12日の中山5R2歳新馬(芝1800メートル)は、田辺裕信騎手騎乗の2番人気アルカサル(牡、美浦・大竹正博厩舎)が道中早めに動いて直線の競り合いを制し、デビュー勝ちを飾った。タイムは1分52秒6(良)。
人気のポンテファブリチオが先手を取り、コスモリンクスが2番手。3番手にウインラングロワが続き、序盤はかなりのスローペースとなる。この流れを踏まえて、向こう正面で中団の外にいたアルカサルが早めに進出。3コーナーを回ったところで前の2頭に並びかけた。その直後にマヤノピナクルも接近して直線へ。先に抜け出したアルカサルと外から迫るマヤノピナクルが3番手以下を離して叩き合いを演じたが、最後までアルカサルは先頭を譲ることなく、クビ差で新馬勝ちを決めた。2着は3番人気のマヤノピナクルで、新種牡馬ドリームジャーニー産駒のワンツーフィニッシュ。さらに2馬身1/2差の3着には5番人気のスイートメモリーズが入っている。
アルカサルは、父ドリームジャーニー、母アビラ、母の父Rock of Gibraltarという血統。半兄ジェベルムーサはGIIIエルムSの勝ち馬。祖母Animatriceは仏GIIマルレ賞の勝ち馬。
田辺騎手は「まだ体が緩くて、新馬向きじゃないかも…と思っていました。スローペースで早めに先行集団に取りついて、(後続馬に)抜かされる気はしませんでしたね。ダートでもよさそうなので、いろんな選択肢がありそうです」と完成途上での新馬勝ちに幅広い可能性を感じている様子だった。
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