ドリームキラリ(競走馬)

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ドリームキラリ
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ドリームキラリ
ドリームキラリ
写真一覧
抹消  青毛 2012年2月18日生
調教師矢作芳人(栗東)
馬主ライオンレースホース 株式会社
生産者Colts Neck Stables LLC
生産地
戦績41戦[7-4-5-25]
総賞金16,307万円
収得賞金5,550万円
英字表記Dream Kirari
血統 Giant's Causeway
血統 ][ 産駒 ]
Storm Cat
Mariah's Storm
Truant
血統 ][ 産駒 ]
Gone West
Korveya
兄弟
市場価格
前走 2020/02/02 根岸ステークス G3
次走予定

ドリームキラリの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
20/02/02 東京 11 根岸S G3 ダ1400 1681641.21014** 牡8 56.0 坂井瑠星矢作芳人B 488
(-6)
1.24.3 1.637.0モズアスコット
19/11/17 東京 11 霜月S OP ダ1400 1671413.054** 牡7 57.0 菊沢一樹矢作芳人B 494
(0)
1.24.1 0.236.9ミッキーワイルド
19/11/09 東京 11 武蔵野S G3 ダ1600 164816.979** 牡7 56.0 坂井瑠星矢作芳人B 494
(-4)
1.35.8 1.237.2ワンダーリーデル
19/08/11 札幌 11 エルムS G3 ダ1700 143315.7811** 牡7 56.0 坂井瑠星矢作芳人B 498
(-2)
1.44.1 2.239.5モズアトラクション
19/05/25 東京 11 欅ステークス OP ダ1400 1651011.642** 牡7 59.0 坂井瑠星矢作芳人B 500
(+7)
1.23.4 0.035.8アルクトス
19/05/06 船橋 11 かしわ記念 G1 ダ1600 11--------6** 牡7 57.0 坂井瑠星矢作芳人 493
(--)
1.41.5 1.3----ゴールドドリーム
19/04/20 東京 11 オアシスS (L) ダ1600 1671430.882** 牡7 59.0 坂井瑠星矢作芳人B 494
(+2)
1.36.9 0.236.9アルクトス
19/03/30 阪神 11 コーラルS (L) ダ1400 1671414.8710** 牡7 57.0 坂井瑠星矢作芳人B 492
(-2)
1.24.5 1.438.5スマートダンディー
18/08/12 札幌 11 エルムS G3 ダ1700 14225.332** 牡6 56.0 藤岡佑介矢作芳人B 494
(+12)
1.42.2 0.236.9ハイランドピーク
18/07/08 中京 11 プロキオンS G3 ダ1400 14225.946** 牡6 56.0 M.デムー矢作芳人B 482
(-10)
1.21.2 0.936.1マテラスカイ
18/05/26 東京 11 欅ステークス OP ダ1400 163621.771** 牡6 57.0 坂井瑠星矢作芳人B 492
(0)
1.23.8 -0.335.7サンライズノヴァ
18/04/21 東京 11 オアシスS OP ダ1600 166116.823** 牡6 57.0 三浦皇成矢作芳人B 492
(-8)
1.36.8 0.136.3ルグランフリソン
18/03/31 阪神 11 コーラルS OP ダ1400 162313.363** 牡6 56.0 松若風馬矢作芳人B 500
(-8)
1.23.6 0.237.5モーニン
18/03/04 中山 10 総武S OP ダ1800 1681513.764** 牡6 57.0 三浦皇成矢作芳人B 508
(+30)
1.53.3 0.538.9センチュリオン
17/08/13 札幌 11 エルムS G3 ダ1700 143338.383** 牡5 56.0 三浦皇成矢作芳人B 478
(0)
1.41.0 0.136.0ロンドンタウン
17/07/17 盛岡 9 マーキュリC G3 ダ2000 14--------4** 牡5 54.0 松岡正海矢作芳人 478
(--)
2.02.6 0.5----ミツバ
17/07/09 函館 11 マリーンS OP ダ1700 142215.5412** 牡5 56.0 坂井瑠星矢作芳人 482
(-4)
1.45.2 2.338.3⑫⑭テイエムジンソク
17/06/10 東京 11 アハルテケS OP ダ1600 165914.258** 牡5 56.0 松岡正海矢作芳人 486
(0)
1.37.2 0.637.1メイショウウタゲ
17/05/20 京都 11 平安S G3 ダ1900 16714124.51415** 牡5 56.0 黛弘人矢作芳人 486
(+5)
1.59.8 4.141.1⑤⑬グレイトパール
17/05/03 名古 11 かきつばた記 G3 ダ1400 12--------7** 牡5 56.5 黛弘人矢作芳人 481
(--)
1.28.3 1.5----トウケイタイガー

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ドリームキラリの関連ニュース

3歳以上、札幌ダート1700mで行われる別定戦。改修工事とオリンピックの影響で、2013年と2021年のみ函館開催だったのは、先週のクイーンSと同じ。

今週は週中から週末にかけ、札幌は雨予報。渋った馬場を念頭に置きつつ、勝ち馬を見極めたい。データは過去10年、函館開催を除く8年分を使用する。

逃げた馬の成績は【0-1-3-4】。複勝率は50%、単純計算で2年に一回は馬券に絡む。

内訳は2013年5番人気2着と2015年7番人気3着のエーシンモアオバーに、2016年1番人気3着モンドクラッセ、2017年8番人気3着ドリームキラリ

勝った馬はいないものの、人気薄からの好走もあり、複勝回収率は200%越える。ハナを切る可能性のある馬には、人気を問わず、注意を払って損のない数字。

札幌ダート1700mのスタートは、直線の入り口付近。

1コーナーまでは240mしかなく、道中はほぼ起伏のないレイアウト。最後の直線も264mと短いため、逃げ・先行馬に利のあるレイアウト。

ただ、コーナーは緩く設計されており、道中位置を上げやすいので、4角までに位置を確保できる、機動力に長けた差し馬にも注意が必要。

また、コーナーの緩さは、コーナリングごとの減速を軽減するため、時計は速くなりがち。

連動性という意味では、小回りのローカルで好走してきた馬より、東京など大箱のコースで好走してきた馬と相性が良い。

渋った馬場を想定し、直近稍重以上での開催となった2017年~2019年に、3着以内への走った馬の通過順を検証してみる。

2017年 馬場状態:重
1着 ロンドンタウン 通過順4-4-3-3
2着 テイエムジンソク 通過順2-2-2-2
3着 ドリームキラリ 通過順1-1-1-1

2018年 馬場状態:重
1着 ハイランドピーク 通過順3-3-2-2
2着 ドリームキラリ 通過順1-1-1-1
3着 ミツバ 通過順14-13-13-10

2019年 馬場状態:稍重
1着 モズアトラクション 通過順11-10-8-5
2着 ハイランドピーク 通過順7-7-6-4
3着 サトノティターン 通過順11-12-11-9

渋ったダートの利点を活かし、2017年と2018年は前々での決着、一方で2019年は差し決着となっている。

後者の要因を探ってみると、この年は過去2年に比べ、前に行きたい馬が揃っており、前半最も速いラップが踏まれている。

レース映像を見ても、ポジション争いが激しく、1コーナーを回っていく段階で、前4頭がすでに後ろを離している。この年は例外とみてよさそう。

今年は前走ダートを走り、逃げて強い競馬をしたペプチドナイルタイセイサムソンに加え、
芝からも逃げ馬ベレヌスが参戦する。

ベレヌスは、芝1400m重賞でもハナを切る速力があり、西村騎手を背に大外枠。テンの速い2頭を交わしてハナを切ろうと試みるなら、必然的にペースは上がる。

ペプチドナイルは、前走のマリーンSを、現行の条件変更後、テイエムジンソクに次ぐ2番目に速いタイムで走破している。タイセイサムソンも、前走アハルテケSを、重馬場とはいえ、1分33秒8という破格のタイムで走った。

ペースは上がっても、2頭ともそれに対応する下地はある。ここから軸を選びたい。

タイセイサムソン。前述したとおり、前走が圧巻の走り。斤量58キロを背負いながら、東京ダートマイルを1分33秒8で駆け抜けた。ペプチドナイルも捨てがたいが、連動性の高い東京からの臨戦と、想定オッズも加味して。

ここから、ペプチドナイルと、先行力があり、かつ中央の軽いダートなら変わり身を期待できるペイシャエスへの馬連・ワイドで勝負。

(文・垣本大樹)

【フェブラリー】レースの注目点 2020年2月18日(火) 15:20

★芝GI馬、地方馬3頭など多彩なメンバーが登録 2020年最初のJRA・GIを制すのはどの馬?



 2月23日、東京競馬場ではフェブラリーSが実施される。同競走は1984年に「フェブラリーハンデキャップ(GIII)」として創設され、1994年には「フェブラリーS」に改称され、GIIに昇格。1997年にはGIに昇格した。今年のフェブラリーSには、連覇を狙うインティ(牡6歳、栗東・野中賢二厩舎)を筆頭に、芝のGI馬モズアスコット(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎)、タイムフライヤー(牡5歳、栗東・松田国英厩舎)、地方競馬からは、2018年の覇者で現在は大井競馬所属のノンコノユメ(セン8歳、荒山勝徳厩舎)、ミューチャリー(牡4歳、船橋・矢野義幸厩舎)、モジアナフレイバー(牡5歳、大井・福永敏厩舎)が参戦を予定しており、ダートの頂上決戦にふさわしい激戦が展開されそうだ。



 フェブラリーSでは、関西馬が2000年から2017年にかけて18連勝するなど、関西馬の勝利が多く、1997年のGI昇格以降の所属別勝利数は関東馬が3勝、関西馬が19勝、地方馬が1勝となっている。今年は関東馬2頭、関西馬19頭、地方馬3頭の計24頭が登録しているが、果たして、2020年最初のJRA・GIを制すのはどの馬だろうか。



★昨年は逃げ切り勝ちで戴冠 連覇に挑むインティ武豊騎手の戦法に注目!



 インティ(牡6歳、栗東・野中賢二厩舎)が、コパノリッキー(2014・15年)以来のフェブラリーS連覇を目指す。同馬は、デビュー2戦目の未勝利戦で勝ちあがると、その後は快進撃を続け、7連勝でフェブラリーSを制し、GI初挑戦でビッグタイトルを手にした。インティはその後未勝利で、前走の東海Sでは3着だったが、昨年制したフェブラリーSで1年ぶりの勝利を挙げることができるかどうか。



 インティは昨年のフェブラリーSではスタートから積極的に主導権を握り、逃げ切り勝ちを決めている。同馬は前走の東海Sでは5~6番手からレースを進めて3着となったが、今回はどのような戦法で臨むだろうか。なお、インティに騎乗予定の武豊騎手は、歴代最多のフェブラリーS5勝を挙げている。



★JRA・GI実施機会3連勝狙う矢作芳人調教師 根岸Sを制したモズアスコットなど2頭を登録



 2019年度のJRA賞最多賞金獲得調教師を受賞した矢作芳人調教師(栗東)が、グレード制が導入された1984年以降で2人目となるJRA・GI実施機会3連勝を狙う。同調教師は2019年度の年度代表馬リスグラシュー、最優秀2歳牡馬コントレイルなどの管理調教師で、昨年は国内外でGI5勝を挙げる活躍をみせた。矢作調教師は昨年末に実施された12月22日の有馬記念リスグラシュー)→12月28日のホープフルSコントレイル)を連勝しており、フェブラリーSを勝てば、2004年の松田国英調教師以来、2人目のJRA・GI実施機会3連勝となる。



 矢作調教師は、根岸Sを制したモズアスコット(牡6歳)、ドリームキラリ(牡8歳)の2頭をフェブラリーSに登録しているが2020年最初のJRA・GIも制すことができるか(※ドリームキラリは2月17日現在、除外対象)。なお、同調教師はVならグレード制が導入された1984年以降で21人目のJRA・GI通算10勝となる。



モズアスコットタイムフライヤー 芝&ダート双方でのGI制覇なるか



 モズアスコット(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎)、タイムフライヤー(牡5歳、栗東・松田国英厩舎)には、芝&ダート双方でのGI制覇がかかる。モズアスコットは、2018年の安田記念勝ち馬で、初のダート戦出走となった前走の根岸Sを制し、今回はダート2戦目でのGI制覇を目指す。また、タイムフライヤーは、2017年のホープフルS優勝後は未勝利だが、昨年8月以降はダート戦に出走を続けており、2走前にはフェブラリーSと同コースの武蔵野Sで2着に入っている。



 モズアスコットはFrankel産駒の米国産馬で、同馬が勝てば、外国産馬のフェブラリーS制覇は2016年モーニン以来4年ぶり、タイムフライヤーが勝てば、ハーツクライ産駒はJRAダートGI初制覇となるが、ダートでもGIタイトルを手にすることができるか。Vなら、芝&ダート双方でのGI制覇はクロフネアグネスデジタルイーグルカフェアドマイヤドンに続き5頭目となる。なお、ダート戦4戦0勝のタイムフライヤーが勝てば、GI昇格以降初のダート戦未勝利馬によるフェブラリーS制覇となる。



★5年連続の参戦となるノンコノユメ セン馬初のJRA・GI2勝目なるか



 2018年の覇者ノンコノユメ(セン8歳、大井・荒山勝徳厩舎)は、5年連続の参戦となる。同馬は、昨年のゴドルフィンマイル出走後、大井競馬に移籍し、移籍後も統一ダートGIで好走しており、前走の東京大賞典では勝ったオメガパフュームから1馬身差の2着に入っている。同馬がフェブラリーSを勝てば、セン馬初のJRA・GI2勝馬となり、また、同レース初の隔年優勝馬となる。なお、ノンコノユメは現在東京で実施しているダート重賞4競走をすべて制しており、今回勝てば史上5頭目の東京重賞5勝を同時に達成する。



★今年のJRA重賞で早くも3勝をマーク 松山弘平騎手はサンライズノヴァに騎乗予定



 松山弘平騎手は、今年の開催初日となった1月5日に、サウンドキアラとのコンビで京都金杯を勝って幸先の良いスタートを切ると、東海Sエアアルマス)、きさらぎ賞コルテジア)を制し、2月17日現在、今年のJRA重賞で3勝をマーク。自身の前年までのJRA重賞年間最多勝利数(2勝)を早くも更新している。松山騎手は、昨年の南部杯勝ち馬サンライズノヴァ(牡6歳、栗東・音無秀孝厩舎)との初コンビでフェブラリーSに参戦する予定だが、2017年皐月賞アルアイン)以来のJRA・GI制覇を果たすことができるかどうか。なお、サンライズノヴァは2003年のフェブラリーS勝ち馬ゴールドアリュールの産駒で、同産駒はフェブラリーSで歴代最多の4勝を挙げている。



★東京ダート戦は6戦5勝、2着1回 アドマイヤオーラ産駒のアルクトス



 アルクトス(牡5歳、美浦・栗田徹厩舎)は、東京のダート戦で6戦5勝、2着1回という成績を残している。同馬は昨年4月以降、オアシスS1着、樫S1着、プロキオンS1着、南部杯2着と4戦連続で連対しているが、JRA・GI初挑戦となる今回はどのような走りを見せてくれるだろうか。なお、アルクトスは前走の南部杯から中131日での出走で、Vなら、フェブラリーSがGIに昇格した1997年以降で最も前走との間隔が長い優勝馬となる。



 アルクトスは2015年に死亡したアドマイヤオーラの産駒で、同産駒のJRA現役馬はアルクトスを含め6頭。アドマイヤオーラは現役時代、GIには手が届かなかったが、産駒のアルクトスが天国の父に悲願のGIタイトルを贈ることができるかどうか。Vなら、同馬を管理する栗田徹調教師もJRA・GI初制覇となる。なお、同馬に騎乗予定の田辺裕信騎手は2014年のフェブラリーSで、16頭立て16番人気のコパノリッキーを勝利に導いている。



★レース当日が52歳のバースデー 最年長Vを狙う横山典弘騎手



 昨年の武蔵野S勝ち馬ワンダーリーデル(牡7歳、栗東・安田翔伍厩舎)に騎乗予定の横山典弘騎手は、レース当日の2月23日が52歳の誕生日となる。1997年のGI昇格以降、フェブラリーSの最年長優勝記録は武豊騎手が昨年に記録した49歳11力月3日だが、横山典弘騎手は自らのバースデーを祝う勝利を挙げ、この記録を更新することができるかどうか。



 また、ワンダーリーデルを管理する安田翔伍調教師は、父・安田隆行調教師がフェブラリーSで2勝を挙げており、同レースの父子制覇がかかる。今年のフェブラリーSには父の安田隆行調教師もミッキーワイルド(牡5歳)を出走させる予定となっており、安田親子にとって今回が初めてのJRA・GIでの親子対決となる。



★JBCスプリントの覇者ブルドッグボス マル地馬18年ぶりのJRA・GI制覇なるか



 昨年のJBCスプリントで統ーダートGI初制覇を遂げたブルドッグボス(牡 8歳、栗東・加用正厩舎)は、2017年4月の天王山S(5着)を最後に、JRA登録を抹消したが、今回は再びJRAへ移籍しての出走となる。同馬は2017年4月までに19戦7勝を挙げ、地方競馬所属時にはJBCスプリント、クラスターCと2つのダート交流重賞を制すなど18戦5勝の成績を残している。元地方(マル地)馬がJRA・GIを勝てば、2002年マイルCSトウカイポイント)以来、18年ぶりとなるが、ブルドッグボスは統ーダートGI2勝目を挙げることができるかどうか。Vなら、加用正調教師は開業27年目でJRA・GI初制覇となる。なお、同馬には和田竜二騎手が騎乗する予定。



★21年ぶりV目指す地方馬は3頭が出走予定 モジアナフレイバーは初のJRA参戦



 今年のフェブラリーSには、地方馬3頭が出走を予定している。ノンコノユメ(セン8歳、大井・荒山勝徳厩舎)は一昨年のフェブラリーS優勝馬で今回は1年ぶりにJRAでの出走となる。ミューチャリー(牡4歳、船橋・矢野義幸厩舎)は、昨年のセントライト記念(12着)以来のJRA参戦で、前走の川崎記念では4着となっている。モジアナフレイバー(牡5歳、大井・福永敏厩舎)は、今回が初のJRA参戦となるが、昨年は統ーダートGIの帝王賞で5着、南部杯で4着、東京大賞典で3着と着順を一戦ごとに上げており、フェブラリーSで統ーダートGI初制覇なるか注目される。



 地方馬がフェブラリーSを勝てば、1999年のメイセイオペラ以来、21年ぶり2頭目となるが、今年の地方馬3頭はJRA勢を相手にどのような走りを見せてくれるだろうか。なお、ノンコノユメには真島大輔騎手、ミューチャリーには御神本訓史騎手、モジアナフレイバーには繁田健一騎手が騎乗する予定。



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【東西現場記者走る】インティ、連覇へ上昇中! 2020年2月18日(火) 05:10

 1週間の密着取材で勝ち馬を探るGI連載『東西現場記者走る』。今年のJRA・GI開幕戦となるフェブラリーSは、大阪サンスポの渡部陽之助記者(41)が担当する。初日に取り上げるのはインティ。昨年にこのレースを制して以降、勝ち星から見放されているが、状態は良好で陣営のトーンも前向き。同型馬不在の今回は、1年前の再現が期待できそうだ。

 記念すべき東京五輪イヤーのJRA・GI開幕戦。昨年の最優秀ダートホースに輝いたクリソベリル、2017年の覇者ゴールドドリームがともに月末のサウジCへ。昨年、東京大賞典を連覇したオメガパフュームの参戦もなく、どの馬にもチャンスがありそうなメンバー構成だ。伏兵も含めて、1週間の密着取材でしっかりと勝ち馬を見つけたい。

 まずは、昨年の勝ち馬インティに注目した。怒涛の7連勝でGIを制して以降、5連敗中。明け6歳、まだ老け込むには早すぎると思うのだが…。全休日の17日、担当の和田助手を直撃した。

 「1度使われて仕上がっていますね。筋肉が柔らかくて前走後のダメージもない。レース後もすぐに回復しましたし、いい感じで本番に臨めると思います」と力強い言葉が聞けた。取材中、馬房でカイバをバリバリ食べて、元気いっぱいの様子。状態面は、思惑通りに上昇カーブを描いているようだ。

 近走のレースぶりは、悲観するものではない。3走前のみやこSこそ、ハイペースの先行争いに巻き込まれて15着と大敗したが、2走前のGI・チャンピオンズCはレースレコード決着の3着と改めて地力をアピール。前走の東海Sも3着とはいえ、先団からしぶとく脚を伸ばしていた。「あれだけ外((13)番)を引くと、強気にいってもみやこSの二の舞になる。結果は別として、内容は良かったですからね」と同助手は前向きに語る。

 今回は、“買える”材料が多い。かしわ記念(2着)以来のマイルに戻る今回は、同型馬ドリームキラリが現時点で除外対象。全7勝中5勝が逃げ切りのインティにとっては、最も得意な形で競馬ができそう。「落ち着いて走れて逃げているときが、一番強いですからね」と同助手はうなずく。年明け初戦は川崎記念と両にらみだったが、昨年と同じ東海Sからのローテーションも好感が持てる。

 さらに、昨年は和田助手の兄・保長(やすなが)さんが担当するクロノジェネシスクイーンCを勝った翌週にインティがV。今年も16日の京都記念をクロノが快勝した。弟の将人(まさと)さんにとって、“吉兆”のサインも見逃せない。

 14&15年コパノリッキー以来、史上2頭目のフェブラリーS連覇へ-。可能性は十分にありそうだ。(渡部陽之助)

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★現場記者走るとは

 2014年の春に始まったGI限定の連載企画。東西サンスポの精鋭記者がトレセンで1週間の密着取材を行い、勝ち馬に迫る。結論を出すのはレース当日の日曜付の紙面。

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【フェブラリー】インティ、今年も逃げ切り狙う 2020年2月17日(月) 05:02

 インティが昨年に続き逃げ切りを狙う。6連勝で迎えた昨年とは勢いこそ劣るが、先行馬が少ないメンバー構成。展開は昨年以上に味方しそうだ。スタートから長い直線を走る東京のダート1600メートルは、ジワッと先手を取れ、この馬にとっては流れをつくりやすいコース形態だろう。

 初ダートの根岸Sを豪快に差し切ったモズアスコットが、新天地で頂点に立つことも可能か。安田記念制覇があり、距離も問題ない。アルクトスは【5・1・0・0】の東京ダートなら互角に戦える。

 

【注】《除外対象馬=繰り上がり順》(1)ダノンフェイス57岩田康(2)ドリームキラリ57(3)テーオージーニアス57丸山(4)ヨシオ57(5)ラプタス57(6)スマートアヴァロン57石橋(7)ロードグラディオ57。クリノガウディー57は回避の見込み

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【フェブラリーステークス】特別登録馬 2020年2月9日() 17:30

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【古馬次走報】ドリームキラリ、フェブラリーSへ 2020年2月6日(木) 05:02

 ★栗東・矢作厩舎勢の動向は以下の通り。根岸Sを制したモズアスコット(牡6)、14着ドリームキラリ(牡8)は、フェブラリーS(23日、東京、GI、ダ1600メートル)に向かう。日経新春杯4着タイセイトレイル(牡5)は、ダイヤモンドS(22日、東京、GIII、芝3400メートル)へ。京都金杯7着エントシャイデン(牡5)は東風S(3月15日、中山、L、芝1600メートル)へ。門松Sを勝ってオープン入りしたジャスティン(牡4)は大和S(23日、京都、OP、ダ1200メートル)に向かう。

 ★シルクロードSを制したアウィルアウェイ(栗・高野、牝4)は、高松宮記念(3月29日、中京、GI、芝1200メートル)に駒を進める。僚馬で万葉S3着レノヴァール(牡5)は、横山典騎手との新コンビでダイヤモンドSへ。

 ★根岸S3着スマートアヴァロン(栗・西園、牡8)、5着ワイドファラオ(栗・角居、牡4)は、フェブラリーSへ。6着テーオージーニアス(栗・梅田、牡5)も同レースに登録し、除外になれば大和Sへ。13着テーオーヘリオス(栗・梅田、牡8)は、大和Sと黒船賞(3月10日、高知、交流GIII、ダ1400メートル)の両にらみ。

 ★美浦・戸田厩舎勢は次の通り。川崎記念3着デルマルーヴル(牡4)はフェブラリーSに登録する。AJCC3着ラストドラフト(牡4)は金鯱賞(3月15日、中京、GII、芝2000メートル)を視野。

 ★牛若丸JSを勝ったトラスト(栗・長谷川、牡6)は、中山GJ(4月18日、中山、J・GI、芝4250メートル)に向かう。

 ★愛知杯3着レイホーロマンス(栗・橋田、牝7)は小倉大賞典(23日、小倉、GIII、芝1800メートル)へ。11着アロハリリー(栗・高野、牝5)、中山金杯11着カデナ(栗・中竹、牡6)、日経新春杯14着サイモンラムセス(栗・梅田、牡10)も同レースに参戦。ジャパンC13着ジナンボー(美・堀、牡5)も同レースでの復帰に向けて、すでに現地に入厩している。

 ★有馬記念8着ヴェロックスは、引き続き川田騎手とのコンビで小倉大賞典へ。

 ★白富士S3着レッドガラン(栗・安田隆、牡5)、6着サトノワルキューレ(栗・角居、牝5)は、大阪城S(3月8日、阪神、L、芝1800メートル)へ。

 ★東海S4着アングライフェン(栗・安田隆、牡8)は、名古屋大賞典(3月12日、名古屋、交流GIII、ダ1900メートル)へ。僚馬でエプソムC12着後は休養していたダノンキングダム(牡6)は、ダイヤモンドSで復帰。

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ドリームキラリの関連コラム

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先週は土日で重賞が3レース、そのうちクイーンC共同通信杯が3歳限定戦。

なぜそこを強調するかというと、相変わらず3歳限定戦で1番人気馬が勝てない流れは変わらず、先週もルナシオンが10着、マイラプソディも断然人気に支持されながら4着と人気を裏切った。これで年明けから3歳重賞の1番人気馬は6連敗。2着も2度あるだけであとはすべて着外、果たしてこの流れは今後のクラシックトライアル戦線でも続くのかどうか。

先週の当コラムでは、「もしマイラプソディ以外から入るならば、安易に2頭軸などに逃げるのは避けておいた方が良いだろう」と書いたが、結果的にはその通りになった……なんて書いたところで当方の軸馬である◎シングンバズーカが馬券に絡まないのでは全く意味がないのだが…。

さて、その共同通信杯を制したのはダーリントンホール。ルメール騎手がスローを見越して早めに動き、最後は後続を封じた。ただ、馬場状態も含めてすべてが上手く行った印象もあり今回の内容でG1に繋がるかというと微妙なところ。牡馬路線を考えると無敗のサリオスは距離に不安があるし、コントレイルも厳しい競馬を経験しないまま本番に突入して行く。なんとなくだが、今年は波乱の牡馬クラシック戦線となる予感がする。


インティ次第では波乱の余地もありそう

さて、今週末はいよいよ今年最初のJRA・G1となるフェブラリーS。注目はやはり昨年の覇者インティだろうか。

というのも、今年はダートの主要路線を制した馬が軒並み回避している。昨年無敗でチャンピオンズカップを制したクリソベリル、3年連続でフェブラリーS連対のゴールドドリーム、JBCクラシック&川崎記念の覇者チュウワウィザード東京大賞典連覇のオメガパフューム東海Sの覇者エアアルマスといった面々が不出走。それぞれの事情はあるにせよ、やや寂しい顔ぶれとなった。

もっとも、インティが盤石かと問われると微妙なところ。昨年は破竹の連勝で臨み本番も逃げ切りを決めたが、なんだかんだそれ以来勝てていないのは気掛かり。前走の東海Sでは控える競馬を試みたが58キロが影響したにせよ3着止まり。最後は伸び負けた印象もあり、果たして巻き返しがなるかどうか。追い風要因としては、目の上のタンコブ的な存在だったドリームキラリが出走できなかったことだろう。相手関係を見渡しても何が何でもハナという存在はなく、スンナリ先手を奪うことができれば、武豊騎手の十八番でもある逃げ切りが決まる可能性もある。

ただ、もし多少とも紛れが生じるならば伏兵勢にも注目したい。インティ以外ならヴェンジェンスの充実ぶりが侮れない。みやこS当時はまだ展開がハマったような印象もあったが、前走の東海Sでは自ら動く競馬で2着確保。内容的にはインティを上回っている印象もあり、初の東京ダート1600mをこなせるようならば好勝負になって良い。できれば包まれない外寄りの枠を引きたいところだろうか。

また、穴馬ならばモジアナフレイバーが侮れない。こちらもとにかく行きたがる馬で、前走の東京大賞典ではやや早仕掛けに見えたがそれでもラストまでよく伸びていた。メンバーが揃った勝島王冠では他馬を圧倒する脚を見せており、掛かる気性を考えればマイルへの短縮もプラスだろう。あとは中央での騎乗経験が少ない鞍上次第だが、本馬の場合は脚を溜めやすい内寄りの枠の方が良いかもしれない。中央ではまだ未知の存在である分そこまで人気にはならないだろうが、実力的には勝ち負けになっても何ら驚けない。

その他にも予定通りのぶっつけ参戦となるアルクトスも怖い。当舞台ではまだ負け知らずで、馬群の中でも競馬ができるのは多頭数のG1では強みになるし、適性の高さを生かせれば出番があるか。もともとフェブラリーSは舞台巧者が強いレースでもある。

いずれにしてもインティ次第では波乱の余地もありそうな一戦。当コラムが公開される頃には枠順も決まっているだろうし、枠の並びを見た上で結論を出したい。


フェブラリーSの結論は、『TAROの競馬』にて無料公開予定。また、馬券の買い方や券種の選び方なども含めた結論は、競馬ノートにて限定配信の予定です。


○TARO プロフィール

大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。


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2020年2月20日(木) 10:10 くりーく
くりーくの中間調教チェック 2020フェブラリーS  
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こんにちは、くりーくです。このコラムでは、今週行われる重賞競走の中間の調教内容を中心に分析してご紹介します。私の予想の基幹部分でもある調教分析術を是非あなたの予想にお役立て下さい。
今回も前走からの中間の調整内容(評価はA~F)を中心に各馬コメントをしていきたいと思います。



2月23日(日) 東京11R 第37回フェブラリーステークス(G1、4歳以上、ダート1600m)

【フルゲート:16頭】

<優先出走馬>

モズアスコット(B)中2週
休み明けの前走時は、入厩後からすぐに3週連続好時計を出していて牧場での仕上げができていた感じ。この中間はレース翌週の木曜日から軽めに乗られ、1週前は金曜日に坂路で速い時計と、大きな疲れはなさそう。前走時も馬体が減っているくらい仕上がっていたので、直前は馬なりで終いの時計が出ているようなら引き続き良い状態で出走できそう。


<賞金上位馬>

ケイティブレイブ(E)中3週
この中間は川崎記念から中3週での出走。時計を出し始めたのが14日で、1週前追い切りもなく16日に軽めの調整と、疲れが残っているような感じ。

ノンコノユメ(C)中7週
東京大賞典2着から、中7週で久しぶりにJRAのレースに出走。この中間、これまでと比べると調教の時計がかかっていて、この馬としては物足りなく感じる。

インティ(A)中3週
<1週前追い切り>
栗東坂路単走。重心が低い走りで伸び脚良く、昨年の最終追い切りよりも良い動きに見えた。

ブルドッグボス(D)中8週
<1週前追い切り>
栗東坂路併せ馬。前半はスピードのある走りも、終い脚が上がった感じで伸び脚物足りず。

サンライズノヴァ(A)3ヶ月半
<1週前追い切り>
栗東坂路併せ馬。いつもはもっと重い感じに見える馬だが、今回は1週前から重め感のない走りで終いしっかり伸びた。休み明けでの好走実績があり、併せ馬で先着している点も良い。

ヴェンジェンス(D)中3週
<1週前追い切り>
栗東坂路単走。軽い動きだが重心が高く力強さがない。

アルクトス(D)4ヵ月半
<1週前追い切り>
南W3頭併せの中。休み明けでまだ重い感じで伸び脚が物足りず。調教ではもっと時計の出る馬なので、好条件ではあるものの状態面に関しては不満が残る。

デルマルーヴル(B)中3週
<1週前追い切り>
美浦Pコース併せ馬の内。馬なりで相手に併せる内容。使い込まれているが、スピード感のある走りで勢いあり。

ワイドファラオ(A)中2週
栗東坂路単走。中2週と間隔が詰まっているが、1週前に坂路で終い強めに追われて好時計と上積みがありそう。

キングズガード(C)中3週
<1週前追い切り>
CW併せ馬の外。時計は出ているが、追い比べで終い遅れる。

ワンダーリーデル(B)中2週
休み明けの前走時は、しっかり乗り込まれていて追い切りの動きも良く見えたが、この馬にしては終いの時計が少しかかっていた。中2週のこの中間は、1週前の金曜日に坂路で強めに追われて前走時と同じような時計をマーク。最終追い切りで、終いの時計が出てくるようなら上積みがありそう。

モジアナフレイバー(A)中7週
昨秋も3戦と無理のないローテーションで、今回も東京大賞典からの中7週。3週連続で速い時計が出ていて、16日には強めに追われていつも通りの調教内容を披露している。仕上りは前走時と同じかそれ以上。

ミッキーワイルド(B)中2週
<1週前追い切り>
栗東坂路単走。前走時の最終追い切りと同じような時計は出ているが、今回の方が手応えに余裕があり、一度使われての上積みがありそう。

ミューチャリー(C)中3週
休み明けの前走時にしっかり乗り込まれていて、この中間も1週前に強めに追われ終いの時計も出た。上積みがありそう。

タイムフライヤー(C)3ヶ月
チャンピオンズCプからの休み明け。2週前、1週前とCWを長めから追われて好時計が出ていて調教内容は悪くない。ただ、休み明けの好走実績がなく、これまでもこのぐらいの時計は出ていて、特に今回が特別に良いという感じでもない。


<以下、除外対象馬>

ダノンフェイス(A)中2週
前走時は叩き2戦目で追い切りの動きもかなり良かった。馬体も減っていたがパドックではまだ絞れそうな感じにも見えて、この中間は中2週でも1週前に坂路で速い時計を出してきた。叩き3戦目で、さらに上積みが期待できそう。

ドリームキラリ(E)中2週
前走は休み明け、マイナス体重でパドックでもトモが寂しく見えた。調教での時計も平凡だったので出来自体が良くなかった感じ。この中間も、1週前の金曜日に坂路で軽めの調整で時計平凡と、変わり身は感じられない。

テーオージーニアス(B)中2週※大和Sに登録あり
休み明けの前走を使われて、この中間も1週前にいつも通りCWを長めから速い時計を出してきており、叩き2戦目での上積みがありそう。ただ1600m戦にはこれまで出走したことがない。

ヨシオ(C)中2週※大和Sに登録あり
根岸Sから中2週。14日(金)に坂路を馬なりで速い時計が出ていて、疲れはなさそう。

クリノガウディー阪急杯に出走予定

ラプタス(F)連闘
先週出走していて1番人気で8着。ダートは1400m戦を使われてきており、出走できてもさすがに厳しい。

スマートアヴァロン(D)中2週
昨秋から使い込まれていて、この中間も軽めの調整のみ。1週前も速い時計は出しておらず、状態面での上積みは期待できそうもない。

ロードグラディオ(F)連闘
2月に2戦していてさらに連闘となるので出走はなさそう。



◇今回はフェブラリーS編でした。早くも今年最初のJRAG1のフェブラリーSが行われますが、今年からはサウジアラビアでも2月に国際競走が行われるようになります。3月にはドバイワールドカップデーもあり、ともにアメリカからもヨーロッパからも馬が集まってきます。現在の中東情勢のなか、このようにサウジアラビアとドバイで競馬が普通に開催されるというのはある意味不思議な感じもしますが、何より競馬が開催出来るということは平和なこと。日本でも新型コロナウイルスが猛威を振るい、今後の競馬開催に対してもどのように影響が出てくるか心配な面もあります。近年は地震などの自然災害による被害も多く、競馬が普通に開催されていくことは本当に平和なことだと心のどこかにいつも思って競馬を楽しんでいきたいものです。

それでは次回、弥生賞編でお会いしましょう。

フェブラリーS出走各馬の最終追い切り評価については、最終予想内でコメントする予定です。
※最終結論はレース当日のくりーくプロページでチェックしてください。

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2020年2月19日(水) 16:00 覆面ドクター・英
フェブラリーS・2020
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いよいよ今年一発目のG1がやってきました。今年は有力馬がごっそり、超高額賞金レースのサウジC(1着賞金がなんと約11億円)に向かうため、層が薄くなるのが例年とは違うところです。トップレベルの馬たちは、フェブラリーSとチャンピオンズC(昔はジャパンカップダート)の年2つの中央G1と交流G1を中心にローテーション組むことが多かったのが、海外も選択肢に入ってきたというのは時代の流れなんでしょう。サウジCは高額賞金ももちろん魅力的ではありますが、日本馬の優秀さを世界に見せつけて、海外向けの馬産・海外での種牡馬入りなどの道筋につながるという一面もあります。そうした夢も広がるので、気持ちよく送り出して応援したいと思っています(実力馬たちが日本のG1に出てこないのは寂しいですが)。日高の奥の方はもう、今やインド人の乗り役だらけで(もちろんインド人も歓迎なんですが)、待遇がもう少し良くなって日本人もより多く働ける環境になっていってくれると、道民としても嬉しいんですけどね。

さて、フェブラリーSの今年のポイントですが、大きく以下の2点だと思っています。

#1 昨年覇者のインティ。実力が落ちてきているといっても、一線級がサウジCに行ってしまい、チャンピオン決定戦というには相手が強力ではない状況で、連覇で王座防衛とするのか。

#2 芝のG1馬であるモズアスコットが、初ダートの前走根岸Sでコパノキッキングを本来の短距離路線に押し戻すだけの強い勝ち方。豪快に差し切ったその実力が本物で、ここでも再度好走するのかどうか。


<全頭診断>
1番人気想定 インティ:昨年は6連勝の勢いもあって私自身も本命を打って、1番人気に応えてくれた。ただ今年は逃げても逃げなくてもいまひとつのレースぶりで、前走の東海Sでもエアアルマスには粘られ、ヴェンジェンスには差され、と、だらしない結果。相手が思ったほどG1でも強くならないとはいえ、ゆったりと下り坂状態で、消去法的とはいえ「1番人気になるの?」という感じで......。妙味は全くなし。でも、じゃあどの馬が強いか、というと、「あれ、あんまり居ないなあ・・」というのが悩ましいところ。武豊騎手に競りかける騎手は少ないが、矢作厩舎の逃げ馬のドリームキラリを佐藤友騎手にスイッチしてきたのは、若手の坂井騎手の将来を案じてか(笑)ならば、武騎手と禍根を残さないように地方騎手の起用で遠慮せずに前でガリガリ競らせて、矢作厩舎のモズアスコットの差し切りズドンが決まる、というのが今年のシナリオか?

2番人気想定 モズアスコット:2018年の安田記念馬でその後は低迷が続いた。前走の初ダートの根岸Sではコパノキッキングをズバッと差し切ってみせた。父フランケルはガリレオ×デインヒル×レインボウクエストなので芝配合なのかなあとは思うが、母はヘネシー×ミスワキで東京のマイルなら引き続き強いレースをみせられるのでは。東京マイルのダートは芝的なスピードや瞬発力もプラスで、ちょうどいい配合なのかも。気難しいフランケル産駒だけに連続好走はしないのかもしれないが、能力的には十分足りてアグネスデジタルのように芝ダート両方のG1制覇もあるところまではきていそう(前走同様の出遅れから、やる気を消失するパターンもありえる)。

3番人気想定 アルクトス:昨秋は3連勝でプロキオンSも制した勢いで臨んだ南部杯でも2着(ゴールドドリームには先着)。メキメキ実力をつけてきたが、ここに4ヶ月半のぶっつけというのはいくら鉄砲実績があるとはいえ、ノーザンFの馬でもなく正直マイナスでは。

4番人気想定 ヴェンジェンス:11月にみやこSを勝って臨んだチャンピオンズCは7着と一線級には跳ね返された形だが、東海S2着(1着のエアアルマスは骨折で今回出れず)と7歳にして充実期間に入っている。ただ東京マイル適性はいまひとつでは。

5番人気想定 サンライズノヴァ:似た適性の必要な南部杯で約1年ぶりの勝ち星をあげたが、あのレースは吉原騎手の好騎乗が光った一戦。以前ほど末脚に迫力が無くなってきていて、そう信頼はできない。ただ影の実力者として最近特に活躍している松山騎手を確保できたというのは大きい。

6番人気想定 ノンコノユメ:去勢や地方転出などいろいろあったが、それでもなお高いレベルで頑張っている8歳セン馬。東京マイルは実績通り向くのだが、8歳の今はちょっとスピード的に忙しい可能性もある(実際、最近は1800mや2000mで好成績)。

7番人気想定 ワイドファラオ:芝マイルの重賞勝ち馬でもあり、初ダートのユニコーンSでもいきなり勝ってしまったが、その後はそうでもない結果。例年より弱い相手とはいえ、ちょっと力が足りないのでは。

8番人気想定 モジアナフレイバー:母がセイウンコウセイの半姉で、地方馬でも父バトルプラン(その父エンパイアメーカー)とそれなりのスケール感があり、そう格落ち感は無い。東京大賞典では3着に突っ込んできたが、南部杯で4着だったように東京マイル適性はそう高くないのでは。

9番人気想定 ミッキーワイルド:期待して本命を打った前走根岸Sで11着と惨敗。がっかりだったが、デムーロ騎手が全然合わなかった可能性もあり、主戦の北村友騎手に戻る今回再度期待してみる手はありか。ただマイルより1400mが良い馬で、前走惨敗から1F延びるのは歓迎ではない。

10番人気以下想定
タイムフライヤー:2歳G1ホープフルS勝ちのある馬なのだが、長らく低迷して昨夏からダートに路線変更した。武蔵野Sで2着したようにこの条件への適性はあり、絶好の穴馬として狙えるのでは(モズアスコット同様、勝てば芝ダートの両方制覇となる。まあ頭までは無さそうだが)。

ワンダーリーデル:昨秋の武蔵野Sで横山典騎手の神騎乗で9番人気ながら初重賞制覇となったが、その後もイマイチで7歳でもあり、上がり目には乏しいか。

デルマルーヴル:余談だが、皮膚科医の浅沼先生の馬で、先生自身は千歳のロータリークラブの講演で「馬主はハイリスク、ノーリターン~壮大な無駄遣い」と言っていた(^^; 馬自身は、レパードSで2着した後はダートのステイヤー寄りの交流重賞ばかり使ってきているだけあって人気を落とす要素満載で、確かに母父コマンズから長めの距離が向いているのかもしれないというキャラ。ただ、厳しいペースでスタミナが生きる展開になれば、父パイロ(この条件で強いエーピーインディ系)でもあり、通用しておかしくない。穴として狙える馬では。

スマートアヴァロン:8歳になってもオープン特別で3着を拾い続ける馬主孝行な馬。根岸S3着とそう弱くはないがマイル実績に乏しく、さすがにここでは。

キングズガード:9歳を迎えるも昨年11月にはみやこS2着と元気ではあるが、G1でどうこういう力はもうないのでは。

ダノンフェイス:重賞勝ちは無いが、武蔵野S3着、根岸S4着とそれなりの力はある。ただ、爆発力が無く7歳だけに、一変もないか。

ミューチャリー:羽田盃勝ち、東京ダービー2着、JDD3着と川崎記念4着とそれなりの実力馬だが、地方でも長めの距離を使われており東京マイルのスピード勝負向きでない印象。

クリノガウディー東京新聞杯3着からここへ登録。母父ディアブロとダートをこなせる素地はありそうだが、さすがに初ダートがG1というのは......。

ブルドッグボス:中央でもオープン特別複数勝ち、地方転出後も長く頑張っているが、マイル実績ゼロというのはさすがに厳しい。

ケイティブレイブ:ドバイで開腹手術をして帰国初戦の浦和記念勝ちはびっくりさせられた。その後の2戦は本来の粘りがなく、長岡騎手を乗せてくること自体、期待薄。

ロードグラディオ:準オープンを勝って臨んだ前走のオープン初戦で7着だったように実力不足。

ヨシオ:ジャニュアリーSは1200mが向いたのか1年9か月ぶりの勝利だったが、前走は根岸S15着。ここから巻き返すのは難しい。

ラプタス:1400mで未勝利から準オープンまで4連勝の上り馬だが、オープン初戦で逃げて8着と止まったように、G1でいつもより1F長いマイルでは厳しいのでは。

ドリームキラリ:8歳となり粘りが無くなってきた、逃げないと全くダメな馬だけに要らない。ただ同厩舎のモズアスコットのアシストをすべく(建前上は、チームプレー禁止なので口にしないだろうが)、前半ハイペースを演出してインティと競る重要な役割。出遅れは勘弁してほしい。

テーオージーニアス:昨秋から力をつけてきて重賞でも好走できるようになってきたが、1200m向きで、1400mの前走根岸Sでも終いに鈍っていたように、マイルのここは向かない。


<まとめ>
有力:モズアスコット

ヒモに:アルクトスインティヴェンジェンスサンライズノヴァノンコノユメ

穴で:タイムフライヤーデルマルーヴル

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2019年11月29日(金) 14:00 TARO
【TAROの競馬研究室】チャンピオンズカップ展望/前哨戦はハイペースの差し競馬・展開がポイントに
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ジャパンカップはマーフィー騎手が騎乗したスワーヴリチャードが、昨年の大阪杯以来となるG1・2勝目。直線は進路取りに迷うところもあったが、最後は最内を突いて力強く伸びて来た。初来日の際にも好騎乗を連発していた同騎手だが、これで日本のG1初勝利となった。ぬかるんだ馬場でもしっかり走らせる技術も光った。

2着には最内枠の3歳牝馬カレンブーケドール、3着に2番枠ワグネリアン。津村騎手も完璧に乗っているが、今回は勝ち馬の力が上だったということだろう。土曜日の雨で荒れた馬場状態だったものの日曜日はインの方が有利で、ジャパンカップも内で溜めた馬たちが上位を占めた。

スワーヴリチャードはどうやらこのあと有馬記念に向かう公算が高い模様。2年前、キタサンブラックの引退レースとなった同レースでは4着に敗れているが、今回はどこまでやれるか。有力馬が軒並み有馬記念への出走を表明しており、また一枚、メンバーに厚みが加わったことになる。今から3週間後の本番が楽しみになってきた。

もっとも今年のジャパンカップは外国馬ゼロが非常に大きな話題となったが、国内馬のメンバーのレベルも高くはなかった。そのことは有馬記念の予想をする際も忘れないでおきたい。


チャンピオンズカップのポイントは展開

さて、今週末は秋のダートチャンピオン決定戦・チャンピオンズカップ。昨年の覇者ルヴァンスレーヴこそいないものの、一昨年の覇者ゴールドドリーム、今年のフェブラリーSの覇者インティ、さらに4歳オメガパフュームに無敗の3歳馬クリソベリルなど、今年も豪華メンバーが揃った。

そんな中で、今年のポイントは展開だろう。もともと展開に左右されやすいレースで、3年前は先行勢がやり合う形となりサウンドトゥルーが4コーナー13番手からの差し切り勝ち。一方で2年前はコパノリッキーがスンナリ逃げて9番人気ながら3着に粘り、2着に2番手から運んだテイエムジンソクがそのまま粘り込んだ。

今年は前哨戦となるみやこSと武蔵野Sがいずれも厳しい流れで差し馬の台頭が見られた。だが、みやこSでハイペースを演出したスマハマリアンヴェリテは今回出走をしていない。さらに武蔵野Sで逃げて流れを作ったドリームキラリも、今回の顔ぶれの中に名前はない。

前走、厳しい展開に巻き込まれた上に不利もあり惨敗を喫したインティが、今回は武豊騎手に手綱が戻る。陣営はフェブラリーS同様の積極策を示唆するが、これを追い掛ける組がいるのか、いないのかもポイントになりそう。2枠4番という絶好枠を引けたので、インティが内枠からスンナリ行く流れになれば、先行有利&イン有利の決着になる可能性がある。他方、インティに絡む馬がいて隊列が忙しくなれば、差し馬の台頭が見られそうだ。

現時点での本命候補はチュウワウィザード。流れがポイントと書いたが、ハイペース、スローペースいずれの流れにも対応できそうなのがチュウワウィザード。デビュー以来13戦して、連対をしなかったのはわずかに2度だけ、その2度も3着と、つまり一度も馬券圏内を外していないのが本馬。とにかく自在に流れに乗れるので、今回も大崩れなく走る可能性が高い。あとは週末の馬場状態と陣営のコメントなどから展開を読んで、前を取るか、後ろを取るかを考えたい一戦だ。

チャンピオンズカップの結論は、『TAROの競馬』にて無料公開予定。また、馬券の買い方や券種の選び方なども含めた結論は、競馬ノートにて限定配信の予定です。


○TARO プロフィール

大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。

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2019年8月9日(金) 14:00 TARO
【TAROの競馬研究室】改めて考える「上手い騎手よりわかる騎手」/関屋記念&エルムS展望
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先週末は新潟でレパードS、小倉では夏の名物重賞、小倉記念が行われた。

レパードSは、田辺騎手騎乗のハヤヤッコが直線鮮やかに差し切り、10番人気の低評価を覆しての重賞制覇となった。これで田辺騎手は重賞騎乗機会4連勝。年明け当初は人気馬を飛ばすことが多かったが、ココに来てエンジンが掛かってきたようだ。もっともレース自体はやや低調な印象で、打倒クリソベリルといえるほどの存在は見当たらなかった。

一方、小倉記念メールドグラースが重賞3連勝で秋に向けての飛躍を予感させた。2着カデナとの着差は僅かにクビ差ではあったが、内容的には完勝といえるもの。今後はさらに強い相手と激突することになるだろうが、今の勢いと充実ぶりならば十分互角の戦いを挑めそうだ。

その小倉記念は馬券的にもほぼ思い通りの決着となった。最終的に本命にしたのは6番人気の◎カデナだったが、相手は力上位のメールドグラース。先週当コラムでも取り上げたノーブルマーズもキッチリ押さえており、3連複本線、3連単までキレイに当てることができた。




もっとも、札幌のWINSで購入したこの追加馬券が当たればさらに楽しいことになったのだが…。



そこまで求めては贅沢というものか。この楽しみは次回以降に取っておこう。


~騎手は上手くなくて良い、大事なのは”わかる”こと

それにしても、先週改めて感じたのは騎手の重要性だ。

前述の小倉記念で本命にしたカデナにしても、北村友騎手が騎乗していたことは大きな後押しになった。北村友騎手は、馬をリラックスさせて脚を溜めるのが非常に上手い。これは派手に内を突くとか、あるいはオーバーアクションでガシガシ追うようなものではないためわかりづらいのだが、馬上でのバランスが良く、道中で余計なスタミナをロスしない。だからこそ切れる馬に騎乗した際には、ラストで鋭い伸びを引き出すことができる。これはライアン・ムーアなど海外勢にはあまり感じられない、”JRA的な”技術力である。

このことに気づいたのはもう10年近くも前になるのだが、興味があるならば、同騎手の過去の重賞制覇のレースを見直してみてほしい。上手く溜めて外から脚を伸ばして来るレースが非常に多いはずだ。

その中でひとつだけわかりやすい例を挙げるならば、2017年のCBC賞だろうか。シャイニングレイで制したこのレースにおける末脚の伸び方は、まさに北村友騎手ならではのものだった。今年はアルアインでG1初制覇を飾ったが、より北村友騎手らしさが出ていたのは今回のカデナや、上述のシャイニングレイ、あるいは今年の重賞でいえばヴァルディゼールシンザン記念ダノンスマッシュでの一連のレース、またあるいはクロノジェネシスでのレースぶりだろう。

北村友騎手が上手いかどうかは、正直なところそれぞれの感じ方にもよると思う。ただ、大事なことは、

「ある程度パターン化し理解できるかどうか」

である。騎手も生きものではあるが、個性やクセ、パターンがあるので、それを理解できれば別に上手い必要などない。


~上手くはないが最近買えるのはアノ

上手い必要はないが買いやすい、という例でいえば、最近は田中勝騎手がお気に入りである。個人の感想を遠慮なく述べるならば決して上手い騎手だとは思わないが、それでも買いどころはある。ちょっと感覚的なものなので言語化が難しいが、

「やることが決まっている」

というレースになるとそこそこ頼りになるイメージだ。好例は函館記念マイスタイルだろうか。函館記念におけるマイスタイルは、とにかく逃げるだけ、相手関係を見ても楽に先手が奪えそうだった。ある意味、得意パターンでの逃げ切り勝ちといえるだろう。

他にもレッドルチアとのコンビでは毎回折り合いにとりあえず専念して外から脚を伸ばすスタイルに特化している。なので外枠を引いても不利にならない状況下ではキッチリ伸びて来る。

先週の越後Sで本命にした◎ヴォーガもやはり田中勝騎手の騎乗が大きな後押しになった。なぜなら同騎手の進言によりブリンカーを着用してきた上に外枠を引けたのだから、もう行くしかないというレースだろう。まさにやることが決まっている田中勝騎手である。

しかも、同騎手は最近全く人気にならない。人気にならないなりの理由がもちろんあるのだが、函館記念での久々の重賞制覇以後バイオリズムも上がっており、穴をあけるケースが増えている。何度も言うように、別に騎手が上手い必要などない。我々馬券を買う立場からすれば、大事なことは上手いことよりもわかることである。極論すれば、毎回出遅れて外を回す超下手だけど人気馬によく乗る騎手がいるならば、それはそれで人気馬に乗ってきたら消せば良いわけで、馬券的には重宝するはずだ。

その騎手がどんな騎乗をするのか、ある程度パターン化して理解できるようになれば、予想をする際にも大いに役に立つはずだ。”わかる騎手”や”パターン化できる騎手”をどんどん増やしていきたい。命賭けの仕事に対してリスペクトをしつつ、馬券という意味では少しドライに付き合っていけるのが理想だろう。


~エルムSはハナ争いに注目!

さて、今週も2重賞、新潟では関屋記念、そして札幌ではエルムSが行われる。どちらもフルゲートになりそうで、なかなか面白そうな一戦だ。

関屋記念は3歳馬ケイデンスコールとエプソムC上位組に加え、久々のミッキーグローリーなども加わり混戦模様となりそうだが、現時点での注目はエプソムCの上位組、サラキアソーグリッタリングだ。

エプソムCは雨の中でのレースとなったが、本質的には軽い馬場の方が向くタイプ。ともに距離短縮もプラスで、先週まで同様に好天が続くようなら注目したい。

一方、エルムSは逃げ争いに注目が集まる一戦。7歳にして初ダートとなるマルターズアポジーの参戦により、例年以上に先行争いが激化しそうだ。

ドリームキラリ陣営はハナにこだわることを示唆、人気を集めそうなリアンヴェリテも積極策でオープンを連勝してきただけに、これらの馬たちがどのような流れを刻むのか。それ次第でレースの様相はかなり変わってきそうだ。

前がやり合う流れになれば、決め手秘めるモズアトラクションレッドアトゥあたりの待機組が怖いと考えているが、元来札幌ダートは先行有利のコースでエルムSも先行馬が活躍する舞台。馬場状態や陣営のコメントなどを見た上で、もう少し悩んでみるつもりだ。

※重賞の最終結論は、『TAROの競馬』にて一部無料公開しますので、是非当日のブログをご覧ください。


○TARO プロフィール

大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)。2018年12月14日には最新刊『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)をリリース。

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2019年5月22日(水) 17:00 伊吹雅也
【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2019年05月22日号】週末メイン「1点」分析EXTRA編(151)
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週末の注目レースを伊吹雅也プロが「1点」の傾向に注目して分析するウマニティ会員専用コラム。「さらにプラス1!」として挙げている種牡馬別成績も含め、ぜひ予想にご活用下さい。今週のターゲットは、葵ステークス、欅ステークス、安土城ステークス、日本ダービー、白百合ステークス、目黒記念の6レースです。

■【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】コラム内容について詳しくはこちらをご覧ください。
http://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7321


▼2019年05月25日(土) 京都11R 葵ステークス
【馬番別成績(2014年以降)】
●1~5番 [5-3-3-14](複勝率44.0%)
●6~8番 [0-2-1-12](複勝率20.0%)
●9~16番 [0-1-0-29](複勝率3.3%)
→圧倒的に内枠有利なレース。外寄りの枠に入った馬は評価を下げましょう。

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【『血統大全』このコースの“買い”】
京都芝1200m内×ショウナンカンプ×4歳以下
→複勝率57.1%、複勝回収率605%


▼2019年05月25日(土) 東京11R 欅ステークス
【“同年、かつ東京のレース”において10着以内となった経験の有無別成績(2015年以降)】
●あり [3-4-3-14](複勝率41.7%)
●なし [1-0-1-38](複勝率5.0%)
→東京のレースを主戦場としてきた馬は堅実。特別登録を行った馬のうち“同年、かつ東京のレース”において10着以内となった経験があるのは、アルクトスイーグルフェザーエレクトロポップスズカコーズラインドリームキラリプロトコルワンダーリーデルの7頭だけです。

<<さらにプラス1!>>
【『血統大全』このコースの“買い”】
東京ダ1400m×スズカコーズウェイ×無条件
→複勝率63.6%、複勝回収率166%


▼2019年05月26日(日) 京都10R 安土城ステークス
【前走の出走頭数別成績(2015年以降)】
●15頭以下 [0-1-1-23](複勝率8.0%)
●16頭以上 [4-3-3-33](複勝率23.3%)
→好走馬の大半は前走の出走頭数が16頭以上。少頭数のレースを経由してきた馬は信頼できません。

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ドリームキラリの口コミ


口コミ一覧
閲覧 547ビュー コメント 2 ナイス 14

<指数的には、上位2頭がぬけているものの数字的には高くはないので、3位以下でも十分チャンスはアリ>


◎:⑫モズアスコット
〇:⑤インティ
▲:⑨サンライズノヴァ
△:②アルクトス
△:③ワイドファラオ
△:⑬デルマルーヴル


【買い目】
※オッズ等により、変更する可能性アリ

馬連フォーメーション
⑬⑤→⑨②③⑬



 ◎は⑫モズアスコットにしました。
 指数1位。某スポーツ紙調教評価2位。
前走の根岸ステークスは、1着でした。
初ダートでスタートで出遅れるも差し切り勝ち。
という圧巻の内容。
一叩きされて状態は上がっていると思います。
一ハロン延長もプラスだと思います。
(千四がベスト距離って可能性も否定ができませんが・・・)
問題はスタートが五分に出られるかですね。
一回使ったので今回はきちんと出られると思います。


 ○は⑤インティにしました。
指数2位。
前走は東海ステークス3着でした。
今年が京都での開催でしたが、3着とまとめました。
右回りより左回りのがパフォーマンスが上がるように
現状は左回りのが得意だと思います。
距離も一ハロン短縮もプラスだと思います。
あとは武豊騎手がこの馬のリズムで走れるように導けるかですね。


 ▲は⑨サンライズノヴァにしました。
指数3位。某スポーツ紙調教評価1位。
前走の武蔵野ステークスは5着でした。
その前走はドリームキラリの2番手追走で共倒れみたいになってしまった感じですね。
前々走のマイルチャンピオンシップ南部杯の時にこれまでの
追い込み一辺倒の競馬から一転して好位からの競馬で金沢の名手吉原寛人騎手の
好騎乗もあって優勝しました。
脚質転換が上手くいったか試金石の一戦になりそう。
そのための鞍上も前に付けれる松山騎手を配してきました。
松山騎手が好調ということもありどういう騎乗するか注目したいですね。


△以下では、⑬デルマルーヴルに注目ですね
前走の川崎記念は3着でした。
前々走は名古屋グランプリと最近はダート中距離戦を使ってきています。
ダートのマイル戦はヒヤシンスステークス以来1年ぶり。
この時は3着でした。全日本2歳優駿でも2着がありマイル適性もありそうですが
久々のマイルで流れに乗れるかがカギになりそう。
復調気配のミルコ・デムーロ騎手の手綱さばきにも注目したいですね。

 Rina 2020年2月19日(水) 13:26
フェブラリーS 事前準備
閲覧 1,021ビュー コメント 0 ナイス 29

2020年最初のG1がやってきました。
フェブラリーSの過去10年の傾向を見ていきましょう。


ペースとしては、スーパーハイが6/10。
1秒以内の平均が4/10。(0.9ハイも平均としたけどややハイかな)
スローはまずないレースということになります。


ただ、東京マイルはみんな分かってると思うけど、中緩みからのL2最速戦がテンプレ。
トップスピードとギアチェンジ、先行馬ならハイペース追走が最重要能力です。


常識的なペースで流れれば追い込みよりは前半分ぐらいにはポジショニングしたい。
昨年はインティが支配して0.4平均という、フェブラリーSとしては珍しい方のペースでインティ勝利。
今年インティが頭で買えるかどうかはこのペースが重要になりそう。
スーパーハイになるという傾向を重視するならば、インティ頭は外すべきとも…
インティのスーパーハイは未知数なんですよねー


例年通りのスーパーハイなら武蔵野S組は時計も優秀で怖い。
ハイになった方がおもしろい馬が多いので、混沌とはしてくるかな。
インティと武蔵野S組は対極にいると思います。


ポイントはインティ武豊が支配できるかどうか、ですね。
支配できれば追い込み勢も入れ替わるほどに差し込んで来ることはないと思います。
今年のデータ通りに想定する、という方針に従うならインティが支配できないパターンになってしまうので、ちょっと悩ましいところ。
なんせドリームキラリはたぶん除外、ワイドファラオも福永君ではつっかけず番手感がすごい…


もうあんまり馬で考えることはないというか。
だから重賞はデータでペースを固定しちゃおうという方針になったわけなんですよ。
そうなるとわたしはワンダーリーデルを頭に置くことになるかもしれませんしね。

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 さいくろん山田 2020年2月17日(月) 22:30
フェブラリーS 2020予想メモ
閲覧 1,201ビュー コメント 0 ナイス 14

東京ダ1,600m

コース:
芝スタート。アップダウンが激しいタフなコースでありながら500mの長い直線では持続力はもちろんのこと、TSも必要となり、総合的な能力が求められる。相対的に他場よりも直線でのキレを求められる展開も多いので、G1の速い流れでもハッキリとした末脚を発揮できるタイプを買いたい。

馬場状態:
週末雨予報で脚抜きの良い馬場想定。先週日曜と同じ程度の含水量であれば前も残りやすいが、キレのあるスピード寄りの馬であれば中団の若干後方位置からでも何とか届く。

血統:
米国産の血を持つ産駒は満遍なく走っているが、同距離付近ではストームキャット系が先週はよく走っている。フェブラリーSの特注血統は、父か母父にパワー型のスピードを持ち合わせるミスプロ系が入っている血統。近年ミスプロ系の血が入らず好走しているのはゴールドドリームのみ。

☆インティ
東海S3着、逃げずに好位から外を回しながら粘りこむが前哨戦仕上げでもあり伸び切れず3着まで。追ってキレるタイプではないので、逃げの手を打たなければ持ち味が活きない事がわかったはず。ラップ適正的には前半1,000mが1.00以上かかるペースラップでないと安定しない溜め逃げ型。昨年のフェブラリーS覇者だが前半1,000m1.02とG1にしてはかなり遅いラップで逃げ切った低レベル戦。出走圏内の馬に同型がおらず昨年の再現もありえるが、昨年勝ちから当然マークも厳しくなるはずで。高い基礎スピード能力やミスプロ系の血統面裏付けもあり、印は回さなければならないが絶対的な軸としては疑問視。逃げの武豊は買い要素。

☆モズアスコット
根岸S1着、砂を被らないよう外を回しながら直線でTSを存分に活かして強敵のコパノキッキングを捉えた。倒した相手もダート適正も十分評価できる内容なので、引き続き買いたいが、内枠に入って砂を被る展開になった時に危険な匂い。その他に、芝でも1,600mまでの距離適性だったはずで摩擦力が大幅に増すダートG1で好走するには距離の壁もありそうで、1,400mの根岸Sと同等のパフォーマンスを出せるか。脚抜きの良い馬場になれば好走確率は増しそうで、血統背景からも母父ヘネシーは、先週の稍重東京ダート戦で好走率の高かったストームキャット系。

☆サンライズノヴァ
武蔵野S5着、同舞台のG3で先行策を取ってきた。飛ばすドリームキラリを直線入り口で捉えたが、急流についていった為に後続に飲み込まれて5着。ただ一頭59kgを背負って先行勢が沈んでいく中、流れが速い差し向きの展開で5着まで残したのはむしろ評価材料。前々走JPN1の南部杯でも砂を被りながら先行して、まくり気味に直線入り口で先頭に立ち押し切ったあたり、昨年までの後方外ぶん回し追い込み一辺倒から一皮向けた感はある。
最近乗れている松山乗り替わりも悪くない。血統に関してもこのレースと相性の良いゴールドアリュール産駒で母父ミスプロ系。元々東京コースとの相性も悪くないので、脚質の自在性を得た今回は期待感が持てる。しっかり内を突ける枠に入れば厚い印を打ちたい。

☆アルクトス
南部杯2着、経済コースを先行して直線も最内を選択。直線も短く同列にいたサンライズノヴァの決め手に屈する形での2着。前々走のプロキオンSは稍重もあって前半1,000m56.0とかなり速いラップ。ここも最内を先行して直線半ばでぽっかり空いたスペースをジリジリ伸びた。ズブいが持続力の高い先行馬という印象で、東京マイル戦績がリステッドオープン戦を含め4戦4勝。良いポジションを確保できる前半の機動力と高い持続力がマッチするのだろう。重賞で全く乗れていない田辺は不安材料も、抜群なコース適性を加味すると軽視できない。

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コメント一覧
1:
  花太郎   フォロワー:160人 2016年10月23日() 22:26:00
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2020年2月2日根岸ステークス G314着
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2020年2月2日 根岸ステークス G3 14着
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