『競馬』という名の推理小説 ~第100話京都記念(謎解き編)~
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第100話 「京都記念」
100話突破の記念号です。
当てたいです!
06年 36.4-61.1-36.0 =2.13.5 ▼4△1△13 平坦戦
07年 38.6-63.0-35.6 =2.17.2 ▼4▼2△12 平坦戦 稍重
08年 36.7-61.6-35.3 =2.13.6 ▼4△6△2 平坦戦
09年 36.1-62.5-36.0 =2.14.6 ▼3▼5△13 瞬発戦
10年 36.5-63.5-34.4 =2.14.4 ▼2▼3▼1 平坦戦
09年以外は全て平坦戦となっているがその09年とて最大加速が▼5の瞬発戦であり基本的には「ラスト4Fのロングスパート平坦戦」
先週のコラムでは画像を貼って説明しましたが結果はそれをあざ笑うかの様な(前半が速い)安田記念っぽい展開でした・・・。
ということで今週も貼ります、リベンジじゃ。
京都記念と比較したのは同コースで行われるエリザベス女王杯と1月に京都2400mで行われる日経新春杯です。
画像からも分かる通りテン緩く上がりが速いのが京都記念の特徴です。
つまり基本的には前有利です。
過去5年を見ても
06年 3着/7番人気 マーブルチーフ 4角2番手
08年 3着/11番人気 シルクフェイマス 4角1番手
09年 3着/9番人気 ヴィクトリー 4角1番手
と人気薄が馬券になるのは前残りなのです。
逆に言えば馬券になった残りの12頭は全て人気馬でした。
上がりの競馬になりやすいがラスト4Fのロングスパートで広い京都外回りコース。
人気馬が実力を発揮しやすい舞台と言えるでしょう。
ではその人気馬の中で優劣をつけるとすればどこがポイントになるかというと年齢と枠順です。
【年齢別成績】
4歳 4-0-0- 8 勝率33.3% 連対率33.3% 複勝率33.3%
5歳 1-0-1-14 勝率 6.3% 連対率 6.3% 複勝率12.5%
6歳 0-5-3-10 勝率 0.0% 連対率27.8% 複勝率44.4%
7歳~ 0-0-1-18 勝率 0.0% 連対率 0.0% 複勝率 5.3%
【枠順別成績】
1~4枠 1-1-1-25 勝率3.6% 連対率 7.1% 複勝率10.7%
5~8枠 4-4-4-37 勝率8.2% 連対率16.3% 複勝率24.5%
4歳馬と外枠が有利となっています。
今年は登録13頭と少頭数ですがメンバーの質はなかなか濃いです。
京都コース1-3-0-0と連対率100%の 菊花賞馬 ビッグウィーク、2-1-0-1と 菊花賞以外は全て連対している ヒルノダムールの4歳馬2頭も有力と思えますが最も注目なのはやっぱり トゥザグローリー。
中日新聞杯勝利に有馬僅差の3着と異例とも思える上昇度にロングスパート適性&先行力を共に兼ね備えている馬でしょう。
母の トゥザヴィクトリーは同コースのエリ女勝ち馬。
その母に外回り得意の父キンカメ・・・あとは秋5戦したダメージ次第ではないかと思います。
ここが クリア出来れば今週はリスポリJの出番でしょう。
いや、今週の重賞3つ全て外国人Jの可能性は結構高いかも・・・。
「本命ドリパスの3連単1点予想(水曜時点)」
トゥザグローリー→ビッグウィーク→ロードオブザリング
(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は 岡村信将プロのマイページをご覧下さい。 |
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『競馬』という名の推理小説 ~第74話菊花賞(解決編)~
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13.2-11.5-11.8-12.5-12.0-12.5-13.2-13.0-13.1-12.7-13.0-12.0-11.8-11.9-11.9=3.06.1
(36.5-63.2-50.8-35.6) ▼2△1±0 平坦戦
レース前から小雨が降り始めた影響もあったかもしれませんが走破時計の3.06.1は近年で最も遅い。
分かりやすく3Fずつに区切ったラップと近年の平均ラップを比較してみます。
【10年菊花賞】
36.5-37.0-39.3-37.7-35.6 =3.06.1
【菊花賞平均】
36.0-36.0-38.9-37.7-35.7 =3.04.3
後半の6Fは例年並みの速さとなっています。
なので時計の遅さは前半が要因です。
とりわけ第2ブロックの1週目の4コーナー~1コーナーまでの区間が遅いです。
それでいて見た目のレース展開は例年と変わらない大逃げテイストなので2番手以降の馬達はかなりのスローペースだったと言えます。
この世代は底力ラップで逃げ切れる強い逃げ馬が不在でダービーも神戸新聞杯も超スローペースが続きました。
成績上位の馬達がそういう展開に慣れてしまっていたというのが要因だと思います。
それともう1点(>こちらの方が重要かな)
番手追走のビッグウィーク@川田Jが溜めに専念したため蓋をする格好となってしまったのも大きかったでしょう。
例年よりも走破時計が遅いのでレースレベルが低いという単純なものではなく今年は「例年に比べてスタミナが問われず瞬発力と位置取りで着順が決まったレース」だったと思われます。
(但し、これは馬場状態が例年と同等だった場合の話しで小雨の影響で良馬場とはいえ滑りやすい馬場だったとするならばスタミナが問われたレースだったかもしれません)
その象徴となる数字が各馬の上がり。
最下位のカミダノミは1頭だけ36秒台、逃げたコスモラピュタが35秒台でこの2頭以外の馬全て34秒以下で走破しています。
上がり最速が34~35秒というのが定番なのでレース質の違いが分かるでしょう。
勝ったビッグウィークは決して弱い馬だとは思いませんが今回のレースはハマッタ感あり。
個人的には馬の能力評価は次走に持ち越しと考えます。
それよりもレース後の川田JのスプリンターズSでの謝罪が印象的でした。
昔、広島カープの前田智徳選手がセンターライナーを突っ込んで捕球しようとしたのですが後逸してしまいランニングホームランを許してしまったことがありました。
このせいで北別府投手の勝ちを消してしまったのですが、その後自ら決勝ホームランを叩き込んで泣きながらベースを回った姿をふと思い出してしまいました。
自分のミスは自分で返す、『男』ですね。
2着に負けはしましたが内容的に最も強かったのはローズキングダム。
全く悲観する内容ではないでしょう。
ちょっと気になったのはレース後の武豊Jのコメント。
「ちょっと4コーナーでモタついて、反応が悪くて内にモタれてしまったのが誤算でした」
とのことでこれを聞いてしまうと有馬では買いづらい。
不完全燃焼だったのは4着のレーヴドリアン。
結局のところ内枠が仇となってしまいました。
動きたかった3コーナーでトウカイメロディが外に張り付いていたので動けなかったですね。
いつも出脚の遅い馬が今日は好スタートを切れたこともあって馬自体は前進してると思います。
エンジン掛かるのが遅い馬なので好走可能なレースの幅は狭そうですけど。
ここから古馬との対戦に突入する訳ですがこの世代はまず速いペースでの対応力というのがポイントになりそうな気がします。
JCならば特にそうなると思います。
(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
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【馬券対決!】徳光和夫vs河内一秀、 菊花賞対決の結果発表!
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ニッポン放送「徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー」の番組内で行われている徳光和夫さんと河内一秀、プロの馬券対決!
対戦レース「菊花賞」の結果が出ました!
1着 6番 ビッグウィーク
2着 10番 ローズキングダム
3着 12番 ビートブラック
▼徳光さんの買い目
1、7、10、12、15、16の3連単6頭BOX
各100円×120点
合計12,000円
払戻 0円
1着の6番ビッグウィークが抜けて・・・惜しい!
▼河内プロの買い目
馬単10→1,3,15,2
各3,000円×4点
合計12,000円
払戻 0円
本命◎ローズキングダムが2着に敗れて、馬券も完敗!
今週は両者とも残念な結果に終わりましたが、来週はいよいよ天皇賞ウィーク!
果たして徳光さんは天皇賞を対決レースに指名するのか?!
来週もお楽しみに!
関東地方にお住まいの方は是非ニッポン放送1242またはradiko.jpでチェックしてください!(毎週土曜日朝7時頃) |
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『競馬』という名の推理小説 ~第66話神戸新聞杯(解決編)~
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13.0-11.5-13.2-12.9-12.5-12.2-12.7-12.1-12.0-11.6-10.6-11.6=2.25.9
(37.7-37.6-36.8-33.8) ▼4▼10△10 瞬発戦
「これダービー?」
というぐらい今年のダービーテイストたっぷりの神戸新聞杯でした。
簡単に言えば超スローの瞬発戦です。
「謎解き編」では鍵を握るのは第3ブロックの流れと書きましたが、いやはやとんでもない。
前半1200m(第1&第2ブロック)の時計が遅すぎて全く見当違いになってしまいました。
ハナを切ったのは大方の予想通りビッグウィーク。
しかし、近走のレース振りとは一変。
距離延長、阪神外回りを意識してということでしょうか。
超スローペースでの逃げとなりました。
騎乗した川田Jですが重賞で逃げると比較的スローに落とす傾向にあります。
08年の皐月賞でスローペースをキャプテントゥーレで逃げ切ったのが影響してるかもしれませんね。
今年の京都記念(ホクトスルタン)や毎日杯(シャイニーナイト)などもスロー逃げでした。
実際、人気よりも着順の方が上なので駄目な騎乗とは言えないでしょう。
今年の皐月賞ではゴールデンチケットに騎乗してハイペース逃げも存在するので必ずスローという訳ではありません。
それでも川田Jが逃げそうな時はスロー想定の比重を高くしてもいいかも。
レースは前半1000mを過ぎた辺りでこのスローペースに業を煮やしたかネオヴァンドームがビッグウィークを交わしてハナに立ちます。
注目のダービー1、2着馬エイシンフラッシュとローズキングダムは先頭から5~6馬身離れて同じ様な位置を追走。
残り1000mとなりようやくジワリとペースが上がりますがそれでも12秒台のラップ。
おかげで4コーナー回った時点で前と後ろの差がほとんどない団子状態、「いざ瞬発力勝負へ」。
この展開になればダービーでヴィクトワールピサに1馬身3/4差を付けてワンツーとなった2頭が当たり前の様に突き抜けます。
違ったのはダービーの時とは着順が逆。
クビ差でダービー2着となったローズキングダムが今回はクビ差で勝利となりました。
ダービーでのレースの上がりが33.4秒、神戸新聞杯が33.8秒。
これがこのレース質そのものを示しています。
「溜めに溜めたらどれだけ弾けるの?」
というレースです。
なので1、2着馬の評価は春終了時点から全く変わらないことになります。
但し、ローズキングダムが今回馬体重が+22kgでの出走となりました。
春の出走時は2歳時よりも馬体重が減っていた状態でしたが秋になってこちらの方が成長したかもしれません。
(エイシンフラッシュはダービー時と同じ馬体重での出走でした)
さて菊花賞ですが、東のトライアルであるセントライト記念と全く異なる流れの前哨戦となりました。
この2組が集う本番はどうなってしまうのでしょうか。
ヤマニンエルブがいるだけにスローペースになるとは思えません。
神戸新聞杯組は締まった展開になってどうかというのが課題でしょう。
「底力とスタミナ」のセントライト記念組 vs 「折り合いと瞬発力」の神戸新聞杯組
という構図になるかと思われます。
それにトライアルを使わなかったトウカイメロディもこれに加えなければいけないでしょう。
そして、ペルーサは?やはり秋天なのかな。
とにかく本番が楽しみになってきました。
(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は岡村信将プロのマイページをご覧下さい。 |
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