディーカップかブリーダーズゴールドカップのどちらかで優勝し、前哨戦のレディスプレリュードでも連対した馬だ。それらの成績は、このレース創設以降【3・1・2・0】。1着の該当馬は、2013年のメーデイア、2014年のサンビスタ、2016年のホワイトフーガ。2着の該当馬は、2011年のラヴェリータ。3着の該当馬は、2015年のトロワボヌール、2019年のファッショニスタだ。
また、穴馬候補は、前走のレディスプレリュードを休養明けで凡退した馬だ。2017年の優勝馬ララベル、2018年の優勝馬アンジュデジール、2012年の2着馬クラーベセクレタ、2011年の3着馬カラフルデイズらが、レディスプレリュードで4着以下から巻き返している。クラーベセクレタこそ2番人気だったが、アンジュデジールは6番人気、ララベルは5番人気、、カラフルデイズは7番人気だ。これらの共通項は、同年のダートグレードで連対実績のあること。実績馬がレディスプレリュードをひと叩されて、変わるパターンが最大の穴馬候補だ。
さらにこのレースが1600m以下で行われた場合には、前走でそれよりも短い距離を使われていた馬が穴を開けている。2016年の2着馬レッツゴードンキ、3着馬トーセンセラヴィ、そして2013年の3着馬キモンレッドもこのパターン。キモンレッドこそ、前走中央のオープンで3着と好走していたため3番人気だったが、レッツゴードンキは5番人気、トーセンセラヴィは6番人気だっだ。
逆に距離が1800mだった場合には、1800mよりも長い距離を使われていた馬が穴メーカーになる。1800m戦はスピードで押し切れるような距離ではないために、前走で1600m以下のレースに出走していた馬は、1頭も馬券に絡んでいない。2017年に前走2100m戦を使われていたプリンシアコメータが4番人気で2着と好走したことが、この傾向を象徴している。
他では、芝のグレードレースで優勝実績のある今回が初ダートの馬だ。本来、初ダートの馬は不利だが、2016年にレッツゴードンキが穴を開けているように、そういうタイプはポテンシャルの高さで突破してくることがある。このパターンで人気がないようであれば、ヒモに加えて損はない。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・同年のスパーキングレディーカップかブリーダーズゴールドカップのどちらかで優勝し、前哨戦のレディスプレリュードでも連対した馬。
●穴馬候補
・前走のレディスプレリュードを休養明けで4着以下に凡退した馬。
(同年のダートグレードで連対実績があることが条件)
・JBCレディスクラシックが1600以下の場合は、前走でそれ以下の距離を使われていた馬。
・JBCレディスクラシックが1800mの場合は、前走でそれよりも長い距離を使われていた馬。
・芝のグレードレースを優勝した実績がある、今回が初ダートの馬。
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2020年10月7日(水) 15:14
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~レディスプレリュード2020年~
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『Road to JBC』の最終戦は、古馬牝馬限定戦のレディスプレリュード。このレースは、プレリュード(前奏曲)の名のとおり、JBCレディスクラシックの前哨戦。2011年にJBCレディスクラシック新設とともに、TCKディスタフを格上げし、名称変更して行われるようになりました。
また、このレースは、7月のスパーキングレディーCから始まる、牝馬限定の世代別ポイント制シリーズ『グランダムジャパン』の最終戦。グランダムジャパンを制すれば、JBCクラシック3着賞金以上のボーナス賞金1000万円を手にすることができます。つまり、地方トップクラスの牝馬は、中央のトップクラスが相手のJBCクラシックよりもここを大目標に出走してくることが多いということ。
2016年のこのレースは、2着同着という珍しい結果でしたが、その2着馬の1頭が兵庫所属のトーコーヴィーナス(9番人気)でした。そのトーコーヴィーナスはどういう馬だったのかというと、グランダムジャパン対象レースの兵庫サマークイーン賞・2着、読売レディス杯・1着、秋桜賞・1着という実績馬。このレースで他の地方馬に先着し、3着以内に入れば優勝確定という状況でした。
つまり、グランダムジャパンの対象レースを勝ち上がってきた地方馬は、このレースで穴メーカーになるということ。その対象レースは、ダートグレードのスパーキングレディーC、ブリーダーズゴールドC以外では、ノースクイーンC、兵庫サマークイーン賞、読売レディス杯、ビューチフルドリーマーC、秋桜賞の5レースになります。
2011年に7番人気のエーシンクールディ(愛知)が3着入線したこともありましたが、この馬も兵庫サマークイーン賞、読売レディス杯、秋桜賞を制した実績馬でした。特に東海地区は、牝馬の番組が充実しており、それを求めて東海地区に所属する牝馬が多いので要注意。対象レースを複数勝っているような馬は、ヒモ穴の資格はあるでしょう。
逆に本命候補に推せる馬は、同年8月のブリーダーズゴールドカップの連対馬ですが、同レースの優勝馬には、アムールブリエのような長距離指向の強い馬もいます。そこで過去1年以内にダ1600m~1900mのJRAのオープンかグレードレースの優勝歴があることが条件で調べると、ブリーダーズゴールドカップが牝馬限定戦に生まれ変わった2014年以降の成績は、【3・1・0・0】とこれまでは完璧。1着の該当馬は、2014年のワイルドフラッパー、2015年のサンビスタ、2001年のプシンシアコメータ。2着の該当馬は、2014年のサンビスタです。
さらに同年7月のスパーキングレディ―カップの連対馬で、過去1年以内にダ1700m~2000mのJRAのオープンかグレードレースの優勝歴があることが条件で調べると、こちらも【2・2・0・0】と連対率100%。明らかな短距離馬以外は通用していました。1着の該当馬は、2011年のラヴェリータ、2013年のメーデイア。2着の該当馬は、2015年のトロワボヌール、2016年のホワイトフーガ。つまり、ダ1800m適性のあるスパーキングレディ―カップの連対馬やブリーダーズゴールドカップの連対馬は、この舞台で信頼できることになります。
また、レディスプレリュードはJBCスプリントの前哨戦らしく、ペースが上がらずに先行馬が粘ることが多く、ブリーダーズゴールドカップやスパーキングレディ―カップで3コーナー先頭だった馬も有力。ブリーダーズゴールドカップで3コーナー先頭だった馬の成績は、2014年以降で【2・0・0・0】。該当馬は2014年のワイルドフラッパー、と2019年のプリンシアコメータで、このレースに出走してきた場合には勝率100%ですが、過去1年以内に前記したダ1600m~1900mのJRAのオープンかグレードレースの優勝歴があったことがポイントです。
スパーキングレディ―カップで3コーナー先頭だった馬もブリーダーズゴールドカップよりは信頼度が下がりますが、それでも過去10年で【0・2・0・1】と活躍しています。2着の該当馬は、2016年のホワイトフーガで、2017年のトーコーヴィーナス。4着以下に敗れたのは2014年のサウンドガガですが、同馬にはダ1600m以上の距離経験がありませんでした。基本的にダ1700m~2000mのJRAのオープンかグレードレースの優勝歴があることが条件で狙うと良いでしょう。
他では、前年のJBCレディスクラシックの連対馬も活躍。JBCレディスクラシックが新設された、翌年2012年以降のこのレースでの成績は【3・3・0・2】。4着以下が2頭…このデータは、そこまで良くないと感じる人もいるかもしれません。しかし、4着以下に敗れたのは、2013年のクラーベセクレタ、2014年のアクティビューティの2頭で、この2頭が連対した年は、前年のJBCレディスクラシックがダ1500m~1600mで行われていた年です。
前年のJBCレディスクラシックがダ1800mで行われた年は、翌年に繋がることが多く、2012年のミラクルレジェンド、2015年のサンビスタがこのレースを優勝。2014年のトロワボヌールや2016年のホワイトフーガも2着と好走しています。前年のレディスクラシックの連対馬は、今回が始動戦になることが多いですが、ダ1800mの前年のJBCクラシックの連対馬は警戒したほうがいいでしょう。
まとめると、古馬牝馬路線は、短距離馬も中距離馬も長距離馬も「牝馬限定戦」というくくりでごちゃまぜに使われることが多いもの。短距離馬のホワイトフーガと中距離馬のサンビスタと長距離馬のアムールブリエが一緒に戦うこともあるのですから、ある意味、不思議な世界です。
もちろん、中距離馬よりも短距離馬のほうが明確に強い場合は距離の壁は越えられますが、力量関係が互角の場合は適性が左右するものです。つまり、レディスプレリュードは中距離戦である以上、最低限の中距離実績を持った馬を狙いましょうという話です。一度、カテゴリー化してあげると、それそれの距離条件で点数が絞りやすくなります。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・同年のブリーダーズゴールドカップの連対馬。
(過去1年以内にダ1600m~1900mのJRAのオープンかグレードレースの優勝歴があることが条件)
・同年のスパーキングレディーカップの連対馬。
(過去1年以内にダ1700m~2000mのJRAのオープンかグレードレースの優勝歴があることが条件)
・同年のブリーダーズゴールドカップで3コーナー先頭だった馬。
(過去1年以内にダ1600m~1900mのJRAのオープンかグレードレースの優勝歴があることが条件)
・同年のスパーキングレディーカップで3コーナー先頭だった馬。
(過去1年以内にダ1700m~2000mのJRAのオープンかグレードレースの優勝歴があることが条件)
・前年のJBCレディスクラシックの連対馬。
(前年のJBCレディスクラシックがダ1800mで行われていることが条件)
●穴馬候補
・ノースクイーンC、兵庫サマークイーン賞、読売レディス杯、ビューチフルドリーマーC、秋桜賞の5レースのうち、2レース以上勝利している地方馬。
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2020年8月12日(水) 16:55
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~ブリーダーズゴールドカップ2020~
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伝統の帝王賞に次ぐ、長い歴史を持つブリーダーズゴールドカップが牝馬限定戦に生まれ変わって今年で7年目。このレースは2013年まで牡馬混合G2で行われていましたが、南関東を始めとする本州地区からの参戦がほとんどなく、晩年は出走馬が6頭、8頭……という状況。メンバーが集まらないという問題を抱えていました。
そこで牝馬の交流重賞路線が7月のスパーキングレディーカップから10月のレディスプレリュードまで行われないことに目をつけて、牝馬限定のG3として、装いを新たにしました。佐賀ヴィーナスカップから始まるグランダムジャパンの古馬シーズン・第5戦に組み込むことで、盛り上げる目的もあったようです。
しかし、それでも本州地区からの参戦がほとんどなく、中央勢の独壇場。過去6年で地方馬が馬券に絡んだことは1度もありません。夏場のこの時期は、実績馬は秋のJBCレディスクラシックに向けて放牧に出されていることも多く、前年のJBCレディスクラシックで活躍した実績馬が出走してくることは多くもありませんが、出走してくれば当然有力です。
前年のJBCレディスクラシックで連対した馬のこのレースでの成績は、過去6年で【0・2・0・0】。2着の該当馬は、2015年のサンビスタと2018年のプリンシアコメータ。実績馬にとっては、あくまでもこの先のJBCレディスクラシックが目標ではありますが、地力の違いでここも通用しているようです。
次いで有力なのは、同年のエンプレス杯で連対した馬。それらの成績は過去6年で【2・3 ・0・0】。1着の該当馬は、2015年-2016年のアムールブリエ。2着の該当馬は、2014年のワイルドフラッパー、2018-2019年のプリンシアコメータ。エンプレス杯がペースが速くなることが多いせいか、連対馬5頭全て3コーナー2番手以内でエンプレス杯を連対しているという共通項がありました。
他に有力なのはそもそも実力が違う、過去1年以内に牡馬相手のダートグレードで3着以内の実績のある馬でしょう。前年の名古屋グランプリを優勝した2016年アムールブリエは、このレースで問答無用の圧勝を飾りました。また、2014年のワイルドフラッパーも昨年のクイーンマンボも、前走の平安Sで3着、2着でした。
また。近2走のオープン特別やリステッド競走で3着以内だった馬も有力で、過去6年のこのレースでの成績は【2・1・1・0】。1着の該当馬は、2014年のサンビスタ、アンデスクイーン。2着の該当馬は、2018年のプリンシアコメータ。3着の該当馬は、ビービーバーレル。12日のサマーチャンピオンの優勝がサヴィだったように、中央のオープン特別、リステッド競走のレベルが高いので、案外とダートグレードのここでも通用します。
最後に穴パターンを推奨すると、2017年の優勝馬マイティティー(6番人気)や2014年の3着馬マーチャンテイマー(4番人気)のように、休養明けの前走で中央の牡馬相手のオープン以上で戦って大敗した馬たち。
マイティティーは前走の大沼Sで14着大敗、マーチャンテイマーは前走のプロキオンSで15着大敗していましたが、休養前には1600万下を優勝した実績がありました。もともと強かった馬が、休養明けをひと叩きされて変わり身を見せたパターンです。そういう馬は、一発を警戒したほうがいいでしょう。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前年のJBCレディスクラシック連対馬。
・同年のエンプレス杯で連対した馬。
(3コーナー2番手以内が条件)
・過去1年以内に、牡馬相手のダートグレードで3着以内の実績がある馬。
・近2走以内に中央のオープン特別、もしくはリステッド競走で3着以内のある馬。
●穴馬候補
・休養明けの前走で牡馬オープン以上で戦って、2桁着順に敗れた馬。
(休養前に3勝クラス勝ちの実績があることが条件)
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【山崎エリカのダートグレード攻略】~エンプレス杯(キヨフジ記念)2020
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今年で66回目を迎えるエンプレス杯は、数ある牝馬限定ダートグレードの中でも、もっとも歴史があるレース。かつては砂の女王決定戦の位置付けで、地方競馬のグレード制導入元年(1995年)には、ホクトベガが歴史的大差勝ちを収めたこともありました。しかし、2011年のJBCレディスクラシックの創設や牝馬限定のダートグレードの充実により、ここ数年はレベルが低下。TCK女王盃などのG3と横並びのようなレースとなっています。
TCK女王盃と横並びのようなレースですから、当然、前走TCK女王盃の連対馬が優勢の傾向。JBCレディスクラシックが創設された2011年以降(2012年は、積雪のため開催中止)のこのレースでの成績は、【3・1・2・2】。1着の該当馬は、2011年のラヴェリータ、2014年のワイルドフラッパー、2017年のワンミリオンス。2着の該当馬は、2017年のリンダリンダ。3着の該当馬は、2011年のミラクルレジェンド、2019年のビスカリア。
4着以下だった馬は、2015年のアクティビューティ(4着)と2018年のミッシングリンク(6着)ですが、この2頭には前年のダートグレードで勝っていないという共通項がありました。前年のダートグレードで優勝の実績があるか、ワイルドフラッパーやワンミリオンスのように4戦連続連対しているタイプは信頼してもいいでしょう。
しかし、最有力は、前年の中央のダ1700m以上の古馬オープン特別で3着以内の実績がある馬。このタイプの過去10年の成績は、【2・0・0・0】。該当馬は、2011年のラヴェリータ、2014年のワイルドフラッパー。遡れば2008年にサヨナラとニシノナースコールがワン、ツーを決め、2009年にはニシノナースコールが優勝しているものの、近年は牝馬限定のダートグレードの充実により、中央のオープン特別を経由する馬は滅多にいません。しかし、出走していればかなり有力でしょう。
次いで有力なのは、前年のJBCレディスクラシックの連対馬。JBCレディスクラシックが創設された、翌年の2012年以降のこのレースでの成績は【1・2・0・0】。1着の該当馬は、2012年のミラクルレジェンド。2着の該当馬は、2014年のアクティビューティ、2018年のプリンシアコメータ。牡馬トップクラスが相手のフェブラリーSに目もくれず、ここに出走してくる馬も信頼できることになります。
逆に、一番の穴メーカーは、今回と同距離コースのロジータ記念の連対馬です。ロジ―タ記念は地方の3歳牝馬トップクラスが集う南重賞ですが、2009年には前年のロジータ記念の優勝馬シスターエレキングがこのレースで6番人気で2着入線し、馬連2万1810円、3連単19万180円の高配当を演出したことがありました。また、2013年、2017年も前年のロジ―タ記念の連対馬エミーズパラダイスやリンダリンダが2着入線しています。
なぜ、ロジータ記念の連対馬が地味に活躍するのかというと、コース経験の他、4歳馬は斤量54㎏も出走できるメリットがあるからでしょう。ただし、前記した3頭ともロジータ記念で4コーナー2番手より前から粘った馬たちでした。前がバテたところを差して勝った昨年のクロスウィンドのようなタイプは、通用していないのでご注意を!!
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前年の中央のダ1700m以上の古馬オープン特別で3着以内の実績馬。
・前年のJBCレディスクラシックの連対馬。
・前走のTCK女王盃で連対した馬。
(前年にダートグレード勝ちの実績があるか、4戦連続連対していることが条件)
●穴馬候補。
・前年のロジ―タ記念の連対馬。
(4コーナー2番手以内から連対した馬が対象)
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