シャイニープリンス(競走馬)

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シャイニープリンス
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写真一覧
抹消  青鹿毛 2010年4月26日生
調教師深山雅史(美浦)
馬主小林 昌志
生産者コアレススタッド
生産地平取町
戦績43戦[6-2-4-31]
総賞金18,051万円
収得賞金4,350万円
英字表記Shiny Prince
血統 キングヘイロー
血統 ][ 産駒 ]
ダンシングブレーヴ
グッバイヘイロー
ダイタクピア
血統 ][ 産駒 ]
リンドシェーバー
スイートラブ
兄弟 ブライティアピアシャイニースイート
市場価格
前走 2020/05/10 新潟大賞典 G3
次走予定

シャイニープリンスの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
20/05/10 新潟 11 新潟大賞典 G3 芝2000 1611316.71616** 牡10 54.0 団野大成深山雅史 510
(-10)
2.00.4 1.837.0トーセンスーリヤ
20/04/19 福島 11 福島民報杯 (L) 芝2000 16612225.61616** 牡10 54.0 山田敬士深山雅史 520
(+10)
2.04.5 2.739.3⑬⑬⑭⑮マイネルサーパス
20/01/05 中山 11 日刊中山金杯 G3 芝2000 17510356.01712** 牡10 55.0 勝浦正樹深山雅史 510
(0)
2.00.2 0.735.5⑫⑫⑫⑫トリオンフ
19/12/15 中山 11 ディセンバー (L) 芝1800 1635265.81514** 牡9 58.0 勝浦正樹深山雅史 510
(+20)
1.49.1 1.835.3⑫⑪⑬⑬セダブリランテス
18/06/10 東京 11 エプソムC G3 芝1800 16611260.61616** 牡8 56.0 勝浦正樹栗田博憲 490
(-12)
1.52.8 5.440.7サトノアーサー
18/05/06 新潟 11 新潟大賞典 G3 芝2000 1624180.31610** 牡8 56.0 勝浦正樹栗田博憲 502
(-2)
2.00.6 0.633.4⑥⑥スズカデヴィアス
18/04/15 福島 11 福島民報杯 OP 芝2000 1681555.31511** 牡8 56.0 木幡巧也栗田博憲 504
(+6)
2.02.0 1.237.6⑧⑧⑩⑫マイネルサージュ
17/05/07 新潟 11 新潟大賞典 G3 芝2000 162417.5614** 牡7 56.5 津村明秀栗田博憲 498
(+6)
2.00.0 1.435.3⑨⑩サンデーウィザード
17/04/16 福島 11 福島民報杯 OP 芝2000 16598.359** 牡7 56.5 津村明秀栗田博憲 492
(-4)
1.59.0 0.535.5④④④マイネルミラノ
17/01/05 中山 11 日刊中山金杯 G3 芝2000 13118.143** 牡7 56.5 江田照男栗田博憲 496
(0)
2.01.1 0.536.1⑦⑦⑧⑧ツクバアズマオー
16/12/18 中山 11 ディセンバー OP 芝2000 142220.6103** 牡6 58.0 江田照男栗田博憲 496
(-2)
2.01.0 0.135.5⑤④ツクバアズマオー
16/11/13 福島 11 福島記念 G3 芝2000 164814.466** 牡6 56.5 北村友一栗田博憲 498
(-8)
2.01.5 0.734.9⑯⑯⑯⑯マルターズアポジー
16/10/16 東京 11 アイルランド OP 芝2000 1481324.097** 牡6 58.0 江田照男栗田博憲 506
(+14)
2.00.8 1.335.9⑤⑤⑤ハギノハイブリッド
16/07/10 福島 11 七夕賞 G3 芝2000 168165.819** 牡6 56.5 北村友一栗田博憲 492
(-8)
1.59.7 1.337.2⑤⑥⑦⑧アルバートドック
16/05/08 新潟 11 新潟大賞典 G3 芝2000 1661214.583** 牡6 56.5 幸英明栗田博憲 500
(0)
1.58.1 0.334.5④⑤パッションダンス
16/04/10 福島 11 福島民報杯 OP 芝2000 162321.591** 牡6 57.0 北村友一栗田博憲 500
(-2)
1.58.9 -0.535.7ヤングマンパワー
16/03/13 中山 10 東風S OP 芝1600 131116.764** 牡6 57.0 蛯名正義栗田博憲 502
(+4)
1.34.6 0.134.8⑦⑨⑧インパルスヒーロー
15/11/15 福島 11 福島記念 G3 芝2000 162313.9710** 牡5 56.0 松若風馬栗田博憲 498
(+2)
2.04.1 1.638.4⑪⑪⑭⑪ヤマカツエース
15/10/24 東京 11 富士S G3 芝1600 161220.397** 牡5 56.0 田辺裕信栗田博憲 496
(+6)
1.33.3 0.633.4⑭⑬ダノンプラチナ
15/09/13 中山 11 京成杯AH G3 芝1600 1681520.9106** 牡5 56.0 蛯名正義栗田博憲 490
(0)
1.33.4 0.134.0⑨⑫⑫フラアンジェリコ

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シャイニープリンスの関連ニュース

【新潟大賞典】厩舎の話

2020年5月8日(金) 04:55

 ◆アトミックフォース・武藤師 「状態は高いレベルで安定。腰がパンとして、ゴーサインを出してからの反応も速くなった」

 ◆インビジブルレイズ・吉村師 「左回りの2000メートルは一番いい条件。馬場は渋らない方がいい」

 ◆エアウィンザー・小滝助手 「調教はしっかりと積んでいます。ただ、57・5キロの斤量で、ハードルは高い」

 ◆カツジ・池添兼師 「しまい重点で動きは良く時計も速かった。初の2000メートルがどうか」

 ◆ギベオン・藤原英師 「万全の仕上がりで臨める。2000メートルはベストだし、斤量をクリアしてくれれば」

 ◆ケイデンスコール・安田隆師 「順調にきましたよ。展開、流れ次第で…」

 ◆サラス・西村師 「いい仕上がり。左回りは問題なく、直線の長いコースはいいと思う」

 ◆シャイニープリンス・深山師 「馬は元気だし、1度使って体が絞れてくればいい」

 ◆ダイワキャグニー・菊沢師 「この時期はいいし、けいこの動きも良かった。左回りの2000メートルはいい」

 ◆ドゥオーモ・野中師 「体調に不安はない。速い時計に対応できるかどうか」

 ◆トーセンスーリヤ・横山和騎手 「ひと皮むけた感じで走り方も良くなった」

 ◆ブラヴァス・安田助手 「ようやく完成形といえるところまできてくれました。新潟のワンターンは合う」

 ◆ブラックスピネル・音無師 「新潟では5、4着の実績だけど離されてのもの。強気にはなれない」

 ◆プレシャスブルー・相沢師 「前走は馬場が悪すぎて、スタートからノメッていた。参考外」

 ◆レッドガラン・安田隆師 「先週の段階で、しっかりと調教をやれているので、サラッとしました」

新潟大賞典の出馬表はこちら 調教タイムも掲載

【新潟大賞典】特別登録馬 2020年5月3日() 17:30

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【斬って捨てる!】中山金杯2020 8歳以上の高齢馬は劣勢!7~8枠馬の過信は禁物! 2020年1月5日() 10:30

ウマニティの重賞攻略ページに掲載されている「データ分析」の内容や、日刊スポーツ賞中山金杯の近年の結果をもとに、凡走パターンに合致する馬をピックアップするものです。予想の際にお役立てください。




【全般】
8歳以上の好走例はゼロ(2009年以降)

シャイニープリンス
イレイション

ハンデ53キロ以下の連対例はなし(2009年以降)

メイショウエイコウ

前走でハンデ重賞に出走、かつ6着以下に敗れていた馬の連対例は皆無(2009年以降)

タニノフランケル
メイショウエイコウ
マイネルサーパス

芝の1800~2000m戦で勝利経験のない馬の連対例はゼロ(2009年以降)

アンノートル
イレイション
メイショウエイコウ

【人気】
8番人気以下、かつ4歳馬の連対例は皆無(2009年以降)
※10時00分現在の8番人気以下、かつ4歳馬

マイネルサーパス

12番人気以下の連対例はゼロ(2009年以降)
※10時00分現在の12番人気以下

マイネルハニー
シャイニープリンス
アンノートル
タニノフランケル
イレイション
メイショウエイコウ

前走で1番人気の支持を受けていた馬を除くと、前走がG3より下のクラスのレース、かつ6着以下敗退馬の連対例はみられない(2009年以降)

テリトーリアル
ブラックスピネル
ノーブルマーズ
マイネルハニー
シャイニープリンス
タニノフランケル
メイショウエイコウ
マイネルサーパス

【枠順】
前走重賞3着以内の馬を除くと、今回7~8枠の好走例は皆無(2009年以降)

イレイション
メイショウエイコウ
カデナ
マイネルサーパス
ザダル

馬番枠16番の連対例はゼロ(混合競争に指定された1994年以降の中山開催)

マイネルサーパス

馬番枠17番の好走例は皆無(グレード制導入後、初の17頭立てとなった2015年以降)

ザダル

【血統】
8番人気以下、かつ父サンデーサイレンス系の連対例はゼロ(2009年以降)
※10時00分現在の8番人気以下、かつ父サンデーサイレンス系

マイネルハニー
イレイション

ディープインパクト産駒の連対例は皆無(産駒初出走以降)

ギベオン
カデナ


【上記の凡走パターンに合致しなかった馬(連軸候補)】
クレッシェンドラヴ
レッドローゼス
トリオンフ
ウインイクシード



ウマニティ重賞攻略チーム

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【重賞データ分析】中山金杯2020 優勝馬は5番人気以内から!迷ったときは内枠重視の姿勢が吉! 2020年1月5日() 08:30

ウマニティの重賞攻略ページに掲載されている「データ分析」の内容をもとに、日刊スポーツ賞中山金杯のファクターごとの傾向に注目し、好走パターンに合致する馬をピックアップしました。予想の際にお役立てください。




【全般】
7歳以下かつ57.5キロ以上のハンデ馬が活躍(2008年以降)

トリオンフ
ギベオン

2008年以降の勝ち馬11頭のうち、10頭がハンデ56キロ以上

テリトーリアル
ブラックスピネル
クレッシェンドラヴ
ノーブルマーズ
レッドローゼス
マイネルハニー
トリオンフ
ギベオン
カデナ

前走重賞組を狙ったほうがベター(2008年以降)

テリトーリアル
ブラックスピネル
クレッシェンドラヴ
ノーブルマーズ
レッドローゼス
トリオンフ
ギベオン
タニノフランケル
メイショウエイコウ
カデナ
マイネルサーパス
ザダル

【人気】
2008年以降の勝ち馬はすべて5番人気以内
※8時00分現在の5番人気以内(5番人気タイが2頭)

クレッシェンドラヴ
レッドローゼス
トリオンフ
ウインイクシード
ギベオン
ザダル

前走から斤量減の人気薄(6番人気以下)に注意(2009年以降)
※8時00分現在の6番人気以下、かつ前走から斤量減の馬

マイネルハニー
シャイニープリンス
アンノートル
イレイション
カデナ

【脚質】
先行優勢(2000年以降)

ブラックスピネル
トリオンフ
タニノフランケル
イレイション
ザダル

※近走の内容を参考に先行策をとりそうな馬を想定

【枠順】
2008年以降、馬番6番枠以内で8勝

テリトーリアル
ブラックスピネル
クレッシェンドラヴ
ノーブルマーズ
レッドローゼス
マイネルハニー

【血統】
父あるいは母父にサンデーサイレンス系種牡馬を持つ馬が活躍(ディープインパクト産駒を除く/2008年以降)

クレッシェンドラヴ
レッドローゼス
マイネルハニー
トリオンフ
ウインイクシード
イレイション
メイショウエイコウ
ザダル

ミスプロ系×サンデーサイレンス系配合馬の好走例が多い(2008年以降)

メイショウエイコウ

ノーザンダンサー系×サンデーサイレンス系配合馬に注意(2008年以降)

トリオンフ


【4項目以上該当馬】
トリオンフ(7項目)
クレッシェンドラヴ(5項目)
レッドローゼス(5項目)
ブラックスピネル
マイネルハニー(4項目)
ギベオン(4項目)
ザダル(4項目)



ウマニティ重賞攻略チーム

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【U指数的考察】中山金杯2020 指数9位以下同士のワンツー決着は期待薄!指数94.6未満は3着まで! 2020年1月5日() 06:00

日刊スポーツ賞中山金杯の近年の傾向をもとに、U指数を絡めてピックアップした条件に合致する馬を提示しました。予想の際にお役立てください。

※2014年以降の結果をもとに検証



<ポイント①>
2014年以降の勝ち馬はすべて指数96.0以上。連軸は指数96.0以上の馬のなかから選ぶべきだろう。

指数96.0以上

ブラックスピネル
クレッシェンドラヴ
ノーブルマーズ
レッドローゼス
マイネルハニー
トリオンフ
ギベオン
シャイニープリンス
タニノフランケル
メイショウエイコウ
カデナ
マイネルサーパス

<ポイント②>
低指数馬の食い込みが多いためバッサリ切るのは危険だが、指数9位以下同士のワンツー決着はゼロ。指数9位以下同士を組みあわせた2連勝馬券は推奨できない。

指数9位以下

テリトーリアル
レッドローゼス
マイネルハニー
ウインイクシード
シャイニープリンス
アンノートル
イレイション
メイショウエイコウ
ザダル

<ポイント③>
2着以内に入った馬の最低指数は94.6。これを下回る馬はいずれも3着以下に敗れている。

指数94.6未満

テリトーリアル
アンノートル



ウマニティ重賞攻略チーム

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【血統アナリシス】中山金杯2020 評価を下げる理由が見当たらない広尾のステイゴールド産駒!メジロ牝系の流れを汲むタートルボウル産駒も侮りがたし! 2020年1月4日() 15:00

1月5日に行われる日刊スポーツ賞中山金杯の出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。 予想の際にお役立てください。


テリトーリアル
祖母は国内において一大勢力を築きつつあるハルーワソングの半妹。さかのぼれば、世界的名牝バラードに行き着く繁栄一族の出自である。やや重厚な配合のぶん、速い脚には欠けるが、追ってバテない持久力はかなりのもの。サンデーサイレンス非内包馬の中山金杯における成績が芳しくない点は気がかりな反面、父のサドラーズウェルズ系は好相性。勝ち切るまでには至らずとも、圏内に食い込む可能性はある。

ブラックスピネル
曽祖母から広がる活躍馬をみると、アロンダイトやクリソライト、リアファルマリアライトクリソベリルなど、タフなレースにマッチしたパワー&スタミナ型が大勢を占める。瞬発力よりも持続力が問われる、今回の舞台は悪くない条件といえよう。ただ、パワー優位の構成ゆえに、速い脚に欠けるのが悩みのタネ。好結果を残すには、早めに仕掛けて後続に脚を使わせる展開利、あるいは馬場悪化など上がりを要する状況がほしい。

クレッシェンドラヴ
父は中山の中・長距離で抜群の適性を誇るステイゴールド。一族には英1000ギニー馬や英ダービー馬などがいる。スタミナと持続力に優れ、中距離以上の持続力勝負で真価を発揮するタイプだろう。その点、適度に上がりを要する冬の中山芝は悪くないはず。過去2戦2勝の戦績を誇るコース実績を含め、評価を下げる明確な理由が見当たらない。極端に後方へ置かれることがなければ、上位争い必至とみる。

ノーブルマーズ
父はトニービン直仔のジャングルポケットで、母父はスタミナに長けたロベルト直仔のシルヴァーホーク。一定以上の持久力を求められる中山金杯に適した能力を持ち合わせているものと考えられる。ただ、スタミナとパワーが強調されているぶん、ラストの決め脚比べになると分が悪そう。良さを引き出すには、タフなコンディションの出現、もしくは自ら積極的に仕掛けて我慢比べに持ち込みたい。

レッドローゼス
さかのぼると、一族にG1級がズラリと並ぶ優良牝系の出自。ミスプロ、ソヴィエトスター、ナシュワン、ガリレオ、ステイゴールドと代を重ねて産まれたのが本馬である。構成どおり、タフなコースのクラシックディスタンスがベター。今回の舞台は悪くないはずだ。父ならびに母父のサドラーズウェルズ系は当レースの活躍血統。加えて、意外性と成長力に富んだ父産駒の特徴を鑑みると、侮りがたい面がある。見限りは早計かもしれない。

マイネルハニー
サンデーサイレンス系×ロベルト系の組み合わせは、近年の当レースにおける活躍配合のひとつ。ただ、米国色の濃い父母父と母母父の血脈が強く反映されているせいか、本馬はタメの利かないワンペース型に仕上がっており、自分のリズムで運べないと案外のケースも少なくない。加えて、加齢に伴う能力低下も気になるところ。それなりの走りは見せるかもしれないが、圏内に届くイメージは湧いてこない。

トリオンフ
父のタートルボウルはパワー型のノーザンダンサー系。牝系はメジロブランドの一流馬を数多く送り出しており、少なくとも持久力の面でヒケをとることはない。やや持続力&スタミナ優位の構成のため、瞬発力に欠ける面は否めないが、止まりそうでなかなか止まらないスピードの持続力はなかなかのもの。ノーザンダンサー系×サンデーサイレンス系配合馬の中山金杯におけるパフォーマンスも悪くなく、ノーマークにはできない存在だ。

ウインイクシード
父のマンハッタンカフェは当レースと比較的相性がいい、持続力&パワー型のサンデーサイレンス系。母のイクスキューズは、スピードと機動力を武器にクイーンCを制するなど重賞戦線で活躍した。本馬は父と母の良さがミックスされたバランスタイプといった印象。適度に上がりを要する冬季の中山芝2000mはプラスに働く可能性もある。ケアしておきたい1頭だ。

ギベオン
母父のゴーストザッパーは、BCクラシックをレコードタイムで制した米年度代表馬。母は米ダートG1を2勝している。パワーとスピードの持続力が求められる、中山芝2000mに適した牝系の持ち主といえよう。ただし、中山金杯におけるディープインパクト産駒の好走例は2014年1番人気3着のディサイファ1頭のみ。そのあたりを踏まえると、今回の舞台がピッタリとは言い難く、積極的には手が出ない。

シャイニープリンス
3代母を基点とする一族に、ダイタクヘリオスダイタクバートラムなどがいる成長力に優れた牝系の出自。父リファール系らしいスピードの持続力が持ち味のマイル~中距離タイプだ。2017年の当レースで3着入りしているように、高い舞台適性を備えているのは間違いない。とはいえ、明け10歳を迎えた本馬に底上げを見込めるかは甚だ疑問。近走の成績からもピークアウトの感は否めず、厳しい戦いが予想される。

アンノートル
アイルハヴアナザー×タイキシャトルの組み合わせ。成績が示すとおり、パワーとスピードの持続力に特化したマイラーとみていいだろう。その点、前回から1ハロンの距離延長は懸念材料。祖母を基点とする一族に重賞勝ち馬はおらず、活力面の後押しも期待できない。加えて、父産駒の当該コース成績も芳しくなく、今回の舞台は適性外のように思える。苦戦は免れられないだろう。

タニノフランケル
父はフランケル、母はウオッカという良血馬。瞬発力には欠けるが、パワーと持久力は水準以上。スピードの持続力やパワーに優れた馬の活躍が目立つ、中山金杯に適した構成といえよう。一方で、父産駒ならびに母父の系統は、一度低迷すると再浮上が難しい向きもある。その点を考慮すると、昨年3着の結果を超えるためのハードルは思いのほか高そう。連下の押さえまで、という扱いが妥当ではないか。

イレイション
ディープスカイ×キングズベストの配合馬。持続力特化型の父、ハイペリオン系と欧州キングマンボ系を重ねた母の構成をみるに、タフな馬場に適した体力系と推察される。その点、冬の中山コースは悪くなさそうだが、構成的にキレを求められる競馬では分が悪そう。かといって、相手強化の重賞で注文が叶うかどうかについては疑問符が付く。評価を上げるまでには至らない。

メイショウエイコウ
ストームバードとニジンスキーのインブリード、ノーザンダンサーの多重クロスが潜在しているあたり、しぶとい粘り腰が持ち味と推察される。とはいえ、行き脚がつかないレースぶりをみるに、芝である程度の時計を求められると、前走のごとく追走に窮する可能性が高い。さかのぼれば、モンテプリンスなどを送り出している名門牝系の出自ではあるが、近い親族に重賞勝ち馬はゼロ。好走を予感させる材料は少ない。

カデナ
半兄のスズカコーズウェイ京王杯SCの勝ち馬。スピードとその持続力に特化しており、米国血統の母方からパワーも受け継いでいる。その一方で瞬発力に欠く面があり、速い上がりの決め脚勝負は向いていない。一時の不振から脱したとはいえ、本質が変わったわけではなく、内回りでペースが緩むようだと苦しいはず。争覇圏内に加わるには、早い段階から流れが締まり、なおかつ前崩れといった展開利が不可欠となる。

マイネルサーパス
半兄のマイネルクラリティはオープンクラスで活躍。祖母は芝マイルの重賞ホルダーと、セカンドクラスの重賞であれば足りる構成と判断できる。反面、アイルハヴアナザー産駒の中山芝2000mにおけるパフォーマンスは今ひとつ。父系のフォーティナイナー系全体でみても相性が悪い。それゆえ、今回の舞台替わりがプラスに転じる可能性は低そう。大きく崩れていない近走の堅実さを認めたうえで、ヒモあってもアタマなし、という評価が正解ではないか。

ザダル
姉を含む近い親族に重賞級はいないものの、祖母は北米G1馬の全妹にあたり、母系の系譜自体は悪くない。父のトーセンラーは現役時に距離を問わず活躍したが、前向きな北米血脈で固められた母方の構成をみるに、本質はスピードの持続力が持ち味の中距離タイプと推察される。それゆえ、京都芝3000m→中山芝2000mの臨戦過程はプラスに作用する可能性が高い。軽くは扱えない1頭だ。



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シャイニープリンスの関連コラム

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先週は5(木)にG3日刊スポーツ賞中山金杯、G3スポーツニッポン賞京都金杯が、8(日)にG3フェアリーステークス、G3シンザン記念がそれぞれ行われました。それでは、いつものようにレース結果と競馬予想の達人・ウマニティプロ予想家陣のスマッシュヒットを振り返っていきたいと思います。
 
G3中山金杯はダノンメジャーが先頭で直線コースへ。粘るダノンメジャーですが、残り200m地点でクラリティスカイがこれを捉えて先頭!その直後、外からツクバアズマオーが脚を伸ばして2頭が抜け出す形に!内クラリティスカイ、外ツクバアズマオー、激しい叩き合いとなりましたが、坂を上がってもうひと伸びを見せたツクバアズマオーがゴール前でクラリティスカイを差し切って優勝しました!3/4差の2着にクラリティスカイ、そこから2馬身半差の3着にシャイニープリンスが入っています。
  
公認プロ予想家では馬券生活プロ他8名が的中しています。
 
G3京都金杯はペイシャフェリスが先頭で直線コースへ。直線に入ると2番手マイネルハニーペイシャフェリスを交わして先頭、後続は団子状態、各馬追い出しにかかります。残り200m、ここでエアスピネルが先頭に立つとワンテンポ遅れてブラックスピネルが猛追!ゴール前ではクビの上げ下げの接戦となりましたが、わずかにエアスピネルブラックスピネルの追撃を振り切って優勝しました!ハナ差の2着にブラックスピネル、そこから半馬身差の3着にフィエロが入っています。
 
公認プロ予想家ではシムーンプロ他13名が的中しています。
 
G3フェアリーステークスツヅクが先頭で直線へ。直線半ばで逃げるツヅクを交わした1人気アエロリットが先頭に代わって200mを通過、2番手には大外から脚を伸ばすライジングリーズン!残り100mを通過、ここでややアエロリットの脚色が鈍ると外ライジングリーズンが一完歩ごとに差を詰め、ゴール前で差し切って優勝!3/4差の2着にアエロリット、そこからクビ差の3着にモリトシラユリが入っています。
  
公認プロ予想家ではくりーくプロが的中しています。
 
 
G3シンザン記念メイショウソウビが先頭で直線コースへ。直線に入ると2番手グループが一気に押し寄せて中からトラストが先頭、内からはペルシアンナイト、外からは馬体併せるようにマイスタイルタイセイスターリーと4頭が抜け出しての追い比べ!残り100m、ここで道中最後方に位置していたキョウヘイが前を行く4頭の間を割って一気に先頭立つとゴールまで力強く伸びて優勝!豪快な内容で初重賞制覇を飾りました!1馬身差の2着にタイセイスターリー、そこからハナ差の3着にペルシアンナイトが入っています。
 
公認プロ予想家ではサラマッポプロ☆まんでがんプロが的中しています。
 
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☆☆☆注目プロ →いっくんプロ
8(日)京都12Rで◎ストンライティングを1着固定、○ショパンを2、3着に置いた3連単流しで28万1250円を1000円的中!281万2500円の高額払い戻しを達成しました!5(木)中山5Rでも◎マイネルパンドーロポールヴァンドル×トータルソッカーの印で78万7600円を払い戻し!週末トータル回収率536%、収支プラス313万9900円の大爆発週となりました!
 
☆☆☆注目プロ →セイリュウ1号
7(土)京都12Rで◎スペシャルギフト(23.7倍)○デンコウリキ(83.0倍)の大本線的中!ワイド144倍を4000円、3連複1795倍を300円的中させ、111万4500円を高額払い戻し!8(日)中山7Rでは◎デストリーライズ(57.9倍)からのワイド、3複を的中させ、33万円を払い戻しました!週末トータル回収率293%、収支プラス117万6400円をマークしています。
 
☆☆☆注目プロ →くりーくプロ
勝負レースに指定した8(日)京都2Rで『CW、DP、Bコースとどのコースでも水準以上の時計が出ておりスピードのありそうな馬。鞍上の松山騎手もほぼ毎週のように調教に騎乗しておりこの馬のことはよく分かっている。』と本命に抜擢!複勝4.5倍、ワイド129.3倍、36.8倍を的中させました!同日の中山メイン、G3フェアリーステークスでは単勝36倍の伏兵◎ライジングリーズンの単複、馬連59.9倍、ワイド19.1倍を仕留めました!週末トータル回収率190%、収支プラス4万1440円をマークしています。
 
☆☆☆注目プロ →おかべプロ
今週も1点勝負で安定した成績を残したおかべプロ。7(土)京都7Rで◎ストライクイーグルアースシンフォニーの馬連7.8倍を的中させ、7万8000円を払い戻し!8(日)京都9Rで◎オースミラナキラフミノメモリーのワイドを的中させ、6万2000円を払い戻しました!週末トータル回収率169%、収支プラス11万1790円をマークしています。
 
この他にも霧プロ(135%)、スガダイプロ(116%)、ろいすプロ(115%)、夢月プロ(106%)、サラマッポプロ(103%)が週末トータル回収率100%超の活躍を見せています。
 
※全レースの結果速報はこちら
   
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2017年1月9日(月) 16:28 凄馬プロジェクトチーム
『凄馬出馬表&馬券検討』1/5~1/8の結果(中山金杯・シンザン記念)
閲覧 1,153ビュー コメント 0 ナイス 2

1月5日(木)に行われました中山11Rの「日刊スポーツ賞中山金杯G3」です。

レース結果(着順)の凄馬出馬表(画像)をご覧ください。



1着:総合ポイント【3位】▲ツクバアズマオー(2.8倍)
2着:総合ポイント【8位】△クラリティスカイ(10.9倍)
3着:総合ポイント【1位】◎シャイニープリンス(8.1倍)

第2グループ・総合ポイント3位のツクバアズマオーが1着、第3グループ・総合ポイント8位のクラリティスカイが2着、第1グループ・総合ポイント1位のシャイニープリンスが3着という結果でした。

期待した◎シャイニープリンスは頑張ってくれましたのですが、新年早々馬券下手を披露してしましました、、。しかし勝ったツクバアズマオーは余裕しゃくしゃくの競馬、本当に強かったですね、一皮むけた印象を受けました!(^^)!


【馬単流し(マルチ)】
1

2,3,6,7,8,10

計12点 払い戻し0円




続いて1月8日(日)に行われました京都11Rの「シンザン記念G3」です。

レース結果(着順)の凄馬出馬表(画像)をご覧ください。



1着:総合ポイント【8位】キョウヘイ(27.4倍)
2着:総合ポイント【4位】△タイセイスターリー(9.9倍)
3着:総合ポイント【1位】○ペルシアンナイト(2.4倍)

第4グループ・総合ポイント8位のキョウヘイが1着、第2グループ・総合ポイント4位のタイセイスターリーが2着、第3グループ・総合ポイント1位のペルシアンナイトが3着という結果でした。

ここ2戦とも厳しい展開だった◎トラストの巻き返しを狙ったのですが、またも先行勢には厳しい流れ、、。次こそは!の気持ちです(+_+)

【馬連ながし】
8

2,3,5,6,7,10,14

【3連複ながし】
8

5

2,3,6,7,10,14

計13点 払い戻し0円

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2017年1月5日(木) 14:00 凄馬プロジェクトチーム
第237回『凄馬出馬表分析&馬券検討』~中山金杯 G3
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みなさん、明けましておめでとうございます!(^^)!
今年も宜しくお願い致します!

それでは早速ですが、2017年最初の重賞「中山金杯 G3」の『凄馬出馬表』を分析したいと思います。

今回も「U指数」だけでなく、U指数のポイントに【調教評価】、【厩舎評価】、【斤量補正】を数値化し加算減算しU指数を補正することで「総合ポイント」を算出しました。
★「U指数」について詳しくはこちらをご覧ください→U指数についてページ

U指数1.0ポイントは約1馬身差にあたるので、これを目安に以下のような重み付けをしました。
【調教評価】は競馬エイトの調教評価を参考にしました。
重み付けは以下の通りです。
「5」・・・「-1.0ポイント」
「6」・・・「±0.0ポイント」
「7」・・・「+1.0ポイント」
「8」・・・「+2.0ポイント」
【厩舎評価】は競馬エイトの厩舎コメントの評価を参考にしました。
重み付けは以下の通りです。
「△」・・・「-1.0ポイント」
「○」・・・「±0.0ポイント」
「◎」・・・「+1.0ポイント」
【斤量補正】は1.0kg=「0.5ポイント」として以下の基準体重との差分に乗算しました。
「牡馬」・・・「57.0kg」
「牝馬」・・・「55.0kg」


上記の補正を行った『凄馬出馬表』(画像)をご覧ください。






第1グループ(橙)は、シャイニープリンス1頭。
第2グループ(黄)は、マイネルフロストから1.0ポイント差(約1馬身差)内のロンギングダンサーまで4頭。
第3グループ(薄黄)は、ストロングタイタンから同差(約1馬身差)内のライズトゥフェイムまでの4頭となっていて、以下は第4G(灰)となっています。

上位間では総合トップのシャイニープリンスマイネルフロスト間に1.8の溝がありますが、その他では大きな溝は生まれていません。ハンデ戦らしく大混戦ムードが漂っています。

今年の出走メンバーを見渡すと前走ディセンバーステークス組が7頭出走、このレースの考察と伸びしろがポイントとなります。そのディセンバーステークスですが、この週の中山競馬場(芝)は外からの差しが異常に決まっていた特殊な週。勝ったツクバアズマオーはもちろん相応の評価をしますが、馬場はかなり差し馬向いていました。

しかし、今週からはCコース(Aコースから6m外に内柵を設置)になりますので、内の先行勢がかなり有利、ディセンバーステークスで先行して敗戦した馬の巻き返しが期待できると思います。

私の本命は◎シャイニープリンスにします。前走は58キロを背負い、内を突いて見せ場十分の3着。今回は前走以上に恩恵を受ける1枠1番の絶好枠に加えて斤量減、調教も動いていますし前走以上の結果を期待できそうです。凄馬出馬表でもトップに評価されているように能力もこのメンバーなら上位です。以下、○マイネルフロスト、▲ツクバアズマオー、△ダノンメジャーストロングタイタンドレッドノータスクラリティスカイと印を打ちます。

【馬単流し(マルチ)】
1

2,3,6,7,8,10

計12点

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2016年7月16日() 09:00 みんなの競馬コラム
【函館記念】血統考察 byうまカレ
閲覧 3,390ビュー コメント 0 ナイス 6

学生団体うまカレの金沢ユウダイです。

先週の七夕賞では、
・人気どころでは、ダコールヤマニンボワラクテアルバートドックを推したい。
・逆にルミナスウォリアーシャイニープリンスは割り引きたい。

とまとめ、人気決着ですが抑えられて良かったです。

他にも以下のコラムで先週の競馬に関連し、Hyperionという血について、好調のリーチザクラウン産駒について、アグネスタキオン系のダート化などについて簡単にまとめています。良かったらご覧ください。
http://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7612

さて、今週は函館記念です。個人的には七夕賞以上に難解に思えますが、多頭数・小回り、こういうレースを考察する面白さは日本競馬ならではですし、日本で予想文化が発展してきた由来でもあるでしょう。

過去の好走馬を振り返ってみると、「パワー型」、「体質が硬め」の馬が好走しているように思います。洋芝と小回りでパワーが必要なことはもちろんですが、このような体質の硬い馬は、気温の上昇によって筋肉がほぐれ、夏場が得意な馬が多いともいわれています。

まずは人気馬から考察していきたいと思います。

●パワーに富んで、捲りが得意な牝系
巴賞を快勝したレッドレイヴンは、ハイレベルの中山記念大阪杯の内容からみても、大事に使う藤沢和厩舎らしく6歳となって一段と力を付けたよう。名馬を多く輩出するSoaringの牝系でも、種牡馬RahyやDevil’s Bag、ダノンシャンティヴィルシーナなどのBalladeの分岐ではなく、グラスワンダーディサイファアドマイヤタイシ兄弟やマイティーカラー(マイティースコール、ピースオブジャパンピースマインドらの母)を輩出するGraceful Touchの分岐で、レイヴンからみればグラスワンダーは叔父だ。Graceful Touch系の特徴は、活躍馬の走りをイメージすれば分かるように、パワーに富んで捲りが得意だということ。雨は歓迎だし、何といっても前走同様「単純に大外を回さない捲り」ができる池添騎手というのは心強い。ぼくは人間と同様に、馬も強い相手と戦うことは自身の地力アップに繋がると思っているので、どこまで力を付けたのか楽しみだ。

●「父中距離馬×母父短距離馬」らしい捲り脚質
ネオリアリズムは、母父MeadowlakeがBlue Grail≒Nothirdchance3×3(Blue Larkspur、Sir Gallahadなどが共通)という米血パワーが強いスプリンターで、母母父In Realityも米血が濃い。こういう父中距離馬×母父短距離馬の配合系は、キタサンブラックのようなフワッとした先行馬や、本馬のような捲り脚質になり易い。小倉大賞典の3着の内容は非常に濃いものだし、洋芝もマイナスにはならないだろうが、やや外目の枠と、腕は間違いないが1週目のティータン騎手だと不安は残る。

●コース適性は抜群、あとはフルゲートで捌けるか
洞爺湖特別を圧勝してきたバイガエシは、神戸新聞杯4着馬。エアデジャヴーエアシャカール兄弟などが出るアイドリームドアドリーム牝系で、この牝系はブライアンズタイムなどを輩出するGolden Trail牝系でBold Rulerを持つから機動力が魅力。バイガエシの場合は母がRibot6×5の影響でパワーが優って前脚の可動域が小さいから、前走の持ったままの美しい4角進出はこの特徴に因るものだ(同じタイプのラブリーデイ宝塚記念も美しかった)。こういうタイプは内枠でも器用に立ち回れるし、Ribotのクロスだから重賞の厳しい流れになるのもプラス。54キロなら重賞でも通用だろう。あとは藤岡佑騎手がフルゲートを捌けるかに掛かっている。

●ノーザンテーストの急成長&内枠の四位騎手
マテンロウボスキングカメハメハ×サンデーサイレンス×ノーザンテーストという組み合わせ。あまりノーザンテーストを感じさせない美しい差し脚は、パーソロン×マリーノという3代母ダイナリーズンの仏血の影響が出ているのかなと感じさせる。今回注目すべきは昆調教師から「昨年よりトモもシッカリしてきました」というコメントが出ているということ。これはショウナンパンドラのような、直近の例を挙げれば七夕賞3着のオリオンザジャパンのような、「ノーザンテーストの急成長」の可能性があり、これまでのように追い込み一辺倒ではなく、ある程度の位置を取れるようになったり、勝負ところでの反応が速くなったりしてくる可能性が高い。四位騎手は、ディサイファ札幌記念や、レッドディザイアオークスなど、内枠に入ったときは驚異的な技術を発揮しますから今回は警戒した方が良さそうだ。

●名牝系、成長力と鞍上に期待
ケイティープライドは、その名の通りヒシアマゾンスリープレスナイトを出したKaties牝系で、アドマイヤムーンを叔父に持つ。また、本馬と同じディープインパクト×Katies牝系からは昨年の愛知杯2着のリーサルウェポンが出た。マカヒキショウナンパンドラが出るディープインパクト×フレンチデピュティというニックスで、Katiesは米血のパワーもあるので1800-2000付近に適性が出たのは順当。ポイントは母母父Krisの持つDonatello→Crepello、Hyperion、Tudor MinstrelがディープインパクトのBurgcreleと脈絡している点で、この血は極めて成長力に富んでいるから、今年に入ってからの小倉大賞典0.1秒差4着、マイラーズカップ0.4秒差7着はフロックではない。前走は追えずに参考外、今回は内を割ったりする強気の競馬が得意な浜中騎手だし、ディープインパクト産駒はゼーヴィントアルバートドックと好調、GIレーシングもソルヴェイグアルバートドックと好調。52キロも恵まれた。

●洋芝は合いそう、この父でここまで活躍で来ているのは配合的なポイントがあった
シルクフェイマス×シルキーウィズというシルクホースクラブ血統のフェイマスエンドは、なかなか興味深い配合をしています。函館記念だけに関していえば、やはり父シルクフェイマスの母セイントセーラはCaerleon×RobertoでHail to Reason4×3、Bull Page≒Rarelea4×4というパワー型、洋芝適性は高そうで、やや枠は外だが人気がないのなら拾ってみたい1頭といえる。

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名種牡馬Mr.Prospectorは軽いスピードが武器というイメージが強いですが、母Gold DiggerがNasrullahとCount Fleetを通じるThe Tetrarch5×6で、この柔らかさが芝で活躍馬を残せた導引と考えられます。だから、Mr.ProspectorにNasrullahとCount Fleet(望田先生は「ナスフリート」と略される)を持ってくると、硬い体質が柔らかくなるというわけです。
例として、ヴィクトワールピサ産駒は、桜花賞ジュエラーこそ異なりますが、賞金上位馬はMr.Prospectorをクロスしたり、ナスフリートを持つMill Reelを持ってきて体質を柔らかくすることで成功しています。以下にまとめてあります。
http://derby6-1.hatenablog.com/entry/2016/05/07/215204
さて、フェイマスエンドはというと、母父がMr.Prospector系のエンドスウィープ、そして母母グレイスカップがWho’s to Know≒Don B.4×3(どちらも父がFleet Nasrullah←父Nasrullahで、自身はCount Fleetのクロス)というGold Diggerを強烈に増幅する配合をしています。

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●GIII止まりのステイゴールド産駒2頭?
マイネルミラノは、今回はオツウの須貝調教師が「何が何でも自分の競馬をさせる」とコメントしているので、「離れた2番手」という位置で競馬ができるかもしれない。しかし、種牡馬ステイゴールドというのは「前に行って頑張る血」は少なく、差し脚が武器の血統だから、GIで好勝負する馬は皆差し馬だし、母から「前に行って頑張る血」を取り込んだところで、そういう血は父と脈絡しないから、厳しいペースで踏ん張ることができず、ミラノの戦績にもそれが表れている(トランセンドのように、アーネストリーのようになれない)。オツウがいればそう楽な流れにはならないだろうから、狙いはスローになり易い新潟2000mの新潟記念だろう(と思ったら昨年同じように好走していた)。
ツクバアズマオーは、母系にVaguely Noble(Hyperion3×4、Swinford7・6×6、父ヴィエナはPretty Polly牝系)が入るので、父の持つLady Angela(ノーザンテーストの母母で、ノーザンテーストはLady Angela4×2)を増幅する配合といえ、ここまで出世したのは納得。ただ、ステイ産駒の活躍馬にしては単調な米血が多い母で、重賞で勝ち負けとなると疑問だし(いや、同じくステイ産駒で完璧な配合ではないマイネルミラノをみれば、「GIIIならやれるがGIでは限界がある配合)というべきかもしれない)、小回りで騎手の比重が高いこの重賞で特段買いたくなる鞍上でもない。
どちらも、GIまではたどり着けないステイゴールド産駒の配合とみている。

●Princely Giftの影響がある2頭
マイネルフロストは母がグラスワンダー×DayjurでDanzig3×3だが、母系に流れるPrincely Giftの影響かそういう態質の硬さなどは感じさせず、前脚が伸びる走りをする。だから内回りで好走しているのも、福島民報杯や中山金杯のように4角で周りに馬がいないとき(自分のフットワークを崩されないでよい時)で、ラブリーデイバイガエシのような立ち回りの巧さとはベクトルが違う。綺麗な走りをするから洋芝や雨はプラスとは思えないし、池添騎手や四位騎手に比べると内枠を捌くには不安がある鞍上でもある。
ホッコーブレーヴも母系に入るPrincely Giftや仏血の影響で綺麗な走りをするから、心肺機能的なスタミナではなく、燃費の良い走法で長距離を走っているというイメージだ。ダイヤモンドSは道悪、日経賞はドの付くスローペースと、力負けではないから衰えたとは思わないが、函館記念で買う馬ではないだろう。

●厳しい外枠勢・・・
トゥインクルは道悪のエリザベス女王杯を制したレインボーダリアと同じ牝系で、母母ストロークトがBimelech(Black Toney×La Troienne)5×4・4だからこのパワーで道悪が鬼なのは当然。さらに自身はノーザンテースト4×2だからスタミナもあり、小回りコースも合うが、これまでのレース振りから2000mだとさすがに忙しいのではないか。
ダービーフィズジャングルポケット×マンハッタンフィズ(=マンハッタンカフェ)で、粘着力が魅力のタイプ。当然舞台は合っているが、昨年と比較して斤量増と内枠→外枠、どこかで内に潜り込めれば好走しても驚けないが・・・。
ファントムライトはオペラハウスに、母がダイナカール牝系でもトニービンが入らないマリーシャンタルだからこの牝系らしい「斬れ」に特化していない。この馬の昨年からの成長もノーザンテーストの力であるが、大外枠から好走するとなると鞍上のファインプレーがほしい(先週のオリオンザジャパンのようにファインプレーができる鞍上ではあるが)。

●昨年の七夕賞3着も納得の血統だが・・・
マデイラクロフネ×サンデーサイレンスですが、母母マチカネササメユキがプレイメイト≒Sex Appeal2×2(Buckpasser、Striking=Mr.Busherが共通)というすごい配合で、GI3着の半弟ゴットフリートが出たのも納得がいく。こういうパワーに勝った血統は、先述したように夏に調子を上げることが多いから、この好枠なら注意してみてみたい(と、昨年の七夕賞で言えなければ・・・)。

【まとめ】
レッドレイヴンバイガエシネオリアリズムの人気3頭はコース適性は不安なし
バイガエシは鞍上が、ネオリアリズムは腕は確かだが1週目の鞍上と枠が不安
マテンロウボスは急成長している可能性があり、鞍上含め不気味
・穴ではケイティープライドフェイマスエンド
・7枠・8枠は厳しそう

特にケイティープライドに期待しています。

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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)


「うまカレ」とは、競馬の魅力を同世代を中心に発信していこう、競馬界を若い力で持ち上げようと、関東の競馬を愛する大学生が集まり6年前に結成された学生団体です。テレビ出演や、フリーペーパー制作など様々な活動をしています。詳しくは以下のブログやSNSをご覧ください。

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2016年7月10日() 14:00 凄馬プロジェクトチーム
第196回『凄馬出馬表分析&馬券検討』~七夕賞 G3
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みなさんこんにちは!

本日は福島11R「七夕賞 G3」の『凄馬出馬表』を分析したいと思います。

今回も「U指数」だけでなく、U指数のポイントに【調教評価】、【厩舎評価】、【斤量補正】を数値化し加算減算しU指数を補正することで「総合ポイント」を算出しました。
★「U指数」について詳しくはこちらをご覧ください→U指数についてページ

U指数1.0ポイントは約1馬身差にあたるので、これを目安に以下のような重み付けをしました。
【調教評価】は競馬エイトの調教評価を参考にしました。
重み付けは以下の通りです。
「5」・・・「-1.0ポイント」
「6」・・・「±0.0ポイント」
「7」・・・「+1.0ポイント」
「8」・・・「+2.0ポイント」
【厩舎評価】は競馬エイトの厩舎コメントの評価を参考にしました。
重み付けは以下の通りです。
「△」・・・「-1.0ポイント」
「○」・・・「±0.0ポイント」
「◎」・・・「+1.0ポイント」
【斤量補正】は1.0kg=「0.5ポイント」として以下の基準体重との差分に乗算しました。
「牡馬」・・・「57.0kg」
「牝馬」・・・「55.0kg」


上記の補正を行った『凄馬出馬表』(画像)をご覧ください。






第1グループ(橙)は、シャイニープリンスから1.0ポイント差(約1馬身差)内のダコールバーディーイーグルまでの3頭。
第2グループ(黄)は 、メイショウカンパクから1.0ポイント差(約1馬身差)内の、マイネルラクリママジェスティハーツヤマニンボワラクテナカヤマナイトオリオンザジャパンマーティンボロまでの7頭。
第3グループ(薄黄)は、クリールカイザーから同差内のアルバートドックメイショウナルトステラウインドまで3頭となっていて、以下は第4G(灰)となっています。

ご覧の通り上位には大きな差がなく、特に4位以下の集団が団子状態の構図となっています。

今回は他に高齢馬が多い点も特徴的な状況から、年齢という点にも注目して予想を組み立てたいと思います。
◎はマーティンボロ。長期休養明け後初の2000m戦出走となる今回期待したいと思います。2000mはこの馬にとって最適距離でしょうし、長期休養もあって7歳でも高齢馬が多い今回のメンバー中キャリア25戦はむしろフレッシュな部類。先にも述べた年齢という点で、高齢が多い→若い馬に自然と人気が集まるという状況下で、キャリア25戦の7歳馬という点は面白いと思っています。それだけが理由というわけではないでしょうが、人気妙味も十分ですし。
○はクリールカイザー。こちらも、長期休養明け後叩いての上昇に期待。加えて同馬はこれまで距離短縮ローテで(5-1-3-5)と成績を残してきたタイプですので、今回内枠を利した一発があっても不思議ないのではと見ています。
▲にはルミナスウォリアー。スピード馬場ではさすがに厳しい印象もありましたので、土曜雨中での開催となって時計が少しでも掛かる方向になったことはこの馬にとって歓迎材料とみています。日曜良にはなるでしょうが、多少なりとも力のいる良馬場なら人気でも狙ってみたいと思っています。
そして☆に個人的に前日時点で思ったより人気していないと感じたシャイニープリンスとします。
以下は、△にメイショウカンパクダコールマジェスティハーツウインリバティステラウインドメイショウナルトオリオンザジャパンヤマニンボワラクテと印を回します。
今回の私の馬券は、おそらく◎の単複勝負になると思いますが、当コラムでは◎から印へのワイド勝負としたいと思います。


【ワイド流し】
◎=印
5=2,3,4,6,7,10,11,12,13,14,16(11点)

【馬連ボックス】
◎○▲☆
2,5,10,16(6点)

計17点


お楽しみとして、ハマった時用の馬連ボックスも押さえておきます(#^.^#)

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2016年7月8日(金) 16:00 みんなの競馬コラム
【七夕賞】血統考察 byうまカレ
閲覧 3,488ビュー コメント 0 ナイス 10

学生団体うまカレ副代表の金沢ユウダイです。

先週のラジオNIKKEI賞は、ディープ産駒のゼーヴィントが優勝。鞍上的にもファイナルフォームのリプレイを見ているようでしたが、血統的に気になった点は2つ。

1点目は、パシフィカス(ナリタブライアンビワハヤヒデの母)、キャットクイル(キズナファレノプシスの母)などを送り出すPacific Princess牝系とディープインパクトの組み合わせが、先述のキズナ以外にも、ラストインパクトモンドインテロ、そしてゼーヴィントと違う母から活躍馬が続出するニックスであるということ。
2点目は、ディープインパクトとRoberto血の相性は決して良いとはいえず、ディープインパクト×ブライアンズタイムの重賞ウイナーは昨年まで出ていなかったのですが、今年ディーマジェスティが出現、さらにゼーヴィントまでもが重賞を制しました。ここまで様々なタイプから活躍馬を輩出する種牡馬ディープインパクトは、とんでもないスーパーサイアーです。


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『日本サラブレッド配合史』の著者で血統研究家の笠雄二郎さんの言葉に、「血統と馬体と走りの考察の一致した点で馬を語らなければならない」というものがあります。
たとえば、名繁殖牝馬レーヴドスカーの産駒たちの多くがレーヴディソールレーヴミストラルのようにストライド走法で外回り向きの末脚で走っていますが、ゼンノロブロイを父に持つレーヴデトワールだけは、父からもLa Troienneの血を引くからか肩が立っていて前脚が伸びきらないのでほかの兄弟ほど追ってから味がないーというように「この母は」、「この父は」、「この系統は」と、表面的に語ることも重要なときもありますが、それだけでは気付かない部分があります。だから「一致した点」で語らなければならないし、その方が圧倒的に面白いということなのだろうと解釈しています。

なぜこんなことを書いたのかというと、たとえば七夕賞で「ハーツクライ産駒を買え」ということがいわれているとき、そしてその年の出走馬の中のハーツクライ産駒がメイショウナルトレコンダイトの2頭だった場合、前者は(Bold Reason≒Never Bend3×3のカーネギーを母父に持ち、マルゼンスキーも引くからLa Troienneパワーが強く肩が立っていて前脚が伸びきらないのでコーナリングが巧く、かつこういうパワーが発現している馬は気温が高い夏場の方が硬質な筋肉がほぐれて調子が上がりやすいから)福島向きだけれど、後者は(母がMill Reel3×3で、ダラーンとした斬れ方をするから)福島向きではないだろう、というようなことを言うことが血統・配合予想の面白いところなのだろうと思ったからです。

上記のことに関連して、ぼくは競走馬は、

A:可動域やアクションが大きくて体型骨格のわりに完歩が大きい=いわゆる大跳びの馬
Ex)タッチングスピーチ
B:長手の体格のために他馬と比較してコーナーより直線のほうが加速がスムーズな馬
Ex)ドゥラメンテ
C:肩が立ち気味で、小刻みなピッチを刻む馬=いわゆるピッチ走法
Ex)ラブリーデイ
D:ストライドは伸びないが一歩が大きく、地面を叩きつけるような走法
Ex)グラスワンダー

というような4パターンに大別できると思っていて、ペースによって変わりますが、基本的にはAとBが外回り向き、CとDが内回り向きです。

七夕賞が福島2週目に施行時期が変わってから、ぼくの見立てでAまたはBで馬券圏内に好走したのは昨年のグランデッツァトーセンラーだけ(ニューダイナスティーも若干Bのくらいがある)。今年は特にこの2頭のようにGIで好勝負出来るような馬は見当たりませんし、やはりC、D型を狙わなければなりません。

●もちろん福島適性は高い
過去の七夕賞での好走馬2頭、一昨年の勝ち馬メイショウナルトは先述した通り、前走の鳴尾記念も0.5秒差の8着と悪くない内容でしたし、人気次第では馬券に組み込みたい1頭。昨年2着のステラウインドは、母父スピニングワールドがパワー型のスプリンターで、その母Imperfect CircleはLa Troienne6×7、ここがゼンノロブロイの母父マイニングの母I Pass(La Troienne4×5)と脈絡しますから、硬質な筋肉で前脚が伸びないC型で機動力に富んでいます。2走前のブリリアントSはダート、3走前の大阪城Sは10着ながら0.4秒差、今年も蛯名騎手の好騎乗があれば好走しても何ら驚くことはありませんが、厳しい枠に入ってしまいました。

ジャスタウェイ的成長の可能性を秘める
ディープ産駒×戸崎騎手、先週のゼーヴィントと被るアルバートドックはディープ産駒でも母がHyperionが濃い馬で、瞬発力よりも持続力に富んだ馬。だからある程度の位置から粘り込む競馬が出来れば、さらに持ち味が活きるはずで、同じくHyperion的なスタミナに富んだハーツクライジャスタウェイワンアンドオンリーリトルアマポーラも前で受けれるようになって大成しました。前走エプソムCも18頭中11番手からの競馬、以前よりは前目で競馬が出来るようになってきていますし、厩舎の先輩ジャスタウェイ的な大成をする馬かもしれません。

●福島は合っているが
シャイニープリンスは、キングヘイロー産駒で母系にPrincely Giftが入るが、Alydarの影響かさほどストライドは伸びる走りではない。母母スイートラブはテスコボーイ×ネヴァービートというNasrullah系同士の組み合わせで北九州短距離Sなどを制したスプリンターだったが、Nasrullah的な軟質なスピードは怠慢さ(≒軟質で燃費の良い筋肉)として伝わることが多いし、テスコボーイもネヴァービートも母系は欧血でNasrullah系としてはスタミナも兼備していたタイプだったから、このあたりのスタミナも上手く伝わっているのだろう。レース巧者でPrincely Giftが入るから福島の4角での下り坂からの平坦な直線もプラスだと思いますが、大外枠だとさすがに狙いにくいです。

●軽いスピードで平坦が合う
ダコールは母アジアンミーティアが種牡馬Unbridled’s Songの全妹で、アジアンミーティアは父Unbridledと母Trolley Song(Caro×ナスキロ)の柔らかさを併せ持った馬。とはいえ、軽いスピードが出た走りで平坦コースは合っています。この枠なら・・・あとは斤量との戦い。

●粘着力に富んでいる
初重賞制覇を目指すヤマニンボワラクテは、母ヤマニンカルフールがエリシオ×Danzigで、その奥の3代母父がハイインロー(HyperionとSon-in-Low)血脈だから、粘着力に富み、先述した系統だとDに属するタイプ。2走前の福島民報賞は大外枠を考えれば強い内容で、55キロのここは期待できそう。

新潟記念の方が狙いやすい
2連勝と勢いに乗るルミナスウォリアーは、メイショウサムソン産駒。メイショウサムソンはその父オペラハウスの硬さがなくマイヴィヴィアンの柔らかさで走っていました。その特徴は産駒にも受け継がれているようで、デンコウアンジュフロンテアクイーン、トーセナルニカ、サムソンズプライドレッドソロモンなど活躍馬の多くは芝馬。ルミナスウォリアーもDrone≒Halo≒Boldnesian5×4・5と芝向きの軽いスピードを増幅させた配合をしており、ここまで出世したのも納得がいく。ただ、スラッとした脚長の馬体で、外回り向きにうつるからここは軽視で、新潟記念の方が狙いやすい。

●3歳時以来の福島で期待
クリールカイザーシャイニープリンスと同じキングヘイロー産駒で、母系にPrincely Giftを引くという点も共通です。本馬の母父サッカーボーイや、ステイゴールドに代表されるサッカーボーイはPrincely Giftの柔らかさとノーザンテーストの頑強さのバランスが絶妙に現れていたといいますが、クリールカイザーにも同じようなものを感じます。メトロポリタンSは11か月の休み明け、前走目黒記念はゲート入りの際に後脚を外傷とのことで参考外、4角下りの福島コースは合っていると思いますし、巻き返しに期待できそうです。

●復活の条件は整った
重賞2勝のマーティンボロは、フレールジャックの全妹でディープインパクト×ハルーワソングという世界的な良血馬。ヴィルシーと3/4同血でもあり、今春マカヒキロゴタイプストレイトガールでGIを席巻したHalo3×4(Halo≒Red God3×4・4)らしい加速力もあるので、内回り2000mの内枠という条件は魅力的です。復帰後も悪くない競馬が続いていますし、ここは久しぶりに力を見せてくそうです。

●鞍上魅力で
マジェスティハーツはSeattle Slewが入るからか胴長で、外回り向きの差し馬なのですが、母がパワーの型のスプリンターなので、ハーツクライ産駒らしくない反応の速さがあります。だから内回りでも鳴尾記念2着のように好走することもでき、何といっても今回は鞍上(横山典弘騎手)が魅力、この枠でどういう競馬をしてくるか楽しみです。

●内回りでどんな走りをみせるか
芝に転じて再上昇してきたバーディーイーグルは、ブライアンズタイム産駒でBramalea≒Gold Digger3×4、Graustark=His Majesty3×4、Hasty Road4×5という父母相似配合馬。Graustark=His MajestyのようなRibotのクロスは、最近だとラジオNIKKEI賞のアーバンキッドや、マーメイドSのヒルノマテーラなど内回りで結果を残すことが多いです。ここは外を回すことの多い鞍上が不安ですが、人気次第では馬券に組み込んでも面白いかもしれません。

【まとめ】
・人気どころでは、ダコールヤマニンボワラクテアルバートドックを推したい。
・逆にルミナスウォリアーシャイニープリンスは割り引きたい。
・穴目ではクリールカイザーマーティンボロに特に注目
・余裕があればメイショウナルトマジェスティハーツも加えたい
特にクリールカイザーに期待しています。


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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)


「うまカレ」とは、競馬の魅力を同世代を中心に発信していこう、競馬界を若い力で持ち上げようと、関東の競馬を愛する大学生が集まり6年前に結成された学生団体です。テレビ出演や、フリーペーパー制作など様々な活動をしています。詳しくは以下のブログやSNSをご覧ください。

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執筆者:うまカレ(MYコロシアム>最新予想にリンク)

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シャイニープリンスの口コミ


口コミ一覧
閲覧 199ビュー コメント 0 ナイス 6

ステイホームで在宅している末三てです。。

蒸し暑い日となりましたが、さっそく。

 ヽ( ´ ▽ ` )ノ 




【末三調教評価】

新潟 11R 第42回 新潟大賞典より

A評価 ・・・ ケイデンスコール シャイニープリンス トーセンスーリヤ

B評価 ・・・ エアイィンザー ダイワギャグニー プレシャスブルー

C評価 ・・・ ごめんなさい、その他の出走馬たち


【末三予想】

◎ 15 番 ケイデンスコール     デキ抜群。仕上がり良。

〇  6 番 レッドガラン        引き続き好調キープ。

▲  7 番 ブラヴァス         一度叩いた効果あり。

馬券は3連複6頭ボックス15-6-7-5-1-9番で

さぁ、それで張り切っていってみよっ

 (* ̄0 ̄*)ノ オォー!! 

 回収率予報官 2020年5月9日() 23:10
【回収率予報】買ってはいけない(日曜日)
閲覧 835ビュー コメント 0 ナイス 10

こんばんは。回収率予報官です。
回収率予報をお知らせします。
「予想コロシアム」には全レース(障害除く)の全出走馬の予測回収率があります。

《買ってはいけない》メインレース

■新潟11R 芝2000m 4歳上オープン 15:20 [G3]新潟大賞典
 *1 50% ・ 148.1倍(16) シャイニープリンス
 13 60% ・ 49.6倍(14) メートルダール
 14 50% ・ 77.2倍(15) プレシャスブルー
 16 50% ・ 30.4倍(13) ブラックスピネル

■京都11R 芝1200m 4歳上オープン 15:30 鞍馬ステークス
 *9 60% ・ 42.3倍(10) トウショウピスト
 10 50% ・ 64.6倍(12) サフランハート

■東京11R 芝1600m 3歳オープン 15:40 [G1]NHKマイルカップ
 *1 50% ・ 158.4倍(16) シャチ
 *7 60% ・ 196.7倍(18) メイショウチタン
 15 50% ・ 155.5倍(15) ソウルトレイン
 16 50% ・ 63.3倍(13) ストーンリッジ

《買ってはいけない》単勝オッズ10.0以下で予測回収率60%以下

新潟 05R *7 60% ・ 9.1倍(3) テンジュイン
京都 05R *1 60% ▲ 7.2倍(3) サービスエース
京都 05R *8 60% ・ 8.5倍(4) メイショウコジョウ
新潟 06R 16 60% ・ 6.9倍(3) シアンフィデール
京都 06R *5 60% ・ 5.7倍(3) ナムラボス
京都 07R *3 50% △ 6.1倍(4) スターオブジーン
京都 07R *5 60% × 6.6倍(5) ダイチョウセブン
新潟 12R 11 60% ・ 7.2倍(2) ニシノコデマリ

表は左から、レース、馬番、予測回収率、印、単勝オッズ、人気順、馬名、です。
◎印は回収率とは関係なく、1着の確率が最も高いと思われる馬です。
回収率重視の方は予測回収率を、勝率重視の方は印を見てください。
オッズはデータ作成時点のものです。

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 回収率予報官 2020年4月18日() 23:53
【回収率予報】買ってはいけない馬(日曜日)
閲覧 651ビュー コメント 0 ナイス 9

こんばんは。回収率予報官です。
回収率予報をお知らせします。
「予想コロシアム」には全レース(障害除く)の全出走馬の予測回収率があります。

《買ってはいけない馬》メインレースで予測回収率60%以下

■福島11R 芝2000m 4歳上オープン 15:20 福島民報杯
 *2 50% ・ 29.1倍(12) アドマイヤアルバ
 *6 50% ・ 69.7倍(15) ミュゼエイリアン
 *8 50% ・ 22.1倍(9) サンマルティン
 12 50% ・ 101.7倍(16) シャイニープリンス
 15 60% ・ 41.1倍(13) イレイション

■阪神11R ダート1800m 4歳上オープン 15:30 [G3]アンタレスステークス
 *5 50% ・ 230.6倍(15) ルールソヴァール
 10 60% ・ 190.7倍(14) サトノプライム
 11 50% ・ 18.3倍(5) アナザートゥルース

■中山11R 芝2000m 3歳オープン 15:40 [G1]皐月賞
 *4 50% ・ 141.4倍(15) テンピン
 *6 60% ・ 224.3倍(18) ディープボンド
 *9 50% ・ 68.6倍(13) ブラックホール
 10 50% ・ 192.0倍(16) アメリカンシード
 12 60% ・ 19.2倍(7) マイラプソディ
 15 60% ・ 98.2倍(14) ラインベック
 17 60% × 12.4倍(5) ヴェルトライゼンデ

《買ってはいけない馬》単勝オッズ10.0以下で予測回収率60%以下

福島 01R *1 60% ・ 6.5倍(3) ハナブサ
福島 01R *2 50% ○ 3.4倍(1) アルカウン
阪神 01R 13 60% △ 9.5倍(3) テイエムゴールデン
中山 01R *1 60% ▲ 3.4倍(2) シェーネメロディ
阪神 02R *2 60% ▲ 9.0倍(5) ダッチマン
福島 03R 14 60% ○ 7.0倍(3) スイートポイズン
阪神 03R 13 60% ▲ 5.8倍(3) サトノマッスル
阪神 05R *2 60% ・ 5.8倍(2) バーニングソウル
阪神 06R *8 60% × 7.6倍(3) オールザワールド
福島 07R *5 60% ・ 8.1倍(3) ピュアドリーマー

表は左から、レース、馬番、予測回収率、印、単勝オッズ、人気順、馬名、です。
◎印は回収率とは関係なく、1着の確率が最も高いと思われる馬です。
回収率重視の方は予測回収率を、勝率重視の方は印を見てください。
オッズはデータ作成時点のものです。

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