ピッツバーグ(競走馬)

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ピッツバーグ
写真一覧
抹消  鹿毛 2013年2月11日生
調教師清水英克(美浦)
馬主ディアレストクラブ 株式会社
生産者戸川牧場
生産地日高町
戦績43戦[4-4-1-34]
総賞金4,056万円
収得賞金950万円
英字表記Pittsburgh
血統 ダノンシャンティ
血統 ][ 産駒 ]
フジキセキ
シャンソネット
メジロフランシス
血統 ][ 産駒 ]
カーネギー
メジロモントレー
兄弟 モーリスルーカス
市場価格
前走 2022/01/05 4歳以上2勝クラス
次走予定

ピッツバーグの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
22/01/05 中山 8 4歳以上2勝クラス ダ1200 16815300.71614** セ9 57.0 菊沢一樹清水英克 506
(-6)
1.12.4 1.837.4⑪⑬ハコダテブショウ
21/09/05 札幌 9 3歳以上2勝クラス ダ1700 14711139.31314** セ8 56☆ 泉谷楓真清水英克B 512
(+2)
1.50.3 4.741.8④⑧⑭スカーレットスカイ
21/08/08 函館 9 松前特別 2勝クラス 芝1800 1244212.11111** セ8 57.0 丹内祐次清水英克 510
(+8)
1.50.8 2.337.4⑧⑨⑦⑨テーオーラフィット
21/05/22 新潟 4 障害4歳以上オープン 芝3290 141157.8913** セ8 60.0 五十嵐雄田村康仁 502
(0)
3.55.3 18.014.3⑤⑭⑭ホッコーメヴィウス
21/05/08 新潟 1 障害4歳以上オープン 芝2890 142281.21413** セ8 60.0 石神深一田村康仁 502
(-2)
3.16.6 7.113.6⑥⑥⑬⑬サーブルオール
20/05/31 京都 4 障害4歳以上未勝利 芝2910 137116.431** セ7 60.0 五十嵐雄田村康仁 504
(0)
3.20.9 -0.313.8タイセイパルサー
20/03/08 中京 4 障害4歳以上未勝利 芝3000 1471228.488** セ7 60.0 五十嵐雄田村康仁 504
(+16)
3.29.7 4.114.0シゲルコング
19/08/17 札幌 11 札幌日刊S杯 2勝クラス 芝2600 112292.6109** セ6 54.0 坂井瑠星矢作芳人 488
(-2)
2.43.9 1.638.2④④⑥⑩ヒーリングマインド
19/07/21 函館 10 松前特別 2勝クラス 芝2000 1181059.01111** セ6 57.0 松岡正海矢作芳人 490
(-2)
2.02.3 0.635.8ユニコーンライオン
19/07/14 函館 10 北海ハンデ 2勝クラス 芝2600 127933.897** セ6 54.0 吉田隼人矢作芳人 492
(-4)
2.42.7 1.037.1ポンデザール
19/05/12 新潟 11 赤倉特別 1000万下 芝1800 1281125.2115** セ6 57.0 吉田隼人矢作芳人 496
(+2)
1.48.2 0.433.6スリーマキシマム
19/04/28 東京 9 陣馬特別 1000万下 芝2400 8334.437** セ6 54.0 内田博幸矢作芳人 494
(-2)
2.26.1 1.134.9エストスペリオル
19/03/10 阪神 9 淡路特別 1000万下 芝2400 10789.767** セ6 54.0 坂井瑠星矢作芳人 496
(+2)
2.28.6 1.936.9④⑦プリンスオブペスカ
19/02/16 東京 11 ダイヤモンド G3 芝3400 104429.379** セ6 49.0 松岡正海矢作芳人 494
(-6)
3.32.9 1.435.6ユーキャンスマイル
19/02/02 東京 10 箱根特別 1000万下 芝2400 103373.292** セ6 53.0 坂井瑠星矢作芳人 500
(-8)
2.27.6 0.033.9ナムラドノヴァン
19/01/20 京都 9 睦月賞 1000万下 芝2400 82229.074** セ6 53.0 松山弘平矢作芳人 508
(+18)
2.30.4 0.737.0コスモピクシス
18/08/18 札幌 11 札幌日刊S杯 1000万下 芝2600 1155114.8109** セ5 53.0 黛弘人矢作芳人B 490
(-6)
2.44.0 1.939.0ララエクラテール
18/08/05 札幌 12 藻岩山特別 1000万下 芝1800 977109.296** セ5 53.0 黛弘人矢作芳人B 496
(0)
1.48.4 1.936.2⑨⑨⑨⑧ミッキーチャーム
18/07/28 札幌 12 北海道150 1000万下 芝2600 104467.4108** セ5 57.0 黛弘人矢作芳人B 496
(-12)
2.42.3 1.336.0レッドジェノヴァ
18/05/05 京都 9 鴨川特別 1000万下 芝2000 102210.549** セ5 54.0 池添謙一矢作芳人B 508
(+4)
2.01.0 1.035.4ハギノアレス

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 第69回ダイヤモンドステークス(16日、東京11R、GIII、4歳上オープン国際、ハンデ、芝3400メートル、1着本賞金4100万円 =出走10頭)岩田康誠騎乗で1番人気のユーキャンスマイルが4コーナー最後方から鋭く伸びて差し切り、重賞初V。招待を受けたドバイゴールドCは辞退し、天皇賞・春(4月28日、京都、GI、芝3200メートル)に直行する。タイム3分31秒5(良)。2馬身半差の2着には今月いっぱいで定年を迎える谷原義明調教師の管理馬サンデームーティエ(8番人気)が入った。

 やはり菊花賞3着の看板は、だてではない。4コーナーを最後方で回ったユーキャンスマイルが馬群を縫うように伸びて2馬身半差の完勝。充実の4歳馬が、長距離路線の新王者襲名へ名乗りを上げた。

 「どの進路でも突き抜けられる余裕があった。行き出してからがすごい反応で、楽勝でした」

 初コンビの岩田騎手がパートナーの能力を絶賛した。勝負どころで中団から少しずつポジションを下げ、不穏な空気が漂ったが、人馬は余裕綽々。最短距離を回って直線に向くと、次位を1秒2も上回るメンバー最速の上がり3ハロン33秒4で豪快にはじけた。ちなみにこの上がりは、2017年1着のアルバートと並ぶダイヤモンドS史上最速。それを馬群をさばきながらマークしたのだから恐れ入る。

 友道調教師も「3000メートル走っての瞬発力がすごい。まさにステイヤーという感じ。操縦性が良くスタミナもあるから長丁場が向いている」と能力を再認識。以前あった右トモ(後肢)の弱さも解消し、直線でモタれず真っすぐ走れたのも収穫だった。

 この後は選出されていたドバイゴールドCを回避し、天皇賞・春へ直行の予定。友道厩舎には菊花賞2着馬のエタリオウも控えており、強力な2枚看板で春の盾を取りに行くつもりだ。

 長丁場を走った馬とは思えないほど、極上の決め手を見せつけたユーキャンスマイル。2カ月半後の淀でも最高の笑みを見せられそうだ。 (板津雄志)



サンデームーティエ、50キロ生かし2着

 1000万下から2階級の格上挑戦だったサンデームーティエが、50キロの軽ハンデを味方に逃げ粘って2着。府中の長い直線を目いっぱい駆け抜け、今月末で定年となる谷原調教師に恩返しの力走を見せた。「ハナに行けばしぶとい馬なんだ。あそこまでいったら勝たせてあげたかったけれど、最後の重賞挑戦でこれだけやってくれれば言うことないよ」と谷原師は満足顔で愛馬をたたえた。



★レースを終えて…

 ◆蛯名騎手(カフェブリッツ3着) 「流れに乗れて、自分のタイミングで仕掛けることができた」

 ◆田辺騎手(ソールインパクト4着) 「先行するより中団からの形が合っている。衰えはない」

 ◆戸崎騎手(ララエクラテール5着) 「もう少し時計がかかる馬場の方がいいのかも」

 ◆浜中騎手(グローブシアター6着) 「距離が長かった。4コーナーで手応えがなくなった」

 ◆大野騎手(シホウ7着) 「早めに動いたが、最後はいっぱいになった」

 ◆柴山騎手(ルミナスウォリアー8着) 「折り合いは問題なかったが、坂を登っていっぱいになった」

 ◆松岡騎手(ピッツバーグ9着) 「少し距離が長かった。2400メートルくらいがいいと思う」

 ◆石橋騎手(ブライトバローズ10着) 「少し気持ちが切れている感じで、力むようなところもあった」

ユーキャンスマイル 父キングカメハメハ、母ムードインディゴ、母の父ダンスインザダーク。鹿毛の牡4歳。栗東・友道康夫厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は金子真人ホールディングス(株)。戦績10戦4勝。獲得賞金1億2027万2000円。重賞初勝利。ダイヤモンドS友道康夫調教師、岩田康誠騎手ともに初勝利。馬名は「笑ってごらん」。

【斬って捨てる!】ダイヤモンドS 前走4角先頭馬が劣勢!高齢馬の巻き返しは見込み薄!2019年2月16日() 11:30

ウマニティの重賞攻略ページに掲載されている「データ分析」の内容や、ダイヤモンドSの近年の結果をもとに、凡走パターンに合致する馬をピックアップするものです。予想の際にお役立てください。


【全般】
ハンデ49キロ以下の好走例はみられない(2009年以降)

ピッツバーグ

7歳以上、かつ前走5着以下敗退馬の連対例は皆無(2009年以降)

ルミナスウォリアー
シホウ
ブライトバローズ
ララエクラテール
ソールインパクト

前走G3組の好走例はゼロ(2009年以降)

ルミナスウォリアー
ソールインパクト

【人気】
7番人気以下、かつ栗東所属馬の連対例は皆無(2009年以降)
※11時00分現在の7番人気以下、かつ栗東所属馬

シホウ
ピッツバーグ

【脚質】
前走(国内のレースに限る)の4角通過順が1番手だった馬の連対例はゼロ(2009年以降)

ピッツバーグ

【枠順】
6枠の連対例はなし(2008年以降)

ララエクラテール

馬番枠2番、3番、8番の連対例は皆無(2009年以降)

カフェブリッツ
シホウ
サンデームーティエ

【血統】
マンハッタンカフェ産駒の好走例はゼロ(2009年以降)

カフェブリッツ


【上記の凡走パターンに合致しなかった馬(連軸候補)】
グローブシアター
ユーキャンスマイル



ウマニティ重賞攻略チーム

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【重賞データ分析】ダイヤモンドS 前走万葉S組が活躍!母父ノーザンダンサー系の好走多し!2019年2月16日() 11:00

ウマニティの重賞攻略ページに掲載されている「データ分析」の内容をもとに、ダイヤモンドSのファクターごとの傾向に注目し、好走パターンに合致する馬をピックアップしました。予想の際にお役立てください。


【全般】
万葉Sや有馬記念、1月のG2を使った馬が活躍(2008年以降)

カフェブリッツ
グローブシアター
ユーキャンスマイル

前年の上位馬のリピートが目立つ(2008年以降)

ソールインパクト

【人気】
2008年以降、1、2番人気がともに連対を外したことはない
※10時30分現在の1~2番人気

グローブシアター
ユーキャンスマイル

6番人気以下が健闘(2008年以降)
※10時30分現在の6番人気以下

シホウ
ピッツバーグ
ブライトバローズ
ソールインパクト
サンデームーティエ

【脚質】
2008年以降、上がり3F2位以内馬が好パフォーマンス

ルミナスウォリアー
ララエクラテール
グローブシアター
ユーキャンスマイル

※近走の内容を参考に上がり上位馬を想定

【枠順】
5、7、8枠がやや優勢(2008年以降)

ブライトバローズ
ソールインパクト
サンデームーティエ
グローブシアター
ユーキャンスマイル

【血統】
2013年以降の3着以内馬の大半がサンデーサイレンス内包馬

ルミナスウォリアー
カフェブリッツ
ピッツバーグ
ブライトバローズ
ララエクラテール
ソールインパクト
グローブシアター
ユーキャンスマイル

母父ノーザンダンサー系の好走が目立つ(近年の傾向)

カフェブリッツ
シホウ
ピッツバーグ
ソールインパクト
サンデームーティエ


【5項目以上該当馬】
ソールインパクト(5項目)
グローブシアター(5項目)
ユーキャンスマイル(5項目)



ウマニティ重賞攻略チーム

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【ダイヤモンド】厩舎の話2019年2月15日(金) 05:03

 ◆カフェブリッツ・池江師 「今の東京の馬場は合いそう」

 ◆グローブシアター・辻野助手 「前走の内容なら重賞でも」

 ◆サンデームーティエ・谷原師 「軽ハンデで思い切った競馬を」

 ◆シホウ・笹田師 「実戦で走る気を見せてくれれば」

 ◆ソールインパクト・戸田師 「のど鳴り(喘鳴症)の症状がレースでどう出るか」

 ◆ピッツバーグ・安藤助手 「軽ハンデを生かしてほしい」

 ◆ブライトバローズ・森助手 「しっかりやったが、いいときと比べて物足りない」

 ◆ユーキャンスマイル・友道師 「前走は久々のぶん、モタれた。使って良くなっている」

 ◆ララエクラテール・今野師 「少しでも時計がかかってくれれば」

 ◆ルミナスウォリアー・柴山騎手 「前走よりも状態はよくなっている」

★ダイヤモンドSの出馬表はこちら

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【ダイヤモンドステークス】特別登録馬2019年2月11日(月) 17:30

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【札幌日刊スポーツ杯】メインレース・データ分析(特別編)2018年8月18日() 10:20

札幌日刊スポーツ杯の過去のレース結果をもとに、ファクターごとの傾向に注目し、好走パターンに合致する馬をピックアップしました。予想の際にお役立てください。

※現行条件で施行された、2015年以降の結果をもとに検証

【全般】
3~4歳馬が攻勢

アルムフォルツァ
ブラックオニキス
ゴールドフラッグ

斤量53~55キロの上位占有率が高い

クールエイジア
アインザッツ
ピッツバーグ
ララエクラテール
アルムフォルツァ
シャリオヴァルト
ゴールドフラッグ
マイネルクラフト

【人気】
これといった偏りはなし

※人気を過度に意識する必要はない

【脚質】
差し優勢

エイシンミノアカ
ララエクラテール
アルムフォルツァ
ブラックオニキス
ゴールドフラッグ

※近3走の走りを参考に上がり上位馬を想定

【枠順】
4、7、8枠の出現率が高い

アインザッツ
シャリオヴァルト
ブラックオニキス
ゴールドフラッグ
マイネルクラフト

【血統】
現役時に芝2400m以上のG1優勝経験があるサンデーサイレンス系種牡馬を父もしくは母父に持つ馬の活躍が目立つ

クールエイジア
アインザッツ
ララエクラテール
アルムフォルツァ
シャリオヴァルト
ゴールドフラッグ
マイネルクラフト

ステイゴールド産駒が2015年から3年連続連対中

アインザッツ
ララエクラテール
ゴールドフラッグ
マイネルクラフト


【4項目以上該当馬】
ゴールドフラッグ(6項目)
アインザッツ(4項目)
ララエクラテール(4項目)
アルムフォルツァ(4項目)
マイネルクラフト(4項目)



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口コミ一覧
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「18億円馬券」を換金せず棒に振った伝説のギャンブラーとは?━Gigazine 2019年09月07日 23時00分 https://gigazine.net/news/20190907-horse-racing-cracked/

2001年11月6日、香港の競馬場で3レース連続で1~3着の馬が全て的中し、1億1800万香港ドル(当時のレートで約18億3000万円)の払戻額がついた当たり馬券が発生しました。しかし、馬券の持ち主が名乗り出なかったため、賞金は慈善団体に寄付されることになります。「自分がその時のギャンブラーだ」と名乗るビル・ベンター氏への取材を行った経済紙Bloombergが、競馬の予想で巨万の富を築いたギャンブラーの素顔に迫りました。

The Gambler Who Cracked the Horse-Racing Code - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/features/2018-05-03/the-gambler-who-cracked-the-horse-racing-code

1980年、ラスベガスにあるマクドナルドで、ピッツバーグ州の田舎町からやってきた若者が深夜勤のアルバイトをしていました。この若者こそ、後に競馬の予想プログラムを開発して10億ドル(約1070億円)を稼ぐことになるビル・ベンター氏です。

確率論を応用してギャンブルを攻略した数学者エドワード・ソープの著書「ディーラーをやっつけろ! 」に触発されたベンター氏は、マクドナルドで働いて稼いだ軍資金を手にカジノに通い詰め、すぐに連勝を重ねるようになりました。

ラスベガスのカジノに通っていた時代のベンター氏。

📷画像⇒https://i.gzn.jp/img/2019/09/07/horse-racing-cracked/800x-1_m.jpg

ベンター氏がカジノで勝ち続けることができたのは、カジノで人気のトランプゲーム「ブラックジャック」で、場に出たカードを記憶して有利な状況を見抜く「カウンティング」という手法を身に付けていたからです。

しかし、カウンティングは単にカードを記憶するだけでなく、膨大な計算を頭の中だけでこなす必要があるため、学生時代に数学が大得意だったベンター氏でも独力でカウンティングをするのは不可能でした。そんなベンター氏の助けになったのが、無二の親友のアラン・ウッズ氏です。

もともとオーストラリアの保険会社で、ビジネスの不確実性について分析するアクチュアリーとして働きつつ妻子を養っていたウッズ氏ですが、30代半ばで「自分には家庭人は無理だ」と家を飛び出し、さすらいのギャンブラーとして世界中を旅していました。その後ラスベガスにたどり着いたウッズ氏は、グループでカウンティングを仕掛ける「カードカウントチーム」を結成。ベンター氏に先駆けて、ラスベガスのカジノで派手に活躍していました。

ウッズ氏のチームに仲間入りしたベンター氏はすぐに頭角を現し、程なくして年に800万ドル(当時のレートで約18億円)を稼ぐようになります。しかし、あまりにも荒稼ぎしすぎてしまったベンター氏とウッズ氏は、ラスベガス中のカジノで出入り禁止となってしまいました。

ベンター氏とウッズ氏のコンビが次なる標的に定めたのが、当時イギリス領だった香港の競馬です。競馬に関する本を読みあさり、従業員を雇ってレース記録を膨大なデータベースにまとめたベンター氏とウッズ氏は、情報科学者ジョン・ラリー・ケリー・ジュニアの理論を元に、9カ月かけて競馬の予想ソフトを作り上げます。

その後、満を持して香港に向かったベンター氏らですが、最初のシーズンのレースで惨敗を喫する結果に。軍資金の大半を失った2人は、1カ月後に香港で落ち合う約束をして、手分けして資金を集め直すことにしました。しかし、ラスベガスに舞い戻ったベンター氏は資金集めに失敗してしまいます。一方、韓国の賭場を荒らして大量の資金をかき集めてきたウッズ氏は、自らの資金の方が多いことを理由に、新しい予想ソフトで勝てた際には、分け前の90%を渡すよう要求しました。

この条件をのめなかったベンター氏はウッズ氏とたもとを分かつことを決意します。その後、ベンター氏はかつてのカードカウントチームを率いてアメリカの東海岸に向かい、アトランティックシティのカジノに出入りしつつ、予想ソフトの開発を続けました。競走馬のパフォーマンスが気象条件に左右されると確信し、イギリスの気象学者を訪ねて大量の手書きのノートを写させてもらった結果、実際にはなんの関係もないことが判明するなど、新しい予想ソフトの開発は困難の連続でした。

2年の歳月をかけて新しい予想ソフトを完成させたベンター氏は、数十万ドルの元手とともに再び香港の競馬場に戻ります。競走馬のパフォーマンスを計算するのに使用するデータを、20種類から120種類に増やすなどの改良を加えた新しい予想ソフトは、高い精度でレース結果を予想することができました。

ベンター氏が、ラスベガスでの経験から気をつけていたのが「勝ちすぎた時には馬券を換金しないこと」でした。あまりにももうけ過ぎてしまって競馬場を出入り禁止になってしまった場合、苦労して作り上げた競馬の予想ソフトが無駄になってしまうためです。

ベンター氏と予想ソフトの開発チームが香港でクリスマスパーティーを開いた際の写真。

📷画像⇒https://i.gzn.jp/img/2019/09/07/horse-racing-cracked/0002_m.jpg

また、競馬では高額な賞金が発生した際にはレース後に盛大なセレモニーが開かれて、衆人環視の中で賞金が授与されることになっていますが、そこにベンター氏が現れれば、「西洋人がギャンブルで香港人の金を巻き上げている」と香港の市民の感情を逆なでしかねません。ベンター氏は、香港が1997年にイギリスから中国政府に返還されてから間もない時期に、悪い意味で注目を集める事態はなんとしても避けたいと考えていました。

そんな中、ベンター氏が迎えたのが2001年11月のレースです。自分の予想ソフトがはじき出した大穴に賭けてみたい魅力にあらがえなかったベンター氏は、40550ドル(約430万円)支払って馬券を購入。レースの結果は予想どおりでしたが、ベンター氏はあらかじめ決めていたとおり、馬券を換金せずに競馬場を後にしました。

レースの後、ベンター氏はレースを取り仕切るジョッキークラブ宛てに「賞金を受け取らない」という内容の手紙を書いて送りました。しかし、クラブ側はその経緯を公表せず、なぜ馬券が払い戻されないのかを明かそうとしなかったため、地元紙の競馬コラムニストが「未払いのままの1億1800万香港ドルが幽霊のようにさまよっている」と書くなど、香港の競馬関係者やギャンブラーたちは大いに不思議がることとなります。

レースから2カ月後に、賞金の払戻期限が過ぎると、賞金は規定どおり香港の慈善団体に寄付されることになりました。これについて取り上げた香港の英字新聞South China Morning Postは「1人の勝者が大損しましたが、寄付を通じてたくさんの恵まれない人々が勝者になりました」と書いています。

その後も競馬で勝ち続け、合計で10億ドル(約1070億円)以上を稼いたベンター氏は、2007年に慈善団体であるベンター財団を設立。香港やアメリカにおけるヘルスケアや文化・芸術の振興に取り組んでいます。また、その傍らで医療情報を取り扱う会社を経営していますが、会社の利益はベンター氏が趣味で楽しんでいる競馬のもうけに比べたら微々たるものだとのこと。

ピッツバーグのオフィスでBloombergの取材を受けるベンター氏。

📷画像⇒https://i.gzn.jp/img/2019/09/07/horse-racing-cracked/0003_m.jpg

ベンター氏はBloombergのインタビューに「ビジネスの世界は競馬の予想よりはるかに難しいですね。どうやら私には競馬しか取り柄がないようです」と語り、伝説的なギャンブラーに似つかわしくない素朴な人柄をのぞかせました。

 グリーンセンスセラ 2019年9月8日() 17:38
🏇「18億円馬券」を換金せず棒に振った伝説のギャンブラーとは? 
閲覧 190ビュー コメント 0 ナイス 3

「18億円馬券」を換金せず棒に振った伝説のギャンブラーとは?━Gigazine 2019年09月07日 23時00分 https://gigazine.net/news/20190907-horse-racing-cracked/

2001年11月6日、香港の競馬場で3レース連続で1~3着の馬が全て的中し、1億1800万香港ドル(当時のレートで約18億3000万円)の払戻額がついた当たり馬券が発生しました。しかし、馬券の持ち主が名乗り出なかったため、賞金は慈善団体に寄付されることになります。「自分がその時のギャンブラーだ」と名乗るビル・ベンター氏への取材を行った経済紙Bloombergが、競馬の予想で巨万の富を築いたギャンブラーの素顔に迫りました。

The Gambler Who Cracked the Horse-Racing Code - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/features/2018-05-03/the-gambler-who-cracked-the-horse-racing-code

1980年、ラスベガスにあるマクドナルドで、ピッツバーグ州の田舎町からやってきた若者が深夜勤のアルバイトをしていました。この若者こそ、後に競馬の予想プログラムを開発して10億ドル(約1070億円)を稼ぐことになるビル・ベンター氏です。

確率論を応用してギャンブルを攻略した数学者エドワード・ソープの著書「ディーラーをやっつけろ! 」に触発されたベンター氏は、マクドナルドで働いて稼いだ軍資金を手にカジノに通い詰め、すぐに連勝を重ねるようになりました。

ラスベガスのカジノに通っていた時代のベンター氏。

📷画像⇒https://i.gzn.jp/img/2019/09/07/horse-racing-cracked/800x-1_m.jpg

ベンター氏がカジノで勝ち続けることができたのは、カジノで人気のトランプゲーム「ブラックジャック」で、場に出たカードを記憶して有利な状況を見抜く「カウンティング」という手法を身に付けていたからです。

しかし、カウンティングは単にカードを記憶するだけでなく、膨大な計算を頭の中だけでこなす必要があるため、学生時代に数学が大得意だったベンター氏でも独力でカウンティングをするのは不可能でした。そんなベンター氏の助けになったのが、無二の親友のアラン・ウッズ氏です。

もともとオーストラリアの保険会社で、ビジネスの不確実性について分析するアクチュアリーとして働きつつ妻子を養っていたウッズ氏ですが、30代半ばで「自分には家庭人は無理だ」と家を飛び出し、さすらいのギャンブラーとして世界中を旅していました。その後ラスベガスにたどり着いたウッズ氏は、グループでカウンティングを仕掛ける「カードカウントチーム」を結成。ベンター氏に先駆けて、ラスベガスのカジノで派手に活躍していました。

ウッズ氏のチームに仲間入りしたベンター氏はすぐに頭角を現し、程なくして年に800万ドル(当時のレートで約18億円)を稼ぐようになります。しかし、あまりにも荒稼ぎしすぎてしまったベンター氏とウッズ氏は、ラスベガス中のカジノで出入り禁止となってしまいました。

ベンター氏とウッズ氏のコンビが次なる標的に定めたのが、当時イギリス領だった香港の競馬です。競馬に関する本を読みあさり、従業員を雇ってレース記録を膨大なデータベースにまとめたベンター氏とウッズ氏は、情報科学者ジョン・ラリー・ケリー・ジュニアの理論を元に、9カ月かけて競馬の予想ソフトを作り上げます。

その後、満を持して香港に向かったベンター氏らですが、最初のシーズンのレースで惨敗を喫する結果に。軍資金の大半を失った2人は、1カ月後に香港で落ち合う約束をして、手分けして資金を集め直すことにしました。しかし、ラスベガスに舞い戻ったベンター氏は資金集めに失敗してしまいます。一方、韓国の賭場を荒らして大量の資金をかき集めてきたウッズ氏は、自らの資金の方が多いことを理由に、新しい予想ソフトで勝てた際には、分け前の90%を渡すよう要求しました。

この条件をのめなかったベンター氏はウッズ氏とたもとを分かつことを決意します。その後、ベンター氏はかつてのカードカウントチームを率いてアメリカの東海岸に向かい、アトランティックシティのカジノに出入りしつつ、予想ソフトの開発を続けました。競走馬のパフォーマンスが気象条件に左右されると確信し、イギリスの気象学者を訪ねて大量の手書きのノートを写させてもらった結果、実際にはなんの関係もないことが判明するなど、新しい予想ソフトの開発は困難の連続でした。

2年の歳月をかけて新しい予想ソフトを完成させたベンター氏は、数十万ドルの元手とともに再び香港の競馬場に戻ります。競走馬のパフォーマンスを計算するのに使用するデータを、20種類から120種類に増やすなどの改良を加えた新しい予想ソフトは、高い精度でレース結果を予想することができました。

ベンター氏が、ラスベガスでの経験から気をつけていたのが「勝ちすぎた時には馬券を換金しないこと」でした。あまりにももうけ過ぎてしまって競馬場を出入り禁止になってしまった場合、苦労して作り上げた競馬の予想ソフトが無駄になってしまうためです。

ベンター氏と予想ソフトの開発チームが香港でクリスマスパーティーを開いた際の写真。

📷画像⇒https://i.gzn.jp/img/2019/09/07/horse-racing-cracked/0002_m.jpg

また、競馬では高額な賞金が発生した際にはレース後に盛大なセレモニーが開かれて、衆人環視の中で賞金が授与されることになっていますが、そこにベンター氏が現れれば、「西洋人がギャンブルで香港人の金を巻き上げている」と香港の市民の感情を逆なでしかねません。ベンター氏は、香港が1997年にイギリスから中国政府に返還されてから間もない時期に、悪い意味で注目を集める事態はなんとしても避けたいと考えていました。

そんな中、ベンター氏が迎えたのが2001年11月のレースです。自分の予想ソフトがはじき出した大穴に賭けてみたい魅力にあらがえなかったベンター氏は、40550ドル(約430万円)支払って馬券を購入。レースの結果は予想どおりでしたが、ベンター氏はあらかじめ決めていたとおり、馬券を換金せずに競馬場を後にしました。

レースの後、ベンター氏はレースを取り仕切るジョッキークラブ宛てに「賞金を受け取らない」という内容の手紙を書いて送りました。しかし、クラブ側はその経緯を公表せず、なぜ馬券が払い戻されないのかを明かそうとしなかったため、地元紙の競馬コラムニストが「未払いのままの1億1800万香港ドルが幽霊のようにさまよっている」と書くなど、香港の競馬関係者やギャンブラーたちは大いに不思議がることとなります。

レースから2カ月後に、賞金の払戻期限が過ぎると、賞金は規定どおり香港の慈善団体に寄付されることになりました。これについて取り上げた香港の英字新聞South China Morning Postは「1人の勝者が大損しましたが、寄付を通じてたくさんの恵まれない人々が勝者になりました」と書いています。

その後も競馬で勝ち続け、合計で10億ドル(約1070億円)以上を稼いたベンター氏は、2007年に慈善団体であるベンター財団を設立。香港やアメリカにおけるヘルスケアや文化・芸術の振興に取り組んでいます。また、その傍らで医療情報を取り扱う会社を経営していますが、会社の利益はベンター氏が趣味で楽しんでいる競馬のもうけに比べたら微々たるものだとのこと。

ピッツバーグのオフィスでBloombergの取材を受けるベンター氏。

📷画像⇒https://i.gzn.jp/img/2019/09/07/horse-racing-cracked/0003_m.jpg

ベンター氏はBloombergのインタビューに「ビジネスの世界は競馬の予想よりはるかに難しいですね。どうやら私には競馬しか取り柄がないようです」と語り、伝説的なギャンブラーに似つかわしくない素朴な人柄をのぞかせました。

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 グリーンセンスセラ 2019年9月7日() 23:27
🏇「18億円馬券」を換金せず棒に振った伝説のギャンブラーとは? 
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「18億円馬券」を換金せず棒に振った伝説のギャンブラーとは?━Gigazine 2019年09月07日 23時00分 https://gigazine.net/news/20190907-horse-racing-cracked/

2001年11月6日、香港の競馬場で3レース連続で1~3着の馬が全て的中し、1億1800万香港ドル(当時のレートで約18億3000万円)の払戻額がついた当たり馬券が発生しました。しかし、馬券の持ち主が名乗り出なかったため、賞金は慈善団体に寄付されることになります。「自分がその時のギャンブラーだ」と名乗るビル・ベンター氏への取材を行った経済紙Bloombergが、競馬の予想で巨万の富を築いたギャンブラーの素顔に迫りました。

The Gambler Who Cracked the Horse-Racing Code - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/features/2018-05-03/the-gambler-who-cracked-the-horse-racing-code

1980年、ラスベガスにあるマクドナルドで、ピッツバーグ州の田舎町からやってきた若者が深夜勤のアルバイトをしていました。この若者こそ、後に競馬の予想プログラムを開発して10億ドル(約1070億円)を稼ぐことになるビル・ベンター氏です。

確率論を応用してギャンブルを攻略した数学者エドワード・ソープの著書「ディーラーをやっつけろ! 」に触発されたベンター氏は、マクドナルドで働いて稼いだ軍資金を手にカジノに通い詰め、すぐに連勝を重ねるようになりました。

ラスベガスのカジノに通っていた時代のベンター氏。

📷画像⇒https://i.gzn.jp/img/2019/09/07/horse-racing-cracked/800x-1_m.jpg

ベンター氏がカジノで勝ち続けることができたのは、カジノで人気のトランプゲーム「ブラックジャック」で、場に出たカードを記憶して有利な状況を見抜く「カウンティング」という手法を身に付けていたからです。

しかし、カウンティングは単にカードを記憶するだけでなく、膨大な計算を頭の中だけでこなす必要があるため、学生時代に数学が大得意だったベンター氏でも独力でカウンティングをするのは不可能でした。そんなベンター氏の助けになったのが、無二の親友のアラン・ウッズ氏です。

もともとオーストラリアの保険会社で、ビジネスの不確実性について分析するアクチュアリーとして働きつつ妻子を養っていたウッズ氏ですが、30代半ばで「自分には家庭人は無理だ」と家を飛び出し、さすらいのギャンブラーとして世界中を旅していました。その後ラスベガスにたどり着いたウッズ氏は、グループでカウンティングを仕掛ける「カードカウントチーム」を結成。ベンター氏に先駆けて、ラスベガスのカジノで派手に活躍していました。

ウッズ氏のチームに仲間入りしたベンター氏はすぐに頭角を現し、程なくして年に800万ドル(当時のレートで約18億円)を稼ぐようになります。しかし、あまりにも荒稼ぎしすぎてしまったベンター氏とウッズ氏は、ラスベガス中のカジノで出入り禁止となってしまいました。

ベンター氏とウッズ氏のコンビが次なる標的に定めたのが、当時イギリス領だった香港の競馬です。競馬に関する本を読みあさり、従業員を雇ってレース記録を膨大なデータベースにまとめたベンター氏とウッズ氏は、情報科学者ジョン・ラリー・ケリー・ジュニアの理論を元に、9カ月かけて競馬の予想ソフトを作り上げます。

その後、満を持して香港に向かったベンター氏らですが、最初のシーズンのレースで惨敗を喫する結果に。軍資金の大半を失った2人は、1カ月後に香港で落ち合う約束をして、手分けして資金を集め直すことにしました。しかし、ラスベガスに舞い戻ったベンター氏は資金集めに失敗してしまいます。一方、韓国の賭場を荒らして大量の資金をかき集めてきたウッズ氏は、自らの資金の方が多いことを理由に、新しい予想ソフトで勝てた際には、分け前の90%を渡すよう要求しました。

この条件をのめなかったベンター氏はウッズ氏とたもとを分かつことを決意します。その後、ベンター氏はかつてのカードカウントチームを率いてアメリカの東海岸に向かい、アトランティックシティのカジノに出入りしつつ、予想ソフトの開発を続けました。競走馬のパフォーマンスが気象条件に左右されると確信し、イギリスの気象学者を訪ねて大量の手書きのノートを写させてもらった結果、実際にはなんの関係もないことが判明するなど、新しい予想ソフトの開発は困難の連続でした。

2年の歳月をかけて新しい予想ソフトを完成させたベンター氏は、数十万ドルの元手とともに再び香港の競馬場に戻ります。競走馬のパフォーマンスを計算するのに使用するデータを、20種類から120種類に増やすなどの改良を加えた新しい予想ソフトは、高い精度でレース結果を予想することができました。

ベンター氏が、ラスベガスでの経験から気をつけていたのが「勝ちすぎた時には馬券を換金しないこと」でした。あまりにももうけ過ぎてしまって競馬場を出入り禁止になってしまった場合、苦労して作り上げた競馬の予想ソフトが無駄になってしまうためです。

ベンター氏と予想ソフトの開発チームが香港でクリスマスパーティーを開いた際の写真。

📷画像⇒https://i.gzn.jp/img/2019/09/07/horse-racing-cracked/0002_m.jpg

また、競馬では高額な賞金が発生した際にはレース後に盛大なセレモニーが開かれて、衆人環視の中で賞金が授与されることになっていますが、そこにベンター氏が現れれば、「西洋人がギャンブルで香港人の金を巻き上げている」と香港の市民の感情を逆なでしかねません。ベンター氏は、香港が1997年にイギリスから中国政府に返還されてから間もない時期に、悪い意味で注目を集める事態はなんとしても避けたいと考えていました。

そんな中、ベンター氏が迎えたのが2001年11月のレースです。自分の予想ソフトがはじき出した大穴に賭けてみたい魅力にあらがえなかったベンター氏は、40550ドル(約430万円)支払って馬券を購入。レースの結果は予想どおりでしたが、ベンター氏はあらかじめ決めていたとおり、馬券を換金せずに競馬場を後にしました。

レースの後、ベンター氏はレースを取り仕切るジョッキークラブ宛てに「賞金を受け取らない」という内容の手紙を書いて送りました。しかし、クラブ側はその経緯を公表せず、なぜ馬券が払い戻されないのかを明かそうとしなかったため、地元紙の競馬コラムニストが「未払いのままの1億1800万香港ドルが幽霊のようにさまよっている」と書くなど、香港の競馬関係者やギャンブラーたちは大いに不思議がることとなります。

レースから2カ月後に、賞金の払戻期限が過ぎると、賞金は規定どおり香港の慈善団体に寄付されることになりました。これについて取り上げた香港の英字新聞South China Morning Postは「1人の勝者が大損しましたが、寄付を通じてたくさんの恵まれない人々が勝者になりました」と書いています。

その後も競馬で勝ち続け、合計で10億ドル(約1070億円)以上を稼いたベンター氏は、2007年に慈善団体であるベンター財団を設立。香港やアメリカにおけるヘルスケアや文化・芸術の振興に取り組んでいます。また、その傍らで医療情報を取り扱う会社を経営していますが、会社の利益はベンター氏が趣味で楽しんでいる競馬のもうけに比べたら微々たるものだとのこと。

ピッツバーグのオフィスでBloombergの取材を受けるベンター氏。

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