今年の中山記念は、登録馬の臨戦過程が・・・(-_- )?難解になる...
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最近では、ここで実力を試し、海外のG1レースに飛躍する馬が目立っている中山記念G2。
【中山記念1着】
1着 ウインブライト QE2世C1着
1着 ネオリアリズム QE2世C1着
1着 ドゥラメンテ ドバイシーマクラシック2着、宝塚記念2着
1着 ジャスタウェイ ドバイDF1着
【中山記念2着】
2着 アルキメデス 香港C7着
【中山記念3着】
3着 リアルスティール ドバイT1着、安田記念11
3着 ステファノス QE2世C2着
3着 ロゴタイプ ドバイDF6着
日記の終末に記載している【資料1と資料2】でその臨戦過程や実績を見ていただくと、「なるほど」と思う実績馬ばかりなのですが、今年の出走登録をみると、これらの馬たちに匹敵する能力馬がほとんど見当たりません。
まず、過去10年間(2012年~2021年)の中山記念の1着馬の前走を見てみます。
1.G1からの直行馬:6勝
2020年 ダノンキングリー マイルCS 5着→中山記念1着 →大阪杯3着
2017年 ネオリアリズム 香港マイル9着→中山記念1着 →QE2世C1着
2016年 ドゥラメンテ ダービー 1着→中山記念1着 →ドバイシーマ2着
2015年 ヌーヴォレコルト エリ女杯 2着→中山記念1着 →VICマイル 6着
2014年 ジャスタウェイ 天皇賞秋 1着→中山記念1着 →ドバイDF1着
2013年 ナカヤマナイト 有馬記念 7着→中山記念1着 →安田記念12着
2.中山金杯1・2着からの出走:4勝
2021年 ヒシイグアス 中山金杯 1着→中山記念1着 →G1不出走→天皇賞秋5着 香港C2着
2019年 ウインブライト 中山金杯 1着→中山記念1着 →QE2世C1着
2018年 ウインブライト 中山金杯 2着→中山記念1着 →大阪杯12着
2012年 フェデラリスト 中山金杯 1着→中山記念1着 →宝塚記念10着
次に、中山記念の2着馬の前走を見てみます。
1.G1からの直行馬:2着5回
2020年 ラッキーライラック 香港ヴァース2着→中山記念2着 →大阪杯1着、宝塚記念6着
2019年 ラッキーライラック 秋華賞 9着 →中山記念2着 → VICマイル4着
2018年 アエロリット 秋華賞 7着 →中山記念2着 → VICマイル4着,安田記念2着
2016年 アンビシャス 天皇賞秋 5着 →中山記念2着 →宝塚記念16着
2013年 ダイワファルコン 有馬記念 10着 →中山記念2着 G1不出走
2.中山金杯1・2着からの出走:該当馬なし(中山金杯2着経由で根岸Sから:1頭 )
2015年 ロゴタイプ 中山金杯2着→根岸S8着 →中山記念2着 G1不出走
3.京都金杯からの出走:2着2回
2021年 ケイデンスコール 京都金杯 6着 →中山記念2着 →安田記念10着
2012年 シルポート 京都金杯 6着 →中山記念2着 →安田記念12着
4.前年のG3からの出走馬:2着1回
2014年 アルキメデス 朝日CC 1着 →中山記念2着 →香港C7着
5.年明けのOPクラス2着からの出走馬:2着1回
2017年 サクラアンプルール 白富士S(OP)2着→中山記念2着→大阪杯13着
3つめに、中山記念の3着馬の前走も見てみます。
1.G1からの直行馬:3着4回(G1出走後に2レース取消:結果としてG1からの直行:1回)
2019年 ステルヴィオ マイルCS 1着→中山記念3着→大阪杯14着、安田記念8着
2018年 マルターズアポジー マイルCS 15着→中山記念3着 G1不出走
2017年 ロゴタイプ 香港マイル5着→中山記念3着→安田記念2着
2016年 リアルスティール 菊花賞 2着→中山記念3着→ドバイターフ1着
(参考)
2020年 ソウルスターリングVICマイル9着→エプソムC取消→府中牝S取消→中山記念3着
2.中山金杯1・2着からの出走:該当馬なし(中山金杯3着からの出走:1回)
(参考)
2021年 ウインイクシード 中山金杯 3着→中山記念3着 G1不出走
3.前年G2からの出走馬:3着4回
2015年 ステファノス セントライト4着→富士S 1着→中山記念3着 QE2世C2着
2014年 ロゴタイプ ダービー 5着→札幌記念5着→中山記念3着 ドバイDF6着
2013年 シルポート マイルCS 4着→阪神C 14着 →中山記念3着 安田記念18着
2012年 リアルインパクトマイルCS 5着→阪神C 10着 →中山記念3着 安田記念6着
中山記念の複勝圏に入った過去10年間、30頭の分類を今年の出走登録馬に当てはめてみます。
1.G1からの直行馬:3頭
ダノンザキッド 皐月賞 15着 →富士S 4着 →マイルCS 3着→当該レース
パンサラッサ オクトーバーS(L)1着→福島記念1着 →有馬記念 13着→当該レース
ワールドリバイバル ラジオNIKK 2着→セントライト記念11着→菊花賞 18着→当該レース
2.中山金杯1・2着(3着)からの出走:該当馬なし(参考として中山金杯からの出走)
ウインイクシード ケフェウス(OP)7着→カシオペアS(L) 6着→中山金杯 6着→当該レース
3.京都金杯からの出走:該当馬なし
4.前年G3からの出走馬:3頭
ガロアクリーク ディセンバーS(L)3着→都大路S(L)除外→エプソムC12着→8カ月休養 当該レース
コントラチェック函館サマーS 8着→京王杯AH 2着→福島記念15着→当該レース
ヒュミドール 小倉記念 2着 →京都大賞典 10着→福島記念 2着→当該レース
5.年明けのOPクラス1・2着からの出走馬:1頭(参考に年明けOPからの出走馬)
アドマイヤハダル ダービー 17着→ディセンバーS(L)5着 →白富士S(L) 2着 →当該レース
エブリワンブラック 師走S(L)4着→ベテルギュウス(L)中止→関門橋S(OP)9着→当該レース
ゴーフォーザサミット日経賞G211着→福島民報杯(L)6着 →メイS(OP)5着 →当該レース
ルフトシュトローム マイラーズC13着→スワローC 13着 →キャピタルS(L)12着→当該レース
レッドサイオン 新潟記念 10着→オクトーバーC(L)4着→白富士S(L) 7着→当該レース
ワールドウインズ オーロカップ 8着→キャピタルS(L)4着→関門橋S(OP)7着→当該レース
6.前年G2からの出走馬:該当馬なし
以上が中山記念の複勝圏内に入った実績に基づく前走別の分類に当てはまる(参考含む)出走登録馬です。これ以外の前走、すなわち中山記念で実績のない出走パターンからの登録馬を示してみると・・・
7.中山金杯と京都金杯以外の年明けのG3からの出走
カラテ 京成杯AH 5着→ニューイヤーS(L)1着→東京新聞杯 3着→当該レース
トーラスジェミニ 毎日王冠 11着→京都金杯 13着 →東京新聞杯14着→当該レース
マルターズディオサ 府中牝馬S 3着→ターコイズS8着 →東京新聞杯15着→当該レース
8.年明けのG2からの出走
ソッサスブレイ オールカマー12着→ディセンバーS(L)3着 →AJCC 13着→当該レース
前走別分類でお分かりのように、前走G1からの出走と中山金杯1・2着からの出走馬の成績が際立っています。過去10年間はそれぞれ6勝と4勝で独占状態になっています。
今年は、中山金杯からは6着になったウインイクシード唯1頭で、中山金杯の1・2着馬(参考にした3着馬も) 不在なら、G1から直行してくる3頭の取捨で的中する可能性大と言っていいのかもしれません。
ただし、ウインイクシードは中山金杯からの出走の参考としてあげたように、昨年の中山金杯3着→中山記念3着馬なので、過去のデータからは複勝圏外と考えるのが妥当でしょうが、後程述べるように若干の可能性が残されているかもしれません。情状酌量の余地ありです。
新年最初のG3中山金杯と同様に、年明けのG3京都金杯からの出走は、中山記念での勝利はないものの2着2回の実績がありますが、今年この路線からの該当馬はありません。ちなみに、中山記念で2着になった2頭は共に京都金杯6着というのも偶然なのか奇跡なのか、気になるデータです。
じつは、この路線の類似的・例外的な出走としてトーラスジェミニがあげられます。
トーラスジェミニ 京都金杯 13着 →東京新聞杯14着→当該レース
しかし、トーラスジェミニには、情状酌量の余地がないと考えます。それは、類似的・例外的として取り上げた理由があるからです。
年明けのG3から出走し、中山記念で実績があるのは前走『中山金杯』と『京都金杯』だけといいましたが、例外的な臨戦過程が1例だけあり、それはG3根岸Sから出走したロゴタイプです。
ロゴタイプは、年明け2戦して中山記念に臨んで2着(複勝圏内)になった例外中の例外で、複勝圏に入った他の29頭は年明け1戦で臨むか、年明け初戦で臨んできた馬だけです。
ロゴタイプの年明け初戦は中山金杯2着で、中山記念の有力馬としての資格は十分にありますが、1戦(根岸S)挟んで調子を整えて中山記念に備えたものと考えられます。
しかし、今年の年明け3戦目で中山記念に参戦するトーラスジェミニは、京都金杯の成績も1戦挟んだ東京新聞杯の成績も中山記念でとても上位争いができるものとは思えません。
2022年 トーラスジェミニ 京都金杯 13着→東京新聞杯14着→中山記念
2015年 ロゴタイプ 中山金杯 2着→根岸S 8着 →中山記念2着
類似的・例外的に、2つの金杯から1戦挟んで中山記念に臨むにしても、金杯での実績は重視する必要があることを忘れてはならないことを過去のデータは物語っています。(このことを確かめてもらうために「トーラスジェミニ」を取り上げました)
やはり、年明け初戦か年明け1戦で中山記念に参戦してくる馬の中から有力馬として候補を絞ることになります。年明け1戦が、G3からの出走については、中山金杯からの4勝-2着0回-3着1回と、京都金杯からの2着2回のみが前走G3の実績としてあるだけで、他のG3からの出走馬は先程述べた根岸Sを例外として、まったく通用していません。
今年、年明けのG3東京新聞杯から出走を予定している3頭については、複勝圏内に入れるかは懐疑的です。それは、6頭がこの臨戦過程で挑戦し、ことごとく敗れているからです。【資料4】
その6頭中、5頭が東京新聞杯10着以下からの挑戦でした。最上位は東京新聞杯7着から出走したスマイルジャックで、中山記念では7着でした。やはり、この路線では通用しないことを示していると思います。
ただし、カラテは東京新聞杯3着からの参戦で、これまでの最上位での出走なので複勝圏に入る可能性があるかもしれません。とは言いながら、この路線の出走馬でカラテよりも実績のある前々走マイルCS5着のリアルインパクトや、同じく前々走マイルCS10着のタガノグランパが敗れていることも事実であり、何より年明け2戦からの出走であることが懸念材料です。
カラテ 京成杯AH 5着→ニューイヤーS(L)1着→東京新聞杯 3着→当該レース
トーラスジェミニ 毎日王冠 11着→京都金杯 13着 →東京新聞杯14着→当該レース
マルターズディオサ 府中牝馬S 3着→ターコイズS8着 →東京新聞杯15着→当該レース
すなわち、有力馬と言われている『カラテ』は危険な人気馬と捉えています。
では、年明けの1戦が格上の前走G2からの出走は中山記念で通用するかというと、少なくとも過去10年間では、思わず笑ってしまうほどまったく実績を残してしていません。【資料3】
AJCCから 11頭 最高順位5着:1頭、6着~9着:5頭、10着以下:5頭
日経新春杯 3頭 最高順位9着:1頭、10着以下2頭
前走が、年明け1戦の場合は、むしろ格下のオープンクラス(L)からの出走の方が実績を残しています。過去10年間で僅か1例に過ぎませんが、リステットレースで2着であることが限定条件で中山記念の2着になっています。
2017年 サクラアンプルール 白富士S(OP)2着→中山記念2着 →大阪杯13着
中山記念後の成績を見るとフロック視することもできますが、完全に否定しきれないという思いがあります。今年の出走馬にこの限定条件にピッタリあてはまる2着馬がいますので、アドマイヤハダルは少々気になる存在になります。
アドマイヤハダル ダービー 17着→ディセンバーS(L)5着→白富士S(L)2着→中山記念
2017年サクラアンプルールノベンバーS4着→美浦S1600万下1着→白富士S(L)2着→中山記念2着
さて、そろそろ最終予想に移りたいと思いますが、その前に、中山金杯6着から参戦する『ウインイクシードに情状酌量の余地あり』という件について述べておきたいと思います。
今年の出走馬16頭の内、重賞タイトルホルダーが以下のように7頭いますが
ダノンザキッド
G1 ホープフルS1着、マイルCS3着
G2 弥生賞 3着、富士S 4着
G3 東スポ2歳S1着
ガロアクリーク
G1 皐月賞 3着
G2 スプリングS1着、セントライト3着
ゴーフォーザサミット
G2 青葉賞 1着
コントラチェック
G3 フラワーカップ1着、ターコイズS1着、オーシャンS1着、京阪杯2着
パンサラッサ
G3 福島記念 1着、ラジオNIKKEI2着
カラテ
G3 東京新聞杯1着、関屋記念3着、東京新聞杯3着
トーラスジェミニ
G3 七夕賞1着
2歳G1馬はいるものの、3歳G1馬も古馬のG1馬も不在と、中山記念としては些か小粒なメンバーです。また、前走で1着になった馬が1頭もいないという異例のメンバー構成になっています。
1着候補は、これまでの出走パターンの中から絞り込むとして、2・3着候補についてはこれまでのデータに当てはまる出走馬に加えて、その路線における順位のハードルを少々下げて考えたいと思います。
G1から直行してくる馬の取捨を最重点に据えながら、これに次ぐ実績を持つ中山金杯最上位の6着から参戦する『ウインイクシードに情状酌量の余地あり』として、予想をしたいと思います。
【中山記念出走馬】
1.ソッサスブレイ オールカマー12着→ディセンバーS(L)3着→AJCC 13着→中山記念
2.トーラスジェミニ 毎日王冠 11着 →京都金杯 13着 →東京新聞杯14着→中山記念
×3.ガロアクリーク ディセンバーS(L)3着→都大路(L)除外→エプソムC12着→8ヶ月休養
△4.ヒュミドール 小倉記念 2着 →京都大賞典 10着→福島記念 2着 →中山記念
○5.パンサラッサ オクトーバーS(L)1着→福島記念1着 →有馬記念 13着→中山記念
6.レッドサイオン 新潟記念 10着→オクトーバーC(L)4着→白富士S(L)7着→中山記念
△7.ウインイクシード ケフェウス(OP)7着→カシオペアS(L)6着→中山金杯 6着→中山記念
8.マルターズディオサ 府中牝馬S 3着→ターコイズS8着 →東京新聞杯15着→中山記念
×9.ゴーフォーザサミット日経賞G2 11着→福島民報杯(L)6着→メイS(OP)5着→中山記念
10.ルフトシュトローム マイラーズC13着→スワンS13着→キャピタルS(L)12着→中山記念
▲11.カラテ 京成杯AH 5着→ニューイヤーS(L)1着 →東京新聞杯3着→中山記念
△12.アドマイヤハダル ダービー 17着→ディセンバーS(L)5着→白富士S(L) 2着→中山記念
13.ワールドリバイバル ラジオNIKK 2着→セントライト記念11着→菊花賞 18着→中山記念
△14.コントラチェック 函館サマーS 8着→京王杯AH 2着 →福島記念15着→中山記念
◎15.ダノンザキッド 皐月賞 15着 →富士S 4着 →マイルCS 3着→中山記念
16.ワールドウインズ オーロC8着→キャピタルS(L)4着→関門橋S(OP)7着→中山記念
データを信じるか信じないかは自分次第!
これでなんとか的中しますよう 幸運を祈ります。
※ 参考資料
【資料1 中山記念 過去10年間2012年~2021年の上位成績】
2021年
1着 ヒシイグアス 3勝クラス1着→中山金杯1着→中山記念1着 G1不出走→天皇賞秋5着→香港C2着
2着 ケイデンスコール オーロC(L)1着→京都金杯6着→中山記念2着 安田記念10着
3着 ウインイクシード ディセンバーS5着→中山金杯3着→中山記念3着 G1不出走
2020年 天皇賞秋 8着→香港C 1着 →中山記念7着 G1不出走
2020年
1着 ダノンキングリー 毎日王冠1着→マイルCS5着→中山記念1着大阪杯3着、安田記念7着
2着 ラッキーライラック エリ女王杯1着→香港ヴァース2着→中山記念2着 大阪杯1着
3着 ソウルスターリング エプソムC取消→府中牝馬S取消→中山記念3着
2019年
1着 ウインブライト マイルCS9着→中山金杯1着→中山記念1着 QE2世C1着
2着 ラッキーライラックオークス3着→秋華賞9着→中山記念2着 ヴィクトリアM4着
3着 ステルヴィオ 毎日王冠2着→マイルCS1着→中山記念3着 大阪杯14着、安田記念8着
2018年
1着 ウインブライト 福島記念1着→中山金杯2着→中山記念1着 大阪杯12着
2着 アエロリット クイーンS1着→秋華賞7着→中山記念2着 VICマイル4着、安田記念2着
3着 マルターズアポジー京成杯AH4着→マイルCS15着→中山記念3着 G1不出走
2020年 スワンS 11着→京都金杯14着→中山記念6着
2019年 チャレンジC7着→小倉大賞典13着→中山記念7着
2017年
1着 ネオリアリズム マイルCS3着→香港 マイル9着 →中山記念1着 QE2世C1着
2着 サクラアンプルール 1600万下1着→白富士S(OP)1着→中山記念2着 大阪杯13着
2018年 天皇賞秋8着→有馬記念 16着 →中山記念4着
3着 ロゴタイプ 天皇賞秋5着→香港マイル 5着→中山記念3着 安田記念2着
2016年
1着 ドゥラメンテ 皐月賞 1着→ダービー1着→中山記念1着 ドバイシーマ2着、宝塚記念2着
2着 アンビシャス 毎日王冠6着→天皇賞秋5着→中山記念2着 宝塚記念16着
2017年 毎日王冠2着→天皇賞秋4着→中山記念4着 大阪杯5着、安田記念15着
3着 リアルスティール神戸新聞杯2着→菊花賞2着→中山記念3着 ドバイターフ1着
2017年天皇賞秋2着→ジャパンC5着→中山記念8着
2015年
1着 ヌーヴォレコルト秋華賞2着→エリ女王杯2着→中山記念1着 VICマイル6着、宝塚記念5着
2着 ロゴタイプ 中山金杯2着→根岸S 8着→中山記念2着 G1不出走
2016年 富士S 3着→マイルCS9着→中山記念7着 安田記念1着
3着 ステファノス セントライト4着→富士S1着→中山記念3着 QE2世C2着
2014年
1着 ジャスタウェイ 毎日王冠2着→天皇賞秋1着→中山記念1着 ドバイDF1着
2着 アルキメデス 1600万下1着→朝日CC1着→中山記念2着 香港C7着
3着 ロゴタイプ ダービー5着→札幌記念5着→中山記念3着 ドバイDF6着
2013年 函館2歳S4着→札幌2歳S4着→朝日杯FS1着→スプリングS1着→皐月賞1着
2013年
1着 ナカヤマナイト 天皇賞秋6着→有馬記念7着→中山記念1着 安田記念12着
2015年 福島記念5着→中山金杯9着→中山記念8着
2014年 ジャパンC9着→有馬記念13着→中山記念13着
2着 ダイワファルコン 福島記念1着→有馬記念10着→中山記念2着 G1不出走
2012年 ディセンバーS9着→中山金杯2着→中山記念9着
2014年 天皇賞秋 15着 →福島記念 1着→中山記念12着
3着 シルポート マイルCS4着→阪神C 14着→中山記念3着 安田記念18着
2012年
1着 フェデラリスト 1600万下1着→中山金杯1着→中山記念1着 宝塚記念10着
2着 シルポート 阪神C 5着→京都金杯6着→中山記念2着 安田記念12着
3着 リアルインパクト マイルCS5着→阪神C10着→中山記念3着 安田記念6着
2011年 京王杯2歳S2着→朝日杯FS2着→NZT11着→NHKマイルC3着→安田記念1着
2013年 マイルCS5着→東京新聞杯11着→中山記念8着
【資料2 中山記念上位入賞の臨戦過程】
中山記念 1着
1着 ヒシイグアス 3勝クラス1着→中山金杯 1着→中山記念1着 G1不出走→天皇賞秋5着
1着 ダノンキングリー 毎日王冠 1着→マイルCS5着→中山記念1着 大阪杯3着
1着 ウインブライト マイルCS 9着→中山金杯 1着→中山記念1着 QE2世C1着
1着 ウインブライト 福島記念 1着→中山金杯 2着→中山記念1着 大阪杯12着
1着 ネオリアリズム マイルCS 3着→香港マイル9着→中山記念1着 QE2世C1着
1着 ドゥラメンテ 皐月賞 1着→ダービー 1着→中山記念1着 ドバイシーマ2着、宝塚記念2着
1着 ヌーヴォレコルト 秋華賞 2着→エリ女王2着→中山記念1着 VICマイル 6着、宝塚記念5着
1着 ジャスタウェイ 毎日王冠 2着→天皇賞秋1着→中山記念1着 ドバイDF1着
1着 ナカヤマナイト 天皇賞秋 6着→有馬記念7着→中山記念1着 安田記念12着
1着 フェデラリスト 1600万下 1着→中山金杯1着→中山記念1着 宝塚記念10着
年明け0戦 6勝 年明け1戦 4勝 年明け2戦 0勝
中山記念 2着
2着 ケイデンスコール オーロC(L)1着→京都金杯 6着 →中山記念2着 安田記念10着
2着 ラッキーライラックエリ女王杯 1着→香港ヴァース2着→中山記念2着 大阪杯1着、宝塚記念6着
2着 ラッキーライラックオークス 3着→秋華賞 9着 →中山記念2着 VICマイル4着
2着 アエロリット クイーンS 1着→秋華賞 7着 →中山記念2着 VICマイル4着,安田記念2着
2着 サクラアンプルール1600万下 1着→白富士S(OP)1着→中山記念2着 大阪杯13着
2着 アンビシャス 毎日王冠 6着→天皇賞秋 5着 →中山記念2着 宝塚記念16着
2着 ロゴタイプ 中山金杯 2着→根岸S 8着 →中山記念2着 G1不出走
2着 アルキメデス 1600万下 1着→朝日CC 1着 →中山記念2着 香港C7着
2着 ダイワファルコン 福島記念 1着→有馬記念 10着 →中山記念2着 G1不出走
2着 シルポート 阪神C 5着→京都金杯 6着 →中山記念2着 安田記念12着
年明け0戦 6回 年明け1戦 3回 年明け2戦 1回
中山記念 3着
3着 ウインイクシード ディセンバーS5着→中山金杯3着 →中山記念3着 G1不出走
3着 ソウルスターリング エプソムC 取消 →府中牝馬S取消→中山記念3着
3着 ステルヴィオ 毎日王冠 2着→マイルCS1着 →中山記念3着 大阪杯14着、安田記念8着
3着 マルターズアポジー 京成杯AH 4着→マイルCS15着 →中山記念3着 G1不出走
3着 ロゴタイプ 天皇賞秋 5着→香港マイル5着 →中山記念3着 安田記念2着
3着 リアルスティール 神戸新聞杯 2着→菊花賞 2着 →中山記念3着 ドバイT1着、安田記念11
3着 ステファノス セントライト4着→富士S 1着 →中山記念3着 QE2世C2着
3着 ロゴタイプ ダービー 5着→札幌記念 5着 →中山記念3着 ドバイDF6着
3着 シルポート マイルCS 4着→阪神C 14着 →中山記念3着 安田記念18着
3着 リアルインパクト マイルCS 5着→阪神C 10着 →中山記念3着 安田記念6着
年明け0戦 9回 年明け1戦 1回 年明け2戦 0回
【資料3 中山記念における、前走が年明けのG2出走馬の成績】
2021年
サンアップルトン アルゼンチン杯3着 →AJCC 9着→中山記念6着
マイネルハニー ディセンバーS11着 →AJCC 11着→中山記念13着
ノーブルマーズ カシオペア(L) 8着 →AJCC 13着→中山記念12着
クラージュゲリエ アンドロメダ(L)2着→日経新春杯3着→中山記念9着
2018年
ディサイファ ジャパンC 17着 →AJCC 4着→中山記念6着
ショウナンバッハ 中日新聞杯 4着 →AJCC 6着→中山記念7着
2017年
クリールカイザー アルゼンチン杯7着 →AJCC 12着→中山記念11着
2015年
マイネルフロスト 中山金杯 6着 →AJCC 4着→中山記念11着
ゼンノルジェロ カウントD16001着 →日経新春杯10着→中山記念10着
2014年
ヴェルデグリーン 有馬記念 10着→AJCC 1着→中山記念5着
サダムパテック 阪神カップ 8着→AJCC 11着→中山記念7着
2013年
ダノンバラード 金鯱賞 8着→AJCC 1着→中山記念6着
シンゲン 中山金杯 12着→AJCC 8着→中山記念12着
2012年
トゥザグローリー 有馬記念 3着→日経新春杯1着→中山記念10着
【資料4 中山記念における、前走が年明けのG3東京新聞杯出走馬の成績】
2021年
ショウナンライズ ニューイヤー(L)14着→東京新聞杯15着→中山記念11着
2020年
ゴールドサーベランス アンドロメダ(L)8着→東京新聞杯14着→中山記念8着
2016年
サトノギャラント 関屋記念 8着 →東京新聞杯10着→中山記念6着
2015年
タガノグランパ マイルCS 10着 →東京新聞杯11着→中山記念8着
2013年
スマイルジャック キャピタルS 8着 →東京新聞杯7着→中山記念7着
リアルインパクト マイルCS 5着 →東京新聞杯11着→中山記念8着
【資料5 中山記念のリピータの成績と臨戦過程】
ウインイクシード
2021年 ディセンバーS5着→中山金杯3着→中山記念3着 G1不出走
2020年 天皇賞秋 8着→香港C 1着→中山記念7着 G1不出走
2019年 マイルCS 9着→中山金杯1着→中山記念1着 QE2世C1着
ラッキーライラック
2020年 エリ女王杯1着→香港ヴァース2着→中山記念2着 大阪杯1着、宝塚記念6着
2019年 オークス 3着→秋華賞 9着→中山記念2着 ヴィクトリアM4着
ウインブライト
2019年 マイルCS 9着→中山金杯1着→中山記念1着 QE2世C1着
2018年 福島記念 1着→中山金杯2着→中山記念1着 大阪杯12着
マルターズアポジー
2020年 スワンS 11着→京都金杯 14着→中山記念6着
2019年 チャレンジC 7着→小倉大賞典13着→中山記念7着
2018年 京成杯AH 4着→マイルCS 15着→中山記念3着 G1不出走
サクラアンプルール
2018年 天皇賞秋 8着→有馬記念 16着→中山記念4着
2017年 1600万下 1着→白富士S(OP)1着→中山記念2着 大阪杯13着
ロゴタイプ
2017年 天皇賞秋 5着→香港マイル5着→中山記念3着 安田記念2着
2016年 富士S 3着→マイルCS 9着→中山記念7着 安田記念1着
2015年 中山金杯 2着→根岸S 8着→中山記念2着 G1不出走
2014年 ダービー 5着→札幌記念 5着→中山記念3着 ドバイDF6着
2013年 函館2歳S4着→札幌2歳S4着→朝日杯FS1着→スプリングS1着→皐月賞1着
アンビシャス
2017年 毎日王冠 2着→天皇賞秋 4着→中山記念4着 大阪杯5着、安田記念15着
2016年 毎日王冠 6着→天皇賞秋 5着→中山記念2着 宝塚記念16着
リアルスティール
2017年 天皇賞秋 2着→ジャパンC5着→中山記念8着
2016年 神戸新聞杯2着→菊花賞 2着→中山記念3着 ドバイターフ1着、安田記念11着
ナカヤマナイト
2015年 福島記念 5着→中山金杯 9着→中山記念8着
2014年 ジャパンC9着→有馬記念 13着→中山記念13着
2013年 天皇賞秋 6着→有馬記念 7着→中山記念1着 安田記念12着
ダイワファルコン
2014年 天皇賞秋 15着→福島記念1着→中山記念12着
2013年 福島記念 1着→有馬記念10着→中山記念2着 G1不出走
2012年 ディセンバーS9着→中山金杯2着→中山記念9着
シルポート
2013年 マイルCS 4着→阪神C 14着→中山記念3着 安田記念18着
2012年 阪神C 5着→京都金杯 6着→中山記念2着 安田記念12着
リアルインパクト
2013年 マイルCS 5着→東京新聞杯11着→中山記念8着
2012年 マイルCS 5着→阪神C 10着→中山記念3着 安田記念6着
2011年 京王杯2歳S2着→朝日杯FS 2着→NZT11着→NHKマイルC3着→安田記念1着
【資料6 中山記念G2 1800m 出走登録馬】
アドマイヤハダル ダービー 17着→ディセンバーS(L)5着 →白富士S(L)2着→当該レース
4歳牡 G1:0-0-0-2(皐月賞4着) G2:0-0-0-0( 着) G3:0-0-0-0( 着)
ウインイクシード ケフェウス(OP)7着→カシオペアS(L) 6着 →中山金杯 6着→当該レース
8歳牡 G1:0-0-0-0 G2:0-0-1-1(中山記念3着)G3:0-1-1-0(中山金杯2・3着)
2021年 ディセンバーS(L)5着→中山金杯3着→中山記念3着
2020年 ディセンバーS(L)2着→中山金杯2着→日経賞 8着
エブリワンブラック 師走S(L)4着→ベテルギュウス(L)中止→関門橋S(OP)9着→当該レース
5歳牡 G1:0-0-0-0 G2:0-0-0-0 G3:0-0-0-1(シリウスS8着)
カラテ 京成杯AH5着→ニューイヤーS(L)1着 →東京新聞杯 3着→当該レース
6歳牡 G1:0-0-0-0 G2:0-0-0-1(スプリングS16着) G3:1-1-1-1(東京新聞1・3着)
ガロアクリーク ディセンバーS(L)3着→都大路S(L)除外→エプソムカップ12着→8カ月休養
5歳牡 G1:0-0-1-3(皐月賞3着) G2:1-0-1-0(スプリングS1着セントライト3着) G3:0-0-0-1(エプソムC12着)
コントラチェック 函館サマーS 8着→京王杯AH 2着 →福島記念15着→当該レース
6歳牝 G1:0-0-0-3(ヴィクトリアM14着) G2:0-0-0-1(毎日王冠7着) G3:3-1-0-5(着)
ゴーフォーザサミット日経賞G2 11着→福島民報杯(L)6着 →メイS(OP)5着→当該レース
7歳騸 G1:0-0-0-2(天皇賞秋16着) G2:1-0-0-9(中山記念4着) G3:0-0-0-3(エプソムC8着)
2021年 エプソムC8着→アルデバラン(OP)15着→中山記念4着
ソッサスブレイ オールカマーG212着→ディセンバーS(L)3着 →AJCC 13着→当該レース
8歳騸 G1:0-0-0-0( 着) G2:0-0-0-3(AJCC13着) G3:0-0-0-1(関屋記念13着)
ダノンザキッド 皐月賞 15着 →富士S 4着 →マイルCS 3着→当該レース
4歳牡 G1:1-0-1-1(ホープフル1着マイルCS3着) G2:0-0-1-1(弥生3着) G3:1-0-0-0(東スポ1着)
トーラスジェミニ 毎日王冠 11着→京都金杯 13着→東京新聞杯14着→当該レース
6歳牡 G1:0-0-0-2(安田記念5着) G2:0-0-0-4(毎日王冠11着) G3:1-0-1-9(七夕賞1着)
パンサラッサ オクトーバーS(L)1着→福島記念1着→有馬記念13着→当該レース
5歳牡 G1:0-0-0-2(有馬記念13着) G2:0-0-0-3(中山記念7着) G3:1-1-0-0(福島記念1着)
ヒュミドール 小倉記念 2着→京都大賞典10着→福島記念 2着→当該レース
6歳騸 G1:0-0-0-0 G2:0-0-0-2(日経賞4着) G3:0-2-0-2(福島・小倉記念2着)
マルターズディオサ 府中牝馬S3着→ターコイズS8着→東京新聞杯15着→当該レース
5歳牝 G1:0-1-0-5(阪神JF2着) G2:1-1-1-0(阪神C2着) G3:1-0-0-3(紫苑S1着)
ルフトシュトローム マイラーズC13着→スワローC 13着→キャピタルS(L)12着→当該レース
5歳牡 G1:0-0-0-1(NHKマイル5着) G2:1-0-0-1(NZT1着) G3:0-0-0-2(ダービー卿13着)
レッドサイオン 新潟記念 10着→オクトーバーC(L)4着→白富士S(L)7着→当該レース
6歳騸 G1:0-0-0-0 G2:0-0-0-0 G3:0-0-0-1(新潟記念10着)
ワールドウインズ オーロカップ8着→キャピタルS(L)4着→関門橋S(OP)7着→当該レース
5歳騸 G1:0-0-0-0 G2:0-0-0-1(マイラーC9着) G3:0-0-0-1(函館記念7着)
ワールドリバイバル ラジオNIKK2着→セントライト記念11着→菊花賞 18着→当該レース
4歳牡 G1:0-0-0-2(皐月賞12着) G2:0-0-0-2(スプリングS6着) G3:0-1-0-0(ラジNI2着) |
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春の芝G1の第2弾『大阪杯』。早くも、コントレイルとグランアレグリアのどちらが勝つかが話題の中心になり、本命候補は2頭に絞られたかのような印象もあります。
果たしてそうなのか。それとも本命候補にできる馬が他にもいるのか。『大阪杯』の過去の傾向と今年の出走登録馬を分析して、その可能性を探りたいと思います。
まず、大阪杯がG1になったのは2017年。それ以前のG2時代と出走馬やレースの傾向に変化があるでしょうか。それを確かめるために10年間の連対馬を列挙してみます。その下に※印を付して示したのは、このレースの特徴を表すと思われる馬たちです。
【G1昇格後】
2020年 ラッキーライラック 中山記念2着→ 1着 →宝塚記念6着
2020年 クロノジェネシス 京都記念1着→ 2着 →宝塚記念1着
※ダノンキングリー 中山記念 1着→ 3着 →安田記念7着
※カデナ 小倉大賞典 6着→ 4着 →宝塚記念12着
※ワグネリアン ジャパンC 3着→ 5着 →宝塚記念13着
※ブラストワンピース AJCC 1着→ 7着 →宝塚記念16着
※ステイフーリッシュ 京都記念 3着→ 9着 →目黒記念3着
※マカヒキ ジャパンC 4着→ 11着 → 休 養
2019年 アルアイン 金鯱賞 5着→ 1着 →宝塚記念4着
2019年 キセキ 有馬記念 5着→ 2着 →宝塚記念2着
※ワグネリアン 神戸新聞杯 1着→ 3着 →札幌記念4着
※マカヒキ 京都記念 3着→ 4着 →宝塚記念11着
※ブラストワンピース 有馬記念 1着→ 6着 →目黒記念8着
※ダンビュライト 京都記念 1着→ 9着 → 休 養
※ペルシアンナイト 金鯱賞 4着→ 11着 →安田記念7着
※ステイフーリッシュ 京都記念 2着→ 13着 →鳴尾記念3着
2018年 スワーヴリチャード金鯱賞 1着→ 1着 →安田記念3着
2018年 ペルシアンナイト 中山記念 5着→ 2着 →安田記念6着
※アルアイン 京都記念 2着→ 3着 →QE2世C5着
※ヤマカツエース 金鯱賞 4着→ 4着 →(引退)
※ダンビュライト AJCC 1着→ 6着 →QE2世C7着
2017年 キタサンブラック 有馬記念 2着→ 1着 →天皇賞(春)1着
2017年 ステファノス 金鯱賞 6着→ 2着 →安田記念7着
※ヤマカツエース 金鯱賞 1着→ 3着 →札幌記念3着
※マカヒキ 京都記念 3着→ 4着 → 休 養
※アンビシャス 中山記念 4着→ 5着 →安田記念15着(引退)
【G2時代】
2016年 アンビシャス 中山記念 2着→ 1着 →宝塚記念16着
2016年 キタサンブラック 有馬記念 3着→ 2着 →天皇賞(春)1着
※ショウナンパンドラ ジャパンC 1着→ 3着 →ヴィクトリアM3着
2015年 ラキシス 有馬記念 6着→ 1着 →宝塚記念8着
2015年 キズナ 京都記念 3着→ 2着 →天皇賞(春)7着(引退)
※ショウナンパンドラ エリ女王杯6着→ 9着 →ヴィクトリアM8着
2014年 キズナ 凱旋門賞 4着→ 1着 →天皇賞(春)4着
2014年 トウカイパラダイス中日新聞 5着→ 2着 →鳴尾記念9着
※エピファネイア 菊花賞 1着→ 3着 →QE2世C4着
※ショウナンマイティ 東京新聞杯10着→ 5着 →安田記念3着
2013年 オルフェーヴル ジャパンC 2着→ 1着 →フォア賞1着
2013年 ショウナンマイティ京都記念 3着→ 2着 →安田記念2着
※エイシンフラッシュ 有馬記念 4着→ 3着 →QE2世C3着
※トウカイパラダイス 中日新聞 3着→ 4着 →天皇賞(春)8着
※ダークシャドウ 有馬記念 6着→ 5着 →安田記念6着
※ローズキングダム 有馬記念 12着→ 12着 →新潟大賞典11着(引退)
2012年 ショウナンマイティ大阪城S 2着→ 1着 →鳴尾記念2着
2012年 フェデラリスト 中山記念 1着→ 2着 →宝塚記念10着
※トーセンジョーダン 有馬記念 5着→ 3着 →天皇賞(春)2着
※ローズキングダム 有馬記念 12着→ 4着 →天皇賞(春)15着
2011年 ヒルノダムール 京都記念 3着→ 1着 →天皇賞(春)1着
2011年 ダークシャドウ 1000万下 1着→ 2着 →エプソムC1着
※エイシンフラッシュ 有馬記念 7着→ 3着 →天皇賞(春)2着
以上、G2時代の6年間とG1になってからの4年間を比べてみると、上位入賞馬のレベルや出走馬の質にそれほど大きな違いが感じられません。
逆に言えば、G1昇格以前から有力な出走馬が集まり、質の高いレースであったからこそ、JRAのレース体系の整備に伴い、『大阪杯』が春の古馬中距離G1に昇格することになったのだと思います。
そのため、それほど大きな変化がなかったのかもしれません。
それ以上に変化が見られない10年間共通していることが認められます。それは、リピーターがかなり多いレースであるということです。
【G1昇格後】4年間で延べ20頭(平均5.0頭)
4頭→4頭→7頭→5頭
【G2時代】 6年間で延べ17頭(平均2.8頭)
2頭→2頭→5頭→3頭→2頭→3頭
このように、10年間切れ目なくリピーターが複数出走しています。特にG1昇格後はリピーターが倍増していると言っても過言ではないのです。
『大阪杯G1』というレースの性格(特色)が、このリピーターの多さに表れているようです。
では、リピーターとしての成績がどのようになっているか。確認しておく必要があります。それを分かりやすくするためリピーター別に整理してみます。
【今回出走するリピーター 3頭】
カデナ 小倉大賞典6着→ ?着 → ? 2021年
カデナ 小倉大賞典6着→ 4着 →宝塚記念12着2020年
ワグネリアン 京都記念 5着→ ?着 → ? 2021年
ワグネリアン ジャパンC3着→ 5着 →宝塚記念13着2020年
ワグネリアン 神戸新聞杯1着→ 3着 →札幌記念4着 2019年
ペルシアンナイト 金鯱賞 8着→ ?着 → ? 2021年
ペルシアンナイト 金鯱賞 4着→ 11着 →安田記念7着 2019年
ペルシアンナイト 中山記念 5着→ 2着 →安田記念6着 2018年
※着順を上げた馬 0頭、イーブン 0頭、着順を下げた馬2頭(実頭数)
【G1昇格後のリピーター 8頭(延べ9頭) 今回の出走馬を除く】
ステイフーリッシュ 京都記念3着→ 9着 →目黒記念3着 2020年
ステイフーリッシュ 京都記念2着→ 13着 →鳴尾記念3着 2019年
ブラストワンピース AJCC1着→ 7着 →宝塚記念16着2020年
ブラストワンピース 有馬記念1着→ 6着 →目黒記念8着 2019年
アルアイン 金鯱賞 5着→ 1着 →宝塚記念4着 2019年
アルアイン 京都記念2着→ 3着 →QE2世C5着2018年
ダンビュライト 京都記念1着→ 9着 → 休養 2019年
ダンビュライト AJCC1着→ 6着 →QE2世C7着2018年
ヤマカツエース 金鯱賞 4着→ 4着 →(引退) 2018年
ヤマカツエース 金鯱賞 1着→ 3着 →札幌記念3着 2017年
マカヒキ ジャパンC4着→ 11着 → 休 養 2020年
マカヒキ 京都記念 3着→ 4着 →宝塚記念11着 2019年
マカヒキ 京都記念 3着→ 4着 → 休 養 2017年
アンビシャス 中山記念 4着→ 5着 →安田記念15着 2017年(引退)
アンビシャス 中山記念 2着→ 1着 →宝塚記念16着 2016年
キタサンブラック 有馬記念2着→ 1着 →天皇賞(春)1着 2017年
キタサンブラック 有馬記念3着→ 2着 →天皇賞(春)1着 2016年
※着順を上げた馬 2頭、イーブン 1頭、着順を下げた馬5頭(実頭数)
※着順を上げた馬 2頭、イーブン 1頭、着順を下げた馬6頭(延べ頭数)
【G2時代のリピーター 7頭(延べ8頭) 】
ショウナンパンドラ ジャパンC1着→ 3着 →ヴィクトリアM3着 2016年
ショウナンパンドラ エリ女王杯6着→ 9着 →ヴィクトリアM8着 2015年
キズナ 京都記念3着→ 2着 →天皇賞(春)7着 2015年(引退)
キズナ 凱旋門賞4着→ 1着 →天皇賞(春)4着 2014年
トウカイパラダイス 中日新聞5着→ 2着 →鳴尾記念9着 2014年
トウカイパラダイス 中日新聞3着→ 4着 →天皇賞(春)8着 2013年
ショウナンマイティ 東京新聞杯10着→ 5着 →安田記念3着 2014年
ショウナンマイティ 京都記念3着→ 2着 →安田記念2着 2013年
ショウナンマイティ 大阪城S 2着→ 1着 →鳴尾記念2着 2012年
ローズキングダム 有馬記念12着→ 12着 →新潟大賞典11着2013年(引退)
ローズキングダム 有馬記念12着→ 4着 →天皇賞(春)15着2012年
ダークシャドウ 有馬記念6着→ 5着 →安田記念 6着 2013年
ダークシャドウ 1000万下1着→ 2着 →エプソムC1着 2011年
エイシンフラッシュ 有馬記念4着→ 3着 →QE2世C3着 2013年
エイシンフラッシュ 有馬記念7着→ 3着 →天皇賞(春)2着 2011年
※着順を上げた馬 2頭、イーブン 1頭、着順を下げた馬4頭(実頭数)
※着順を上げた馬 2頭、イーブン 1頭、着順を下げた馬5頭(延べ頭数)
【今年出走する3頭を加えたリピーターとしての全体の成績】
※着順を上げた馬 4頭、イーブン 2頭、着順を下げた馬11頭(実頭数)
※着順を上げた馬 4頭、イーブン 2頭、着順を下げた馬13頭(延べ頭数)
着順を上げた4頭の内、複勝圏外から複勝圏内に着順を上げたのは、G2時代のトウカイパラダイス(4着→2着)とショウナンパンドラ(9着→3着)の2頭だけで、G1に昇格してからの2頭はキタサンブラック(G2で2着→1着)とアルアイン(3着→1着)で、前年に複勝圏内の実績がなければ、G1で成績アップは叶わないと考えてあながち間違いありません。
今年のリピーターの前年成績と前走のレース成績を照らし合わせてみると
カデナ 小倉大賞典6着→ ?着 → ? 2021年
カデナ 小倉大賞典6着→ 4着 →宝塚記念12着2020年
ワグネリアン 京都記念 5着→ ?着 → ? 2021年
ワグネリアン ジャパンC3着→ 5着 →宝塚記念13着2020年
ワグネリアン 神戸新聞杯1着→ 3着 →札幌記念4着 2019年
ペルシアンナイト 金鯱賞 8着→ ?着 → ? 2021年
ペルシアンナイト 金鯱賞 4着→ 11着 →安田記念7着 2019年
ペルシアンナイト 中山記念 5着→ 2着 →安田記念6着 2018年
前年の成績は全馬が複勝圏外であることから、今年はリピーターが複勝圏内に入ることは難しいと考えています。最終登録では前年2着だったキセキが出走したなら、可能性が少しはあったかもしれませんが、リピーターについては基本無印にしたいと思います。
『大阪杯』に初出走する馬とリピーターの成績を比較してみると
【G1昇格後4年間】
1着 勝率 2着 連対率
初出走馬 2頭 50% 4頭 100%
リピーター 2頭 50% 0頭 0%
【G2時代】
1着 勝率 2着 連対率
初出走馬 6頭 100% 3頭 50%
リピーター 0頭 0% 3頭 50%
と、「実に興味深い(ドラマ『ガリレオ』の福山雅治風に)」結果が出てきました。
①G2時代 初出走した馬だけが1着 2着は初出走50%、リピーター50%
②G1昇格後 1着は初出走50%、リピーター50% 初出走した馬だけが2着
①と②の1着と2着の傾向が真逆になっています。G1昇格後5年目の今年のリピーターの直近の成績から、②として初出走する馬が1着になる確率が高まる結果になるのではないかと予想しています。
即ち、今年連対するのは、1着・2着どちらも『大阪杯』初出走馬で決まるという見立てです。
さて、今年の出走馬で『大阪杯』初参戦となるのは、次の10頭です。
【初参戦】
馬名 前走成績 前走までの重賞経験
アドマイヤビルゴ 日経新春杯 10着 G2④⑩ G1なし
アーデントリー 大阪城(L) 2着 G2なし G1なし
グランアレグリア マイルCS 1着 G2③① G1①⑤②①①①
クレッシェンドラヴ 有馬記念 8着 G2⑧⑤④ G1⑬⑧
コントレイル ジャパンカップ2着 G2① G1①①①①②
サリオス マイルCS 5着 G2① G1①②②⑤
ハッピーグリン 京都記念 11着 G2⑧⑧④⑧⑨⑪ G1⑨⑦⑬
ブラヴァス 金鯱賞 10着 G2⑩ G1なし
モズベッロ 京都記念 8着 G2⑨⑰①②⑤⑧ G1⑦③⑮
レイパパレ チャレンジC 1着 G2なし G1なし
この10頭の中から本命候補を選ぶなら、グランアレグリアとコントレイル、サリオスの3頭を選ぶことになりますが、3着候補としてもこの中から何頭か残すために参考にしたいのがリピーターたちの成績です。
【リピーター】
カデナ 小倉大賞典 6着 G2①⑨⑭④ G1⑨⑪⑯⑬④⑫
※2020年小倉大賞典1着→大阪杯4着
2021年小倉大賞典6着→?
ペルシアンナイト 金鯱賞 8着 G2⑤④⑤②④⑧ G1②⑦①②⑥②⑤③⑤⑨⑮⑦⑦
※2018年中山記念 5着→大阪杯2着
2019年金鯱賞 4着→大阪杯11着
2021年金鯱賞 8着→?
ワグネリアン 京都記念 5着 G2②① G1⑦①③
※2020年ジャパンC3着→大阪杯5着
2021年京都記念5着→?
【回避】
キセキ 金鯱賞 5着 G2②⑨③③⑦②⑤ G1①⑨⑧③②⑤②②⑦⑤⑥②⑤⑧⑫
※2019年有馬記念5着→大阪杯2着
2021年有馬記念12着→金鯱賞5着→?
ギベオン 金鯱賞 1着 G2⑬⑥⑦④① G1②
※2019年金鯱賞6着→ダービー卿CT5着
2020年金鯱賞7着→新潟大賞典13着
2021年金鯱賞1着→?
リピーターと回避馬たちと同じ参戦過程で着順が下の馬たちを「切る」ことにします。
①中山記念から 該当馬なし
②金鯱賞から ブラヴァス 金鯱賞10着
③京都記念から モズベッロ 京都記念8着、ハッピーグリン 京都記念11着
④有馬記念から クレッシェンドラヴ 有馬記念8着
ここでは、有馬記念で回避したキセキの12着を上回ったクレッシェンドラヴだけを残したいと思います。
別路線からのアドマイヤビルゴ(日経新春杯G2 10着)とレイパパレ(チャレンジC G3 1着)にも印を回しますが、アーデントリーは重賞未経験で大阪城(L) 2着と、OPでも勝ち切れていないので無印にするべきだと考えます。
これで、6頭にまで絞り込んで予想を一旦組み立てると、以下のようになります。
◎サリオス
○コントレイル
▲グランアレグリア
△アドマイヤビルゴ
△レイパパレ
△クレッシェンドラヴ
リピーターを1頭だけ加えるなら、3頭の中で2020年の大阪杯で最上位4着のカデナを残すことにします。カデナは前走が昨年と同じ小倉大賞典で、着順では1着から6着と落ちてはいますが、1分48秒3(35.1)から1分46秒0(34.7)と高速決着になってもある程度対応できています。しかも、昨年より斤量が57kgから1kg増の58kgになってのものです。
×カデナ
さて、ここで、今年の『大阪杯』を予想する上で、もう一つの見方をお示ししたいと思います。出走馬を種牡馬別に分類すると・・・
【ディープインパクト産駒】
アドマイヤビルゴ、カデナ、グランアレグリア、コントレイル、
レイパパレ、ワグネリアン
【ハーツクライ産駒】
サリオス
【エイシンフラッシュ産駒】
アーデントリー
【ステイゴールド産駒】
クレッシェンドラヴ
【ローエングリン産駒】
ハッピーグリン
【キングカメハメハ産駒】
ブラヴァス
【ハービンジャー産駒】
ペルシアンナイト
【ディープブリランテ産駒】
モズベッロ
圧倒的にディープインパクト産駒が多く、1・2番人気が予想されるコントレイルとグランアレグリアの父もディープインパクトです。
他の種牡馬の産駒はすべて1頭ずつで、少数派の中でこの2頭に対抗できそうなのがサリオス。言わずと知れた3歳クラシックでコントレイルと覇を競い合った実績を持つ4歳世代の牡馬No2の存在。距離適正を理由に三冠最終戦の菊花賞には向かわず、毎日王冠G2で古馬を撃破し、1着に輝いた2歳マイル王です。
サリオスが3歳時に優勝したのは、この1戦だけでした。一方のコントレイルは無敗の三冠馬としてジャパンCでアーモンドアイの2着となり、サリオスはコントレイルに「みずを空けられた」と一般的には見られていると思います。
この2頭が直接対決することは、もうないのかも・・・と私自身思っていたのですが、『大阪杯』で再び相まみえることになりました。
2000mという絶妙な中距離のG1レースであることが『大阪杯』での直接対戦を実現させたのだと思います。古馬になってG1タイトルが欲しいサリオス陣営にとって、宿敵(?)コントレイルを破って手に入れたタイトルならば、その勝利は
3歳時の鬱憤を晴らし、本当に価値あるものになるはずです。
3度目の対決がサリオスにとって『3度目の正直』となるか。一定の勝算がなければ、キセキと同じように海外レースや他の国内レースに回避することもできたはずなので、『大阪杯』でG1タイトルを獲りに来る本気度は高いと予想し、本命◎としました。
サリオスの父は、ディープインパクトに国内のレースで唯一の黒星をつけたハーツクライ。ディープインパクト産駒の有力馬に「土をつける」のは、ハーツクライ産駒が相応しいのです。
サリオスの目標は、適正距離のマイル戦で、『大阪杯』は叩き台。次の『安田記念』が本当の目標ではないかと考える方も多いと思いますが、それなら『大阪杯』を経由する必然性はありません。
サリオスにとって、G1タイトルを手に入れるだけが目標ではないはずです。コントレイルに「一矢を報いて」父ハーツクライと同様に最強馬を破り、価値あるタイトルと栄誉を獲得する『歴史が繰り返される』ことを期待したいです。
『大阪杯』のゴールの瞬間、「サリオス、お前もか⤴」と歓喜の叫びをあげられたら嬉しいのですが・・・
データと予想を信じるか信じないかは自分次第!
これでなんとか的中しますよう 幸運を祈ります。 |
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